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レストランの注文の英語は「I’ll have 〜」で足りる? 辞書のorderの語義28個を数えて席順に組み直しました

海外のレストランで、メニューを開いたまま固まったことはありませんか。

料理はもう決まっているのに、店員さんが横に立った瞬間、口から出るのが「This one」と指さしだけになります。

日本語なら「これください」の5文字で済む場面です。

つまずいているのは英語力ではなく、「注文という場面が、英語では何段階に分かれているか」を知らないことです。

日本の飲食店は、席に着いて、決まったら呼ぶ、の2段階しかありません。

ところが海外のレストランは、入口で人数を言う、席に案内される、飲み物だけ先に聞かれる、前菜と主菜を分けて聞かれる、焼き加減を聞かれる、と段階がもっと細かく割れています。

段階が分かっていないと、いま何を聞かれたのか分からないまま、全部の質問に「Yes」で答えることになります。

この記事では、Longman Dictionary of Contemporary English(ロングマン現代英英辞典)のオンライン版で、注文まわりの語を1語ずつ引き直しました。

order・starter・entrée・main course・rare・well-done・sparkling・reservation の8語です。

結論から言うと、order という語には名詞24個・動詞4個の合計28個の語義が並んでいて、「レストランで料理を頼む」はそのうちの2個だけでした。

残りの26個は、命令・順番・秩序・修道会・生物の目(もく)といった、注文とは無関係の意味です。

だから order を軸に覚えようとすると、頭の中で26個のノイズを踏むことになります。

以下、辞書で確かめた語義と、席に着いてから料理が来るまでの流れを、順番どおりに組み直します。

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レストランの注文の英語は「I’ll have 〜, please.」の1文で足ります|先に結論

覚えるのは、この1文です。

I’ll have the chicken, please.

「チキンをお願いします」という意味です。

the の後ろを、メニューに書いてある単語にそっくり入れ替えるだけで、どの料理にも使えます。

読み方は「アイル ハヴ ザ チキン、プリーズ」で通じます。

なぜ I will ではなく I’ll と縮めるのかというと、店員さんの耳が I’ll have の並びに慣れているからです。

この1文が言えない日のために、もっと短い形も置いておきます。

The chicken, please.

メニューを指さしながらこれだけ言っても、注文は成立します。

逆に言えば、この2文のどちらかが出れば、レストランの注文はもう終わっています。

残りの工程は、店員さんからの質問に短く答えるだけです。

その質問が何種類あるかを、このあと全部並べます。

レストランの注文の英語でorderを使いにくい理由|語義28個のうち料理の意味は2個だけ

学校で最初に習うのは order のほうです。

ところが、ロングマンのオンライン版で order を引くと、名詞の語義が24個、動詞の語義が4個、合わせて28個並びます。

このうち、食べ物に関係するのは2個です。

品詞語義の位置辞書の書き方日本語
動詞1番目to ask for food or a drink in a restaurant, bar etcレストランやバーで食べ物や飲み物を頼む
名詞6番目a request for food or drink in a restaurant or barレストランやバーでの、食べ物や飲み物の注文
名詞3番目an instruction to do something that is given by someone in authority権限のある人が出す命令
名詞2番目the way that things or events are arranged in relation to each other物事の並び順

名詞の1番目から5番目までは、順番・命令・秩序・整理された状態の話で、料理は一度も出てきません。

辞書に載っている動詞の例文は、Anne ordered another glass of wine.(アンはワインをもう1杯頼んだ)です。

名詞の例文は、The waiter took our orders.(店員が私たちの注文を取った)です。

この2つの例文をよく見ると、order を使っているのは「その場にいない第三者の視点」だと分かります。

つまり order は、あとから状況を説明するときの語です。

自分が店員さんに向かって言う場面では、I’d like to order(注文したいのですが)と切り出す形でだけ登場します。

Excuse me, we’d like to order.

「すみません、注文したいのですが」という呼びかけです。

呼ぶときが order、頼むときが I’ll have、と役割を分けておくと混ざりません。

出典=Longman Dictionary of Contemporary English|order(2026年9月16日取得)

レストランの注文の英語が始まる前|入口で言う2文と、reservationの語義4個

注文の前に、入口の関門があります。

海外のレストランは、日本のように空いている席へ勝手に座れない店がほとんどです。

入口に立っている人が、まず人数を聞いてきます。

How many?

「何名様ですか」です。

答えは数字だけで足ります。

Two, please.

Two people ではなく Two だけで通じます。

予約してある場合は、名前を先に出します。

I have a reservation under Tanaka.

「田中の名前で予約しています」です。

reservation をロングマンで引くと語義は4個で、1番目が an arrangement which you make so that a place in a hotel, restaurant, plane etc is kept for you at a particular time in the future(ホテル・レストラン・飛行機などで、将来のある時刻に自分のために場所を取っておいてもらう取り決め)です。

残りの3個は、疑念という意味、アメリカ先住民の居留地、野生動物の保護区で、どれもレストランとは関係がありません。

つまり reservation は、レストランで使うかぎり誤解のしようがない語です。

同じ辞書に booking が同義として並んでいて、イギリスではこちらもよく使われます。

出典=Longman Dictionary of Contemporary English|reservation(2026年9月16日取得)

レストランの注文の英語は「飲み物が先」|席に着いた直後に聞かれる1問

席に案内されると、メニューを読む前に1問だけ飛んできます。

Can I get you anything to drink?

「お飲み物はいかがですか」です。

ここで料理の話を始めると、会話がすれ違います。

この1問には、飲み物のことだけを答えます。

まだ決まっていなければ、水を頼んで時間を作るのがいちばん静かな逃げ方です。

Just water, please.

ところが water と言うと、追加で聞かれることがあります。

Still or sparkling?

「炭酸なしと炭酸あり、どちらにしますか」です。

sparkling をロングマンで引くと語義は4個あり、飲み物の意味は3番目で a sparkling drink has bubbles of gas in it(sparkling な飲み物は気泡が入っている)と書かれています。

1番目と2番目は「光を反射してきらめく」「ぴかぴかに清潔な」という意味で、飲み物とは無関係です。

つまり sparkling water は「きらめく水」ではなく「炭酸水」です。

炭酸が苦手なら still、炭酸がほしければ sparkling と答えます。

水道水で構わないときは、この言い方が使えます。

Tap water is fine, thank you.

国や店によっては、水はボトルで有料になります。無料かどうかを確かめたいときは Is it free? ではなく Is tap water available? と聞くほうが角が立ちません。

出典=Longman Dictionary of Contemporary English|sparkling(2026年9月16日取得)

レストランの注文の英語で最大の罠|starterとentréeは国をまたぐと意味がひっくり返る

メニューは、だいたい2つの塊に分かれています。

前半が前菜、後半がメインです。

ところが、その見出しに使われる語が国によって違います。

ロングマンで starter を引くと、食べ物の語義はイギリス英語の印がついていて、a small amount of food eaten at the start of a meal before the main part(食事の最初に、メインの前に食べる少量の料理)です。

辞書の例文は We had soup as a starter, followed by steak.(前菜にスープ、そのあとステーキ)です。

ここまでは素直です。

問題は entrée です。

同じ辞書で entrée を引くと、the main dish of a meal, or a dish served before the main course(食事のメインの料理、またはメインの前に出される料理)と、正反対の2つが1つの語義の中に並んでいます。

つまり entrée は、辞書のレベルで意味が二股に分かれている語です。

フランス語の entrée(入口)から来ていて、辞書には1700年から1800年ごろに英語へ入ったと書かれています。

この語をメニューで見かけたときに安全なのは、語の意味を推測しないで、その下に並んでいる料理の値段と量を見ることです。

それでも分からなければ、そのまま聞いてしまいます。

Is this a starter or a main?

「これは前菜ですか、メインですか」です。

main course のほうは揺れません。

ロングマンでの語義は1個だけで、the main part of a meal(食事のメインの部分)です。

辞書の例文も What are you going to have for your main course?(メインは何にしますか)と、そのまま注文の場面です。

迷ったら main という語を使えば、どの国でも「メインの料理」として通ります。

メニューの見出しどこで見るか指しているもの
Startersイギリス系前菜
Appetizersアメリカ系前菜
Entrées店によるメイン、または前菜(辞書が両方を載せている)
Main courses / Mains広く通用メイン
Sides広く通用付け合わせ
Desserts広く通用甘いもの

出典=Longman|starter/Longman|entrée/Longman|main course(いずれも2026年9月16日取得)

レストランの注文の英語で焼き加減を聞かれたら|rareの語義3個と、答え方4つ

肉料理を頼むと、ほぼ毎回この質問が飛んできます。

How would you like that cooked?

「焼き加減はどうしますか」です。

早口だと「ハウジュライカッ」としか聞こえないので、肉を頼んだ直後に飛んでくる質問はこれだ、と場面ごと覚えてしまうのが近道です。

答えは単語1つで足ります。

言う英語焼き加減読み方の目安
Rare, please.いちばん生に近いレア
Medium rare, please.中が赤いミディアム レア
Medium, please.中がピンクミディアム
Well done, please.しっかり火が通っているウェル ダン

ロングマンで rare を引くと語義は3個です。

1番目が not seen or found very often, or not happening very often(めったに見られない、めったに起きない)、2番目が肉の意味で has only been cooked for a short time and is still red(短時間だけ火を通していて、まだ赤い)、3番目がイギリス英語の古い言い方で very good(とても良い)です。

辞書の例文は I like my steak rare.(ステーキはレアが好きです)です。

日本人が「珍しい」の意味でしか rare を知らないまま Rare, please. と言うと、頭の中では「珍しいのをください」と言っている気分になります。そのねじれが一瞬の迷いを生みます。

well-done のほうは、ロングマンでは肉について has been cooked thoroughly(しっかり火を通してある)と書かれています。

同じつづりで Well done!(よくやった)というほめ言葉もありますが、肉を頼んだ直後の Well done は焼き加減以外の意味になりません。

出典=Longman|rare/Longman|well-done(2026年9月16日取得)

レストランの注文の英語|店員が言ってくる7つの英語と、そのまま返す答え

注文で固まる本当の原因は、自分が言う英語ではなく、相手が言ってくる英語です。

聞かれる内容は、店が変わってもほとんど同じです。

先に7つ並べておけば、耳が拾えます。

店員が言う英語意味そのまま返す答え
How many?何名ですかTwo, please.
Can I get you anything to drink?飲み物はいかがですかJust water, please.
Are you ready to order?ご注文はお決まりですかYes. I’ll have the chicken, please.
Anything else?ほかにご注文はThat’s all, thank you.
How would you like that cooked?焼き加減はどうしますかMedium, please.
Is everything OK?お食事はいかがですかIt’s great, thank you.
Would you like to see the dessert menu?デザートのメニューをご覧になりますかNo, thank you.

この7行のうち5行は、答えが3語以内で終わります。

それでも聞き取れない瞬間は来ます。

そのときに使う逃げ方を3つだけ持っておきます。

1つ目は、もう一度言ってもらう言い方です。

Sorry, could you say that again?

2つ目は、ゆっくり言ってもらう言い方です。

Could you speak a little more slowly, please?

3つ目は、少し待ってもらう言い方です。

Could we have a few more minutes?

この3つ目は、メニューが読み終わっていないときにいちばん役に立ちます。店員さんは別のテーブルへ行き、数分後に戻ってきます。

黙って固まるより、待ってくださいと言えるほうが、その場の空気はずっと軽くなります。

レストランの注文の英語でやらないほうがいい3つの言い方

通じるかどうかとは別に、印象が悪くなる形があります。

1つ目は、I want 〜 です。

意味は通じますが、子どもが「これがほしい」と言う響きになります。

同じ内容なら I’d like 〜 か I’ll have 〜 に替えるだけで、大人の注文になります。

2つ目は、店員さんを呼ぶときの Hey や指パッチンです。

日本の「すみません」と同じ気軽さで手を挙げても、店によっては強い呼びつけに見えます。

目が合ったときに軽く手を上げるか、Excuse me. と小さく言うだけで十分です。

3つ目は、質問が分からないまま Yes と答えることです。

Anything else?(ほかに何か)に Yes と答えると、店員さんは追加注文を待って立ち止まります。

分からないときの初手は Yes ではなく Sorry? です。

Sorry? は、もう一度言ってくださいという合図として、そのまま使えます。

レストランの注文の英語|よくある質問

メニューが読めないとき、何と言えばいいですか

おすすめを聞いてしまうのがいちばん速い解決です。

What do you recommend?

「おすすめは何ですか」です。

返ってきた料理名が聞き取れなくても、This one, please. と指させば注文は完了します。

アレルギーや食べられないものは、どう伝えますか

食べられないものを先に言い切る形が確実です。

I can’t eat peanuts. Does this contain any?

「ピーナッツが食べられません。これには入っていますか」です。

peanuts の部分を、卵なら eggs、乳製品なら dairy、甲殻類なら shellfish に入れ替えます。

言い方を丁寧にするより、単語をはっきり言うほうが安全に伝わります。

同じものを頼みたいとき、何と言いますか

連れが先に頼んだあとなら、この1文で足ります。

The same for me, please.

「私も同じものをお願いします」です。

頼んだものと違う料理が来たら、どう言えばいいですか

強い言葉を使わずに、事実だけを短く伝えます。

Excuse me, I think this is not what I ordered.

「すみません、これは私が頼んだものと違うと思います」です。

I think を頭に置くと、責める調子がやわらぎます。

持ち帰りたいときは何と言いますか

残りを包んでもらう言い方は決まっています。

Could I get a box for this, please?

「これを入れる箱をもらえますか」です。

国や店によっては持ち帰りを受けていないので、断られてもそれが普通です。

レストランの注文の英語は、この1文だけ覚えて帰ってください

この記事で辞書を引き直して分かったのは、注文で使う語はどれも、語義の数だけ見ると迷路のように見えるということです。

order は28個、rare は3個、reservation は4個、sparkling は4個の語義を持っていました。

それでも、レストランの席で必要になるのは、そのうち各1個だけです。

だから、持って行くのはこの1文で足ります。

I’ll have the chicken, please.

the の後ろを差し替えるだけで、前菜にもメインにもデザートにも使えます。

そして、聞き取れなかったら Sorry? と返す、決まっていなかったら Could we have a few more minutes? と言う。

この3つが口から出れば、海外のレストランで黙り込む場面は起きにくくなります。

あとは、料理が運ばれてくるのを待つだけです。

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