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免税の英語、tax freeとduty freeはどちらを言う? 英国・EU・日本の公式ページで手続きの流れを確かめました

海外の店で「免税にできますか」と言いたくなった瞬間、多くの人が固まります。

tax free と duty free、どちらを言えばいいのか分からないからです。

日本の街なかには「TAX FREE」の看板が並んでいます。

空港の店には「DUTY FREE」と書いてあります。

同じ「免税」と訳されているのに、英語では指しているものが違います。

さらに厄介なのは、免税が「その場で安くなること」だとは限らない点です。

国によっては、いったん税込みで払い、出国するときに書類を見せて返してもらう形になります。

この記事では、免税の英語を「2語の違い」「手続きの流れ」「その場で言う1文」の順に並べ直します。

語の意味とレベル(A1〜C2)は Cambridge Dictionary、手続きの中身は英国政府(GOV.UK)・欧州連合(Your Europe)・日本の税関の各ページの記述に沿って書きました。

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免税の英語はtax freeとduty freeの2つに分かれます|先に結論

先に結論です。

duty free は「空港や船の店で、税を払わずに買う品」、tax free は「その税がかからない」という広い言い方です。

Cambridge Dictionary は duty-free を「Duty-free goods are goods bought in special shops in airports, on ships, etc. on which you do not pay government tax」と定義しています。

レベルはB1です。

「空港や船などの特別な店で買われ、政府の税を払わない品」という意味です。

定義のなかに「in airports, on ships(空港や船で)」という場所が書き込まれている点が要です。

同じ辞書は名詞の duty-free に「goods that you can buy in special shops in airports, on ships, etc., without paying tax on them」という語義も挙げています。

さらに、informal として「a duty-free shop」=免税店そのものを指す使い方も載っています。

出典=Cambridge Dictionary|duty-free(2026年9月16日取得)

一方、同じ辞書は tax-free を「If something is tax-free, you do not pay tax on it.」と説明しています。

ビジネス英語の欄では「tax-free earnings, investments, etc. are ones on which no tax has to be paid」と書かれています。

こちらは場所を限定していません。

買い物にも、給与にも、投資にも使える広い語です。

出典=Cambridge Dictionary|tax-free(2026年9月16日取得)

語 辞書の定義が指すもの 看板を見る場所
duty-free 空港や船などの特別な店で、政府の税を払わずに買う品 空港の出国後エリア・機内・船内
tax-free その税がかからないこと全般(場所の限定なし) 街なかの店・給与や投資の話

免税の英語で押さえる税の名前|VATとは何か

ヨーロッパで免税の話をすると、必ず VAT という語が出てきます。

Cambridge Dictionary は VAT を「value added tax (= a type of tax in European countries that is paid by the person who buys goods and services)」と説明しています。

「ヨーロッパ諸国の税の一種で、商品やサービスを買う人が払うもの」=付加価値税です。

日本の消費税に当たる位置の税だと考えると、話が早く進みます。

同じ辞書には、値札に関わる例文も載っています。

The price is £19.99, including VAT.

「その値段は19.99ポンド、VAT込みです」という文です。

出典=Cambridge Dictionary|VAT(2026年9月16日取得)

英国政府の GOV.UK は、税率を次のように示しています。

区分 税率 対象(GOV.UKの記述)
Standard rate 20% Most goods and services
Reduced rate 5% Some goods and services(子ども用チャイルドシートなど)
Zero rate 0% Zero-rated goods and services(多くの食品や子ども服など)

同じページには「VAT is normally included in the price you see in shops」とも書かれています。

「店で見る値段には、通常VATが含まれている」という意味です。

つまり、値札の時点ではすでに税を払っている前提になります。

出典=GOV.UK|Tax on shopping and services(2026年9月16日取得)

免税の英語でつまずく理由は「その場で引かれる」と思い込んでいるから

日本で TAX FREE の看板を見て買い物をすると、レジで税が引かれます。

ところが、同じ感覚で海外の店に入ると話が噛み合いません。

英国政府の GOV.UK は、Tax-free shopping の項でこう書いています。

You can only buy tax-free goods from shops in Great Britain (England, Wales and Scotland) if they’re delivered straight to an address outside the UK

「グレートブリテン(イングランド・ウェールズ・スコットランド)の店で免税の品を買えるのは、英国外の住所へ直接配送される場合に限る」という記述です。

北アイルランドについては別に書かれています。

If you’re visiting Northern Ireland, you may also be able to claim tax back on goods you buy from certain shops.

「北アイルランドを訪れているなら、一部の店で買った品について税の払い戻しを請求できる場合がある」という意味です。

ここで使われているのが claim tax back、つまり「あとから返してもらう」という言い方です。

同じページには、期限も明記されています。

You can only get a VAT refund if you take the goods out of Northern Ireland and the EU within 3 months of buying them. Not all retailers offer VAT refunds.

「買ってから3か月以内に品を北アイルランドおよびEUの外へ持ち出した場合にだけ、VATの払い戻しを受けられる。すべての小売店が払い戻しを扱っているわけではない」という記述です。

「すべての店が扱っているわけではない」と公式に書かれている点は、覚えておく価値があります。

出典=GOV.UK|Tax-free shopping(2026年9月16日取得)

免税の英語|英国の公式ページが書いている手続きを順に並べる

同じ GOV.UK のページには、払い戻しの手順が番号付きで書かれています。

そこに出てくる英語が、そのまま現地で聞く言葉になります。

①店で書類をもらう

Get a VAT 407(NI) form from the retailer. They will ask for proof that you’re eligible, for example your passport and travel documents.

「小売店で VAT 407(NI) の用紙をもらう。店は資格があることの証明として、パスポートや旅行書類の提示を求める」という意味です。

eligible は「資格がある」という語で、免税の話ではくり返し出てきます。

②用紙を書く

Only include the goods you’re taking out of the country.

「国外へ持ち出す品だけを書くこと」です。

同じ文には、置いていく品・使ってしまった品・返品した品は含めない、とも書かれています。

③税関に見せる

Show the goods, the completed form and your receipts to customs at the point when you leave Northern Ireland or the EU.

「北アイルランドまたはEUを出るときに、品物・記入済みの用紙・レシートを税関に見せること」という意味です。

見せるものが3つあると明記されています。

④お金を受け取る

To get paid, either take your approved form to the VAT refund desk at the airport, or send it to the retailer or refund provider with evidence of where you’re travelling to.

「受け取るには、承認された用紙を空港の VAT refund desk へ持っていくか、渡航先を示す証拠とともに小売店か払い戻し業者へ送る」という意味です。

VAT refund desk=払い戻しカウンター、という語がここで出てきます。

空港でこの表示を探せばよい、ということが公式の文から読み取れます。

出典=GOV.UK|Tax-free shopping(2026年9月16日取得)

免税の英語|EUの公式ページが挙げている条件

EUの公式案内(Your Europe)にも、旅行者向けの記述があります。

If you are resident outside the EU you are entitled to a VAT refund on goods you have bought during your stay in the EU if the goods are shown to customs on departure within 3 months of their purchase together with the VAT refund documents.

「EU域外に居住しているなら、EU滞在中に買った品について、購入から3か月以内に出国時の税関へ、払い戻し書類とともに品物を見せた場合、VATの払い戻しを受ける資格がある」という意味です。

ここでも「税関に品物を見せる」という動作が条件に入っています。

同じページには、確認の主体も書かれています。

All claims must be validated by the customs authority (either digitally or physically) before you leave the EU.

「すべての請求は、EUを出る前に税関当局によって(電子的または物理的に)確認されなければならない」という意味です。

金額の下限についても、次のように書かれています。

Be aware that some countries set a minimum value of purchases or other criteria to qualify for a refund.

「払い戻しの資格を得るために、購入額の下限やその他の基準を設けている国がある」という記述なので、下限額は国ごとに違います。

だから、いくらから免税になるかは、その国の案内で確かめるしかありません。

出典=Your Europe(European Union)|VAT – Value Added Tax(2026年9月16日取得)

免税の英語|店とカウンターで実際に言う10の文

ここまでの語を組み合わせると、その場で言う文ができあがります。

場面 言う英語 意味
店で最初に聞く Do you do tax-free shopping? 免税の手続きはできますか
書類を頼む Could I have the tax refund form, please? 払い戻しの用紙をください
資格を示す Here’s my passport. パスポートです
下限を確かめる Is there a minimum spend? 最低いくらから対象ですか
戻る額を聞く How much will I get back? いくら戻ってきますか
場所を探す Where is the VAT refund desk? 払い戻しカウンターはどこですか
税関で出す I’d like to get this form stamped. この用紙に確認をもらいたいです
品物を見せる The goods are in my hand luggage. 品物は手荷物に入っています
受け取り方を選ぶ Cash or card refund? 現金かカードか(相手が聞く形)
免税店で確かめる Is this duty-free? これは免税品ですか

最後の1文は、空港の店でだけ使う形です。

街なかの店で「Is this duty-free?」と聞くと、辞書の定義どおり「空港や船の店の品か」を尋ねたことになり、話が合いません。

街なかの店では tax-free、空港の出国後エリアでは duty-free と使い分けてください。

免税の英語|税関で言われる言葉と、その受け止め方

払い戻しの話には customs が必ず出てきます。

Cambridge Dictionary は customs を「the place at a port, airport, or border where travellers’ bags are looked at to find out if any goods are being carried illegally」と定義しています。

レベルはB1です。

「港・空港・国境にあり、違法な品が運ばれていないか旅行者の荷物を調べる場所」という意味です。

同じ辞書には「money paid to the government when you take particular goods from one country to another」という語義も並んでいます。

つまり customs は、場所の意味と税そのものの意味を持っています。

例文もそのまま使える形です。

It took us ages to go through customs.

「税関を通るのにずいぶん時間がかかった」です。

同じ辞書には clear customs(税関を通過する)という言い方も載っています。

出典=Cambridge Dictionary|customs(2026年9月16日取得)

もう1語、allowance も押さえておきます。

同じ辞書は税の分野の語義として「an amount of goods that you are allowed to buy and take into another country before you have to start paying tax」を挙げています。

「税を払い始める前に、買って別の国へ持ち込むことが許される品の量」=免税範囲です。

出典=Cambridge Dictionary|allowance(2026年9月16日取得)

免税の英語は帰国時にも要る|日本の税関が示している持ち込みの範囲

免税店でたくさん買ったあとに待っているのが、帰国時の申告です。

日本の税関の英語ページには、次のように書かれています。

All passengers entering Japan are required to declare about your belongings.

「日本に入国するすべての旅客は、所持品について申告することが求められる」という意味です。

declare(申告する)は、免税の話でいちばん出番の多い動詞です。

同じページには、通路の分け方も書かれています。

The green channel is for passengers who have no goods subject to duty and/or tax and goods not prohibited or restricted for import.

「緑の通路は、課税対象の品も、輸入が禁止・制限されている品も持っていない旅客のためのもの」という意味です。

それ以外の旅客は赤の通路(The red channel is for all other passengers.)だと明記されています。

免税範囲についても、同じページに表が載っています。

品目 成人1人あたりの範囲(税関の記載)
Alcoholic Beverages(酒類) 3 bottles(1本およそ760cc)
Cigarettes(紙巻たばこ) 200 cigarettes
Cigars(葉巻) 50 cigars
Perfume(香水) 2 ounces(1オンスはおよそ28ml)
Others(その他) 合計で20万円まで

その他の品については、海外市価の合計が20万円未満であること、と書かれています。

海外市価が1万円未満の品は免税で、この合計の計算にも入りません。

また、1個または1組の海外市価が20万円を超える品には免税の枠がない、とも明記されています。

課税対象の品の価格が30万円を超える場合は、商業貨物としての通関手続きが必要になるとも書かれています。

出典=Japan Customs|Procedures of Passenger Clearance(2026年9月16日取得)

免税の英語でやってはいけない3つのこと

①買った品をスーツケースに入れて預けてしまう

上で見たとおり、英国もEUも「品物を税関に見せること」を条件に挙げています。

預けてしまうと、見せられません。

手荷物に入れておくか、預ける前に手続きを済ませる順番にしてください。

②レシートを捨てる

GOV.UK の手順には receipts(レシート)が、見せるものの1つとして名指しで入っています。

用紙だけ持っていても足りません。

③使ってから持ち出す

GOV.UK は、用紙に書くのは国外へ持ち出す品だけで、すでに使った品や返品した品は含めないと書いています。

買った服をその旅行中に着てしまうと、条件から外れる余地が出ます。

免税の英語でよくある質問

tax freeとduty freeはどちらを言えば通じますか

場所で決めてください。

空港の出国後エリアや機内なら duty-free、街なかの店なら tax-free です。

「免税にしてください」は英語でどう言いますか

Could I have the tax refund form, please?

「払い戻しの用紙をください」と頼む形にすると、相手は次に何をすればいいか分かります。

いくらから免税になりますか

EUの公式案内は、購入額の下限やその他の基準を設けている国がある、と書いています。

金額は国ごとに違うので、その国の案内か店の表示で確かめてください。

払い戻しは全額戻ってきますか

EUの公式案内には、小売店が直接払い戻す場合と、仲介業者を通す場合があると書かれています。

手数料の有無は関わる相手によって変わるので、カウンターで How much will I get back? と聞いて確かめてください。

空港でどこへ行けばいいか分からないときは

Where is the VAT refund desk?

GOV.UK が使っている語なので、係員に通じます。

tax refund counter と言っても伝わります。

この1文だけ覚えて帰ってください|免税の英語のまとめ

覚えて帰るのは、店で最初に言う1文だけで足ります。

Do you do tax-free shopping?

「免税の手続きはできますか?」です。

Yes なら用紙が出てきますし、No ならそこで話は終わります。

そのうえで、公式のページを読んで分かったことは3つです。

分かったこと どこに書かれていたか
免税は、その場で引かれるとは限らず、出国時に返してもらう形がある GOV.UK|Tax-free shopping
品物・用紙・レシートの3つを税関に見せる必要がある GOV.UK|Tax-free shopping
購入から3か月以内に持ち出すこと、下限額は国ごとに違うこと Your Europe|VAT

この3つを知っているだけで、カウンターで止まる回数が減ります。

そして、語の使い分けは場所で決まります。

街なかは tax-free、空港の出国後は duty-free です。

この線引きさえ持っていれば、免税の会話は噛み合います。

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