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道を聞く英語は「Excuse me, how do I get to 〜?」の1文で足ります|辞書の語義を数えて、聞いたあとに飛んでくる道案内の言葉まで並べ直しました

交差点で立ち止まって、スマホの地図と目の前の建物を三回見くらべて、それでもどっちなのか分からない。

すぐ横を、地元の人が何人も通り過ぎていきます。

誰か一人に聞けば、たぶん十秒で終わる話です。

それなのに、最初の一言が出てこない。

道を聞く英語がむずかしく感じるのは、単語を知らないからではありません。

聞いたあとに相手が何を言ってくるのか、それを知らないまま声をかけるのが怖いからです。

こちらの一文は、実はほとんど固定です。

こわいのは、返ってくる側のほうです。

この記事では、声のかけ方から、目的地の言い方、相手が返してくる道案内の言い回し、聞き取れなかったときの戻り方までを、起きる順番に並べ直します。

語義の数と定義の文は、Cambridge Dictionary の英語辞典のページを1語ずつ開いて、いちばん上の英英辞典に並んでいる語義を数えました。取得日はすべて2026年9月17日です。

数えたのは excuse・get・straight・left・right・turn・block・across・opposite・next・corner・walk・past・way・direction・lost の16語です。

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道を聞く英語は「Excuse me, how do I get to 〜?」の1文で足ります|先に結論

先に結論です。

道を聞く英語は、この1文だけ決めておけば、あとは相手が勝手に進めてくれます。

その1文がこれです。

Excuse me, how do I get to the station?

「すみません、駅へはどう行けばいいですか」という意味です。

the station のところを、行きたい場所の名前に入れ替えるだけで、どこにでも使えます。

名前が言えないときは、スマホの画面を見せながらこう言います。

Excuse me, how do I get to this place?

画面を指させば、地名を英語で発音する必要はまったくありません。

この1文を言い終わった時点で、こちらの仕事は終わっています。

残りは、相手の言葉を受け取る作業です。

声をかけてから別れるまでは、たった5つの場面

どの国で道を聞いても、こちら側にやることは5つしかありません。

①声をかける ②行き先を言う ③返ってきた道案内を受け取る ④分からなかったら聞き返す ⑤お礼を言って離れる。

この5つの並びを先に頭に入れておくと、相手の英語が半分しか分からなくても「今は③の途中だな」と当たりが付きます。

英語の力よりも、この見取り図のほうが先に役に立ちます。

以下、順番に見ていきます。

道を聞く英語の最初の2語はExcuse me|辞書の語義12個のうち6個がこの2語でした

ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。

Cambridge Dictionary の excuse のページを2026年9月17日に開いて、英語辞典に並んでいる語義を1つずつ数えました。

全部で12個ありました。

そのうち、動詞そのものの意味は最初の2つだけです。

残りのうち6個が、すべて「Excuse me」という決まり文句に割り当てられていました。

語義が指しているもの 個数
動詞「許す・免除する」 2
決まり文句「Excuse me」 6
名詞「言い訳」とその慣用句 4

6個も割り当てられているということは、この2語がそれだけ多くの場面を引き受けているということです。

6個の中身を見ると、道を聞く場面に直接ささるものが2つあります。

1つめは、これです。

a polite way of attracting someone’s attention, especially someone you do not know

「知らない相手の注意を、ていねいに引くための言い方」です。

「especially someone you do not know(とくに知らない相手に)」と、辞書のほうから書いてあります。

道で見知らぬ人に声をかける、まさにその用途のために用意された2語だということです。

2つめは、これです。

used to politely ask someone to repeat something they have said because you have not heard it

「聞こえなかったので、もう一度言ってくださいと、ていねいに頼むときの言い方」です。

つまり Excuse me は、入口の2語であると同時に、聞き取れなかったときの逃げ道の2語でもあります。

覚える語がひとつで済むということです。

道を聞く場面でこれほど都合のいい言葉は、他にありません。

Excuse me には、ほかに4つの顔がある

残りの4個も、旅先でそのまま使います。

辞書に並んでいた用途 旅先で使う場面
通してほしいと頼む 電車やバスで人の前を抜けるとき
その場を離れると告げる 話を切り上げて歩き出すとき
うっかりやったことを謝る 人にぶつかってしまったとき
反対意見を言う前に置く 「いや、そうではなくて」と言うとき

同じ2語が、声かけ・すみません・ごめんなさい・聞き返しの4役を一人でこなします。

辞書の例文にも、道を聞く形がそのまま載っています。

Excuse me, does this bus go to Oxford Street?

「すみません、このバスはオックスフォード・ストリートに行きますか」です。

この形なら、バス停でも、駅のホームでも、そのまま使えます。

道を聞く英語でgetを使う理由|語義27個のうち5番目が「着く」です

how do I get to 〜? の get は、日本人がいちばん苦手にする単語です。

Cambridge Dictionary の get のページを開いて数えたところ、語義は27個ありました。

そのうち5番目に、こう書かれています。

to reach or arrive at a particular place

「ある場所に到達する・着く」です。

get は「手に入れる」だと習った人が多いはずです。

ところが道の場面で使うのは、この「着く」のほうです。

how do I get to 〜? は、直訳すると「私はどうやってそこに着きますか」になります。

聞いているのは「場所」ではなく「行き方」です。

ここが Where is 〜? との決定的な違いです。

Where is 〜? だけで止めると、答えが返ってこないことがある

Where is the station? と聞くと、相手は場所を答えます。

たとえば、こう返ってきます。

It’s over there.

「あっちです」です。

場所は分かりましたが、行き方は分かっていません。

how do I get to 〜? で聞くと、相手は最初から手順で答えます。

曲がる回数、目印、歩く分数まで含めて出してくれます。

同じことを聞いているようで、返ってくる情報の量がまったく違います。

もうひとつ、Where is 〜? が避けられがちな理由があります。

Excuse me を付けずに Where is the station? とだけ言うと、質問ではなく要求のように聞こえます。

言葉が短いほど、声のかけ方が素っ気なく響くからです。

Excuse me を前に置くだけで、その問題はなくなります。

目的地の言い方を5つの型に分ける|道を聞く英語はこの入れ替えだけ

こちらが言う文は、5つの型しかありません。

行き先の種類によって、使う型が変わるだけです。

行き先の種類 言う英語 意味
名前がある場所 Excuse me, how do I get to Central Station? 中央駅へはどう行けばいいですか
名前が言えない場所 Excuse me, how do I get to this place?(画面を見せる) ここへはどう行けばいいですか
近くにある種類の店 Excuse me, where’s the nearest pharmacy? いちばん近い薬局はどこですか
探している最中 Excuse me, I’m looking for this address. この住所を探しています
方向だけ確かめたい Excuse me, am I going the right way to the museum? 美術館はこっちで合っていますか

4番目の I’m looking for 〜 は、質問の形をしていないのに質問として通じる便利な型です。

疑問文を組み立てなくていいので、口が動きやすくなります。

5番目の am I going the right way? は、すでに歩き出したあとの確認に使います。

Yes か No で答えられる形なので、相手の返事が長くなりません。

英語が不安なときほど、この型が頼りになります。

地図やスマホを見せて聞くときの言い方

画面を見せる動作には、ひとこと添えます。

Could you show me on the map?

「地図で示してもらえますか」です。

相手の説明が長くなりすぎたときに、これを言うと一気に短くなります。

Sorry, could you show me on my phone?

「すみません、私のスマホで示してもらえますか」です。

画面を差し出すと、多くの人はそのまま指で押さえて教えてくれます。

そして、いま自分がどこにいるかを確かめる一文がこれです。

Where are we now?

「いま、私たちはどこですか」です。

Where am I? ではなく Where are we? と言うと、相手を巻き込んだ言い方になってやわらかく響きます。

返ってくる道案内の英語①|go straight のstraightは語義20個の1番目

ここから、相手が返してくる側の言葉に入ります。

最初に必ず出てくるのが straight です。

Cambridge Dictionary の straight のページを開いて数えたところ、語義は20個ありました。

そのいちばん最初に、こう書かれています。

continuing in one direction without bending or curving

「曲がったり湾曲したりせず、ひとつの方向に進み続ける」です。

道案内で使うのは、この1番目だけです。

残りの19個は、「正直な」「すぐに」「はっきりと」「ととのった」「まじりけのない」など、まったく別の話です。

道の場面では、straight が出たら「そのまま進め」の1択だと決めてしまって構いません。

実際に飛んでくる形は、この4つです。

相手が言う英語 意味
Go straight. まっすぐ行ってください
Go straight ahead. この先、まっすぐです
Keep going straight. まっすぐ行き続けてください
Go straight on. まっすぐ進んでください(イギリスでよく聞く形)

どれも中身は同じで、「曲がるな」と言っているだけです。

keep going が付いたら、距離が少し長いという合図になります。

それから、しばしば go past が続きます。

past の語義は Cambridge Dictionary で10個あり、その1番目がこれです。

in or to a position that is further than a particular point

「ある地点より先の位置に」です。

Go past the bank. なら「銀行を通り過ぎてください」になります。

past が聞こえたら、そこは目的地ではなく通過点だと分かります。

返ってくる道案内の英語②|rightは語義32個のうち、方角を指すのは3つだけ

ここが、道を聞く英語でいちばん事故が起きるところです。

Cambridge Dictionary の left と right のページを、同じ日に開いて数えました。

単語 語義の数 そのうち左右の方角を指すもの 方角以外の中身
left 5 2 政治の「左派」が2つ、leave の過去形が1つ
right 32 3 「正しい」「ふさわしい」「ちょうど」「権利」「右派」など29

right の語義は32個もあるのに、左右の「右」を指すのは形容詞・副詞・名詞の3つだけでした。

残りの29個は、「正しい」「ふさわしい」「ちょうど」「すぐに」「権利」「右派」などです。

だから、道案内の中の right が「右」なのか「正しい」なのかで、耳が一瞬迷います。

たとえば、こう言われたとします。

Yes, that’s right. Turn right at the corner.

「はい、その通りです。角を右に曲がってください」です。

1文の中に right が2回出て、意味が別々です。

見分け方はかんたんで、turn や take のあとに来る right と、on your 〜 の形に入る right が方角です。

that’s のあとに来る right は「合っている」です。

それから、right には「ちょうど・まさに」という強調の使い方もあります。

It’s right there.

「すぐそこです」であって、「右のそこ」ではありません。

right there / right here / right in front of you は、すべて「まさに、すぐ」の意味です。

turnとtakeは同じことを言っている

turn の語義は Cambridge Dictionary で27個あり、そのうち道案内で使うのは3番目です。

to change the direction in which you are facing or moving, or to make someone or something do this

「向いている方向、進んでいる方向を変える」です。

同じ内容を take で言う形もあり、辞書の left のページには、その例文が並んでいました。

相手が言う英語 意味 辞書の注記
Turn left at the lights. 信号を左に曲がってください —
Take the first on the left. 最初の道を左に入ってください —
I took a left. 左に曲がった mainly US(主にアメリカ)
Make a left on to Fifth Street. 5番街を左に曲がって US(アメリカ)
Hang a left. 左に曲がって US informal(アメリカのくだけた言い方)

take a left・make a left・hang a left は、いずれも辞書がアメリカの言い方だと注記していました。

聞き慣れない形ですが、中身は turn left とまったく同じです。

そして、いちばんよく飛んでくるのがこの形です。

Take the second left.

「2つめの角を左です」であって、「2回左に曲がる」ではありません。

数字のあとに left や right が来たら、それは曲がる回数ではなく、何本目の道かを指しています。

ここを取り違えると、一本手前で曲がってしまいます。

数字が聞こえたら、指を立てて確認してしまうのがいちばん確実です。

The second one? Like this?

「2つめですね、こういうことですか」です。

道を聞く英語で出てくるblock|語義24個のうち、街の距離を指すのは最初の2つ

アメリカで道を聞くと、ほぼ必ず block が出てきます。

Cambridge Dictionary の block のページを開いて数えたところ、語義は24個ありました。

そのいちばん最初が、街の距離を指す語義です。

the distance along a street from where one road crosses it to the place where the next road crosses it

「ある道が交差するところから、次の道が交差するところまでの、通り沿いの距離」です。

2番目が、面としての区画です。

a square group of buildings or houses with roads on each side

「四方を道に囲まれた、建物や家のひとかたまり」です。

つまり block は、日本語の「一区画」であり、同時に「交差点から次の交差点まで」という距離の単位でもあります。

残りの22個は、木のかたまり、建物、妨害、口座の凍結、SNSのブロックなど、道とは無関係の意味です。

道の場面では、block は「交差点いくつぶん」と読み替えるのが正解です。

相手が言う英語 読み替え
Go two blocks and turn right. 交差点を2つ越えて、右に曲がる
It’s three blocks from here. ここから交差点3つぶん先
It’s just around the block. この区画を回ったすぐそこ
Walk one more block. もう1ブロック歩く

辞書には、around the block が「この通りと交わる次の通りのところ」を指す言い方としても載っていました。

1ブロックの実際の長さは街によって違うので、時間で聞き直すのが安全です。

その聞き方は、このあとの分数の章で出します。

on your right・across from・next to|場所を指す道を聞く英語の言い回し

相手の説明の最後には、目的地が通りのどちら側にあるかが付きます。

いちばん多いのがこの形です。

It’s on your right.

「あなたの右手にあります」です。

your が入っているので、これは相手から見た右ではなく、歩いている自分から見た右です。

on the right と言われたときも、基本は進行方向を向いたときの右です。

次に多いのが across from です。

Cambridge Dictionary の across の語義は3個で、その2番目がこれです。

on the opposite side of

「〜の反対側に」です。

辞書の例文にも、街の場面がそのまま載っています。

He opened a store across the street from the theater.

「彼は劇場の向かいの通りに店を開いた」です。

across from 〜 が聞こえたら、道を渡る必要があるという合図になります。

同じ意味を opposite で言うこともあります。

opposite の語義は8個あり、そのうちの1つがこれです。

in a position facing someone or something but on the other side

「向かい合う位置にあるが、反対側に」です。イギリスでは across from より opposite をよく聞きます。

3つめが next to です。

next の語義は7個で、その中にこう書かれたものがありました。

used when describing two people or things that are very close to each other with nothing between them

「あいだに何もなく、非常に近い2つのものを言うときに使う」です。

next to the bank なら、銀行とぴったり隣という意味になります。

最後が corner です。

corner の語義は6個で、その1番目がこれです。

the point, area, or line that is formed by the meeting of two lines, surfaces, roads, etc.

「2つの線・面・道が出会ってできる点や面や線」です。

道の話では、この「道が出会う点」=交差点の角を指します。

相手が言う英語 意味
It’s on your right. 進行方向の右手にあります
It’s across from the bank. 銀行の向かい側です(道を渡る)
It’s opposite the station. 駅の真向かいです
It’s next to the pharmacy. 薬局のすぐ隣です
It’s on the corner. 角のところです
It’s just around the corner. 角を曲がってすぐです
You can’t miss it. 見ればすぐ分かりますよ

最後の You can’t miss it. は「見逃しようがない」で、目印が目立つときの決まり文句です。

これが聞こえたら、説明が終わった合図でもあります。

a five-minute walk|分数で答えられたときの道を聞く英語

道案内の締めくくりには、時間が付くことがよくあります。

It’s about a five-minute walk.

「歩いて5分くらいです」です。

Cambridge Dictionary の walk の語義は15個あり、その中にこの用法がありました。

a journey that takes a short time, five minutes, ten minutes, etc. when you walk

「歩いたときに5分、10分などの短い時間で済む道のり」です。辞書のほうが five minutes を例に挙げています。

ここで日本人がつまずくのが、minute に s が付かない点です。

a five-minute walk であって、a five-minutes walk ではありません。

five-minute がハイフンでつながって、walk を修飾する形容詞になっているからです。

ただし、相手が言うのを聞き取るだけなら、s の有無は気にしなくて大丈夫です。

こちらから時間を聞き返すときは、この形が短くて言いやすいです。

言う英語 意味
How long does it take? どのくらいかかりますか
Is it walking distance? 歩いて行ける距離ですか
Is it far? 遠いですか
Should I take a bus? バスに乗ったほうがいいですか

block で言われて長さがつかめなかったときは、How long does it take? に切り替えるのが確実です。

距離の単位が分からなくても、分数なら誰でも判断できます。

聞き取れなかったときの道を聞く英語|Excuse me? に戻れば、もう一度言ってもらえます

道案内は、たいてい一度では聞き取れません。

それでいいのです。

最初の章で見たとおり、Excuse me には「聞こえなかったのでもう一度」という語義が、辞書にはっきり登録されています。

語尾を上げて、こう言うだけです。

Excuse me?

「すみません、もう一度?」です。

それでも分からなければ、速度を落としてもらいます。

Sorry, could you say that again more slowly?

「すみません、もう少しゆっくり、もう一度言ってもらえますか」です。

more slowly を付けるのが大事です。

これがないと、同じ速さでもう一度言われて終わります。

半分だけ分かったときは、分かった部分を繰り返して確かめます。

So, two blocks and turn left?

「つまり、2ブロック行って左ですね」です。この確認が入ると、間違いはほとんど起きません。

自分が迷子だと伝えたいときは、lost を使います。

lost の語義は Cambridge Dictionary で4個あり、その1番目がこれです。

not knowing where you are and how to get to a place

「自分がどこにいるのか、どう行けばいいのかが分からない状態」です。

そのまま、こう言えます。

I think I’m lost.

「たぶん、道に迷っています」です。この一言で、相手の説明はぐっとゆっくりになります。

最後は、必ずお礼で終えます。

言う英語 意味
Thank you so much. 本当にありがとうございます
Thanks, that helps a lot. ありがとう、すごく助かります
Thank you, have a nice day. ありがとう、よい一日を

分からないままでも、お礼を言って離れて構いません。

次の人に聞き直せばいいだけです。

道を聞く英語で避けたい言い方と、言い直しの形

通じるかどうかより、感じよく聞こえるかどうかで差が出ます。

避けたい言い方を並べます。

避けたい言い方 なぜ避けるか 言い直しの形
Where is the station?(いきなり) 前置きがなく、要求のように響く Excuse me, how do I get to the station?
Hey!/Hello!(呼び止め) 知らない相手への声かけとしては近すぎる Excuse me.
Do you speak English?(最初に) 相手の英語力を先に試す形になる Excuse me, do you know where 〜 is?
Teach me the way. teach は学科や技能を教える語で、道案内には合わない Could you tell me the way to 〜?
Please tell me!(強めに) please を足しても命令の形は残る Could you tell me 〜?
聞き取れないまま何度も同じ質問 相手も言い方を変えられず、こう着する Could you show me on the map?

いちばん多いのは、Excuse me を付け忘れることです。

日本語なら「すみません」を飛ばしていきなり質問する人はほとんどいません。

英語でも同じで、2語を前に置くだけで印象が変わります。

Do you speak English? を最初に置かないほうがいい理由は、順番の問題です。

先に用件を言えば、相手は分かる範囲で答えてくれますが、先に英語力を問うと、答える前に断られやすくなります。

言葉が不安なら、用件のあとに添えるほうが自然です。

Sorry, my English isn’t very good.

「すみません、英語があまり得意ではなくて」です。

これを言うと、相手はたいてい、身ぶりと短い単語に切り替えてくれます。

道を聞く英語によくある質問

way と direction は、どちらを使えばいいですか

道を聞くときは way のほうが自然です。

Cambridge Dictionary の way の語義は14個で、その1番目が「a route, direction, or path(道筋・方向・小道)」でした。

Could you tell me the way to the museum? の形で、そのまま使えます。

direction の語義は7個あり、1番目は「向いている方向」、2番目が「ある場所の探し方を教える指示」でした。

2番目の意味で使うときは、複数形の directions になります。

辞書の例文にも Can you give me directions to your house? が載っていました。

単数の direction は方角、複数の directions は道順の説明、と覚えると混ざりません。

誰に声をかけるのがいいですか

立ち止まっている人のほうが答えてくれやすいです。

店員、警備員、駅の係員、屋台の人などは、その場所に詳しいことが多いです。

逆に、早足で歩いている人や、電話中の人は避けたほうが、お互いに気まずくなりません。

声をかける前に、相手の目が合うのを待つと、断られにくくなります。

相手の説明が長すぎて途中で分からなくなりました

最初の一手だけ取りにいきます。

Sorry, which way first?

「すみません、まずどっちですか」です。

全部を一度に理解しようとせず、最初の曲がり角までを聞ければ十分です。

そこまで歩いて、もう一度誰かに聞けばいいのです。

聞いた相手も知らなかったときは、どうしますか

その人は I’m not from here. と言うことがあります。

「ここの者ではないので」という意味です。

これは断りではなく事実の説明なので、Thank you anyway. と返して離れます。

「それでもありがとう」という、この場面のための決まり文句です。

スマホの地図があるのに、人に聞く意味はありますか

あります。

地図では分からないことを、人は知っているからです。

工事で通れない道、入口が裏側にある建物、閉まっている時間帯などは、その場の人のほうが正確です。

地図で位置を出したうえで、Am I going the right way? と確かめるのが、いちばん速い組み合わせです。

この1文だけ覚えて帰ってください|道を聞く英語のまとめ

最後に、持ち帰るものを1つだけにします。

Excuse me, how do I get to this place?

画面を見せながらこの1文を言えば、道を聞く場面の入口は全部越えられます。

そして、聞き取れなかったら Excuse me? に戻る。

入口と逃げ道が同じ2語なので、覚えるのは実質ひとつだけです。

返ってくる言葉は、この6つを知っていれば形が見えます。

聞こえた語 読み替え
straight 曲がらずに進め
take the second left 2本目の道を左へ(2回ではない)
two blocks 交差点2つぶん
across from 〜/opposite 〜 道の向かい側(渡る)
on your right 歩いている自分から見た右手
a five-minute walk 歩いて5分ほど

この6つが分かれば、道案内の8割は形になります。

辞書を数えて分かったのは、道の場面で必要な語義が、どれもその語の「ごく一部」だということでした。

right は32個の語義のうち3個、block は24個のうち2個、straight は20個のうち1個です。

覚える量は、思っているよりずっと少なくて済みます。

あとは、最初の2語を口に出すだけです。

出典=Cambridge Dictionary|excuse/get/straight/left/right/turn/block/across/opposite/next/corner/walk/past/way/direction/lost(いずれも2026年9月17日取得)

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