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営業時間の英語は2文で足りる? 辞書20語と政府の時刻ルールを数えて、店先で迷う場面を組み直します

海外の店の前に立って、扉に貼られた小さな紙を見上げたまま動けなくなることがあります。

数字と曜日は読めるのに、「で、今これは開いているのか」だけが分かりません。

中に明かりはついているのにレジに人がいない、扉には何か英語が書いてある、そんな場面ほど足が止まります。

そこで声をかけようとして、頭の中で「すみません、こちらは何時から何時まで営業されていますか」という日本語を英語に訳し始めてしまいます。

営業時間の英語でつまずく理由は、単語を知らないからではありません。

聞く文が長いはずだと思い込んで、口を開く前に自分で難しくしてしまうからです。

この記事では、Cambridge Dictionary で open・close・hour・opening hours など20語を実際に引いて、語義の数をひとつずつ数えました。

あわせて、アメリカの標準時を担当する政府機関(NIST)の時刻についてのQ&A、イギリス政府の文章表記ルール、イギリスの小売店の営業時間を定めた法律の案内、アメリカの国立公園の開園時間のページ、ロンドンの博物館の来館案内を開いて、掲示に実際どう書かれているかを確かめています。

出典として並べたのは、この記事を書きながら実際に開けたページだけです。

開けなかったページのURLや語義の数は、1行も書いていません。

TOC

営業時間の英語は「What time do you open?」と「What time do you close?」の2文で足ります|先に結論

店先で使う言い方は、この2文です。

What time do you open?

何時に開きますか、という意味です。

What time do you close?

何時に閉まりますか、という意味です。

この2文の中に、難しい単語は1つも入っていません。

主語が you になっているところだけ、日本語の感覚とずれます。

日本語では「この店は」と店を主語にしますが、英語では目の前の人に向かって「あなたたちは何時に開けるのですか」と聞く形が自然です。

店員さん本人ではなく、店という組織を you で受けていると考えると、そのまま口から出やすくなります。

この2文が言えると、そのあとに続く会話は相手が引き受けてくれます。

相手は数字と曜日を返すだけなので、聞き取りの負担も小さくて済みます。

なお、開いているかどうかだけを知りたいときは、もっと短い聞き方があります。

Are you open?

今やっていますか、という意味です。

この3語だけで用が足りる場面は、旅行中にかなりの回数あります。

なぜ日本人は営業時間の英語で止まるのか|辞書に並ぶ open の語義を数えました

open という単語は、中学で最初に覚える語のひとつです。

それなのに店先で使えないのは、この語が背負っている意味の数が多すぎるからです。

Cambridge Dictionary の英英セクション(cald4)で open を引くと、語義が20個並んでいます。

その1番目は「not closed or fastened」で、扉や窓が閉まっていないという物理的な意味です。

2番目が「ready to be used or ready to provide a service」で、こちらが店の営業に関わる意味になります。

つまり、私たちが「開いている」と言いたいときの open は、辞書では2番目に置かれている意味のほうです。

同じ見出しの15番目には「If a shop or office opens at a particular time of day, it starts to do business at that time」という語義もあります。

こちらは動詞で、店や事務所がその時刻に商売を始める、という意味です。

What time do you open? の open は、この15番目の使い方にあたります。

close のほうも同じ構造をしています。

Cambridge Dictionary の英英セクションで close を引くと、語義が19個並びます。

1番目は「to change from being open to not being open」で、扉を閉める動作です。

2番目が「When a shop, restaurant, or public place closes, people cannot go into it」で、店や公共の場所が閉まって入れなくなる、という意味です。

open も close も、店の話に使う意味は語義の2番目付近にいる、と覚えておくと迷いが減ります。

日本語の「営業」に引っぱられて business や operation という語を探しに行くと、かえって遠回りになります。

店先の会話で必要なのは、この open と close の2語だけです。

出典=Cambridge Dictionary|open/Cambridge Dictionary|close(2026年9月17日取得)

opening hours・business hours・trading hours の違いを、営業時間の英語として並べ直します

看板や地図アプリに書かれている「営業時間」の英語は、ひとつではありません。

Cambridge Dictionary で3つの言い方を引き比べると、載っているセクションそのものが違いました。

言い方 辞書の語義 載っていたセクション
opening hours the times when a business, such as a bar, restaurant, shop, or bank, is open for people to use it 英英(cald4)とビジネス英語(cbed)の両方
business hours the part of the day when a business is usually open ビジネス英語(cbed)だけ
trading hours the period of time during which a business is open each day ビジネス英語(cbed)だけ

いちばん広く使えるのは opening hours です。

バー・レストラン・店・銀行と、辞書の語義の中に具体例が並んでいるとおり、客が使える時間帯を指します。

business hours は「その日のうち、businessがふつう開いている部分」という書き方で、事務所や役所の対応時間という響きになります。

trading hours には、店の1日の営業時間という語義のほかに、金融市場が1日のうち開いている時間という語義も並んでいます。

この語はオーストラリアやニュージーランドの掲示でよく見かける言い方です。

ただし「豪州でしか使わない」と書けるだけの一次ソースは、この記事を書いている時点で確認できていません。

そこで断定はせず、辞書に載っている語義だけを書いておきます。

なお、開店時刻と閉店時刻そのものを指す語も別にあります。

opening time は「the time at which a bar or pub opens」で、バーやパブが開く時刻です。

closing time は「the time at which a shop, restaurant, bar, museum, etc. is no longer open」で、店・レストラン・バー・博物館などが開いていなくなる時刻を指します。

hours と time は、時間帯を指すか一点の時刻を指すかで役割が分かれています。

hour そのものにも「the period of time when a particular activity happens or when a shop or public building is open」という語義があり、これは英英セクションの3番目に置かれています。

出典=Cambridge Dictionary|opening hours/business hours/trading hours/opening time/closing time/hour(2026年9月17日取得)

扉の掲示にある営業時間の英語は、5つの型を知れば読めます

掲示は文章ではなく、省略のかたまりです。

よく見る型を並べておきます。

掲示 読み方 気をつける点
Mon–Fri 9–5 月曜から金曜、9時から17時 ダッシュは「〜から〜まで」。数字だけのときは午前と午後を常識で補う
Closed Sundays 日曜は閉まっています 複数形のsは「毎週の日曜」という意味
Open 24/7 1日24時間、週7日ずっと開いています 読み方は「トゥエンティフォー・セブン」
Last entry 30 min before closing 最終入場は閉館の30分前 閉館時刻ではなく、入れる締め切りの時刻
By appointment only 予約した人だけ ふらっと入る店ではない

いちばん多い読み違いは、Mon–Fri 9–5 を「9時間営業」と取ってしまうことです。

この 9–5 は9時から5時までであって、時間の長さではありません。

24/7 については、Cambridge Dictionary に「24 hours a day, seven days a week: all the time」という語義が載っています。

by appointment は「at a previously arranged time」、つまり前もって決めた時刻に、という意味の句として辞書に載っています。

アメリカ英語のセクションには「happening only when a special arrangement has been made for someone to do something or see someone」という書き方もあります。

By appointment only と書いてあったら、扉を押す前に電話かサイトで枠を取る店だと考えてください。

closed は形容詞として引くと「not open for business」という語義が出てきます。

Closed の一語には「今は閉まっている」と「もう商売をやめた」の両方の可能性があります。

前者か後者かは、掲示に日付や曜日が添えてあるかどうかで見分けます。

Closed for renovation なら改装中、Closed until further notice なら再開の知らせが出るまで閉鎖、という意味です。

出典=Cambridge Dictionary|24/7/by appointment/closed(2026年9月17日取得)

12 a.m. と 12 p.m. はどちらも「12時」に見えます|営業時間の英語で最も危ない場所

ここが、この記事でいちばん大事な部分です。

12 a.m. と 12 p.m. は、日本人だけが混乱しているわけではありません。

アメリカの標準時を担当する政府機関 NIST は、時刻についてのQ&Aの中でこう書いています。

This is a tricky question because 12 a.m. and 12 p.m. are ambiguous and should not be used.

これは難しい問いで、12 a.m. と 12 p.m. はあいまいなので使うべきではない、という意味です。

政府機関が「使うべきではない」と書いている表記が、現実の掲示にはふつうに書かれています。

理由は、同じページに説明があります。

a.m. はラテン語の ante meridiem、p.m. は post meridiem の略で、それぞれ「正午より前」「正午より後」を意味します。

正午そのものは、正午より前でも後でもありません。

だから正午に a.m. を付けても p.m. を付けても、論理としては正しくない、というのが NIST の説明です。

真夜中はもっと厄介で、正午の12時間前でもあり12時間後でもあります。

同じページには、営業時間の書き方についての一文もあります。

For example, a business might be open on Saturdays from 8 a.m. to noon or weekends from 3:30 p.m. until midnight.

たとえば、土曜は8 a.m. から noon まで、週末は3:30 p.m. から midnight まで、という書き方をするとよい、という例です。

つまり、12という数字を使わずに noon と midnight という語で言い直すのが、母語話者側の解決策です。

Cambridge Dictionary で noon を引くと「twelve o’clock in the middle of the day, or about that time」、midnight は「twelve o’clock in the middle of the night」と書かれています。

midday も「twelve o’clock in the middle of the day」で、noon とほぼ同じ意味です。

a.m. の語義は「used when referring to a time between twelve o’clock at night and twelve o’clock in the middle of the day」で、夜の12時から昼の12時までを指します。

p.m. は「used when referring to a time in the afternoon or evening or at night」です。

この2つの語義をよく読むと、どちらも12時ちょうどを含むのか含まないのかを書いていません。

辞書もそこは決めていない、ということです。

言い直しを1文で済ませる方法

掲示に 12 a.m. や 12 p.m. とあって迷ったら、その場で店員さんに聞き直してしまうのがいちばん早いです。

Do you mean noon or midnight?

それは昼の12時ですか、それとも真夜中の12時ですか、という意味です。

この1文は、相手にとっても「よく聞かれる質問」なので、嫌な顔をされません。

予約やチェックアウトの締め切りで 12 a.m. が出てきたときは、この確認をしておくと丸1日ぶんの差を防げます。

出典=NIST|Times of Day FAQs/Cambridge Dictionary|noon/midnight/midday/a.m./p.m.(2026年9月17日取得)

9/5 と 5/9 は日付の順が逆になります|営業時間の英語に日付が混ざったとき

臨時休業の貼り紙には、日付が数字だけで書かれていることがあります。

ここに、もうひとつの落とし穴があります。

Cambridge Dictionary の文法解説ページ Dates には、はっきりこう書かれています。

In the year 2000 the date was 4/7/2000 in British English. In American English this is written 7/4/2000.

アメリカの独立記念日である7月4日は、イギリス式では 4/7/2000、アメリカ式では 7/4/2000 と書く、という説明です。

同じ日を指す数字の並びが、国によってまるごと入れ替わります。

同じページによれば、イギリス英語でいちばん多い書き方は、日・月・年の順です。

アメリカ英語では、月が日と年の前に来ます。

つまり 9/5 という掲示は、アメリカなら9月5日、イギリスなら5月9日と読むのが素直です。

日付が12以下どうしのときに限って、この取り違えが起きます。

13以上の数字が入っていれば、そちらが日にちだと分かります。

イギリス政府の文章表記ルールでは、そもそも数字だけの日付を避ける形が推奨されています。

月は大文字で始めて書く、月と年のあいだにコンマを置かない、たとえば 4 June 2017 と書く、という内容です。

月の名前が英語で書いてある掲示は、実は読み手にとって親切な掲示です。

数字だけの日付を見つけたら、その国がどちら式かを思い出してから読むようにしてください。

出典=Cambridge Dictionary|Grammar:Dates/GOV.UK|A to Z style guide(2026年9月17日取得)

イギリス政府の表記ルールが決めている、営業時間の英語の書き方

イギリス政府が公開している文章表記のルール集には、Times という項目があります。

そこに並んでいる指示が、そのまま掲示の読み方の手引きになります。

ルール 書くべき形 避ける形
時間の範囲 10am to 11am 10-11am
分の書き方 5:30pm 1730hrs
真夜中 midnight 00:00
正午 midday 12 noon/noon/12pm

公的な文章では、時間の範囲をハイフンではなく to でつなぐことになっています。

それでも街の掲示ではハイフンが多用されるので、読む側はどちらも同じ意味だと思っておけば足ります。

同じルール集には、真夜中についての注意も書かれています。

Midnight is the first minute of the day, not the last.

真夜中はその日の最初の1分であって、最後の1分ではない、という意味です。

だから締め切りを書くときは 11:59pm を使うことを検討せよ、とも書かれています。

締め切りを midnight on Tuesday 14 June と書くと、月曜の終わりとも火曜の終わりとも読めてしまうからです。

先ほどの NIST の説明と、イギリス政府のルールが、同じ問題を別の言い方で指しています。

国をまたいでも、真夜中の12時があいまいだという点は変わりません。

もうひとつ、曜日をまたぐ営業時間の書き方についての指示もあります。

曜日ごとに営業時間が違うときは、Monday to Friday, 9am to 5pm と書いた次の行に Saturday, 10am to 1pm を置け、という内容です。

掲示が2行に分かれていたら、2行目には別の曜日の時間が書いてあると考えてください。

さらに、イギリス国外の人も読む文章なら UK time を添えよ、という指示まであります。

Monday to Friday, 8am to 5pm UK time という形が、その例として挙げられています。

出典=GOV.UK|A to Z style guide(TimesとDatesの項)(2026年9月17日取得)

「今日はやっていますか」「何時までいられますか」を続けて言う3文

店先では、開店時刻より「今どうなのか」を知りたい場面のほうが多いはずです。

そのまま使える言い方を並べます。

場面 言う英語 意味
今日やっているか Are you open today? 今日は営業していますか
今から入れるか Are you still open? まだ開いていますか
何時までいられるか How late can we stay? 何時までいてもいいですか
明日の予定 What are your hours tomorrow? 明日の営業時間は何時からですか
週末の予定 Are you open on weekends? 週末は開いていますか
閉店の確認 What time is closing time? 閉店は何時ですか

Are you open today? は、扉が半開きのときの最初の一言として頼りになります。

閉店間際に駆け込んだときは、still を足した Are you still open? のほうが気持ちが伝わります。

この still は「まだ」という意味で、相手の「もう閉めるところです」という返事も引き出しやすくなります。

席に座ったあとで確認したいのは、閉店時刻ではなく「自分がいていい時間」です。

How late can we stay?

直訳すると「どれくらい遅くまで私たちはいられますか」で、自然な日本語にすると「何時までいられますか」です。

閉店時刻と、客がいていい時刻は、同じとは限りません。

閉店の30分前に「そろそろ」と促される店もあれば、閉店時刻ちょうどまで座っていられる店もあります。

この1文を聞いておくと、食事の速度を自分で調整できます。

What are your hours? は、曜日ごとの営業時間をまとめて聞くときの言い方です。

hours を複数形にすると「時間帯」の意味になる、というのが前の章で見た辞書の語義そのままです。

祝日とオフシーズンで閉まる日|public holiday と seasonal hours

旅行中にいちばん困るのは、時刻ではなく「その日が休みだった」という事態です。

Cambridge Dictionary で public holiday を引くと「a day when almost everyone in a particular country does not have to go to work or school」と書かれています。

その国のほとんどの人が仕事にも学校にも行かなくてよい日、という意味です。

イギリスでは bank holiday という言い方をします。

イギリス政府の bank holidays のページには、次のような説明があります。

If a bank holiday is on a weekend, a ‘substitute’ weekday becomes a bank holiday, normally the following Monday.

祝日が週末に重なったときは、代わりの平日が祝日になり、ふつうは翌週の月曜日になる、という意味です。

つまりイギリスでは、月曜に突然どこも閉まっている日がやってきます。

同じページには、Good Friday・Easter Monday・Early May bank holiday・Spring bank holiday・Summer bank holiday・Christmas Day・Boxing Day・New Year’s Day といった名前が並んでいます。

Boxing Day は12月26日のことで、日本には無い休みです。

季節で営業時間が変わることも、英語では seasonal という語で表されます。

Cambridge Dictionary の seasonal の語義は「relating to or happening during a particular period in the year」です。

1年のうち特定の時期に関わる、という意味なので、seasonal hours と書いてあったら季節ごとに時間が変わる施設だと分かります。

実例として、アメリカのグランドキャニオン国立公園の開園時間のページを開いてみました。

The South Rim of the park is open 24 hours a day, 365 days a year.

公園のサウスリムは1日24時間、年間365日開いています、という意味です。

ところが同じページの次の行には、こう続きます。

Some facilities close during winter months.

一部の施設は冬のあいだ閉まります、という意味です。

公園そのものが24時間開いていることと、中の施設が開いていることは別の話だ、と公式ページ自身が書き分けています。

Open 24 hours という掲示を見たときは、何が24時間なのかを一度立ち止まって考えてください。

出典=Cambridge Dictionary|public holiday/seasonal/GOV.UK|UK bank holidays/National Park Service|Grand Canyon Operating Hours & Seasons(2026年9月17日取得)

日曜だけ営業時間が短い国があります|イギリスの法律を読みました

Closed Sundays という掲示は、店主の好みで決まっているとは限りません。

イギリス政府の案内ページ「Trading hours for retailers: the law」を開くと、法律で決まっている部分がありました。

まず、小さな店については次のように書かれています。

Small shops in England and Wales can open any day or hour. There are no trading hours restrictions in Scotland.

イングランドとウェールズの小さな店はどの日でも何時でも開けてよく、スコットランドには営業時間の制限が無い、という意味です。

同じページによれば、小さな店とは面積が280平方メートル以下の店を指します。

では大きな店はどうなるのかというと、日曜について制限があります。

280平方メートルを超える店は、日曜は午前10時から午後6時のあいだの連続6時間だけ開けられる、と書かれています。

大型店の日曜が妙に短いのは、店の都合ではなく法律の側の理由でした。

さらに、イースターの日曜日とクリスマスの日は閉めなければならない、とも書かれています。

日曜の営業時間が制限される店は、その時間を店の内と外にはっきり掲示しなければならない、という決まりもあります。

扉に Sunday trading hours と書かれた紙が貼ってあるのは、この決まりのためです。

空港と鉄道駅の店、ガソリンスタンドの店、薬局、農場の直売所などは、この日曜の制限から外れると書かれています。

日曜に困ったら空港か駅か薬局へ、というのは、この例外の一覧から導ける実用的な結論です。

この法律はイングランドとウェールズの話なので、ほかの国に当てはめないでください。

出典=GOV.UK|Trading hours for retailers: the law(2026年9月17日取得)

ラストオーダーの営業時間の英語は last orders と last call です

日本語の「ラストオーダー」は、そのままの形では英語になりません。

Cambridge Dictionary で last orders を引くと、次の語義が載っています。

in a British pub, the last drinks that customers are allowed to buy just before the bar closes

イギリスのパブで、バーが閉まる直前に客が買える最後の飲み物、という意味です。

辞書の語義に「in a British pub」と書いてあるとおり、last orders はイギリスの言い方です。

アメリカでよく使われるのは last call のほうです。

Wiktionary の last call の項には「In a bar, the announcement that the establishment will soon be closing and that this is the final opportunity to buy drinks」と書かれています。

バーで、まもなく閉店することと、飲み物を買える最後の機会であることを知らせるアナウンス、という意味です。

同じ項には、類義語として last orders が挙げられています。

この2語は、店内で突然アナウンスとして流れてきます。

Last orders, please. や Last call for drinks. という形で耳に入ってくるはずです。

聞こえたら、追加の注文をするかどうかをその場で決めてください。

先に確認しておきたいときは、こう聞けます。

What time is last orders?

ラストオーダーは何時ですかという意味で、アメリカでは orders を call に替えて使います。

食事の店なら kitchen という語を足すと、料理の締め切りだけを聞けます。

What time does the kitchen close?

厨房は何時に閉まりますか、という意味です。

飲み物は出せるけれど料理はもう作れない、という時間帯がある店では、この聞き方が役に立ちます。

出典=Cambridge Dictionary|last orders/Wiktionary|last call(2026年9月17日取得)

最終入場は閉館の何分前か|博物館の公式ページを実際に開いて確かめました

観光施設の掲示でいちばん怖いのが Last entry です。

閉館時刻の何分前に締め切られるのかは、施設ごとに違います。

ロンドンのグリニッジにある Royal Museums Greenwich の来館案内を開いて、実際の数字を確かめました。

施設 公式ページの記載 閉館までの差
Royal Observatory Open daily 10am-6pm/Last entry 5pm 60分
Cutty Sark Open daily 10am-5pm/Last entry 4.15pm 45分
National Maritime Museum Open daily 10am-5pm/Last entry 4.15pm 45分

同じ運営団体の施設でも、最終入場の締め切りが60分前と45分前で違っていました。

「だいたい30分前」という覚え方では間に合わない場合がある、ということです。

行く施設の公式ページで、Last entry の行を必ず自分の目で見てください。

この表でもうひとつ気づいてほしいのが、4.15pm という書き方です。

イギリスでは時刻の分をコロンではなくピリオドで区切ることがあります。

4.15pm は4時15分の午後であって、4.15時間という意味ではありません。

現地で不安になったら、この1文で聞けます。

What time is the last entry?

最終入場は何時ですか、という意味です。

Last admission という書き方をする施設もありますが、意味は同じです。

出典=Royal Museums Greenwich|Plan your visit(2026年9月17日取得)

相手が言ってくる英語と、聞き取れなかったときの逃げ方

こちらが聞けても、返事が聞き取れないと止まってしまいます。

返ってくる英語は、だいたい決まっています。

相手が言う英語 意味
We’re open until six. 6時まで開いています
We close at five thirty. 5時半に閉めます
We’re closed on Mondays. 月曜は定休日です
We open at nine, seven days a week. 週7日、9時に開けています
Sorry, we’re closing now. すみません、今closeするところです
The kitchen closes in ten minutes. 厨房はあと10分で閉まります

until と at の使い分けだけ押さえておけば、意味を取り違えることはほとんどありません。

until のあとには「その時刻まで続く」という意味の時刻が来ます。

at のあとには「その時刻ちょうどに起きる」という意味の時刻が来ます。

聞き取れなかったときは、聞き返す形を3つ持っておくと安心です。

Sorry, what time was that?

すみません、何時でしたか、という意味です。

Could you write it down?

書いてもらえますか、という意味です。

時刻は数字なので、書いてもらえばその場で解決します。

Is that a.m. or p.m.?

それは午前ですか午後ですか、という意味です。

この3つがあれば、聞き取れなかった場面でも会話が途切れません。

やらないほうがいい聞き方

What is your business hour? という聞き方は、避けたほうが無難です。

辞書に載っているのは business hours という複数形で、単数の business hour という見出しはありませんでした。

Do you open? も、意味は通じますが「ふだん開けているのか」という一般論の質問になります。

今開いているかを聞きたいなら Are you open? を使ってください。

be動詞か一般動詞かの違いが、そのまま「状態」か「習慣」かの違いになります。

営業時間の英語についてよくある質問

opening hours と open hours はどちらが正しいですか

Cambridge Dictionary に見出しとして載っているのは opening hours のほうです。

迷ったら opening hours を選んでください。

24/7 はなんと読みますか

トゥエンティフォー・セブンと読みます。

Cambridge Dictionary の発音表記も、twenty-four seven の形で示されています。

意味は1日24時間・週7日で、要するに「ずっと」です。

午前0時を英語で言うとき、どれがいちばん安全ですか

midnight です。

NIST は 12 a.m. と 12 p.m. をあいまいだとして使わないよう書いており、イギリス政府の表記ルールも真夜中には midnight を使うよう指示しています。

締め切りの話をするなら、11:59pm と書くほうがもっと安全です。

閉店間際に入ってしまったら、どう言えばいいですか

Are you still open? と聞くのがいちばん短い切り出し方です。

断られたら Sorry, I’ll come back tomorrow. と言って出れば、気まずさが残りません。

明日また来ます、という意味です。

掲示が読めないまま入ってしまうのは失礼ですか

失礼にはなりません。

分からないまま黙って動くより、Are you open? と一声かけるほうが、店の側にとっても分かりやすい行動です。

この1文だけ覚えて帰ってください

ここまで20語の辞書の語義と、政府・公園・博物館の公式ページを並べてきました。

最後に残しておきたいのは、たったこれだけです。

What time do you close?

何時に閉まりますか、という1文です。

開店時刻を知らなくて困ることは少ないのに、閉店時刻を知らないと予定そのものが崩れます。

この1文を入口で言っておけば、そのあとの時間の使い方を自分で決められます。

聞き取れなかったら Could you write it down? と続けてください。

12という数字が返ってきたら Do you mean noon or midnight? と確かめてください。

覚える文は1つ、そこに逃げ道が2つ、これで営業時間の英語は足ります。

旅先の扉の前で立ち止まる時間が、少しでも短くなればうれしいです。

この記事で開いたページの一覧

この記事を書きながら、実際に開いて中身を読んだページだけを並べます。

出典 何を確かめたか
Cambridge Dictionary|open 英英セクションの語義20個と、店の営業を指す語義の位置
Cambridge Dictionary|close 英英セクションの語義19個と、店が閉まる語義の位置
Cambridge Dictionary|hour 時間帯を指す語義が3番目にあること
opening hours/business hours/trading hours 3つの語義と、載っているセクションの違い
opening time/closing time 時刻を指す語の語義
noon/midnight/midday 12時を言い直す語の語義
a.m./p.m. 午前と午後の語義に12時ちょうどの扱いが書かれていないこと
24/7/closed/by appointment 掲示に出る語の語義
last orders/public holiday/seasonal 閉店と休業に関わる語の語義
Cambridge Dictionary|Grammar:Dates イギリス式とアメリカ式で日付の順が逆になること
Wiktionary|last call last call の語義と、last orders が類義語であること
NIST|Times of Day FAQs 12 a.m. と 12 p.m. があいまいで使うべきでないこと
GOV.UK|A to Z style guide TimesとDatesの項の書き方の指示
GOV.UK|UK bank holidays 祝日が週末に重なったときの振替の決まり
GOV.UK|Trading hours for retailers: the law 280平方メートルの線引きと日曜の6時間の制限
NPS|Grand Canyon Operating Hours & Seasons 24時間365日の開園と、冬季に閉まる施設があること
Royal Museums Greenwich|Plan your visit 施設ごとの最終入場時刻

すべて2026年9月17日に取得しています。

営業時間は変わることがあるので、出かける前には各施設の公式ページで最新の情報を確かめてください。

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