かごをレジ台に載せた瞬間、店員がこちらを見ずに何かを言いました。
聞き返す間もなく、商品がベルトコンベアの上を流れていきます。
買うものはもう決まっています。
値段も画面に出ています。
それなのに、いま何を聞かれたのかが分かりません。
スーパーの英語がむずかしく感じるのは、単語を知らないからではありません。
レジで聞かれることが決まっているのに、その「決まっている中身」を知らないまま列に並ぶからです。
この記事では、まず店の呼び名と売り場の言葉を辞書で数え直します。
そのうえで、店に入ってから、売り場を探し、量り売りの棚を通り、値札を読み、レジに並び、セルフレジの画面と向き合い、必要なら返品するところまでを、起きる順番に並べ直します。
語義の個数と発音記号は、Cambridge Dictionary の英語辞典のページを1語ずつ開いて数えました。取得日はすべて2026年9月17日です。
レジ袋と値札の決まりは、英国政府(GOV.UK)の案内、英国の Price Marking Order 2004 の原文、米国の連邦規則集(eCFR)16 CFR 233.4 の原文に当たって確かめています。
⚠️ 値段そのものは国と店と時期で変わるので、この記事では金額を書きません。
スーパーの英語はレジの3つの質問で決まります|先に結論
先に結論です。
海外のスーパーでレジに立ったとき、店員があなたに聞いてくることは、だいたい3つしかありません。
①袋はいるか ②ポイントカードはあるか ③支払いはどうするか。
この3つです。
言い回しは店ごとに違いますが、聞かれている中身は変わりません。
Do you need a bag?
「袋はいりますか」です。
Do you have a loyalty card?
「ポイントカードはお持ちですか」です。
How would you like to pay?
「お支払いはどうされますか」です。
この3つに返す言葉を先に決めておけば、レジで固まる場面はほとんど消えます。
| 聞かれること | 返す英語 | 意味 |
|---|---|---|
| 袋はいるか | Yes, please. One bag. | はい、1枚ください |
| 袋はいらない | No, thank you. I have my own. | 大丈夫です、持っています |
| カードはあるか | No, I don’t. I’m just visiting. | 持っていません、旅行者なので |
| 支払い方法 | Card, please. | カードでお願いします |
この4行を覚えて出かければ、レジでの会話はそれで終わります。
入ってから出るまでは、たった6つの場面
どの国のスーパーでも、買い物客の側にやることは6つしかありません。
①かごかカートを取る ②売り場を探す ③量り売りや値札を読む ④レジに並ぶ ⑤3つの質問に答える ⑥袋に詰めて出る。
この並びを先に頭に入れておくと、相手の英語が聞き取れなくても「いまは⑤だな」と当たりが付きます。
英語の力よりも、この見取り図のほうが先に役に立ちます。
以下、順番に見ていきます。
スーパーの英語で最初に迷う店の呼び名|辞書で語義を数えました
日本語の「スーパー」は1語ですが、英語では店の大きさと品ぞろえで呼び名が分かれます。
Cambridge Dictionary の supermarket のページを開いて数えたところ、英国英語の欄に載っていた語義は1つだけでした。
a large shop which sells most types of food and other goods needed in the home
「食品の大半と、家で必要になるそのほかの品を売る大きな店」です。
語義が1つしかないということは、この語には解釈の幅が無いということです。
つまり supermarket と言えば、どの国でもだいたい同じものが伝わります。
次に grocery のページを開きました。
英国英語の欄では2つ、ビジネス英語の欄では3つの語義が載っていました。
grocery は「店」と「買った食べ物そのもの」の両方を指す語です。
だから I’m going to the grocery store. は「スーパーに行く」ですが、I need to buy groceries. は「食料品を買う必要がある」になります。
同じ語なのに、片方は場所、片方は中身です。
この2つを混ぜても通じますが、知っておくと看板や会話が急に読めるようになります。
convenience storeの語義は1つだけ|「遅くまで開いている」が定義に入っています
convenience store のページも開きました。
英国英語の欄の語義は1つでした。
a shop that sells food, drinks, etc. and is usually open until late
「食べ物や飲み物を売っていて、たいてい遅くまで開いている店」=営業時間の長さが、定義そのものに書き込まれています。
日本の感覚のコンビニと、ほぼ同じものだと思って差し支えありません。
ただし品ぞろえは国によってかなり違い、生鮮食品がほとんど無い店もあります。
なお、店の中にある惣菜やハムの量り売りコーナーは deli と書かれています。
辞書では delicatessen の短縮形として載っていました。
| 看板の語 | だいたいの意味 | 使うときの一言 |
|---|---|---|
| supermarket | 大きな食品の店 | Is there a supermarket near here? |
| grocery store | 食料品の店(米国でよく聞く) | Where is the nearest grocery store? |
| convenience store | 遅くまで開いている小さな店 | Is the convenience store open now? |
| deli | 惣菜・ハムの量り売り | Where is the deli counter? |
道を尋ねるときは、この4語のどれかを文の最後に置くだけで通じます。
スーパーの英語でいちばん読めない単語はaisle|語義2つと、消えるs
ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。
売り場を尋ねると、店員はたいてい aisle という語を使って答えてきます。
この語が聞き取れないせいで、せっかく質問できたのに答えが分からない、ということが起きます。
Cambridge Dictionary の aisle のページを開いて数えました。
英国英語の欄の語義は2つでした。
| aisleの語義(英国英語の欄) | どこの通路か |
|---|---|
| a long, narrow space between rows of seats in an aircraft, cinema, or church | 飛行機・映画館・教会の席の間 |
| a long, narrow space between the rows of shelves in a large shop | 大きな店の棚と棚の間 |
飛行機の通路と、スーパーの通路が、同じ語だということです。
機内で aisle seat(通路側の席)という語を聞いたことがある人は、すでにこの語に会っています。
ビジネス英語の欄には、もう一段だけ踏み込んだ語義が載っていました。
the long narrow space between the rows of shelves in a large store, also used to refer to the shelves themselves
「棚と棚の間の細長い空間。棚そのものを指すこともある」=つまり aisle は、通路だけでなく「その列の棚一式」も指します。
だから店員が It’s in aisle four. と言ったら、「4番の通路にある」でもあり「4番の棚にある」でもあります。
どちらで受け取っても、行く場所は同じです。
aisleの発音記号にsの音は入っていません
この語がむずかしいのは、意味ではなく見た目です。
辞書に載っていた発音記号は aɪl でした。
綴りに s があるのに、発音記号には s の音がありません。
カタカナで近い音を当てるなら「アイル」です。
「アイスル」でも「エイズル」でもありません。
この1点を知っているだけで、店員の返事が急に聞こえるようになります。
なお、米国英語の欄の発音記号は ɑɪl と書かれていて、はじまりの音がわずかに違うだけでした。
英国でも米国でも、s は読みません。
売り場を尋ねるスーパーの英語|Where can I find 〜? と Which aisle is 〜 in?
売り場が分からないとき、使える形は2つです。
Excuse me, where can I find soy sauce?
「すみません、しょうゆはどこにありますか」です。
Which aisle is the rice in?
「お米は何番の通路ですか」です。
前者は品物の名前だけ入れ替えれば一生使えます。
後者は、店が広くて番号表示がある場合に使えます。
そもそも置いているかどうかを知りたいときは、こう聞きます。
Do you sell tofu here?
「ここで豆腐は売っていますか」です。
| 聞きたいこと | 言う英語 | 意味 |
|---|---|---|
| 場所を聞く | Excuse me, where can I find the milk? | 牛乳はどこですか |
| 通路番号を聞く | Which aisle is the bread in? | パンは何番の通路ですか |
| 取り扱いを聞く | Do you sell rice vinegar? | 米酢は売っていますか |
| 棚が空のとき | Is this out of stock? | これは品切れですか |
| 案内してほしい | Could you show me where it is? | 場所まで案内してもらえますか |
返ってくる答えは、たいてい4つの形のどれかです
聞いたあとに返ってくる英語も、形が決まっています。
| 言われる英語 | 意味 |
|---|---|
| It’s in aisle five. | 5番の通路です |
| Aisle three, on your left. | 3番通路の、左手です |
| It’s at the back, next to the dairy. | 奥の、乳製品の隣です |
| Let me show you. | 案内します |
番号が聞き取れなかったときは、指を立てて数を見せてもらうのがいちばん速いです。
Sorry, which number was that?
「すみません、何番でしたか」です。
数字だけを聞き直す形にすると、相手も短く答えてくれるので聞き取れます。
量り売りのスーパー英語|by weightとper poundとper kiloの読み分け
野菜や果物の棚で手が止まるのは、値札の単位が読めないときです。
英国では、量り売りの商品に「単位あたりの価格」を表示する義務が法律で決まっています。
Price Marking Order 2004 の第5条の原文には、こう書かれています。
where a trader indicates that any product is or may be for sale to a consumer, he shall indicate the unit price of that product
「消費者に売る商品だと示すなら、その商品の単位あたりの価格を示さなければならない」という決まりです。
つまり値札に小さく書かれている per 〜 の表示は、店の親切ではなく決まりで出ているものです。
だから、この per 〜 さえ読めれば、どの国の棚でも同じ読み方が通用します。
| 値札の表示 | 意味 |
|---|---|
| by weight | 重さで値段が決まる(量り売り) |
| per kilo/per kg | 1キログラムあたり |
| per pound/per lb | 1ポンドあたり |
| each/ea | 1個あたり |
| loose | 袋詰めされていない、ばら売り |
| pre-packed | あらかじめ袋に入っている |
同じ野菜が「1個あたり」と「1キロあたり」の2つの値札で並んでいることがあります。
その場合、安く見えるほうが得とは限りません。
単位が違うものを並べているだけだからです。
poundは「お金」と「重さ」の両方を指します
pound という語も、辞書を開くと顔が増えます。
Cambridge Dictionary の英国英語の欄には5つの語義が載っていて、お金の単位、その通貨の価値、重さの単位、記号の # のこと、そして「強く叩く」という動詞に分かれていました。
値札の per pound は、このうち重さの語義です。ビジネス英語の欄には 16オンス、キログラムに直すと 0.454 と書かれていました。
おおざっぱに「半キロ弱」と覚えておけば、棚の前で困りません。
なお、野菜と果物の売り場に大きく出ている PRODUCE は、辞書では「農業で育てられた食べ物、とくに果物と野菜」=青果のことでした。
量り売りのときに使う一言
| 場面 | 言う英語 | 意味 |
|---|---|---|
| 量ってほしい | Could you weigh this for me, please? | これを量ってもらえますか |
| 量を伝える | Half a kilo, please. | 500グラムください |
| 少しだけほしい | Just a small amount, please. | 少しだけお願いします |
| これで足りる | That’s enough, thank you. | それで大丈夫です |
自分で量る機械の画面には Place item on scale(品物をはかりに載せてください)や Select item(品物を選んでください)と出ます。
出てきたラベルは、自分で袋に貼ってレジへ持っていきます。
値札のスーパー英語|BOGOとtwo for oneは、米国の規則に名前が載っています
値札に BOGOF や BOGO と書かれていて、意味が取れないことがあります。
この語は辞書に見出しとして載っていました。
abbreviation for buy one get one free: used in shops to mean that if you buy something, you get another of the same thing for no extra cost
「buy one get one free の略。ひとつ買えば、同じものがもう1つ追加の代金なしで付く、という意味で店で使われる」と書かれています。
発音記号は ˈbɒɡɒf でした。
この手の表示は、米国の連邦規則集にも名指しで並んでいます。
16 CFR 233.4(ほかの商品の購入を条件にした特売の表示)の原文には、こうあります。
Representative of the language frequently employed in such offers are “Free,” “Buy One—Get One Free,” “2-For-1 Sale,” “Half Price Sale,” “1¢ Sale,” “50% Off,” etc.
「こうした特売でよく使われる表現の代表例」として、Free・Buy One—Get One Free・2-For-1 Sale・Half Price Sale・1¢ Sale・50% Off が並んでいます。
同じ条文には、この種の表示をするときは条件をすべて最初にはっきり示すべきだ、という趣旨のことも書かれています。
つまり、値札に小さく書かれている条件のほうが本体です。
| 値札の表示 | 読み方 |
|---|---|
| BOGOF/BOGO | 1つ買うともう1つ付く |
| 2 for 1 | 2つで1つ分の値段 |
| 3 for 2 | 3つで2つ分の値段 |
| half price | 半額 |
| 50% off | 5割引き |
| with card/member price | 会員カードを出したときだけの値段 |
| while stocks last | 在庫がなくなり次第終了 |
| reduced/clearance | 値下げ品・処分品 |
いちばん気をつけたいのは with card です。
その店の会員カードを持っている人だけの値段なので、旅行者がレジに持っていくと表示と違う金額になります。
驚いたら、こう聞けば済みます。
Excuse me, the shelf said it was on offer. Could you check it?
「棚には特売と書いてありました。確認してもらえますか」です。
レジで聞かれるスーパーの英語は、この3つだけです
ここからが本番です。
レジで聞かれる3つを、1つずつ分解します。
1つ目=袋はいるか
最初に聞かれるのは、たいてい袋のことです。
| 聞こえる英語 | 意味 |
|---|---|
| Do you need a bag? | 袋はいりますか |
| Would you like a bag? | 袋はいかがですか |
| Bags? | 袋は? |
| How many bags? | 何枚いりますか |
最後の How many bags? が出てくるのは、袋が有料の国だからです。
英国政府が出している小売業者向けの案内には、イングランドでは使い捨てのレジ袋に料金を課すことが義務だと書かれています。
You must do all you can to make sure that you charge for bags at self checkouts. For example, the checkouts ask shoppers how many bags they used and charges for them.
「セルフレジでも袋の代金を取れるよう手を尽くさなければならない。たとえばレジが、何枚使ったかを客に尋ねて課金する」と書かれています。
セルフレジの画面に「袋は何枚?」と出てくるのは、この決まりが理由です。
機械が意地悪をしているわけではありません。
| 返し方 | 言う英語 |
|---|---|
| 1枚ほしい | One, please. |
| 2枚ほしい | Two bags, please. |
| いらない | No, thank you. I have my own. |
| 大きいのがほしい | A large one, please. |
2つ目=ポイントカードはあるか
次に聞かれるのが、会員カードです。
辞書の loyalty card の語義は「買い物への見返りを与え、何を買ったかを記録するために店が客に渡すカード」でした。
日本のポイントカードとほぼ同じものだと考えて差し支えありません。
| 聞こえる英語 | 意味 |
|---|---|
| Do you have a loyalty card? | ポイントカードはお持ちですか |
| Any rewards card today? | 会員カードはお持ちですか |
| Are you a member? | 会員の方ですか |
| Do you have our app? | うちのアプリは入れていますか |
旅行者なら No, I don’t. I’m just visiting. の1文で終わります。
その場で作るかどうかを聞かれることもあります。
No, thank you. I’m only here for a few days.
「いいえ、数日いるだけなので」と返せば、そこで話は終わります。
3つ目=支払い方法
最後が支払いです。
| 聞こえる英語 | 意味 | 返す英語 |
|---|---|---|
| How would you like to pay? | 支払い方法は | Card, please. |
| Cash or card? | 現金かカードか | Card. |
| Debit or credit? | デビットかクレジットか | Credit, please. |
| Tap or insert? | タッチか差し込みか | Tap, please. |
| Would you like cashback? | 現金も一緒に引き出しますか | No, thank you. |
Would you like cashback? は、カード払いのついでに現金を受け取るかという意味で、日本にはあまり無い仕組みです。
不要なら No, thank you. で問題ありません。
カードが読み取れないときは、こう言われます。
| 言われる英語 | 意味 |
|---|---|
| It’s not reading. Try again. | 読み取れません、もう一度 |
| It’s been declined. | 決済が通りませんでした |
| Can you enter your PIN? | 暗証番号を入れてください |
| Sign here, please. | ここにサインをお願いします |
declined と言われたら、別のカードを出すか、現金に切り替えるのが早いです。
I’ll pay in cash instead.
「では現金で払います」です。
セルフレジの画面に出るスーパーの英語|Scan itemからUnexpected itemまで
最近は、レジに人がいない店も増えました。
辞書には self-checkout という見出しがあり、こう書かれていました。
the system of customers in a store using a machine to add up the prices and pay for goods they have bought, or the machine that does this
「客が機械を使って値段を合計し、支払う仕組み。またはその機械そのもの」です。
人と話さずに済むぶん楽ですが、代わりに画面の英語を読むことになります。
画面の scan は、辞書のビジネス英語の欄にある「カードや商品のバーコードから情報を読み取るために電子機器を使うこと」の意味です。
画面に出る英語は、店が違ってもだいたい同じです。
| 画面の表示 | 意味 | やること |
|---|---|---|
| Scan item | 商品を読み取ってください | バーコードを機械に向ける |
| Place item in the bagging area | 商品を袋詰めの台に置いてください | 読み取った商品を台に置く |
| Unexpected item in the bagging area | 台の上に想定外のものがあります | 置いたものを一度どける |
| Please remove the last item | 最後の商品をどけてください | 直前に置いたものを取る |
| Assistance required | 係員を呼んでいます | その場で待つ |
| Please wait for assistance | 係員が来るまでお待ちください | 触らずに待つ |
| Skip bagging | 袋詰めの台を使わない | 押すと台に置かずに進める |
| Enter quantity | 個数を入力してください | 数を打ち込む |
| Look up item | 商品を検索する | バーコードが無い野菜などを探す |
| Own bag/Use my own bag | 自分の袋を使う | 押してから自分の袋を置く |
| Finish and pay | 会計に進む | 押して支払いへ |
| Select payment method | 支払い方法を選ぶ | カードか現金を選ぶ |
| Do you need a receipt? | レシートはいりますか | Yes か No を押す |
この13行を眺めておくだけで、セルフレジの怖さは半分になります。
Unexpected itemが出たときの正しい動き
セルフレジでいちばん多い足止めが、この表示です。
台の重さで商品を確かめている機械なので、自分のかばんや、まだ読み取っていない商品を台に載せると止まります。
止まったら、載せたものを一度どけて、画面の指示をそのまま待つのがいちばん早い解決です。
自分で何度も置き直すと、かえって係員待ちが長くなります。
assistance という語は、辞書では help、つまり「助け」と説明されていました。
Assistance required は「助けが必要です」=機械が自分で係員を呼んだ、という表示です。
係員が来たら、この一言で足ります。
It says there’s an unexpected item. Could you help me?
「想定外の品物があると出ています。手伝ってもらえますか」です。
画面に出ている英語をそのまま読み上げるだけで、状況の説明になります。
これは英語が苦手な人ほど強い戦い方です。
返品と交換のスーパー英語|refundとexchangeは別の言葉です
買ったあとに問題が見つかることもあります。
傷んでいた、日付が切れていた、違うものを取っていた、といった場面です。
ここで使う語は2つに分かれます。
Cambridge Dictionary の refund の語義は、英国英語の欄に2つ載っていました。
an amount of money that is given back to you, especially because you are not happy with a product or service that you have bought
「買ったものに満足できなかったときなどに返してもらうお金」=refund は、お金が返ってくることです。
一方、exchange の語義のなかには、こういうものがありました。
to take something back to a shop where it was bought and get something else instead
「買った店に持ち帰って、代わりに別のものを受け取る」=exchange は、品物が入れ替わることです。
つまり、お金を返してほしいなら refund、別のものに替えてほしいなら exchange です。
この2つを言い分けられるだけで、対応がまるで変わります。
なお、どちらの場合もレシートが要ります。
receipt の語義は、英国英語の欄に4つ載っていました。
発音記号は rɪˈsiːt で、綴りにある p の音は入っていません。
| 場面 | 言う英語 | 意味 |
|---|---|---|
| 返品したい | I’d like to return this, please. | これを返品したいのですが |
| 返金してほしい | Could I get a refund? | 返金してもらえますか |
| 交換してほしい | Could I exchange it for another one? | 別のものと交換できますか |
| 傷んでいた | It was already damaged. | 最初から傷んでいました |
| 日付が切れていた | It was past the date. | 日付が過ぎていました |
| レシートを出す | Here’s the receipt. | レシートはこれです |
返品の窓口は customer service や returns と書かれた場所にあることが多いです。
レジの列に並ぶ前に、その表示を探すほうが早く終わります。
スーパーの英語で相手が言ってくる一言と、聞き取れなかったときの逃げ方
3つの質問以外にも、短い声かけがあります。
どれも決まり文句なので、意味を知っていれば驚きません。
| 言われる英語 | 意味 | 返し方 |
|---|---|---|
| Did you find everything okay? | ほしいものは見つかりましたか | Yes, thank you. |
| Are you all set? | これで全部ですか | Yes, that’s everything. |
| Anything else? | ほかにありますか | No, that’s all. |
| Next in line, please. | 次の方どうぞ | 前に進む |
| Do you need help out? | 車まで運びましょうか | No, thank you. |
| Have a good one. | よい一日を | You too. |
Did you find everything okay? は、店員が形式として言う挨拶に近い一言です。
見つからなかったものがあったなら、ここで伝えれば取ってきてくれることもあります。
それでも聞き取れなかったときは、この2つを順番に出します。
Sorry, could you say that again, please?
Sorry, my English isn’t very good. Could you show me?
1回目で聞き直し、2回目で見せてもらう。この順番にしておくと、たいていの場面はそこで片づきます。
黙ってうなずくのだけは避けてください。
袋がいらないのに課金されたり、作るつもりのないカードの手続きが始まったりします。
スーパーの英語で避けたい言い方と、言い直しの形
通じるけれど印象が悪い言い方が、いくつかあります。
直し方は簡単で、頭か終わりに1語足すだけです。
| 避けたい言い方 | 言い直しの形 | 理由 |
|---|---|---|
| Where is milk? | Excuse me, where can I find the milk? | いきなり用件だけだと強く響く |
| Give me a bag. | Could I have a bag, please? | 命令形は指示に聞こえる |
| No.(一言だけ) | No, thank you. | 一言だと拒絶の響きになる |
| I want this. | I’ll take this, please. | want は要求として響きやすい |
| What? | Sorry?/Pardon? | What? だけは詰問に聞こえる |
please と thank you の2語だけで、印象はほとんど決まります。
国によって語が入れ替わるので、迷ったら避ける
同じ売り場の道具でも、国によって呼び名が違います。
辞書を開くと、その違いがはっきり見えました。
trolley の英国英語の欄には5つの語義があり、そのうちの1つが「押して運ぶ車輪付きの小さな乗り物」でした。
ところが米国英語の欄に載っていた語義は、線路の上を走る電気の乗り物、つまり路面電車のほうだけでした。
cart のほうは、米国英語の欄に「cart は shopping cart のことでもある」と書かれています。
おもしろいのは checkout です。
英国英語の欄には「食品店などで代金を払う場所」と「ウェブで注文して支払う場所」の2つがありました。
ところが米国英語の欄に載っていた語義は、ホテルを出て精算することの1つだけでした。
| もの | 英国でよく見る語 | 米国でよく見る語 | 迷ったときの言い方 |
|---|---|---|---|
| 買い物かご付きの手押し車 | trolley | cart | 指をさして Could I use this? |
| レジ | till | register | Where do I pay? |
| 持ち帰り用の袋 | carrier bag | bag | Could I have a bag? |
どの語を使うか迷ったら、Where do I pay? のように「場所を聞く形」に逃げるのが安全です。
道具の名前を当てにいかなくても、用件は伝わります。
スーパーの英語によくある質問
supermarketとgrocery storeは、どちらを使えばいいですか
どちらでも通じます。
辞書の語義を見るかぎり、supermarket は「大きな店」、grocery store は「食品を売る店」で、重なる部分がとても広いからです。
迷ったら supermarket と言っておけば、意味の取り違えは起きにくいです。
aisleが聞き取れません。どうすればいいですか
「アイル」という音だけを覚えておいてください。
発音記号に s の音は入っていないので、耳では短い1音のかたまりに聞こえます。
それでも分からなければ、Sorry, which number? と数字だけを聞き直すのが早いです。
セルフレジと有人レジ、どちらが楽ですか
話すのが苦手ならセルフレジ、機械が苦手なら有人レジです。
セルフレジは会話が要らない代わりに、画面の英語を読むことになります。
この記事の画面表示の表を開いておけば、どちらを選んでも詰まりにくくなります。
袋は持っていったほうがいいですか
持っていくほうが話は短くなります。
英国政府の案内にあるとおり、イングランドでは使い捨てのレジ袋に料金を課すことが小売業者の義務になっています。
自分の袋があれば、No, thank you. I have my own. の1文でレジの1つ目の質問が終わります。
この3つだけ覚えて帰ってください|スーパーの英語のまとめ
最後に、持ち帰るものを3つだけにします。
No, thank you. I have my own.
No, I don’t. I’m just visiting.
Card, please.
この3文が、レジで聞かれる3つの質問にそのまま対応しています。
売り場で迷ったときの1文も、合わせて置いておきます。
| 場面 | 言う英語 | 意味 |
|---|---|---|
| 売り場を探す | Excuse me, where can I find the milk? | 牛乳はどこですか |
| 量ってもらう | Could you weigh this for me, please? | これを量ってもらえますか |
| 単価を聞く | How much is it per kilo? | 1キロいくらですか |
| 袋はいらない | No, thank you. I have my own. | 大丈夫です、持っています |
| カードは無い | No, I don’t. I’m just visiting. | 持っていません、旅行中なので |
| 支払い | Card, please. | カードでお願いします |
| セルフレジで困った | Could you help me, please? | 手伝ってもらえますか |
| 返金してほしい | Could I get a refund? | 返金してもらえますか |
この7行が言えれば、海外のスーパーで立ち尽くす場面はほとんど残りません。
英語がうまいかどうかではなく、聞かれることを先に知っているかどうかです。
レジで聞かれるのは3つ。
袋と、カードと、支払い方法。それだけです。
出典=Cambridge Dictionary|aisle/supermarket/grocery/convenience store/deli/checkout/self-checkout/till/trolley/cart/scan/produce/pound/weigh/bogof/loyalty card/refund/exchange/receipt/assistance(いずれも2026年9月17日取得)
出典=GOV.UK|Carrier bag charges: retailers’ responsibilities/legislation.gov.uk|The Price Marking Order 2004 Article 5/eCFR|16 CFR 233.4 Bargain offers based upon the purchase of other merchandise(いずれも2026年9月17日取得)
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