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保安検査の英語は「liquids」「laptop」「off」で足りる|液体の決まりをTSAの原文で確かめました

保安検査場の列は、いつも早すぎます。

前の人がトレーに何かを出し、係員が短い英語で何か言い、その人が靴を脱ぎ、次の瞬間には自分の番になっています。

何を出せばいいのか、何を外せばいいのか、確かめる時間がありません。

この場面でつまずくのは、英語力の問題ではなく、決まりを知らないからです。

決まりさえ頭に入っていれば、係員の短い英語は「確認の合図」に変わります。

そこでこの記事では、液体の決まりを米運輸保安庁(TSA)の原文まで開いて、そこに何と書いてあるかを確かめました。

そのうえで、検査場の中だけで交わす言葉を、列に並んでから出るまでの順番に並べ直します。

空港に着いてからゲートまでの全体の流れは別の記事にあります。ここは検査場の中だけを扱います。

出典はすべて TSA の公開ページで、取得日は2026年9月16日です。

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保安検査の英語は「liquids」「laptop」「off」の3語が聞ければ足ります|先に結論

先に結論を書きます。

検査場で係員が言ってくることは、ほぼ3種類しかありません。

拾う語 飛んでくる形 すること
liquids Any liquids? / Take out your liquids. 液体の袋をトレーに出す
laptop Laptop out, please. パソコンを単独でトレーに置く
off Shoes off. / Belt off. / Jacket off. 靴・ベルト・上着を外す

この3語のどれが聞こえたかだけで、次にすべき動作が決まります。

文を全部聞き取る必要はありません。

自分から言う英語も、ほとんど要りません。

言うとすれば、薬を持っているときの1文くらいです。

保安検査の英語で「出す」を表す動詞は4つあります

ここが、検査場でいちばん混乱するところです。

日本語なら「出してください」の一言で済む動作を、英語は複数の動詞で言い分けます。

しかも、係員によって使う語が違います。

動詞 飛んでくる形 指している動作
take out Take out your laptop. かばんの中から取り出す
remove Remove your belt. 身につけているものを外す
take off Take off your shoes. 靴や上着を脱ぐ
place / put Place it in the bin. トレーに置く

4つとも、こちらのすることは「体かかばんから離してトレーに載せる」で同じです。

動詞が違っても動作は1つ、と決めておけば、どれが来ても手が止まりません。

トレーのことを bin と呼ぶのも、日本人がつまずきやすい点です。

bin はごみ箱の意味で覚えている人が多い語ですが、検査場では四角い容器を指しています。

Put it in the bin. と言われても、捨てろという意味ではありません。

保安検査の英語|液体の決まりをTSAの原文で確かめました

検査場で止められる原因の筆頭が、液体です。

TSAの液体のページを開いて、そこに書かれている数字を確かめました。

まず、1つあたりの容量についてはこう書かれています。

3.4 ounces (100 milliliters) or less per item

「1つにつき3.4オンス(100ミリリットル)以下」です。

次に、まとめ方についてはこう書かれています。

quart-sized bag of liquids, aerosols, gels, creams and pastes in your carry-on bag

「機内持ち込みの手荷物に入れる、クォートサイズの袋に入った液体・エアゾール・ジェル・クリーム・ペースト」という書き方です。

対象は「液体」だけではありません。ジェル・クリーム・ペーストまで並んでいます。

日焼け止め、歯みがき粉、リップクリーム、ヘアワックス。

これらが引っかかるのは、この一覧に入っているからです。

ページの見出しは「3-1-1」ではありませんでした

日本語の解説では、この決まりを短い数字の並びで呼ぶことがあります。

ところが、2026年9月16日にTSAのページを開いて確かめたところ、その数字の並びはページ上に1か所もありませんでした。

ページの見出しは、次のようになっています。

Liquids, Aerosols, and Gels Rule

「液体・エアゾール・ジェルの決まり」です。

検査場で係員が言うのも、数字の並びではなく liquids の一語です。

覚えるべきは略称ではなく、100ミリリットルという線と、袋にまとめるという形のほうです。

なお、このページには「1人につき袋は1つ」という言い方は書かれていませんでした。

書かれているのは、クォートサイズの袋を手荷物に入れて持ち込める、という形です。

出典=TSA|Liquids, Aerosols, and Gels Rule(2026年9月16日取得)

保安検査の英語|液体の決まりから外れるものが2つ書かれています

同じページには、例外として2つの項目が立てられています。

原文の項目 意味
Medications 薬
Infant and child nourishments 乳幼児と子どもの栄養(ミルク・離乳食など)

この2つは、別の扱いをする項目として立てられています。

くわしい条件は、それぞれの専用ページに分かれています。

この記事では、そこまでは踏み込みません。

大事なのは、薬と乳幼児の食べ物は、黙って袋に入れずに、先に申し出る種類のものだということです。

そのときに使う1文がこれです。

Excuse me, I have medication in this bag.

「このかばんに薬が入っています」という意味です。

赤ちゃんのミルクなら、こう言います。

Excuse me, this is baby formula.

先に言うかどうかで、その場の空気がまったく変わります。

黙って通そうとして見つかると、荷物を全部開ける流れになります。

保安検査の英語|電子機器を出す指示は、原文に条件まで書かれています

パソコンやタブレットをかばんから出すかどうかは、毎回迷うところです。

TSAの検査の説明ページには、こう書かれています。

You will be asked to remove personal electronic devices larger than a cell phone from your carry-on bag and place them into a bin with nothing placed on or under them for X-ray screening.

「携帯電話より大きい電子機器は手荷物から取り出し、上にも下にも何も置かない状態でトレーに入れるよう求められます」という内容です。

線引きは「携帯電話より大きいかどうか」で、上下に何も重ねないことまで書かれています。

パソコンの上に上着を載せると、やり直しになるのはこのためです。

言われる形は、たいてい短くなります。

飛んでくる形 意味
Laptop out, please. パソコンを出してください
In a separate bin. 別のトレーに入れてください
Nothing on top. 上に何も載せないでください
iPad too. タブレットも出してください

出典=TSA|Security Screening(2026年9月16日取得)

保安検査の英語|靴・ベルト・上着について書かれていること

同じページには、通常の検査についてこう書かれています。

Standard screening requires that you remove all items and place them on the X-ray belt for screening.

「通常の検査では、すべての物を取り出してX線のベルトに置くことが求められます」という意味です。

上着についても、独立した記述があります。

Any individual wearing a light outer garment or bulky clothing when screened through Advanced Imaging Technology (AIT) will be asked to divest their light outwear or bulky clothing.

「高度画像技術(AIT)で検査を受ける際に薄手の上着や厚手の衣服を着ている人は、それを外すよう求められます」という内容です。

divest という、ふだん見かけない動詞が使われています。

書き言葉では divest、口頭では take off が飛んでくる、と覚えておくとつながります。

なお、事前審査の仕組みについては、こう書かれています。

With TSA PreCheck, you are able to speed through security and don’t need to remove your shoes, laptops, liquids, belts and light jackets.

「TSA PreCheckなら、靴・パソコン・液体・ベルト・薄手の上着を外す必要がありません」という内容です。

裏を返せば、通常の列ではこの5つが外す対象になる、ということです。

靴・パソコン・液体・ベルト・薄手の上着。この5つを先に手の届くところへ寄せておくと、列が止まりません。

保安検査の英語|体を触られる検査になったときの言葉

機械が鳴ると、その場で別の検査に回されます。

TSAのページには、こう書かれています。

You may be required to undergo a pat-down procedure if the screening technology alarms, as part of unpredictable security measures, for enhanced screening, or as an alternative to other types of screening.

「検査機器が反応した場合などに、パットダウン(体に触れて行う検査)を受けることがあります」という内容です。

pat-down という語を知らないと、何が始まるのか分からずに身構えてしまいます。

pat は「軽くたたく」という動作の語です。

このとき飛んでくる英語も、短い命令形です。

飛んでくる形 意味
Step over here. こちらへ来てください
Arms up. 両腕を上げてください
Feet apart. 足を開いてください
Anything in your pockets? ポケットに何か入っていますか
Is this yours? これはあなたのものですか
You’re good to go. もう行って大丈夫です

最後の You’re good to go. が聞こえたら、荷物を取って進んでかまいません。

同じページには、案内についての記述もあります。

A TSA officer will be available to guide you through the process.

「係員が手順を案内します」と書かれている以上、分からないまま立っていても、向こうから指示が来ます。

保安検査の英語|最後に決めるのは係員だと明記されています

持ち込みの可否を調べるページには、はっきりした一文が置かれています。

The final decision rests with the TSA officer on whether an item is allowed through the checkpoint.

「ある物が検査場を通れるかどうかの最終判断は、TSAの係員にある」という意味です。

つまり、一覧で許可されている物でも、その場で止められることがあります。

この一文を知っておくと、止められたときに言い合いをしても意味がないことが分かります。

そのときに使う言い方は、抗議ではなく確認の形にします。

場面 言う英語 意味
理由を聞く Could you tell me why? 理由を教えていただけますか
捨てずに済ませたい Is there any way to keep it? 残せる方法はありますか
預け荷物に回したい Can I put it in my checked bag? 預ける荷物に入れられますか
あきらめる OK, you can throw it away. 分かりました、処分してください

出典=TSA|What Can I Bring?(2026年9月16日取得)

保安検査の英語を使わずに済ませる|列に並ぶ前の3分でやること

検査場で英語に困る回数は、並ぶ前の準備でほとんど決まります。

言われてから動くのではなく、言われる前に終わらせておく発想です。

並ぶ前にやること これで消える指示
液体は透明な袋にまとめ、かばんの一番上に置く Take out your liquids.
パソコンとタブレットを取り出しやすい面に入れる Laptop out, please.
ベルトを外してかばんに入れておく Belt off.
上着を腕にかけておく Jacket off.
ポケットを空にして、中身をかばんへ移す Anything in your pockets?
脱ぎやすい靴で行く Shoes off.
薬は分けて、すぐ出せる場所に入れる What is this?

この7つを先にやっておくと、係員から飛んでくる指示がほとんど消えます。

聞き取りの練習をするより、こちらのほうが確実です。

自分から言っておくと早くなる3つの言い方

事情 言う英語 意味
薬がある I have medication in this bag. このかばんに薬が入っています
体に金属が入っている I have a metal implant in my knee. ひざに金属が入っています
カメラの機材がある I have camera equipment. Should I take it out? カメラの機材があります。出しましょうか

先に言うと、係員はこちらの荷物の見方を変えて見てくれます。

黙っていて後から出てくるほうが、確認に時間がかかります。

保安検査の英語で、やってはいけない言い方

1|分からないまま Yes と答える

Anything in your pockets? と聞かれて、聞き取れないまま Yes と答えると、ポケットの中身を出す流れになります。

分からないときの返事は Yes ではなく Sorry? です。

2|荷物の中身について冗談を言う

検査場では、荷物の中身についての冗談は通りません。

聞かれたことに、短く、事実だけを返してください。

3|勝手にトレーの荷物へ手を伸ばす

X線を通したあとの荷物は、係員が確認している途中のことがあります。

Is this yours? と聞かれてから Yes, it’s mine. と答える。この順番を待つほうが早く終わります。

保安検査の英語についてよくある質問

水は持ち込めますか

検査場を通すときは、液体の決まりの対象になります。

空のボトルを持って通り、検査場を抜けてから給水機で入れるほうが確実です。

そのとき使う1文がこれです。

Excuse me, where is the water fountain?

液体を入れる袋は、どこで手に入りますか

透明で口が閉じられる袋であれば、日本の店で買ったもので足ります。

検査場の手前に置いてある空港もあります。

見当たらないときは、こう聞いてください。

Excuse me, do you have a plastic bag for liquids?

靴は必ず脱ぐことになりますか

TSAのページには、事前審査の列では靴を外す必要がない、という書き方があります。

通常の列でどう案内されるかは、その日の運用と係員の指示によります。

Shoes off. と言われたら脱ぐ、言われなければそのまま。指示を待つのがいちばん確実です。

英語がまったく分からないときはどうすればいいですか

その場で立ち止まり、係員の手元を見てください。

検査場の係員は、身振りで示すことに慣れています。

Sorry? と一言返せば、もう一度ゆっくり、身振り付きで言い直してくれます。

この1文だけ覚えて帰ってください

検査場で1文だけ持っていくなら、これです。

Excuse me, I have medication in this bag.

薬を持っているなら、聞かれる前にこちらから言う。これがいちばん時間を節約します。

そして、あとは3語だけ待ち構えてください。

liquids と聞こえたら袋を出す。laptop と聞こえたらパソコンを別のトレーへ。off と聞こえたら外す。

この3語と1文があれば、保安検査場は英語で困る場所ではなくなります。

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