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出国審査の英語は何を聞かれる? 帰りの空港でつまずく7つの場面を、各国の公式ページで確かめました

海外旅行の準備で、入国審査の英語を調べた人はたくさんいます。

でも、帰りの空港で何を聞かれるかを調べた人は、ほとんどいません。

行きの緊張ばかりが語られて、帰りは「もう慣れたでしょう」で終わってしまうからです。

実際には、帰りの空港のほうが手続きの数が多い日もあります。

チェックインカウンター、保安検査、出国審査、搭乗ゲート、そして日本に着いてからの税関。

この記事では、その順番どおりに、出国審査の英語を場面ごとに並べます。

事実の部分は、日本の出入国在留管理庁・日本税関・米国CBP・米国TSAの公式ページの記述に沿って書きました。

語の意味と難易度は、すべてCambridge Dictionaryの記述に沿っています。

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出国審査の英語で聞かれることは、実はほとんどありません|先に結論

先に結論を置きます。

出国審査そのもので英語をたくさん話す場面は、ほぼありません。

理由は3つあります。

1つ目は、出国審査は「その国から出ていいか」を確認する手続きで、入国審査のような滞在目的の審査ではないからです。

2つ目は、国によっては出国審査という手続き自体が存在しないからです。

3つ目は、日本の空港では顔認証ゲートが使われていて、審査官と話す場面そのものが減っているからです。

では帰りの空港で英語が要らないのかというと、そうではありません。

英語が要るのは、出国審査の前後です。

具体的には、チェックインカウンター・保安検査・搭乗ゲートの3か所です。

この記事は「出国審査の英語」というひとつづきの流れとして、その前後もまとめて扱います。

出国審査の英語はdepartureとimmigrationのどちらなのか

まず言葉の整理からです。

日本語の「出国審査」は、英語では場所と手続きで言い方が変わります。

  • departure=出発そのもの。空港の案内表示に出る語
  • immigration=旅券などを確認する手続き、またはその場所
  • customs=税関(荷物を調べる場所)

Cambridge Dictionaryは departure を「the fact of a person or vehicle, etc. leaving somewhere」と定義しています。

例文には「Departure is scheduled for 2 p.m.」「departure time」が挙がっています。

つまり departure は「出国審査」ではなく「出発」です。

空港で Departures と大きく書かれた表示は、出発階を指しています。

一方、Cambridge Dictionaryは immigration の2つ目の意味を「the process of examining your passport and other documents to make certain that you can be allowed to enter the country, or the place where this is done」と定義しています。

そして例文に「After you’ve been through immigration control, you can go and get your luggage.」を挙げています。

ここが大事なところです。

immigration の定義は「enter the country(その国に入る)」で書かれています。

だから、出国の場面で immigration という語を使うと、意味がずれることがあります。

出国側を指す言い方は passport control(旅券審査)や exit immigration です。

迷ったときは、案内表示に書かれている語をそのまま読むのがいちばん確実です。

出典=Cambridge Dictionary|departure/Cambridge Dictionary|immigration

出国審査の英語が要らない国があります|米国には出国審査そのものがありません

ここが、この記事でいちばんお伝えしたいことです。

アメリカから日本に帰るとき、出国審査のブースはありません。

米国CBP(税関・国境警備局)は、I-94の公式ページで、出国の記録の取り方をこう説明しています。

When leaving via air or sea, CBP will record the departure electronically via manifest information provided by the carrier or by CBP.

日本語にすると、空路・海路で出るときは、航空会社などが提出する乗客名簿(manifest)の情報をもとに、CBPが電子的に出国を記録する、という意味です。

つまり、旅券を見せて「出国します」と申告するブースを通らないのです。

ここを知らないと、空港で「出国審査はどこですか」と探して迷子になります。

保安検査を抜けたら、そのまま搭乗ゲートに向かって正解です。

同じ公式ページには、陸路で出る場合の注意も書かれています。

If you received an electronic I-94 upon arrival by air or sea or land and depart via land, your departure may not be recorded accurately.

陸路(カナダやメキシコ)で出た場合は、出国が正確に記録されないことがある、という記述です。

この場合はカナダのCBSAやメキシコのINMの入国スタンプなど、出国したことを示す資料を自分で残しておく、という説明が続いています。

出典=U.S. Customs and Border Protection|I-94

なお、出国審査の有無は国によって違います。

「アメリカが無いから、どこも無い」ではありません。

渡航先の運用は、その国の政府の公式ページで確認してください。

日本を出るときの出国審査の英語|顔認証ゲートはスタンプが押されません

日本の空港の話に移ります。

日本では顔認証ゲートの運用が広がっていて、審査官と会話する場面が減りました。

出入国在留管理庁の公式ページは、こう書いています。

顔認証ゲートを利用した場合には、入国審査官から旅券に証印(スタンプ)を受ける必要がありません。

スタンプが欲しい人のための案内も、同じページにあります。

スタンプ(証印)を希望される方は、顔認証ゲートの通過後、出国手続時には航空機への搭乗前、帰国手続時には税関検査前までに、顔認証ゲート後方に待機する職員又は各審査場事務室の職員にお申し付けください。

期限が区切られている点に注意してください。

出国のときは搭乗前まで、帰国のときは税関検査前までです。

運用が始まっている空港も、同じページに書かれています。

羽田空港を皮切りに、成田空港、関西空港、福岡空港、中部空港、新千歳空港及び那覇空港において、順次顔認証ゲートの外国人出国手続における運用を開始しています。

出典=出入国在留管理庁|顔認証ゲートの更なる活用について(お知らせ)

旅の記念にスタンプを集めている方は、この一手間を覚えておくと役に立ちます。

出国審査の前に来るチェックインカウンターの英語

ここから、実際に口を動かす場面です。

帰りの空港でいちばん最初に英語を使うのは、チェックインカウンターです。

聞かれることは、ほぼ決まっています。

旅券と航空券を求められる

  • Passport and ticket, please.(旅券と航空券をお願いします)
  • May I see your passport?(旅券を拝見できますか)

答えは、旅券を差し出しながら Here you are. で足ります。

預ける荷物の数を聞かれる

  • How many bags are you checking?(預ける荷物はいくつですか)

数だけ答えれば通じます。

  • Two, please.(2つです)
  • Just this one.(これ1つだけです)
  • None. Only carry-on.(預けません。機内持ち込みだけです)

荷物の中身を確認される

  • Did you pack your bags yourself?(荷物はご自分で詰めましたか)
  • Does your bag contain any batteries or lighters?(電池やライターは入っていますか)

ここは正直に答えるところです。

  • Yes, I did.(はい、自分で詰めました)
  • No, it doesn’t.(いいえ、入っていません)

座席の希望を聞かれる

  • Window or aisle?(窓側と通路側、どちらにしますか)

これも一語で足ります。

  • Window, please.(窓側でお願いします)
  • Aisle, please.(通路側でお願いします)

aisle の発音は「アイル」で、s は読みません。

ここでつまずく人がとても多い単語です。

乗り継ぎがあるとき

  • Is my bag checked through to Tokyo?(荷物は東京まで通しで預かってもらえますか)

この一文は、乗り継ぎ便がある帰り道で本当に役に立ちます。

出国審査の前の保安検査で使う英語|液体のルールは数字で決まっています

チェックインの次は保安検査です。

ここは会話よりも、指示を聞き取るほうが大事です。

よく飛んでくる指示

  • Take off your shoes.(靴を脱いでください)
  • Take out your laptop.(パソコンを出してください)
  • Empty your pockets.(ポケットの中身を出してください)
  • Arms up, please.(腕を上げてください)
  • Step forward.(前に進んでください)

どれも短い命令文です。

聞き取れなかったら、こう返します。

  • Sorry, could you say that again?(すみません、もう一度お願いできますか)

液体のルールは、数字を覚えておくほうが速い

米国TSAの公式ページは、機内持ち込みの液体について、容器の大きさをこう示しています。

3.4 ounces (100 milliliters) or less per item

そして、それらを入れる袋についてこう書いています。

a quart-sized bag of liquids, aerosols, gels, creams and pastes in your carry-on bag

同じページには、対象外になるものも挙げられています。

薬(medications)、乳幼児用の飲食物(infant and child nourishments)、そして国際線で買った免税品の液体です。

免税品については、48時間以内で、開封が分かる袋(tamper-evident bag)に入っていて、レシートがあること、という条件が示されています。

出典=TSA|Liquids Rule

これはアメリカの規定です。

渡航先の空港のルールは、その国の当局の公式ページで確認してください。

検査で止められたときの一言

  • This is medicine.(これは薬です)
  • I have a prescription.(処方箋があります)
  • It’s a gift. Can I open it?(お土産です。開けてもいいですか)

出国審査で実際に聞かれる英語と、答え方の型

いよいよ出国審査です。

出国審査がある国では、聞かれることは短く、数も少ないのが普通です。

  • Boarding pass and passport, please.(搭乗券と旅券をお願いします)
  • Where are you flying today?(今日はどちらへ)
  • How long were you here?(どのくらい滞在しましたか)
  • Did you enjoy your stay?(滞在は楽しめましたか)

最後の質問は審査ではなく、あいさつです。

身構えずに、こう返せば十分です。

  • Yes, very much. Thank you.(はい、とても。ありがとうございます)

滞在期間は、数字と単位だけで通じます。

  • Ten days.(10日です)
  • Two weeks.(2週間です)

行き先も、地名だけで通じます。

  • Tokyo, Japan.(日本の東京です)

入国審査と同じで、文を作ろうとしないほうが速く、正確です。

出国審査を抜けたあとの搭乗ゲートの英語

出国審査を抜けたら、あとは搭乗です。

ここは聞き取りが中心になります。

アナウンスでよく出る言い方

  • Now boarding.(ただいま搭乗中です)
  • Boarding will begin shortly.(まもなく搭乗を開始します)
  • The gate has been changed to B12.(ゲートがB12に変更になりました)
  • Flight 123 to Tokyo is delayed.(東京行き123便は遅れています)

ゲート変更は、帰りの空港でいちばん怖い変更です。

聞き取れなかったときは、近くの係員にこう聞けます。

  • Is this the gate for Tokyo?(東京行きはこのゲートですか)
  • Has the gate changed?(ゲートは変わりましたか)

表示板を指さしながら聞くと、確実に伝わります。

搭乗のとき

  • Boarding pass, please.(搭乗券をお願いします)
  • Group 3, please.(グループ3の方どうぞ)

搭乗券に印字されているグループ番号が呼ばれるまで待ちます。

出国審査の英語で日本人がつまずく3つの勘違い

勘違い1|出国審査でも滞在目的を聞かれると思っている

入国審査の対策記事を読み込んだ人ほど、この勘違いをします。

出国審査は「出ていいか」を見る手続きです。

滞在目的を根掘り葉掘り聞かれるのは、原則として入る側です。

勘違い2|immigration が出国にも使えると思っている

前の節のとおり、Cambridge Dictionaryの定義は「enter the country」で書かれています。

出国側の表示は passport control などになっていることがあります。

看板の語をそのまま読む、が正解です。

勘違い3|スタンプは自動で押されると思っている

日本の顔認証ゲートでは押されません。

欲しいときは、自分から申し出る必要があります。

しかも、申し出には期限があります(前述の入管庁の記述)。

帰国したあとの日本側|出国審査ではなく税関で使う英語と免税範囲

日本に着いたあと、最後に残っているのが税関です。

ここは日本語で通ります。

ただし、免税範囲の数字を知らないと、申告そのものができません。

日本税関の公式ページは、海外旅行者の免税範囲を示しています。

酒類は3本まで(1本760ml換算)。

たばこは200本まで。

香水は2オンスまで。

その他の品物は、合計20万円までです。

そして、20万円を超える場合には、20万円を超える部分について関税がかかる、と書かれています。

出典=日本税関|海外旅行者の免税範囲

申告の方法についても、日本税関の案内ページに、携帯品・別送品の申告、電子申告ゲート、Visit Japan Web を使った事前申告が案内されています。

出典=日本税関|海外旅行者の方へ

Cambridge Dictionaryは customs を「the place at a port, airport, or border where travelers’ bags are examined for illegal or taxable goods」と定義しています。

例文は「It took us ages to get through customs when we got back from Italy.」です。

get through customs(税関を通り抜ける)という言い方は、そのまま覚えて使えます。

出典=Cambridge Dictionary|customs

出国審査の英語に出てくる語の難易度をCambridgeで並べます

Cambridge Dictionaryは、単語にCEFRのレベルを付けています。

この記事で出てきた語のレベルは、次のとおりです。

  • departure(出発)=B1
  • immigration(旅券審査・その場所の意味)=B1
  • immigration(移住という意味)=B2

B1は「中級の入口」です。

つまり、出国審査の英語は語そのものが難しいのではありません。

難しいのは、看板の語と、手続きの実体が結びついていないことです。

語の意味が分かっていても、「ここで何をする場所なのか」を知らないと立ち止まります。

だからこの記事では、語より先に手続きの順番を並べました。

出国審査の英語についてよくある質問

Q. 出国審査で英語が話せなくても大丈夫ですか

出国審査は質問が少なく、単語だけで答えられる場面がほとんどです。

答えに詰まったら、旅券と搭乗券を見せて、係員の指示を待って構いません。

Q. 出国審査はどこにありますか

空港によって配置が違います。

保安検査の前にある空港もあれば、後にある空港もあります。

そして、アメリカのように出国審査のブースが無い国もあります(前述のCBPの記述)。

Q. 出国のスタンプはもらえますか

日本の顔認証ゲートを使った場合は押されません。

希望する場合は、搭乗前までに職員に申し出る、と出入国在留管理庁が案内しています。

Q. 帰りの機内持ち込みで、免税店の液体は捨てられませんか

TSAの公式ページには、国際線で購入した免税品の液体について、48時間以内・開封が分かる袋・レシートという条件が示されています。

ただしこれは米国の規定です。

乗り継ぎがある場合は、乗り継ぎ先の国の規定も関わります。

購入時に店員へ I have a connecting flight. Will this be OK?(乗り継ぎがあります。これは大丈夫ですか)と確認しておくのが確実です。

Q. 出国審査と税関はどちらが先ですか

出る側は、旅券の確認(出国審査)を通ってから搭乗します。

帰った側は、旅券の確認のあとに荷物を受け取り、最後に税関です。

「人が先、荷物が後」と覚えると迷いません。

まとめ|出国審査の英語は、前後3か所さえ押さえれば足ります

長くなったので、持ち帰る形にまとめます。

  • 出国審査そのもので話す英語は少ない
  • 英語が要るのは、チェックイン・保安検査・搭乗ゲートの3か所
  • アメリカには出国審査のブースが無く、出国は電子的に記録される(CBP)
  • 日本の顔認証ゲートはスタンプが押されない。欲しいなら搭乗前までに申し出る(出入国在留管理庁)
  • 液体の数字と、帰国後の免税範囲は、出発前に一度だけ見ておく

今日ひとつだけ覚えるなら、これです。

Sorry, could you say that again?

出国審査でも、保安検査でも、搭乗ゲートでも、この1文があれば止まりません。

この記事の立場について

この記事は、各国政府・当局の公式ページに書かれている内容と、Cambridge Dictionaryの記述だけを根拠に書いています。

筆者個人の渡航体験は含めていません。

体験談として読めるように書くことは、事実の正確さより優先しません。

参考元・出典一覧

情報確認日

2026年9月8日(各出典ページの記述をこの日に確認しています)

免責事項

出入国・税関・保安検査の規定は、国と時期によって変わります。

渡航前には、必ずご自身で渡航先の政府・当局の公式ページを確認してください。

この記事は英語の言い方をまとめたものであり、出入国手続きの可否を保証するものではありません。

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