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聞き返す英語はSorry?とPardon?のどちらが安全? 辞書の語義23個を数えて、失礼にならない一言を組み直します

海外で英語が止まるのは、話し出すときではありません。

相手が何か言って、それが聞き取れなかった、その次の一瞬です。

空港のカウンターでも、ホテルのフロントでも、レストランの席でも、この一瞬はかならず来ます。

相手はこちらを見て、返事を待っています。

頭の中には「今なんて言った?」しかありません。

そこで多くの日本人がやってしまうのが、とりあえず笑ってうなずくことです。

分かっていないのに Yes と答えてしまうと、あとで困るのは自分のほうです。

聞き返しの英語は、学校でほとんど習いません。

しかも、やっかいなことに、言い方が1つではありません。

Sorry? と Pardon? と Excuse me? と Come again? は、どれも「もう一度言ってください」なのに、辞書を引くと丁寧さのラベルが違います。

同じ Pardon? が、丁寧な聞き返しにも、怒りの合図にもなります。

この記事では、Cambridge Dictionary の英英セクションで、聞き返しに使う5つの言い方の語義を全部数えました。

Sorry が9個、Pardon が5個、Excuse me が6個、Come again が1個、I beg your pardon が2個で、合わせて23個です。

その23個を並べ直して、どれがどの場面で安全なのかを決めていきます。

TOC

聞き返す英語は「Sorry?」の一語で足ります|先に結論

先に結論です。

聞き返す英語は「Sorry?」の一語で足ります。

Sorry?

「すみません、もう一度お願いします」です。

語尾を上げて言うのがポイントです。

Cambridge Dictionary は sorry の語義を英英セクションに9個並べていて、その最後の1つが「used when politely asking someone to repeat something or when politely interrupting someone」です。

「相手に何かをもう一度言ってもらうよう丁寧に頼むとき、または丁寧に話をさえぎるときに使う」という意味です。

同じ辞書がこの語義に付けている例文が、そのまま会話の形をしています。

“He’s late.” “Sorry?” “I said he’s late.”

「彼、遅れてる」「えっ?」「彼が遅れてるって言ったんだよ」というやりとりです。

Sorry? は一語です。

聞き取れなかった直後は、長い文を組み立てる余裕がありません。

一語で出せて、しかも辞書が politely と書いている言い方は、覚える価値があります。

もう少し言葉を足せるなら、同じ辞書が並べているこの形も使えます。

Sorry, could you just say that last sentence again please?

「すみません、今の最後の一文をもう一度言っていただけますか」です。

出典=Cambridge Dictionary|sorry(2026年9月17日取得)

聞き返す英語が4つもあるのはなぜ? 辞書の語義文に「politely」が入っているかで並びました

聞き返しの言い方は、Sorry? だけではありません。

Pardon? も Excuse me? も Come again? も、すべて「もう一度言ってください」として辞書に載っています。

では何が違うのかというと、辞書が書いている語義文そのものが違います。

Cambridge Dictionary の語義文を並べると、politely という語が入っているものと、入っていないものに分かれます。

sorry は「used when politely asking someone to repeat something」です。

pardon は「used to politely ask someone to repeat something they have said because you did not hear it」です。

excuse me は「used to politely ask someone to repeat something they have said because you have not heard it」です。

ところが come again は「used to ask someone to repeat something that you have not heard or understood」で、politely がありません。

しかも come again には informal というラベルが付いています。

辞書が自分で、丁寧さの線を引いてくれているということです。

この線に沿って並べたのが次の表です。

言い方 辞書の語義文にpolitely ラベル 向いている相手
Sorry? あり なし 誰にでも。店員・係員・初対面
Pardon? あり なし(A2) 誰にでも。かしこまった場でも
Excuse me? あり なし 誰にでも。呼びかけと兼用できる
I beg your pardon? 「a polite way of saying」 なし かしこまった場・年上の相手
Come again? なし informal 友人・親しい同僚

Excuse me については、もう1つ知っておくと得な点があります。

Cambridge Dictionary は excuse me の語義を6個並べていて、1番目が「a polite way of attracting someone’s attention, especially someone you do not know」です。

「知らない相手の注意を引くための丁寧な言い方」で、レベル表示はA1です。

つまり Excuse me は、本業が「呼びかけ」で、聞き返しは6番目に出てくる副業です。

同じ辞書の6番目の語義には、こんな例文が付いています。

Excuse me, I didn’t quite hear what you said.

「すみません、おっしゃったことがよく聞こえませんでした」です。

出典=Cambridge Dictionary|pardon/excuse me/come again(いずれも2026年9月17日取得)

聞き返す英語でいちばん危ないのは語尾|Pardon? は怒りの合図にもなります

ここが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。

Pardon という語には、丁寧な聞き返しとは正反対の語義も載っています。

Cambridge Dictionary が pardon に並べている5個の語義のうち、5番目がこれです。

「used to show that someone has said something that offends you」です。

「相手が自分を不快にさせることを言った、と示すために使う」という意味です。

同じ辞書が、この語義に付けている例文がこちらです。

“Women tend to be fairly useless drivers, anyway.” “I beg your pardon!”

「どうせ女性は運転が下手だし」「今なんておっしゃいました!」という、明らかに怒っているやりとりです。

I beg your pardon のほうにも、同じ構図があります。

Cambridge Dictionary はこの言い方に語義を2個だけ載せていて、1番目が「a polite way of saying “I am sorry” or “Could you repeat what you just said?”」です。

そして2番目が「a way of showing that you are angry about something that someone has just said」です。

2個しかない語義のうち、1個が「丁寧」で、もう1個が「怒り」です。

この2つを分けているのは、単語ではありません。

語尾の上がり下がりと、声の強さと、表情です。

短く、やわらかく、語尾を上げれば聞き返しになります。

強く、はっきり、語尾を下げ気味に言えば抗議に近づきます。

日本人が苦手なのは、じつはここです。

聞き取れなくて焦っているとき、声は自然と大きく、固くなります。

焦って大きな声で Pardon? と言うと、意図しないほうの語義に近づいてしまいます。

対策は単純です。

聞き返すときは、いったん眉を上げて、少し首をかしげて、短く言います。

この「困っている顔」が付いていれば、語尾が多少うまくいかなくても、相手は聞き返しだと受け取ってくれます。

出典=Cambridge Dictionary|I beg your pardon(2026年9月17日取得)

聞き返す英語の本命は「I didn’t catch that.」|catchの語義29個のうちの1つ

Sorry? で1回聞き返して、それでも分からなかったとします。

同じ Sorry? をもう一度言うと、相手は同じスピードで同じことを言い直すだけです。

2回目は、何がどう分からなかったのかを伝える番です。

そこで使うのがこの一文です。

I didn’t catch that.

「今のが聞き取れませんでした」です。

Cambridge Dictionary は catch に英英セクションだけで29個の語義を並べていますが、そのうちの1つがこれです。

「to manage to hear or see something, so you understand or remember it」です。

「理解したり覚えたりできるように、なんとか聞き取る・見て取る」という意味です。

同じ辞書が付けている例文が、そのまま空港の話です。

I couldn’t catch what the announcer said, with all the other noise going on.

「まわりが騒がしくて、アナウンスが何と言ったのか聞き取れませんでした」です。

catch は「音が耳に届かなかった」ほうの言葉です。

音は届いたけれど、話の筋が追えなかったときは、別の語のほうがぴったりきます。

それが follow です。

Cambridge Dictionary は follow の語義の1つを「to understand something as it is being said or done」としていて、レベル表示はB1です。

「言われている最中・行われている最中に、それを理解する」という意味です。

同じ辞書の例文がこちらです。

I’m sorry, I don’t quite follow (you).

「すみません、話がよく追えていません」です。

catch は音、follow は筋、と覚えておくと、2回目の聞き返しが正確になります。

何が分からなかったか 言う英語 意味
音が拾えなかった I didn’t catch that. 今のが聞き取れませんでした
最後だけ拾えなかった I didn’t catch the last part. 最後のところが聞き取れませんでした
言われたことの筋が分からない I’m sorry, I don’t quite follow. すみません、話が追えていません
単語1つが分からない Sorry, what does that word mean? すみません、その単語はどういう意味ですか
いま何を聞かれたのか分からない Sorry, what are you asking me? すみません、何をお尋ねでしょうか

出典=Cambridge Dictionary|catch/follow(いずれも2026年9月17日取得)

聞き返す英語で「ゆっくり言ってください」を頼む一文

聞き取れない原因が「速さ」だけのこともあります。

その場合は、もう一度言ってもらうより、ゆっくり言ってもらうほうが早く解決します。

この一文は、Cambridge Dictionary の例文がそのまま使えます。

辞書は slowly を「at a slow speed」と定義し、レベル表示をA2としています。

そして、その語義に付けている唯一の例文がこれです。

Could you please speak more slowly?

「もう少しゆっくり話していただけますか」です。

辞書が見本として載せている文なので、形を疑わずに丸ごと覚えて大丈夫です。

もう少しやわらかくしたいときは、Would you mind の形があります。

Would you mind speaking a little more slowly?

「もう少しゆっくり話していただいてもかまいませんか」です。

ただし、この形には日本人がつまずく落とし穴があります。

Cambridge Dictionary は動詞の mind の語義の1つを「(used in questions and negatives) to be annoyed or worried by something」としていて、レベル表示はA2です。

「(疑問文と否定文で使って)何かを嫌だと思う、気にする」という意味です。

つまり Would you mind …? は、直訳すると「…するのは嫌ですか」と聞いています。

だから、引き受けてもらえるときの答えは No なのです。

相手が No と言ったら断られたと思ってしまう人がいますが、逆です。

「嫌ではありません」=「いいですよ」です。

この1点だけ不安なら、Could you … ? のほうを使えば迷いません。

頼みたいこと 言う英語 意味
ゆっくり話してほしい Could you please speak more slowly? もう少しゆっくり話していただけますか
もう少し大きな声で Could you speak a little louder, please? もう少し大きな声でお願いできますか
もう一度お願いしたい Could you say that again, please? もう一度言っていただけますか
やわらかく頼みたい Would you mind repeating that? もう一度おっしゃっていただけませんか
簡単な言葉に変えてほしい Could you say that in simpler words? もっと簡単な言葉で言っていただけますか

Would you mind repeating that? という形も、辞書の裏付けがあります。

Cambridge Dictionary は repeat の1番目の語義を「to say or tell people something more than once」とし、レベル表示をA2としたうえで、こんな例文を載せています。

Would you mind repeating what you just said?

「今おっしゃったことを、もう一度言っていただけませんか」です。

出典=Cambridge Dictionary|slowly/mind/repeat(いずれも2026年9月17日取得)

2回目も通じないときの聞き返す英語|書いてもらう・スペルを聞く

3回目は、耳をあきらめます。

耳で無理なものは、目に切り替えるのがいちばん早いです。

書いてもらう一文がこちらです。

Could you write it down for me?

「書いていただけますか」です。

紙が無ければ、自分のスマホを差し出しながら言えば通じます。

地名や人名など、つづりが知りたいときはこちらです。

How do you spell that?

「それはどうつづりますか」です。

Cambridge Dictionary は spell の1番目の語義を「to form a word or words with the letters in the correct order」とし、レベル表示をA2としています。

「正しい順番の文字で単語を組み立てる」という意味です。

同じ辞書の例文が「How do you spell receive?」なので、How do you spell 〜? が辞書どおりの形だと分かります。

こちらが相手に伝える側になったときも、同じ道具が使えます。

日本語の名前は、相手にとってはほぼ聞き取れない音の並びです。

聞き返されたら、文字を1つずつ言い、その文字で始まる単語を添えると、ずれが起きにくくなります。

It’s Sato. S as in Sunday, A, T, O.

「サトウです。SundayのS、A、T、Oです」という言い方です。

B と D と P と V のように、音だけでは紛れやすい文字ほど、この手が役に立ちます。

やりたいこと 言う英語 意味
書いてほしい Could you write it down for me? 書いていただけますか
つづりを聞く How do you spell that? それはどうつづりますか
画面を見せてほしい Could you show me on the screen? 画面で見せていただけますか
指さしてほしい Could you point to it? それを指さしていただけますか
自分のつづりを伝える S as in Sunday, A, T, O. SundayのS、A、T、Oです

出典=Cambridge Dictionary|spell(2026年9月17日取得)

聞き返す英語を短くする型|数字と固有名詞だけ確認し直します

聞き返しがうまい人は、全部を聞き返しません。

分からなかった1か所だけを取り出して、そこだけ確認します。

そして、旅行中に取り違えると本当に困るのは、たいてい数字か固有名詞です。

搭乗口の番号、部屋番号、時刻、金額、通りの名前、駅の名前です。

なかでも取り違えやすいのが、13と30のような「ティーン」と「ティ」の組です。

この2つは、話す速度が上がるほど似てきます。

そこで、こう聞きます。

Sorry, did you say fifteen or fifty?

「すみません、15ですか50ですか」です。

2択にして渡すと、相手は選ぶだけで済みます。

それでも危ないときは、数字を1桁ずつに割ります。

Is that five-zero, five, zero?

「5と0、つまりファイブ、ゼロですか」です。

アルファベットも同じで、B と D はよく入れ替わります。

Gate B as in Boston, or Gate D as in David?

「BostonのBゲートですか、DavidのDゲートですか」です。

最後に、聞き取れたと思ったことを、そのまま相手に返します。

So, gate 15 at 7:40. Is that right?

「では15番ゲートで7時40分ですね。合っていますか」です。

この復唱が入るだけで、聞き間違いの多くはその場で消えます。

確認したいもの 言う英語 意味
数字が2択で迷う Did you say fifteen or fifty? 15ですか50ですか
数字を1桁ずつ Is that five-zero, five, zero? ファイブ、ゼロということですか
アルファベットを確かめる Is that B as in Boston? BostonのBですか
聞いた内容を返す So, gate 15 at 7:40. Is that right? 15番ゲートの7時40分ですね
場所の名前だけ確認 Sorry, the name of the street again? すみません、通りの名前をもう一度

空港のアナウンスや掲示の読み方は空港の英語をまとめた記事にも並べてありますので、あわせてどうぞ。

聞き返す英語で気をつけたい「One more time, please.」|命令に聞こえる場面があります

日本の教室でよく出てくるのが、この言い方です。

One more time, please.

「もう一回お願いします」です。

この形が向いているのは、相手がこちらに何かを「やってくれている」場面です。

レッスンで先生が発音の見本を出しているとき、写真をもう1枚撮ってもらうときなどです。

一方で、初対面の係員やお店の人に対しては、少し引っかかることがあります。

理由は、文の形にあります。

One more time, please. は、please が付いていても、相手に動作を求める形のままです。

Could you 〜? や Would you mind 〜? のように、相手に選ぶ余地を渡す形になっていません。

ここは、母語話者が必ず不快に思うという話ではありません。

通じますし、実際に使われてもいます。

ただ、こちらが「丁寧に頼んだつもり」でいるのに、形の上では頼み方になっていない、というずれが起きます。

そして、そのずれを避ける言い方が、辞書にはっきり politely と書かれた形で用意されています。

それが最初に出てきた Sorry? であり、Pardon? であり、Could you say that again? です。

わざわざ迷う必要がないところなので、旅行や仕事の場面では、辞書が丁寧だと書いているほうを選ぶのが安全です。

場面 向いている言い方 理由
レッスン・練習中 One more time, please. 相手が見本を出してくれている場面
空港・ホテル・店 Sorry? / Could you say that again? 辞書が politely と書いている形
取引先・目上の相手 I beg your pardon? 辞書が a polite way of saying と書いている形
友人・親しい同僚 Come again? 辞書のラベルが informal

場面別に見る聞き返す英語|空港・ホテル・レストラン・電話

同じ「聞き返す」でも、場面によって足す一言が変わります。

相手が言いそうなことが決まっている場面ほど、聞き返しは短くて済みます。

空港では、聞き取れなかったものの名前を添えるのがいちばん速いです。

Sorry, which gate did you say?

「すみません、何番ゲートとおっしゃいましたか」です。

ホテルのフロントでは、聞かれていること自体が分からないこともあります。

Sorry, I’m not sure what you’re asking. Could you say it again?

「すみません、何を聞かれているのか分かりませんでした。もう一度お願いできますか」です。

レストランでは、メニューの単語そのものが分からないことが多くなります。

Sorry, what’s that dish? Could you point to it on the menu?

「すみません、それはどの料理ですか。メニューで指していただけますか」です。

電話は、聞き返しがいちばん難しい場面です。

顔も口元も見えず、音質も落ちるからです。

電話では、聞こえないことを先に伝えてしまうのが親切です。

Sorry, the line is not very clear. Could you speak a little louder?

「すみません、回線があまりよくありません。もう少し大きな声でお願いできますか」です。

場面 言う英語 意味
空港の搭乗案内 Sorry, which gate did you say? 何番ゲートとおっしゃいましたか
ホテルのフロント Sorry, I’m not sure what you’re asking. 何を聞かれているか分かりませんでした
レストランの注文 Could you point to it on the menu? メニューで指していただけますか
電話 The line is not very clear. 回線があまりよくありません
駅・車内 Sorry, was that the next stop? すみません、それは次の駅のことでしたか
店のレジ Sorry, how much was that? すみません、おいくらでしたか

入国審査のように、聞かれることがだいたい決まっている場面は、先に質問の形を知っておくと聞き返しの回数そのものが減ります。

その場面については入国審査の英語をまとめた記事に並べてあります。

聞き返しても分からないときの逃げ方|聞き返す英語をやめて別の手に切り替えます

3回聞き返しても分からないことは、ふつうにあります。

相手のなまりが強い、まわりがうるさい、そもそも知らない単語だった、という理由が重なるからです。

ここでいちばんやってはいけないのは、分からないまま Yes と答えることです。

保険を付けるか聞かれていた、追加料金の同意を求められていた、別の便に振り替えてよいか聞かれていた、ということが後から分かる場合があります。

分からないときは、分からないと言ってしまったほうが、結果的に早く終わります。

I’m sorry, my English isn’t very good. Could you write it down?

「すみません、英語があまり得意ではありません。書いていただけますか」です。

この一文には、聞き返しをやめる合図が入っています。

相手は「もう一度言う」のをやめて、別の伝え方に切り替えてくれます。

それでも進まないときの手は、まだ残っています。

スマホの翻訳画面を見せる、日本語が分かる人がいないか聞く、時間をもらう、の3つです。

Is there anyone here who speaks Japanese?

「日本語が分かる方はいらっしゃいますか」です。

Could you give me a moment? I’ll check on my phone.

「少しお時間をいただけますか。スマホで調べます」です。

この一言があるだけで、黙り込んでしまう時間がなくなります。

黙ってしまうと、相手はこちらが怒っているのか、困っているのか、判断できません。

困っていることを言葉にするのも、立派な英語です。

状況 言う英語 意味
聞き返しをあきらめる I’m sorry, my English isn’t very good. 英語があまり得意ではありません
書いてもらう Could you write it down? 書いていただけますか
日本語が分かる人を探す Is there anyone here who speaks Japanese? 日本語が分かる方はいますか
時間をもらう Could you give me a moment? 少しお時間をいただけますか
翻訳画面を見せる Can I show you something on my phone? スマホの画面をお見せしてもいいですか

聞き返す英語のよくある質問

Sorry? と Pardon? はどちらが丁寧ですか

Cambridge Dictionary はどちらの語義文にも politely を入れていて、どちらかを丁寧でないとは書いていません。

辞書の書き方の上では、Sorry? と Pardon? に丁寧さの差は付いていません。

選ぶ基準にするなら、Sorry? のほうが一語で出しやすい、という点です。

What? と言ってはいけませんか

Cambridge Dictionary は、What? を「used to ask someone to say something again」という語義で載せています。

例文は「”I think we should leave at twelve.” “What?” “I said I think we should leave at twelve.”」です。

ただし、この語義が入っている見出しには informal というラベルが付いています。

友人どうしでは自然ですが、初対面の相手や係員には Sorry? のほうが無難です。

何度も聞き返すと失礼になりませんか

同じ言い方で繰り返すと、相手は同じ速さで同じことを言い直すだけになります。

1回目は Sorry?、2回目は I didn’t catch that.、3回目は Could you write it down? と、毎回中身を変えるのが役に立ちます。

聞き返しの回数より、同じ聞き返しの繰り返しのほうが相手を困らせます。

Excuse me? は聞き返しに使っていいのですか

使えます。

Cambridge Dictionary が excuse me に並べている6個の語義のうち、6番目が「used to politely ask someone to repeat something they have said because you have not heard it」だからです。

ただし1番目の語義が「知らない相手の注意を引く丁寧な言い方」なので、文脈によっては呼びかけと受け取られます。

聞き返すとき Please は付けたほうがいいですか

Sorry? や Pardon? のような一語の聞き返しには、Please は付けません。

Could you 〜? のように文の形で頼むときは、末尾に please を置くと収まりがよくなります。

Cambridge Dictionary が slowly の例文として載せている「Could you please speak more slowly?」は、please を真ん中に置いた形です。

相手が早口すぎて、どこから聞き返せばいいのか分かりません

全部を聞き返そうとせず、拾えた単語を1つだけ返します。

Sorry, you said “gate”, right?

「すみません、ゲートとおっしゃいましたよね」です。

拾えた1語を返すと、相手はその1語を軸に言い直してくれます。

聞き返す英語はこの1文だけ覚えて帰ってください

最後にまとめます。

覚えて帰るのは「Sorry?」の一語です。

Cambridge Dictionary が politely と書いている言い方で、しかも一語で出せます。

そして、2回目からは中身を変えます。

2回目は I didn’t catch that. で「音が拾えなかった」ことを伝えます。

3回目は Could you write it down? で耳から目に切り替えます。

この3段だけ持っていれば、聞き取れなかった瞬間に固まることはなくなります。

聞き返すことは、失礼ではありません。

分からないまま Yes と答えるほうが、あとで相手の手間を増やします。

聞き返しは、会話を続けるための道具です。

この記事で挙げた言い方の意味とレベル表示は、すべて Cambridge Dictionary の英英セクションの記述に沿って書きました。

出典=sorry/pardon/excuse me/come again/I beg your pardon/catch/follow/repeat/slowly/spell/mind/what(いずれもCambridge Dictionary。2026年9月17日取得)

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