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コンセントの英語はoutletとsocketで国が分かれます|辞書24語と英日米の法令を読んで、充電できない朝に言う一文を決めました

海外のカフェで席に座って、スマートフォンの残り15パーセントという表示を見たとき、最初に探すのは壁の下のほうです。

四角い差込口が見つかっても、そこに先客のケーブルが刺さっていることがあります。

店員さんに聞けば早いと分かっているのに、その一言だけが出てきません。

頭の中で「すみません、こちらでスマートフォンを充電させていただいてもよろしいでしょうか」という日本語を作ってから、それを英語に訳そうとしてしまうからです。

コンセントの英語でつまずく理由は、単語を知らないからではありません。

日本語の「コンセント」にあたる英語が1語ではなく、国によって呼び名が入れ替わるからです。

さらに「コンセント」という日本語そのものが英語として通じないので、置き換える先を自分で決めなければならないという負担も乗ってきます。

この記事では、Cambridge Dictionary で outlet・socket・plug・adapter・charger・power point など24語を実際に引いて、語義の数をひとつずつ数えました。

あわせて、イギリスの差込プラグと差込口を規制する1994年の法令、イギリスの供給電圧を定めた2002年の法令、日本の電気事業法施行規則、アメリカ労働安全衛生局(OSHA)の電気設備の条文、アメリカ連邦航空局(FAA)のリチウム電池の案内、アメリカ運輸保安庁(TSA)のモバイルバッテリーの案内、アメリカ国立標準技術研究所(NIST)のSI単位のページを開いて、条文の言葉づかいを確かめています。

出典として並べたのは、この記事を書きながら実際に開けたページだけです。

開けなかったページのURLや語義の数は、1行も書いていません。

TOC

コンセントの英語は「Is there an outlet I can use?」の1文で足ります|先に結論

店でもホテルでも空港でも、最初に出す文はこれでかまいません。

Is there an outlet I can use?

使えるコンセントはありますか、という意味です。

この文の中に、難しい単語は1つも入っていません。

Is there で「ありますか」を作り、I can use で「私が使える」を後ろから足しているだけの形です。

イギリスやアイルランド、オーストラリアなど、outlet という言い方が主流でない土地では、単語をひとつ入れ替えます。

Is there a socket I can use?

同じ意味で、差込口を socket と呼んだ形です。

辞書の上では、outlet も socket も電気の差込口を指す語義を持っているからです。

そして、目的が充電そのものなら、差込口の名前を避けてしまう手もあります。

Where can I charge my phone?

どこでスマートフォンを充電できますか、という意味です。

差込口の名前を思い出せないときは、charge という動詞ひとつに逃げると文が完成します。

相手は壁を指さすか、席を案内するか、使えないと答えるかの3つしか返してきません。

聞き取りの負担も、そのぶん小さくなります。

なぜコンセントの英語で止まるのか|辞書に並ぶ outlet の語義を数えました

outlet という単語は、アウトレットモールの看板で毎日のように目に入る語です。

それなのに壁の差込口を指すときに出てこないのは、この語が背負っている意味の数が多いからです。

Cambridge Dictionary の英英セクション(cald4)で outlet を引くと、語義が6個並んでいます。

その1番目は「a way, especially a pipe or hole, for liquid or gas to go out」で、液体や気体が出ていく管や穴のことです。

2番目が「a way in which emotion or energy can be expressed or made use of」で、感情やエネルギーのはけ口という意味になります。

3番目と4番目が店舗で、5番目が報道機関です。

電気の差込口という意味は、英英セクションでは6番目に置かれていて、しかも「a power point」と言い換えられているだけです。

この6番目には US というラベルが付いています。

つまり英英セクションの立場では、差込口を outlet と呼ぶのはアメリカ側の言い方だ、という整理になっています。

一方で、同じページのアメリカ英語セクション(cacd)を見ると景色が変わります。

アメリカ英語セクションの outlet は語義が4個で、その4番目が「a device connected to the electricity system that a plug fits into in order to supply electricity to something」です。

電気の系統につながっていて、そこに plug がはまり、何かに電気を送る装置、という説明になっています。

私たちが「コンセント」と言いたいときの outlet は、アメリカ英語セクションのこの4番目の意味です。

ビジネス英語セクション(cbed)の outlet には語義が2個しかなく、どちらも店舗と報道機関のことで、電気の話は出てきません。

同じ見出し語なのに、セクションによって電気の意味が入ったり入らなかったりします。

outlet が出てこない理由は、記憶力ではなく、この語の意味の散らばり方にあります。

出典=Cambridge Dictionary|outlet(2026年9月20日取得)

outlet と socket と power point の違いを、コンセントの英語として並べ直します

壁の差込口を指す英語は、少なくとも3つあります。

Cambridge Dictionary で3語を引き比べると、語義の書き方そのものが違っていました。

言い方 辞書の語義(原文) 載っていたセクション
outlet a device connected to the electricity system that a plug fits into in order to supply electricity to something アメリカ英語(cacd)の4番目。英英(cald4)では6番目にUSラベル付き
socket the part of a piece of equipment, especially electrical equipment, into which another part fits 英英(cald4)の1番目
power point a device to which a piece of electrical equipment can be connected in order to provide it with electricity 英英(cald4)に1個だけ

いちばん広く使えるのは socket です。

英英セクションで socket を引くと、語義は2個しかありません。

1番目が「the part of a piece of equipment, especially electrical equipment, into which another part fits」で、機器の一部で、そこに別の部品がはまる場所、という説明です。

2番目は「a part of the body into which another part fits」で、眼窩や関節のくぼみを指す身体の意味になります。

アメリカ英語セクションの socket は語義が1個で、「a hollow or curved part into which something fits」です。

socket は「何かがはまるくぼみ」という一本筋の語なので、意味が散らばっていません。

覚える負担で言えば、語義6個の outlet より語義2個の socket のほうが軽いことになります。

power point は、Cambridge Dictionary の英英セクションに語義が1個だけ載っている語です。

見出しの横には「US electrical outlet, outlet」という注記が並んでいて、アメリカ英語では electrical outlet または outlet にあたる語だと示されています。

つまり power point と outlet は、同じものを指す地域違いの名前です。

なお、日本語の「コンセント」はこの3語のどれとも音が似ていません。

Cambridge Dictionary には consent という語がありますが、その語義に電気の差込口は含まれていません。

「コンセント」をそのままローマ字で言っても伝わらないのは、このためです。

出典=Cambridge Dictionary|socket/power point/outlet(2026年9月20日取得)

コンセントの英語で plug は「差す側」です|辞書で plug の語義14個を数えました

差込口の話をするとき、いちばん事故が起きやすいのが plug という語です。

Cambridge Dictionary の英英セクションで plug を引くと、語義が14個並んでいます。

その1番目は「a small plastic or rubber object with two or three metal pins, attached to the end of a wire on a piece of electrical equipment and pushed into a special opening in a wall to connect the equipment to a supply of electricity」です。

金属のピンが2本か3本ついた小さなプラスチックやゴムの物体で、機器のコードの先についていて、壁の穴に押し込んで電気につなぐもの、という説明になっています。

つまり plug は、壁に差す側の部品を指すのが第一の意味です。

ところが、すぐ下の2番目に落とし穴があります。

2番目の語義は「an electric socket」で、UK というラベルが付いています。

イギリス英語では、plug が差込口そのものを指す使い方も辞書に載っている、ということです。

日本語の会話で「プラグ」と言えば差す側だけを指しますが、英語ではそう固定されていません。

3番目の語義は「a metal pin at the end of a long wire joined to a piece of electrical equipment and used to connect it to another piece of electrical equipment」で、US と UK の両方のラベルが付いています。

機器どうしをつなぐ金属の端子という意味で、イヤホンの先などがこれにあたります。

4番目は spark plug の略で、自動車の点火プラグです。

5番目から9番目までは、穴をふさぐ栓や、洗面台の栓や、壁に入れるアンカーや、綿の詰め物や、苗のことです。

10番目と13番目は宣伝の意味で、テレビやラジオで商品をほめて紹介することを指します。

11番目はアイスホッケーで役に立たない選手、14番目は銃で撃つという意味です。

1つの単語に14個の意味が入っていれば、口から出るまでに時間がかかるのは当たり前です。

だからこそ、差込口を指すときは plug を避けて outlet か socket を使うほうが、自分の側の迷いが減ります。

ただし動詞の plug は便利なので、こちらは覚えておく価値があります。

アメリカ英語セクションの plug には「to attach electrical equipment to a supply of electricity with a plug」という語義が載っています。

プラグで機器を電源につなぐ、という動作そのものを指します。

Can I plug in my laptop here?

ここでノートパソコンをつないでもいいですか、という意味です。

plug in の2語は、差込口の名前を一度も言わずに充電の許可を取れる、いちばん短い道です。

出典=Cambridge Dictionary|plug/plug in(2026年9月20日取得)

変換プラグと変圧器は、コンセントの英語では adapter と converter に分かれます

旅行の準備で必ず出てくるのが、形を変える道具と電圧を変える道具の話です。

この2つは日本語ではどちらも「変換」と呼んでしまいがちですが、英語では別の語に分かれています。

Cambridge Dictionary の英英セクションで adapter を引くと、語義が3個並んでいます。

1番目は「a type of plug that makes it possible to connect two or more pieces of equipment to the same electrical supply」です。

同じ電源に2つ以上の機器をつなげるようにする一種のプラグ、という説明になっています。

2番目は「a device that is used to connect two pieces of equipment」で、機器どうしをつなぐ装置という広い意味です。

3番目は本や戯曲を脚色する人のことなので、電気とは関係がありません。

辞書の adapter の語義には、電圧を変えるという説明が1行も入っていません。

形を合わせるだけの道具だ、と辞書が線を引いているということです。

では電圧を変えるほうは何と呼ぶのか、という話になります。

Cambridge Dictionary で transformer を引くと、英英セクションに語義が1個だけ載っています。

「a device that changes the voltage or other characteristic of electrical energy as it moves from one circuit to another」です。

回路から回路へ移るときに、電圧などの性質を変える装置、という説明です。

converter のほうは、英英セクションの語義が「a machine or device that changes something into a different form」の1個だけでした。

converter は「何かを別の形に変える機械」という一般的な語で、電気に限定されていません。

この3語の関係を表にしておきます。

英語 辞書が書いている役目 旅行でこう言う
adapter 同じ電源に機器をつなげるようにする一種のプラグ。電圧の話は語義に無い travel adapter(形を合わせる変換プラグ)
transformer 回路から回路へ移るときに電圧などの性質を変える装置 変圧器そのものを指すときに使う
converter 何かを別の形に変える機械や装置という一般的な語 voltage converter のように前に語を足して使う

宿のフロントで借りたいのは、ほとんどの場合 adapter のほうです。

Do you have a travel adapter I could borrow?

お借りできる変換プラグはありますか、という意味です。

綴りについても、辞書の上ではっきりしていることがあります。

Cambridge Dictionary で adaptor というURLを開くと、adapter のページへ転送されます。

つまり adapter と adaptor は、辞書の上では同じ見出しとして扱われています。

どちらの綴りで書いても、別の物を指してしまう心配はありません。

ちなみに charger も混ざりやすい語です。

Cambridge Dictionary の英英セクションで charger を引くと語義が3個あり、1番目が「a device that is used to recharge a battery (= fill it with electricity), for example the battery in a mobile phone」です。

電池に電気を入れ直す装置で、たとえば携帯電話の電池、という説明になっています。

2番目は軍馬、3番目は皿を載せる大皿なので、旅行で使うのは1番目だけです。

charger は「充電器」であって、壁の差込口ではありません。

Where is the charger? と聞いてしまうと、充電器という機械の場所を尋ねたことになります。

出典=Cambridge Dictionary|adapter/transformer/converter/charger(2026年9月20日取得)

「ここで充電してもいいですか」のコンセントの英語は、3文のどれかで足ります

差込口を見つけたあと、勝手に差さずに一言かけたい場面があります。

そのとき使える文は、丁寧さの段階で3つに分かれます。

Can I charge my phone here?

ここでスマートフォンを充電してもいいですか、という意味です。

Is it OK if I charge my phone here?

ここで充電しても大丈夫ですか、という意味で、Can I より少しやわらかく響きます。

Would it be all right if I plugged in my laptop?

ノートパソコンをつないでもよろしいでしょうか、という意味で、いちばん丁寧な形です。

3つとも中身は同じで、変わっているのは相手への距離の取り方だけです。

charge という動詞は、Cambridge Dictionary の英英セクションで語義が22個ある大きな語です。

その11番目が「to put electricity into an electrical device such as a battery」で、電池などの電気機器に電気を入れる、という意味になっています。

21番目には「the amount or type of electricity that an electrical device stores or that a substance carries」という名詞の語義もあり、こちらは電荷のことです。

同じ charge の1番目は「to ask an amount of money for something」で、お金を請求するという意味です。

この語義がいちばん前に置かれているので、Do you charge? とだけ言うと「料金を取りますか」と受け取られる形になります。

charge を使うときは、必ず my phone のような目的語を添えてください。

目的語がひとつ入るだけで、お金の話とは読めなくなります。

なお、電池側の動作には recharge という語もあります。

Cambridge Dictionary の英英セクションで recharge を引くと語義は2個で、1番目が「If a battery recharges, it becomes filled with electricity so that it can work again and if you recharge a battery, you fill it with electricity」です。

電池が電気で満たされてまた動くようになる、という説明になっています。

2番目は「to rest and relax for a period of time so that you feel energetic again」で、人が休んで元気を取り戻すという比喩の意味です。

出典=Cambridge Dictionary|charge/recharge(2026年9月20日取得)

もう少していねいに言いたいときの1語

文の頭に Excuse me を置くだけで、相手の受け取り方は変わります。

Excuse me, is there an outlet I could use?

すみません、使えるコンセントはありますか、という意味です。

can を could に変えると、ぶしつけさがさらに一段落ちます。

覚える文を増やす必要はなく、最初に作った1文の中の単語をひとつ入れ替えるだけで足ります。

「変換プラグを貸してもらえますか」を宿で通すコンセントの英語

チェックインしてから部屋の壁を見て、手持ちのプラグが入らないと気づくことがあります。

そのときフロントで使う文は、借りる形と売っているかを聞く形の2つに分かれます。

Could I borrow an adapter for my charger?

充電器用の変換プラグをお借りできますか、という意味です。

Do you sell travel adapters here?

ここで変換プラグを売っていますか、という意味です。

borrow は「借りる」、lend は「貸す」で、主語が入れ替わります。

自分が借りる側なので、主語を I にするなら borrow のほうです。

相手を主語にしたいときは、lend を使った形になります。

Could you lend me an adapter?

変換プラグを貸していただけますか、という意味です。

そして、差し込めない理由を説明できると話が早く進みます。

My plug doesn’t fit the socket in my room.

部屋の差込口に私のプラグが合いません、という意味です。

fit という動詞を使うと、形が合わないという一点だけを正確に伝えられます。

これは辞書の書き方とも噛み合っています。

Cambridge Dictionary の socket の語義は「into which another part fits」で締められていて、fit という語がそのまま入っているからです。

差込口が見つからないときは、場所を尋ねる形にします。

Where are the sockets in this room?

この部屋の差込口はどこにありますか、という意味です。

差込口が動かないときは、work という動詞で足ります。

The outlet by the bed doesn’t work.

ベッドのそばのコンセントが使えません、という意味です。

壊れているかどうかを自分で判断せず、doesn’t work とだけ言えば十分です。

延長コードを借りたいときは、国によって呼び名が変わります。

Cambridge Dictionary で extension lead を引くと、英英セクションに語義が1個あります。

「an extra wire used to take electricity to a piece of electrical equipment when it is an extra distance from the nearest socket」です。

いちばん近い差込口から離れている機器に電気を届けるための、余分な電線という説明になっています。

この見出しが lead になっているとおり、イギリス英語では電線を lead と呼びます。

Cambridge Dictionary の英英セクションで lead を引くと語義は23個あり、その18番目が「a wire covered in plastic and used to connect electrical equipment to the electricity supply」です。

一方、アメリカ英語で同じものを指すのは cord です。

Cambridge Dictionary の英英セクションで cord を引くと語義は5個で、2番目が「a piece of wire covered in plastic, used to connect electrical equipment to a power supply」でした。

lead と cord は、同じものを指す地域違いの名前です。

どちらで言っても、宿のフロントは延長コードを持ってきてくれます。

出典=Cambridge Dictionary|extension lead/lead/cord(2026年9月20日取得)

電圧と周波数を確かめるコンセントの英語|イギリスの法律と日本の省令を読みました

形が合っても、電圧が合わなければ機器は困ります。

そこで、現地の電圧を尋ねる文を1つ持っておくと安心です。

What’s the voltage here?

こちらの電圧は何ボルトですか、という意味です。

Cambridge Dictionary で voltage を引くと、英英セクションの語義は1個だけです。

「the force of an electric current, measured in volts」で、ボルトで測る電流の力、という説明になっています。

では、その数字は誰が決めているのかという話になります。

イギリスでは、2002年の Electricity Safety, Quality and Continuity Regulations 2002 の第27条が、供給する側の申告のしかたを定めています。

条文には「the frequency declared pursuant to paragraph (1) shall be 50 hertz and the voltage declared in respect of a low voltage supply shall be 230 volts between the phase and neutral conductors at the supply terminals」と書かれています。

イギリスの低圧供給は50ヘルツ・230ボルトだと、法令の本文そのものに数字で書かれています。

同じ条文の第3項には、許される変動幅も並んでいます。

低圧供給については「a variation not exceeding 10 per cent above or 6 per cent below the declared voltage」で、申告した電圧の上に10パーセント、下に6パーセントまでという範囲です。

周波数については「a variation not exceeding 1 per cent above or below the declared frequency」で、上下1パーセントまでと決まっています。

つまりイギリスの家庭の差込口は、230ボルトを中心に、下は216ボルト台から上は253ボルトまで動きうる、という設計になっています。

出典=legislation.gov.uk|The Electricity Safety, Quality and Continuity Regulations 2002, regulation 27(2026年9月20日取得)

日本の100ボルトは、省令でどう書かれているか

比べる相手として、日本の数字も条文で確かめておきます。

電気事業法施行規則の第38条に、維持すべき電圧の表が載っています。

標準電圧 維持すべき値(条文の表記)
百ボルト 百一ボルトの上下六ボルトを超えない値
二百ボルト 二百二ボルトの上下二十ボルトを超えない値

日本の100ボルトは、条文の上では「101ボルトの上下6ボルト」、つまり95ボルトから107ボルトの帯として決められています。

イギリスの230ボルトと並べると、帯どうしが重なりません。

だから、形だけを合わせる adapter では足りない機器が出てきます。

手元の充電器が両方の電圧に対応しているかどうかは、本体に小さく刷られた表示で確かめられます。

そこに INPUT: 100-240V という書き方があれば、その帯の中で使える機器だという意味になります。

この表示の読み方を、旅の前に1回だけ確かめておくと、現地で聞くことが1つ減ります。

なお、単位そのものについても公的な整理があります。

アメリカ国立標準技術研究所(NIST)のSI単位のページには、電流(electric current)のSI基本単位として ampere (A) が挙げられています。

Cambridge Dictionary で amp を引くと語義は2個で、1番目が「short form of ampere: the standard unit of electric current」でした。

watt のほうは英英セクションの語義が1個で、「the standard measure of electrical power」です。

current は語義が3個あり、2番目が「a movement of water, air, or electricity in a particular direction」で、水・空気・電気の流れをまとめて指しています。

出典=e-Gov法令検索|電気事業法施行規則 第38条/NIST|SI Units/Cambridge Dictionary|voltage/amp/watt/current(2026年9月20日取得)

イギリスの法律が決めているコンセントの英語|adaptor と conversion plug は別物です

差込口まわりの英語は、法律の条文にも出てきます。

イギリスの The Plugs and Sockets etc. (Safety) Regulations 1994 は、第3条で用語をひとつずつ定義しています。

日常会話でひとまとめにされている言葉が、ここでは別の物として切り分けられています。

条文の語 条文が書いている中身 日本語にすると
plug a device … which may be engaged with a socket and which is designed for the purposes of connecting to a socket any electrical equipment to which the device is attached by means of a flexible cable or cord コードで機器につながっていて、差込口に差すための器具
socket a device … with which a plug may be engaged for the purpose of connecting to an electrical circuit … electrical equipment to which a plug is attached プラグを受け入れて回路につなぐ器具
adaptor a device which may be engaged with a socket, being a device which is designed to enable a plug having pins … of different dimensions or configuration … to be engaged with the socket; to enable more than one plug to be engaged with the socket; or … both 形の違うプラグを差せるようにする器具、または複数のプラグを差せるようにする器具、あるいはその両方
conversion plug a device which may be engaged with a socket conforming to BS 1363 and which is designed to enable a non-UK plug to be engaged with such a socket イギリス以外のプラグをイギリスの差込口に差せるようにする器具
non-UK plug any plug which is not suitable without adaptation or modification for connection to a mains socket in the United Kingdom 手を加えなければイギリスの差込口につなげないプラグ

私たちが旅行用に買っている変換プラグは、この条文の言い方では conversion plug にあたります。

条文の adaptor には「形を変える」だけでなく「1つの差込口に複数のプラグを差せるようにする」という役目も含まれています。

日本語の「変換プラグ」と「電源タップ」が、英語の条文では同じ adaptor という語の下にまとまっている、ということです。

条文には standard plug という語も出てきます。

定義は「a plug which carries three pins substantially rectangular in form and is designed for engagement with a socket made to the dimensions specified in BS 1363」です。

おおむね長方形の3本のピンを持ち、BS 1363 の寸法で作られた差込口に差すためのプラグ、という説明になっています。

その BS 1363 は、条文の中で「the British Standard Specification for 13 amp fused plugs and switched and unswitched socket-outlets」と紹介されています。

13アンペアのヒューズ入りプラグという説明が、規格名そのものの中に入っています。

さらに第6条第2項には「A standard plug shall contain or be accompanied by a fuse link which conforms to BS 1362」と書かれています。

標準プラグにはヒューズが入っていなければならない、という決まりです。

Cambridge Dictionary で fuse を引くと、英英セクションの1番目の語義は「a small safety part in an electrical device or piece of machinery that causes it to stop working if the electric current is too high, and so prevents fires or other dangers」でした。

電流が大きすぎるときに働きを止める小さな安全部品、という説明です。

条文にはもうひとつ、旅行者が覚えておくと得をする語があります。

BS 4573 という規格が「the British Standard Specification for two-pin reversible plugs and shaver socket-outlets」として挙げられています。

2本ピンの差込プラグと、shaver socket-outlet、つまりひげそり用の差込口の規格です。

イギリスの宿の洗面所で見かける小さな2つ穴は、この shaver socket である場合があります。

そこに差せなかったときは、こう聞けば話が通ります。

Is this a shaver socket only?

これはひげそり専用の差込口ですか、という意味です。

条文には portable multiple socket outlet という語も出てきます。

「electrical equipment which comprises two or more sockets … which is designed to be connected to a socket conforming to BS 1363 by means of a flexible cable or cord and a plug」と定義されていて、日本語の電源タップにあたるものです。

earth という語も、電気の文脈では意味が変わります。

Cambridge Dictionary の英英セクションで earth を引くと語義は6個で、4番目が「a wire that makes a connection between a piece of electrical equipment and the ground, so the user is protected from feeling an electric shock if the equipment develops a fault」です。

イギリス英語では、アース線そのものを earth と呼びます。

出典=legislation.gov.uk|The Plugs and Sockets etc. (Safety) Regulations 1994/Cambridge Dictionary|fuse/earth(2026年9月20日取得)

アメリカの規則ではコンセントの英語が receptacle になります|OSHAの条文を読みました

アメリカの日常会話では outlet で足りますが、規則の中では別の語が使われています。

アメリカ労働安全衛生局(OSHA)の 29 CFR 1910.304 を開くと、見出しに Receptacles and cord connectors と書かれています。

条文の本文でも「Receptacles installed on 15- and 20-ampere branch circuits shall be of the grounding type」のように、receptacle という語が繰り返し出てきます。

アメリカの規則の言葉では、壁の差込口は receptacle です。

差す側の器具も、条文では attachment plug と呼ばれています。

「A grounding terminal or grounding-type device on a receptacle, cord connector, or attachment plug may not be used for purposes other than grounding」という一文に、3つの語がそろって出てきます。

receptacle が差込口、cord connector が延長コードの受け口、attachment plug が差すほう、という並びです。

この3語は規則の言葉なので、カフェで使う必要はありません。

ただし、ホテルの設備の説明書きや工事中の掲示では目に入ることがあります。

条文には、数字の入った表現も並んでいます。

「All 125-volt, single-phase, 15- and 20-ampere receptacles installed in bathrooms or on rooftops shall have ground-fault circuit-interrupter protection for personnel」という規定があります。

浴室や屋上に設置する125ボルト・単相・15アンペアと20アンペアの差込口には、漏電遮断の保護を付けなければならない、という意味です。

ここに出てくる125という数字は、差込口の定格の言い方であって、家庭に届く電圧そのものを定めた数字ではありません。

アメリカの一般家庭の供給電圧を定めた条文は、この記事を書きながら開くことができませんでした。

そこで、アメリカ側の電圧の数字はこの記事に書いていません。

ground-fault circuit-interrupter は、浴室の差込口についている小さなボタンのことです。

洗面所で充電できなくなったときは、この言葉が手がかりになります。

The outlet in the bathroom stopped working.

洗面所のコンセントが使えなくなりました、という意味です。

相手はたいてい、リセットボタンを押す場所を教えてくれます。

出典=OSHA|1910.304 Wiring design and protection(2026年9月20日取得)

空港と機内で使うコンセントの英語|モバイルバッテリーの決まりを公的資料で確かめました

旅の途中でいちばん充電したくなる場所は、空港の待合スペースです。

そこで使う文は、席の場所を尋ねる形になります。

Excuse me, where are the charging points?

すみません、充電できる場所はどこですか、という意味です。

Is there a power outlet near gate 12?

12番ゲートの近くにコンセントはありますか、という意味です。

outlet の前に power を足すと、店舗の outlet と取り違えられる余地が消えます。

空港で同時に効いてくるのが、モバイルバッテリーの扱いです。

アメリカ連邦航空局(FAA)のリチウム電池の案内には、「Spare (uninstalled) lithium ion and lithium metal batteries, including power banks and cell phone battery charging cases, must be carried in carry-on baggage only」と書かれています。

機器に入っていない予備の電池、つまりモバイルバッテリーは、機内持ち込みの荷物にだけ入れる決まりです。

同じページには、大きさの上限も書かれています。

「Lithium ion (rechargeable) batteries are limited to a rating of 100 watt hours (Wh) per battery」で、1個あたり100ワットアワーまでという線が引かれています。

それを超える場合については「With airline approval, passengers may also carry up to two spare larger lithium ion batteries (exceeding 101–160 Wh)」とあり、航空会社の承認があれば2個までという扱いです。

アメリカ運輸保安庁(TSA)の Power Banks のページは、もっと短く書かれています。

Carry On Bags の欄が Yes、Checked Bags の欄が No です。

本文は「Portable chargers or power banks containing a lithium ion battery must be packed in carry-on bags. Spare lithium batteries, which include both power banks and phone chargers, are prohibited in checked luggage」の2文だけです。

このページには Last Updated on May 14, 2025 と表示されています。

保安検査で説明するときの英語も、決まった言い方があります。

I have a power bank in my carry-on bag.

機内持ち込みのかばんにモバイルバッテリーが入っています、という意味です。

Cambridge Dictionary で battery を引くと、英英セクションの1番目の語義は「a device that produces electricity to provide power for electronic devices, cars, etc.」でした。

なお、同じ battery の4番目には「the crime of using physical force or violence on another person without their permission」という法律用語の語義も並んでいます。

電池の話をしているときに取り違えられる心配はありませんが、語義が離れていることは知っておいて損がありません。

出典=FAA|PackSafe – Lithium Batteries/TSA|Power Banks/Cambridge Dictionary|battery(2026年9月20日取得)

機内の座席で使うコンセントの英語

座席に差込口があるかどうかは、乗ってみないと分からないことがあります。

Is there a power outlet at this seat?

この座席にコンセントはありますか、という意味です。

The USB port at my seat isn’t charging.

座席のUSBの差込口で充電できません、という意味です。

port という語を使えば、四角い差込口かUSBかの区別を自分の側で付けられます。

相手が言ってくるコンセントの英語と、聞き取れなかったときの逃げ方

こちらが聞いた1文より、返ってくる1文のほうが難しいのが実際のところです。

返事にはいくつかの型があるので、先に並べておきます。

相手が言ってくる英語 意味 そのあとどうするか
There’s one behind the sofa. ソファの後ろに1つあります behind の後ろの名詞だけ聞き取れば足りる
Sorry, that one’s not working. すみません、そこは使えません 別の席を頼む
You’ll need an adapter for that. それには変換プラグが要ります 借りられるかを続けて聞く
We have adapters at the front desk. フロントに変換プラグがあります フロントへ行く
The sockets are switched. 差込口にスイッチが付いています 差込口の横のスイッチを入れる

最後の switched は、イギリスの法令にも出てくる言い方です。

BS 1363 の説明が「13 amp fused plugs and switched and unswitched socket-outlets」となっていて、スイッチ付きとスイッチ無しの両方が規格に含まれています。

差しても充電が始まらないときは、差込口の横の小さなスイッチを確かめてください。

聞き取れなかったときの逃げ方は、3つ用意しておけば足ります。

Sorry, could you say that again?

すみません、もう一度言っていただけますか、という意味です。

Could you show me where it is?

どこにあるか見せていただけますか、という意味です。

Sorry, I didn’t catch that.

すみません、聞き取れませんでした、という意味です。

2番目の Could you show me where it is? は、場所を尋ねる場面では特に強い1文です。

言葉ではなく指さしで答えてもらえるので、聞き取りの勝負から降りられます。

差込口の場所を聞くという目的から見れば、指さしてもらった時点で目的は達成されています。

やらないほうがいい聞き方

Where is consent? と言ってしまうのは、避けたほうがよい形です。

日本語の「コンセント」をそのまま英語の綴りに乗せた形ですが、Cambridge Dictionary の consent の語義に電気の差込口は含まれていません。

同じ理由で、差込口を plug とだけ呼ぶのも避けておくほうが安全です。

英英セクションの plug の1番目の語義が差す側の器具である以上、差込口を指したいという意図は伝わりにくくなります。

差込口の形の一覧は書きません|コンセントの英語で一次ソースを開けなかったところ

この話題には、どうしても書けなかった部分があります。

差込口の形をアルファベットで分類する呼び方について、一次ソースを開くことができませんでした。

国際電気標準会議(IEC)が公開している差込プラグの一覧ページに、この記事を書きながら3回アクセスしましたが、本文を取得できませんでした。

そのため、どの国がどの形を使っているかという表は、この記事に1行も載せていません。

記憶で書けば見栄えのする表は作れますが、それは一次ソースではありません。

代わりに、実際に開けた法令から言えることだけを書いておきます。

イギリスの1994年の法令には、standard plug の定義として「three pins substantially rectangular in form」という表現があります。

おおむね長方形のピンが3本、という説明です。

同じ法令には round-pin plug という語もあり、「a plug carrying pins substantially cylindrical in form」と定義されています。

おおむね円筒形のピンを持つプラグを、法令では round-pin plug と呼び分けています。

つまり、形を英語で言い分けたいときは、アルファベットの記号を使わなくても済みます。

Does this room have three-pin sockets?

この部屋は3本ピンの差込口ですか、という意味です。

My plug has two flat pins.

私のプラグは平たいピンが2本です、という意味です。

ピンの本数と形を言うだけで、記号を知らなくても話は通ります。

形の記号を調べたいときは、出かける前に各国の公的機関の案内で確かめてください。

コンセントの英語についてよくある質問

outlet と socket は、どちらを覚えればいいですか

1語だけ覚えるなら socket です。

Cambridge Dictionary の英英セクションで socket の語義は2個しかなく、1番目がそのまま「機器の一部で、そこに別の部品がはまる場所」だからです。

outlet は英英セクションで語義が6個あり、電気の意味は6番目に置かれています。

意味の散らばりが小さい語のほうが、口から出るまでの時間が短くなります。

「コンセント」という日本語はどこから来たのですか

語源については、この記事で開けた一次ソースがありません。

そのため、由来については書きません。

書けるのは、Cambridge Dictionary の consent に語義が5個あり、そのどれもが「許可・同意」の意味で、電気の差込口を指す語義は含まれていない、という事実だけです。

mains という単語はどう使いますか

Cambridge Dictionary の英英セクションで mains を引くと、語義は2個です。

1番目は「the system of pipes or wires that carry water or electricity into a house, or the pipes that carry sewage away from a house」で、家に水や電気を運ぶ配管や配線の系統を指します。

2番目は「the place at which outside pipes or wires carrying water, electricity, etc. connect with the system inside a house or building」で、外の系統と家の中の系統がつながる場所です。

イギリスの法令にも mains socket という語が出てきて、「手を加えなければイギリスの mains socket につなげないプラグ」が non-UK plug と定義されています。

日常会話では socket だけで足りるので、mains は読めれば十分です。

電気そのものを指す語は何ですか

electricity です。

Cambridge Dictionary の英英セクションで electricity を引くと語義は1個で、「a form of energy that can be produced in several ways and that provides power to devices that create light, heat, etc.」でした。

いくつかの方法で作られ、光や熱を生む機器に力を与えるエネルギーの一形態、という説明です。

語義が1個しかないので、取り違えようのない語です。

モバイルバッテリーは預ける荷物に入れてもいいですか

アメリカ運輸保安庁(TSA)の Power Banks のページでは、Checked Bags の欄が No になっています。

アメリカ連邦航空局(FAA)のページにも「must be carried in carry-on baggage only」と書かれています。

また、同じFAAのページには「Many airlines, both domestic and international, may have stricter quantity and Wh limits」とあり、航空会社ごとにさらに厳しい制限があると書かれています。

ここに書いた決まりはアメリカの機関の案内なので、乗る航空会社の案内も出発前に確かめてください。

この1文だけ覚えて帰ってください|コンセントの英語の最後の1行

持って帰る文は、これ1つで足ります。

Is there an outlet I can use?

使えるコンセントはありますか、という意味です。

この1文を選んだ理由は3つあります。

1つ目は、単語を1つ入れ替えるだけで世界中で使えるからです。

outlet が通りにくい土地では socket に、イギリス英語の掲示に合わせたいときは power point に差し替えれば、同じ文がそのまま働きます。

2つ目は、相手の答えが短くなるからです。

Is there で聞いているので、返事は場所を指す1語か、使えないという1文のどちらかに寄ります。

3つ目は、この文には「充電させてほしい」というお願いが含まれていないからです。

差込口の有無を尋ねているだけなので、断られても会話が気まずくなりません。

そして、あるかどうかが分かった時点で、次にやることは自分で決められます。

この記事で開いたページの一覧

開いたページ そこで確かめたこと
Cambridge Dictionary|outlet 英英セクションの語義6個と、電気の意味が6番目でUSラベル付きであること
socket/power point socket の語義2個と、power point の見出しに付く US electrical outlet, outlet の注記
plug/plug in plug の語義14個と、2番目にUKラベルで an electric socket があること
adapter/converter/transformer 形を合わせる語と電圧を変える語の切れ目
charge/charger/recharge charge の語義22個と、11番目が電気を入れる意味であること
extension lead/lead/cord 延長コードの呼び名が地域で分かれること
mains/electricity/battery 系統・電気・電池を指す語の語義
fuse/earth 安全部品とアース線の語義
voltage/amp/watt/current 単位を指す語の語義
consent 語義5個のどれにも電気の差込口が含まれないこと
legislation.gov.uk|The Plugs and Sockets etc. (Safety) Regulations 1994 plug・socket・adaptor・conversion plug・non-UK plug・standard plug・round-pin plug の法令上の定義と、BS 1363 と BS 4573 の説明
legislation.gov.uk|The Electricity Safety, Quality and Continuity Regulations 2002, regulation 27 50ヘルツ・230ボルトという申告値と、上10パーセント・下6パーセントの変動幅
e-Gov法令検索|電気事業法施行規則 第38条の表にある「百一ボルトの上下六ボルトを超えない値」という維持すべき値
OSHA|1910.304 Wiring design and protection receptacle・cord connector・attachment plug という規則の言葉と、125-volt という表記
FAA|PackSafe – Lithium Batteries 予備の電池は機内持ち込みのみ、1個100ワットアワーまで、101から160ワットアワーは承認で2個まで
TSA|Power Banks Carry On Bags が Yes、Checked Bags が No であること
NIST|SI Units 電流のSI基本単位が ampere (A) であること

すべて2026年9月20日に取得しています。

差込口の形や電圧の扱いは変わることがあるので、出かける前には各国の公的機関の案内と、乗る航空会社の案内で最新の情報を確かめてください。

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