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服のサイズの英語は「Do you have this in a medium?」で足ります|辞書12語と米国の表示規則を読んで、試着室で使う一文を決めました

海外の店で、気に入ったセーターを1枚だけ手に取ったときのことです。

棚には同じ色が3枚だけ並んでいて、どれも自分には大きく見えます。

襟の内側のタグをめくると、そこには見たことのない数字が印刷されていました。

日本で着ているMでもLでもなく、40という2桁の数字だけが並んでいます。

隣の1枚をめくると42、その隣は38でした。

数字が大きいほうが大きい服らしい、というところまでは分かります。

分からないのは、自分がその並びのどこに立っているのかです。

スマートフォンで換算表を探そうとして、電波が弱いことに気づきます。

店員さんが近づいてきて、What size are you looking for? と聞いてきました。

聞き取れてはいるのに、答えが1つも出てきません。

ミディアムと言えばいいのか、40と言えばいいのか、そこで固まります。

別の日には、ジーンズの棚で同じことが起きました。

腰まわりの数字と、丈の数字が、スラッシュで区切られて並んでいます。

単位がセンチなのかインチなのかが、どこにも出ていません。

30という数字がウエスト30センチのはずがないことは分かるのに、では何なのかが言えないのです。

結局その日は、何も聞かずに店を出ました。

服のサイズの英語でつまずく理由は、単語を知らないからではありません。

size も medium も small も、中学校で習う語ばかりです。

つまずくのは、その数字が何を指しているのかを、誰も教えてくれないからです。

タグの40は、胸のまわりの長さかもしれないし、国ごとに勝手に振られた通し番号かもしれません。

この記事では、Cambridge Dictionary で size・fit・try on・medium・small・large・regular・plus-size・oversized・measurement・measure・bust・chest・waist・hip・girth・inch・centimetre・label・tag・fitting room・changing room・tailor・off the peg・tight・loose・snug・baggy・roomy・petite・tall・shrink・stretch・alter・hem・return・exchange・refund・receipt・size up・sleeve・width・inseam・suit の44語を実際に引いて、語義の数をひとつずつ数えました。

数えた語義は、3つの辞書セクションを合わせて536個ありました。

あわせて、アメリカ国立標準技術研究所の長さの単位のページ、イギリス政府の計量法の案内、アメリカ連邦規則集16編1615部と1616部、アメリカ連邦取引委員会の繊維製品の表示ガイドを開いて、原文にある数字と文言だけを引きました。

出典として並べたのは、この記事を書きながら実際に開けたページだけです。

衣料サイズの国際規格である ISO 8559 のページは、この記事を書いた時点で閲覧が拒否されて中身を読めませんでした。

読めなかった資料の中身は、この記事には1文字も入れていません。

TOC

服のサイズの英語は「Do you have this in a medium?」の1文で足ります|先に結論

売り場で最初に口から出す1文は、これだけで足ります。

Do you have this in a medium?

これで「これのMサイズはありますか」という意味になります。

この文の要は in a medium という3語の並びです。

in は「その形で」という意味で、サイズにも色にも同じ形で使えます。

色を聞きたいときは Do you have this in black? と、medium のところを入れ替えるだけです。

a を落として Do you have this in medium? と言っても通じます。

実際の売り場では、どちらも同じくらい耳にします。

数字のサイズを言いたいときは、medium のところに数字をそのまま入れます。

Do you have this in a 40?

タグに出ている数字をそのまま読み上げれば、店員さんはその棚を見にいきます。

自分の国のサイズに換算してから話す必要は、まったくありません。

むしろ換算しようとするほうが、事故が増えます。

目の前の1枚のタグの数字を読み、その1つ上か1つ下を頼む、という形がいちばん速いのです。

1つ上を頼むときの言い方も、決まった形が1つだけあります。

Do you have this one size up?

これで「1つ大きいのはありますか」になります。

1つ小さいのがほしければ、up を down に替えるだけです。

この記事で最後まで扱うのは、この2つの型の周辺だけです。

覚えるのは2文だけです。

残りの数字の話は、口に出す言葉ではなく、タグの読み方の話になります。

なぜ服のサイズの英語で口が止まるのか|size の語義は12個

Cambridge Dictionary で size を引くと、3つの辞書セクションに合計12個の語義が並びます。

内訳は、イギリス英語の辞書が4個、アメリカ英語の辞書が3個、ビジネス英語の辞書が5個です。

イギリス英語の辞書の1つ目は how large or small something or someone is という説明でした。

これは「大きさそのもの」を指す語義です。

2つ目が one of the standard measures according to which goods are made or sold という説明です。

商品を作ったり売ったりするときの決まった目盛りの1つ、という意味になります。

服のタグに出ている数字は、こちらの語義のほうです。

つまり size という語は、それ自体では「大きさ」と「目盛りの番号」の両方を指します。

日本語の「サイズ」も同じ2つを抱えているので、ここまでは混乱の原因になりません。

問題は3つ目の語義でした。

a substance like glue that gives stiffness and a hard, shiny surface to cloth, paper, etc. という語義が立っています。

布や紙に固さとつやを出すための、のりのような物質のことです。

同じ辞書には、その物質で布や紙を処理するという動詞の語義も1つ載っていました。

布の話をしている場面で size が出てきたときに、必ずしも「大きさ」の話とは限らない、ということです。

アメリカ英語の辞書のほうには、of a particular size という形容詞の語義が別に立っていました。

size を形容詞として使う形が、アメリカ英語側では独立した項目になっているわけです。

ビジネス英語の辞書の例文には a size 14 dress という並びが載っていました。

size 14 という2語がそのまま形容詞のように前から名詞にかかっています。

だから I’m a size 14. という自己紹介の形が成り立ちます。

同じ辞書には The products come in three sizes. という例文もありました。

come in という2語が「その形で売られている」を担っています。

売り場で Does this come in a larger size? と聞けば、大きいのは作られているかという質問になります。

Do you have と Does this come in は、答えが変わる質問です。

前者はこの店の在庫を聞いていて、後者はそもそも作られているかを聞いています。

在庫が無いだけなら他の店に回ればよく、作られていないなら諦めるしかありません。

この2つを言い分けられると、店員さんの返事の意味が変わって聞こえます。

なお fit のほうは、3つの辞書を合わせて36個の語義がありました。

その中の1つが If something fits, or fits you, it is the right size and shape for your body という説明です。

体に対して寸法も形も合っている、という状態を指します。

同じ辞書には the way that something fits という名詞の語義もあって、こちらは「合い具合」を指します。

服のサイズの英語のS・M・Lは何の略か|small と large の辞書の欄

S・M・Lという3文字が何の略なのかは、辞書にそのまま載っていました。

Cambridge Dictionary で small を引くと、3つの辞書セクションに合計18個の語義が並びます。

そのうちアメリカ英語の辞書の2つ目に、Small (abbreviation S) is a size of clothing or other product that is smaller than average とありました。

Sは small の略で、平均より小さい衣料のサイズを指します。

同じ辞書には Those jackets come in small, medium, and large sizes. という例文も載っていました。

large のほうは、3つの辞書を合わせて5個しか語義がありません。

その5個のうちの1つが、Large (abbreviation L) is a size of clothing or other product that is bigger than average という説明でした。

Lは large の略で、平均より大きい衣料のサイズを指します。

medium は、3つの辞書を合わせて15個の語義がありました。

そのうちビジネス英語の辞書に、a size of clothes that is between small and large という語義が独立して立っています。

smallとlargeのあいだ、という定義そのものが辞書に載っているのです。

ここまでは、日本語のS・M・Lとまったく同じ考え方です。

問題は、medium という語が衣料の話だけに使われるわけではないことでした。

イギリス英語の辞書の medium には、肉の焼き加減の語義が入っています。

of meat cooked so that it is no longer red in the middle という説明で、例文は Would you like your steak rare, medium, or well done? でした。

さらに、テレビやラジオといった伝達手段という語義もあります。

亡くなった人からの言葉を受け取ると称する人、という語義まで並んでいました。

15個のうち、衣料のサイズを指しているのは1個だけです。

それでも売り場で in a medium と言えば通じるのは、in a という前置きが文脈を決めているからです。

この in a を省いて medium とだけ答えると、意味が薄くなります。

サイズを聞かれたときの答えも、Medium, please. のように please を足しておくと収まりがよくなります。

なお regular という語も、売り場では S・M・L の仲間として出てきます。

regular は3つの辞書を合わせて29個の語義があり、そのうちアメリカ英語の辞書に Regular also means of an average or standard size という説明が入っていました。

ビジネス英語の辞書にも ordinary or typical in size or quality という語義があります。

つまり regular は「並」を指す語で、丈や幅の標準を意味する看板に使われます。

plus-size のほうは語義が2個だけで、a size of clothing designed for people who are larger than average という定義でした。

平均より大きい人に向けて設計された衣料のサイズ、という意味です。

大きいサイズの売り場を探しているときは、Where is the plus-size section? と聞けば伝わります。

oversized は語義が3個で、こちらは設計上の大きさではなく、あえて大きく作った形を指す語として使われます。

plus-size と oversized を取り違えると、探している棚が変わってしまいます。

Mは万国共通ではありません。

同じ3文字でも、どの胸まわりに当てるかは会社ごとに決めているからです。

服のサイズの英語で体のどこを測るのか|girth と bust の語義の差

サイズの話が英語になったとたん、耳慣れない語がいくつか混ざってきます。

その正体は、体のどこを一周するかを表す語でした。

measurement は3つの辞書を合わせて7個の語義があり、その3つ目がそのまま服のための語義です。

Your measurements are the sizes of various parts of your body, especially your chest, waist, and hips, that you refer to when you want to buy clothes という説明でした。

服を買うときに参照する、胸・腰・尻の寸法のことを measurements と呼ぶわけです。

例文には What is your inside leg measurement? が載っていて、これは股下を聞く定型文です。

動詞の measure のほうは語義が23個あり、その2つ目が to be a particular size という自動詞の使い方でした。

The screen measures 34 inches diagonally. のように、主語そのものが寸法を名乗る形になります。

girth が指す一周の距離

サイズ表の英語でいちばん見慣れないのが girth です。

Cambridge Dictionary では語義が3個しかありませんでした。

その1つ目が the distance around the outside of a thick or fat object, like a tree or a body という説明です。

girth は太いものを一周した距離を指す語です。

例文の The oak was two metres in girth. は、樫の木の幹が一周2メートルだったという意味になります。

日本語の「胸まわり」「胴まわり」の「まわり」が、そのまま girth にあたります。

残る2個のうち1個は、馬の鞍を固定する腹帯のことでした。

服の話で girth が出てきたら、迷わず「一周の長さ」と読んで問題ありません。

bust と chest の分かれ目

上半身の一周には、bust と chest という2つの語が使われます。

bust は3つの辞書を合わせて17個の語義がありました。

イギリス英語の辞書の1つ目が a woman’s breasts, or the measurement around a woman’s breasts and back です。

胸そのものだけでなく、背中を含めて一周した寸法も bust に含まれます。

例文には I couldn’t find any blouses in my bust size. が載っていました。

ところが同じ語のビジネス英語の辞書には、景気の落ち込みという語義しかありません。

会社が bust になるという表現は、経営が行き詰まって閉じるという意味です。

chest のほうは語義が4個だけで、体の前面の上のほうを指す語義と、大きな箱を指す語義に分かれていました。

前者は the upper front part of the body of humans and some animals, between the stomach and the neck という説明です。

waist は語義が3個で、イギリス英語の辞書の2つ目が服の側の語義でした。

the part of a piece of clothing that goes around or covers the area between the hips and the ribs という説明です。

体のくびれではなく、その高さを覆う服の部分そのものも waist と呼ぶわけです。

例文の These trousers are a bit tight around my waist. は、試着室でそのまま使える1文です。

hip は語義が7個で、体の部位を指す語義のほかに fashionable という形容詞の語義が入っています。

同じつづりで「腰」と「かっこいい」が同居しているので、文脈で分かれます。

サイズ表では hips と複数形になっていることが多く、そのときは左右の張り出しを含めた一周を指します。

数字は体の寸法です。

どの一周の数字なのかが分かれば、サイズ表の英語はほとんど読めたことになります。

服のサイズの英語で「合う」を言い分ける語|fit と tight と loose の語義

サイズが分かっても、着てみた感想を言えないと交換までたどり着けません。

感想に使う語は、辞書の語義の数が驚くほど偏っていました。

tight は3つの辞書を合わせて24個の語義があります。

そのうち服に関わるのは Clothes or shoes that are tight fit the body too closely and are uncomfortable という1個だけでした。

tight は24個のうち1個だけが服の語義です。

残りは、結び目の固さ、時間やお金の余裕の無さ、接戦、酔っている状態などに散らばっています。

それでも試着室で This is a bit tight. と言えば誤解なく伝わるのは、服を着た状態で言っているからです。

loose は語義が17個で、その1つ目が not firmly held or fastened in place でした。

しっかり留まっていない、という広い意味が先に立っています。

服がゆるいことを伝えたいときは、This is too loose. と too を足すほうが確実です。

snug は語義が5個で、そのうち2つ目が fitting closely という服のための語義です。

同じ「体に沿う」でも、tight が不快さを含むのに対して snug は心地よさの側に寄っています。

1つ目の語義が feeling warm, comfortable, and protected なので、語の芯が暖かさにあるわけです。

店員さんが It should be snug. と言ったら、それは「体に沿うのが正しい」という意味になります。

baggy は語義が2個しかなく、hanging loosely because of being too big or having been stretched という定義でした。

大きすぎるか、伸びてしまったかで、たるんで下がっている状態を指します。

例文の My T-shirt went all baggy in the wash. は、洗濯で伸びたときの言い方です。

roomy は語義が2個で、こちらは If something such as a house or car is roomy, it has a lot of space inside it という説明でした。

家や車を主語にした例が先に立つ語なので、服に使うと「中に余裕がある」という前向きな響きになります。

baggy が否定寄り、roomy が肯定寄りという差は、この定義の出方に表れています。

丈の話をしたいときは、petite と tall という2語が棚の看板に出てきます。

petite は語義が4個で、その2つ目が of a clothing size that is for small women でした。

小柄な女性向けのサイズという語義が、辞書に独立して立っています。

tall は語義が4個で、服の看板に出るときは同じ胸まわりで丈だけ長い列を指します。

売り場で Do you have this in petite? と聞けば、丈の短い列を出してもらえます。

試着室で使う服のサイズの英語|try on と fitting room の語義の個数

数字で選びきれないときは、着てしまうのがいちばん速い解決です。

try on は Cambridge Dictionary で語義が2個しかありませんでした。

イギリス英語の辞書は to put on a piece of clothing to discover if it fits you or if you like it という説明です。

合うかどうか、気に入るかどうかを確かめるために着てみる、という1つの意味しかありません。

アメリカ英語の辞書も to put on clothes to see how they look or if they fit と、ほぼ同じ内容でした。

語義が2個しかない語は、取り違えようがない語です。

だから Can I try this on? は、世界中のどの売り場でもそのまま通ります。

同じ辞書には try something on for size というイディオムも載っていて、こちらは合うか試すという意味でした。

試着室そのものを指す語は、イギリスとアメリカで見出しが分かれます。

fitting room は a room or area in a shop where you can put on clothes to check that they fit before you buy them という定義です。

fitting room の語義は1個しかありません。

changing room も語義は1個で、a room where people can change their clothes, for example before and after sports or, in a shop, where people can try on clothes before buying them という説明でした。

changing room のほうは、スポーツの更衣室が先に書かれているのが特徴です。

つまり fitting room は店の試着室専用で、changing room は更衣室と試着室の両方を指します。

場所を探すときは Where is the fitting room? のほうが誤解が少ない言い方です。

なお dressing room は語義が3個で、劇場やスタジオの楽屋という語義が先に立ちます。

試着室のつもりで dressing room と言うと、人によっては別の部屋を思い浮かべます。

試着から交換までの流れをひととおり追いたいときは、Can I try this on? が通じる場面と fitting room の使い分けで読めます。↓

試着室に入るときに聞かれるのは、持ち込む枚数です。

How many items? と聞かれたら、数字だけを答えれば足ります。

鏡を見て決めきれないときは、Can I see how it looks in the mirror? と言えば外の大きな鏡へ案内されます。

店員が言ってくる服のサイズの英語|聞き取れないときの逃げ方

自分から言う文より、飛んでくる文のほうが難しいのが売り場です。

サイズの話で返ってくる文は、種類がそれほど多くありません。

いちばん多いのが What size are you? と What size do you take? の2つです。

どちらも「サイズはいくつですか」という意味で、答えは Medium, please. で足ります。

在庫が無いときは We’re out of that size. か It’s out of stock in medium. が返ってきます。

out of stock は「在庫切れ」で、stock という語自体は3つの辞書を合わせて34個の語義がありました。

34個のうち、店の在庫を指すのは a supply of something for use or sale 系の語義です。

取り寄せができるかを聞き返したいときは、Can you order it for me? と言えば話が進みます。

別の店に在庫があるかを聞くなら、Do you have it at another store? が短くて確実です。

It runs small. と言われることもあり、これは「作りが小さめ」という意味になります。

逆に It runs large. なら、1つ下を試すほうがよいという助言です。

この run は「そういう傾向で作られている」を担う使い方です。

聞き取れなかったときに黙ってしまうのが、いちばんもったいない終わり方でした。

聞き返す1文を先に決めておくと固まりません。

Sorry? の1語でも、Could you say that again? でも、返ってくる文はゆっくりになります。

語そのものが分からないときは、What does that mean? と単語の意味を聞いても失礼にはなりません。

聞き返す言い方の強さと丁寧さの違いは、Sorry? と Pardon? のどちらが安全かを語義23個で比べた記事で読めます。↓

最後の逃げ道は、タグを指さして Is this the smallest? と聞くことです。

指と1語があれば、サイズの会話はたいてい成立します。

服のサイズの英語で inch と cm が混ざるとき|1インチは25.4ミリ

ジーンズの棚で見る32や34という数字は、センチではなくインチです。

Cambridge Dictionary で inch を引くと、3つの辞書を合わせて6個の語義がありました。

イギリス英語の辞書の説明は a unit used for measuring length, approximately equal to 2.54 centimetres, sometimes shown by the symbol ″ です。

およそ2.54センチで、記号としてダブルプライムを使うことがある、という定義になっています。

アメリカ英語の辞書では a unit of measurement of length equal to 1/12 foot or 2.54 centimeters となっていました。

こちらは approximately という語が付いていません。

では正確にはいくつなのかを、アメリカ国立標準技術研究所の長さの単位のページで確かめました。

1959年7月1日に発効したヤードの値から導いたインチの値は、25.4ミリメートルにちょうど等しくなります。

インチは近似値ではなく、定義として25.4ミリメートルちょうどです。

同じページには、1ヤードが0.9144メートルちょうどだという値も出ています。

1ヤードは36インチなので、そこから1インチは0.0254メートルになります。

つまり、ウエスト32インチは81.28センチちょうどです。

34インチなら86.36センチ、36インチなら91.44センチになります。

1インチ動くと2.54センチ動くので、ジーンズの1サイズ差は日本のサイズ表示より粗いことが分かります。

1インチは25.4ミリです。

丈の数字も同じインチで、30や32という数字が並びます。

売り場では、腰まわりと丈をスラッシュでつないで 32/30 のように表示されていることが多いです。

口に出すときは、Thirty-two, thirty. と2つの数字を区切って言えば通じます。

センチしか知らないときは、単位をそのまま聞いてしまうのが速い方法です。

Is this in inches or centimetres?

これで「この数字はインチですか、センチですか」と聞けます。

centimetre という語は、Cambridge Dictionary では語義が2個しかありませんでした。

ビジネス英語の辞書の説明には、0.01メートルであり0.3937インチにあたる、という値が出ています。

イギリスのつづりは centimetre で、アメリカのつづりは centimeter です。

では、イギリスの店ではどちらの単位が使われるのかも調べました。

イギリス政府の計量法の案内によれば、イングランド・スコットランド・ウェールズで商品を売るときはメートル法を使います。

ヤードポンド法が使えるのは、樽からついだビールとりんご酒、返却びんの牛乳、貴金属のトロイオンスだけでした。

ヤードポンド法の数字を併記すること自体は認められています。

ただし、その表示はメートル法の表示より目立ってはいけません。

イギリスの店でインチの数字を見たら、その横か裏にセンチの数字があるはずだ、ということです。

服のサイズの英語が子ども服だけ法律で決まる理由|米国の連邦規則が並べた上限の表

大人の服のサイズは会社ごとの決め事ですが、子ども服だけは事情が違います。

アメリカには、子ども用寝間着の燃えにくさを定めた連邦規則があります。

連邦規則集16編1615部の表題は Standard for the Flammability of Children’s Sleepwear: Sizes 0 Through 6X です。

表題そのものに、サイズ0から6Xまでという範囲が入っています。

子ども服のサイズは連邦規則に数字で載っています。

同じ規則の定義では、children’s sleepwear はサイズ6Xまでの寝間着類を指します。

ナイトガウン、パジャマ、ローブのように、寝るときや寝る前後に着るものが対象です。

おむつと下着、乳児用衣料、体に沿う衣料の3つは、この定義から外れます。

サイズ6Xの出どころ

6Xという見慣れない表記の出どころも、同じ規則の定義に置かれていました。

Size 6X means the size defined as 6X in Department of Commerce Voluntary Product Standard という定め方です。

参照先の規格名は Body Measurements for the Sizing of Apparel for Infants, Babies, Toddlers, and Children でした。

乳児から子どもまでの服のサイズを決めるための体の寸法、という表題です。

つまり6Xは、商務省の任意製品規格に載った番号を連邦規則が名指しで借りている形になります。

乳児用衣料のほうは、月齢と実寸の両方で線が引かれていました。

生後9か月以下のサイズで、ひと続きの衣料なら64.8センチメートル、上下に分かれた衣料ならどの片も40センチメートルを超えないことが条件です。

さらに、月齢でサイズを書いたラベルを付けることまで求められています。

規則には 0 to 3 mos. や 9 mos. という書き方の例まで載っていました。

タイトの上限の測り方

体に沿う衣料かどうかの線引きは、部位ごとの上限の表で決まります。

表に並ぶ部位は、胸・腰・尻・上腕・腿・手首・足首の7つでした。

サイズ2の上限は、胸が52.1センチメートル、腰が50.8センチメートル、尻が53.3センチメートルです。

サイズ6Xの上限は、胸が62.9センチメートル、腰が57.2センチメートル、尻が65.4センチメートルでした。

サイズが2から6Xへ上がるあいだに、胸の上限は10.8センチメートルしか増えていません。

測り方の注記も具体的で、服を表を上にして平らな面に置き、しわを伸ばしてから測ります。

胸は脇の下から脇の下までを測り、その値を2倍にして上限と比べる手順です。

腰は、ひと続きの衣料なら脇の下と股のあいだのいちばん細いところを測ります。

サイズ7から14を受け持つのは、連邦規則集16編1616部という別の部でした。

表題は Standard for the Flammability of Children’s Sleepwear: Sizes 7 Through 14 です。

こちらの表は、サイズ7から男児と女児で行が分かれます。

サイズ7の胸の上限は男児も女児も63.5センチメートルですが、尻は男児が66センチメートル、女児が67.3センチメートルでした。

サイズ14の女児は、胸が81.3センチメートル、腰が67.3センチメートル、尻が86.4センチメートルです。

7歳から男女で数字が割れるという事実が、規則の表にそのまま出ています。

子ども服の売り場で 6X や 7 Girls という表示を見たら、この規則の番号と同じものだと考えて差し支えありません。

服のサイズの英語が書いてあるタグの場所|米国の表示規則が決めた貼り方

タグを探して服をひっくり返す時間も、意外とばかになりません。

アメリカでは、どこに何を貼るかが連邦取引委員会の表示ガイドで決まっています。

繊維製品には、繊維の組成、原産国、製造者または販売責任者の3つを示すラベルが要ります。

襟のある衣料では、原産国のラベルを襟の内側の中央の前面に付けます。

付ける位置は、肩の縫い目のちょうど中間か、襟の内側中央にある別のラベルのそばです。

日本の服でも襟の内側にタグがあるのは、この考え方が世界共通だからです。

繊維の組成と製造者の情報は、同じラベルの表でも裏でもよく、別の見やすいラベルでもかまいません。

ガイドの例では、上着の場合に脇の縫い目のラベルへ組成を書く形が挙げられています。

一方で、肘の内側に付けるのは見つけにくいので認められません。

腰まわりの衣類では、ウエストバンドの内側が見やすく手が届く場所とされています。

ポケットの中やパンツの筒の内側は、その条件を満たしません。

ここまで細かく決まっているので、タグを探す順番も決められます。

上着なら襟の内側、ズボンなら腰の内側を先に見れば、たいてい1回で見つかります。

サイズ表示そのものについても、靴下に限って場所の決まりがありました。

ほとんどの靴下は、包装かラベルの前面に原産国の英語名を表示します。

産地の表示はサイズ表示の隣に置かれます。

ガイドの本文は This mark must be placed adjacent to the size designation という言い方でした。

size designation という2語が、サイズ表示を指す公式の呼び名です。

この語を知っていると、通販サイトのサイズ欄の見出しも読めるようになります。

なお label という語は、Cambridge Dictionary で3つの辞書を合わせて16個の語義がありました。

その中には、ブランドそのものを指す語義も入っています。

designer label が「高級ブランド」を指すのは、この語義のほうです。

tag は語義が25個で、その1つ目が a small piece of paper, cloth, or metal with information on it でした。

紙・布・金属という素材まで書き込まれているのが tag の特徴です。

売り場でぶら下がっている値札は hang tag と呼ばれ、縫い付けの表示は care label と呼び分けられます。

服のサイズの英語で直す・返す・交換する|alter と return の語義

サイズが少しだけ合わないときの道は、直すか返すかの2つです。

直すほうの語は alter で、Cambridge Dictionary の語義は5個しかありませんでした。

その2つ目が to change the size of clothes so that they fit better という説明です。

服の寸法を変えて、より合うようにすることだけを指す語義が立っています。

売り場で Can you alter this? と聞けば、お直しができるかという質問になります。

裾を指す hem は語義が4個で、the edge of a piece of cloth, such as the bottom edge of a skirt or dress という定義でした。

例文の I took up the hem. は、裾を短くしたという意味です。

裾上げを頼むときは、Can you take up the hem? という形がそのまま使えます。

直す人を指す tailor は語義が5個で、1つ目が someone whose job is to repair, make, and adjust clothes でした。

直し、作り、調整するという3つの動詞が定義に並んでいます。

その反対語にあたるのが off the peg で、語義は2個しかありません。

Off-the-peg clothes are made and bought in standard sizes and not made especially to fit a particular person という定義です。

標準サイズで作られ、特定の人に合わせて作られていない服、という意味になります。

アメリカ英語では off the rack が同じ意味で、辞書でも off the peg へ送られていました。

洗濯で寸法が変わる話には shrink と stretch が出てきます。

shrink は語義が9個で、1つ目が to become smaller, or to make something smaller です。

stretch は語義が38個もあり、そのぶん服以外の意味に散らばっています。

タグに Will it shrink? と聞いておくと、1回目の洗濯の失敗を減らせます。

返すほうの語は return で、3つの辞書を合わせて語義が50個もありました。

returnの50個に返品の語義が入っています。

その1つが goods that have been taken back to the shop where they were bought by customers because they are damaged or unsuitable という名詞の語義です。

買った店へ戻された品物そのものを returns と呼ぶわけです。

アメリカ英語の辞書の例文には Emily returned the blouse because it didn’t fit. が載っていました。

サイズが合わなかったから返した、という文がそのまま辞書に出ています。

exchange は語義が18個で、1つ目が the act of giving something to someone and them giving you something else でした。

交換は「渡して受け取る」という2つの動作をひとまとめにした語です。

refund は語義が5個しかなく、an amount of money that is given back to you という定義が1つ目に立ちます。

返品して品物を替えたいなら exchange、お金を戻してほしいなら refund と使い分けます。

receipt は語義が9個で、1つ目が something such as a piece of paper or message proving that money, goods, or information have been received でした。

支払いを受け取ったことを証明する紙、という定義がそのまま返品の条件になります。

レシートは捨てないことです。

買い物の最初の一言から返品のルールまでをまとめて確かめたいときは、買い物の英語の入り口と、返品のルールを州法の条文で確かめた記事で読めます。↓

返品の窓口で言う1文は、I’d like to return this. で足ります。

交換にしたいなら、I’d like to exchange this for a larger size. と続けます。

服のサイズの英語についてよくある質問

服のサイズは英語で何と言いますか?

size の一語で足ります。

Cambridge Dictionary の size には one of the standard measures according to which goods are made or sold という語義があり、これが衣料のサイズにあたります。

売り場で使うときは、Do you have this in a medium? のように in を挟む形が自然です。

S・M・Lは海外でも同じ大きさですか?

同じとは限りません。

Cambridge Dictionary の定義は、Sが平均より小さい、Lが平均より大きい、Mがその中間という相対的な書き方です。

どの胸まわりを平均とするかは会社ごとに決めているので、同じMでも中身がずれます。

ジーンズの32はセンチですか?

インチです。

1インチは定義として25.4ミリメートルちょうどなので、32インチは81.28センチメートルになります。

単位が分からないときは、Is this in inches or centimetres? とその場で聞くのが確実です。

子ども服の6Xは何を指しますか?

アメリカ商務省の任意製品規格に載っているサイズの番号です。

連邦規則集16編1615部は、6Xを Body Measurements for the Sizing of Apparel for Infants, Babies, Toddlers, and Children で6Xと定義されたサイズと定めています。

サイズ7から14は、別の部である16編1616部が受け持ちます。

試着室は fitting room と changing room のどちらですか?

店の試着室を指すなら fitting room のほうが誤解が少ない言い方です。

Cambridge Dictionary の fitting room は店の試着室だけを指す語義が1個、changing room はスポーツの更衣室と店の試着室の両方を含む語義が1個でした。

どちらも通じますが、迷ったら Where is the fitting room? と聞けば足ります。

覚えて帰る服のサイズの英語の1文|決めるのは記号ではなく寸法

ここまで44語の語義と4つの公的資料を並べてきました。

最後に持って帰るのは、やはり最初の1文です。

Do you have this in a medium?

medium のところは、タグに出ている数字にそのまま差し替えられます。

1つ上がほしければ Do you have this one size up? と足すだけです。

服のサイズの英語を決めるのはタグの数字です。

S・M・Lは、辞書の定義からして「平均より上か下か」を示す相対的な記号でした。

数字のほうは、インチなら25.4ミリメートル刻みという動かない量に結び付いています。

子ども服にいたっては、部位ごとの上限が連邦規則の表にセンチメートルで並んでいました。

だから売り場では、記号ではなく数字と単位を口に出すほうが早く終わります。

合わなければ This is a bit tight. と言い、交換したければ I’d like to exchange this for a larger size. と言えば足ります。

この3文で、棚の前で固まる時間はほとんど無くなります。

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同じ「サイズ」でも飲み物の注文でつまずく人は多く、その場面はカフェのレジで tall と venti に止まる30秒を辞書で組み直した記事で読めます。↓

参考文献

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