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温泉の英語は「Do I need a swimsuit here?」の1文から始まります|辞書38語と日本・アイスランド・NZの公式ルールを読んで、国ごとの入り方を並べ直しました

温泉の英語は「Do I need a swimsuit here?」の1文から始まります|辞書38語と日本・アイスランド・NZの公式ルールを読んで、国ごとの入り方を並べ直しました
温泉の英語は「Do I need a swimsuit here?」の1文から始まります|辞書38語と日本・アイスランド・NZの公式ルールを読んで、国ごとの入り方を並べ直しました

温泉の英語で最初に口が止まるのは、受付で「水着は要りますか」と聞きたいのに、その一文が出てこない場面です。

日本語なら「温泉」の一語で済みます。

ところが海外の温泉施設の英語ページを開くと、その一語に当たる語がそろっていません。

レイキャビク市の英語ページは、お湯に入る場所を Swimming pools の見出しで並べています。

ロトルアの Polynesian Spa の英語ページには、hot pools と spa が並んでいます。

台湾観光署の英語ページの見出しは Hot Springs です。

日本の大浴場では水着を着て入るのを控え、アイスランドでは水着を脱いで体を洗ってから水着を着て入り、ニュージーランドでは水着が無いと入れません。

つまずく理由は単語を知らないからではありません。

裸か水着かの決まりが、辞書ではなく各施設と各国の公的なルールで決まっているからです。

この記事では Cambridge Dictionary で38語を引き、見出し語があった35語の語義を1個ずつ数えました。

合計は189個でした。

残る3語は onsen と ryokan と hot spring で、どれも見出し語そのものがありませんでした。

そのうえで、環境省の温泉の定義のページ、観光庁の旅館Q&Aの大浴場のページ、日本政府観光局(JNTO)の温泉とタトゥーのページ、レイキャビク市のプールの安全と行動の規則、ニュージーランド政府の保健教育資料、ロトルアの Polynesian Spa の FAQ と Bathe Smart の規則、台湾観光署の温泉のページ3枚、レイキャビク市のプールの案内ページという11の原文を読みました。

出典として並べたのは、この記事を書きながら実際に開けたページだけです。

開けなかったページの内容は一文字も書いていません。

なお、この記事は温泉の効能や体調の助言をする記事ではありません。

公的なページと施設の規則に書いてあった文と数字を、そのまま置いていきます。

TOC

温泉の英語は「Do I need a swimsuit here?」の1文|hot springとspaより先に結論

結論から書きます。

Do I need a swimsuit here?

ここでは水着が必要ですか、という意味です。

受付で、更衣室の前で、湯船の手前で、この一文をそのまま使えます。

水着は swimsuitの1語です。

温泉で最初に確かめるべきことは、湯の温度でも料金でもなく、水着を着るかどうかです。

国が変わると、ここが正反対になるからです。

水着を持っていないときは、借りられるかどうかを聞きます。

Can I rent a swimsuit?

水着を借りられますか、という意味です。

タオルが無いときは、名詞を towel に差し替えるだけで済みます。

Can I rent a towel?

タオルを借りられますか、という意味になります。

先に体を洗う場所を知りたいときは、shower を使います。

Where is the shower?

シャワーはどこですか、という意味です。

覚えるのが1つだけなら、いちばん上の Do I need a swimsuit here? にしてください。

理由は3つあります。

ひとつめは、swimsuit の語義が Cambridge で2個しかなく、取り違えが起きにくいことです。

ふたつめは、Do I need 〜? の型がタオルにも予約にも使い回せることです。

みっつめは、施設の呼び名で迷わずに済むことです。

施設の呼び名を選ばずに、水着の有無だけを聞くのが、いちばん事故が少ない形です。

なぜそう言えるのかを、ここから辞書の語義の数と各国の規則でほどいていきます。

温泉の英語でonsenと言い切れない理由|Cambridgeに見出し語が無い3語

Cambridge Dictionary で onsen を引くと、見出し語のページが出てきません。

ryokan も同じで、見出し語がありません。

英語の辞書の側から見ると、onsen と ryokan はまだ英単語として載っていない語です。

では hot spring はどうかというと、こちらにも見出し語はありませんでした。

開くのは collocation、つまり「語と語のよくある組み合わせ」の例文を集めたページです。

意味を持っているのは後ろの spring のほうです。

spring を引くと語義は12個で、英英の学習者辞典に7個、米語の辞典に5個あります。

英英側の1個目は「the season of the year between winter and summer」でした。

2個目は金属のばねです。

温泉に近い意味は4個目にやっと出てきて、「a place where water naturally flows out from the ground」でした。

地面から自然に水が湧き出す場所、という説明です。

例文に bubbling/hot springs が並んでいます。

つまり hot spring は「熱い」と「湧き出る場所」を足した組み合わせで、語の意味そのものには入浴が入っていません。

hot spring は湧き出る場所で、入る場所とは限らないということです。

日本の温泉を英語で説明するときは、onsen と書いたあとに、hot spring を言い添える形が辞書の現状に合っています。

An onsen is a Japanese hot spring bath.

onsen は日本の温泉のお風呂です、という意味です。

onsen だけでは辞書に無い語になり、hot spring だけでは入浴の意味が抜けるので、bath を足して2つの穴を同時に埋めます。

温泉の英語をspa・bath・pool・hot tub・lagoonで並べ直したときの語義の数の差

海外の温泉施設の英語ページに出てくる名詞を5つ引いて、語義の数を並べました。

spa が5個、bath が12個、pool が20個、hot tub が2個、lagoon が2個です。

最初に spa を見ます。

英英側の1個目は「a town where water comes out of the ground and people come to drink it or lie in it」でした。

地面から水が出てきて、人がそれを飲んだりその中に横になったりしに来る町、という説明です。

例文に Baden Baden in Germany and Bath in Britain are two of Europe’s famous spa towns. が載っています。

spa の1個目の語義は、湯船ではなく町そのものを指しています。

2個目は「a place where people go in order to become more healthy, by doing exercises, eating special food, etc.」です。

運動や特別な食事で健康になりに行く場所、という意味で、ここにはお湯の話が入っていません。

湯船の無い健康施設も、spa の語義の中に入っています。

bath は12個で、英英側に9個、米語側に2個、ビジネス英語側に1個ありました。

1個目は「a long plastic, metal, or ceramic container that is filled with water」で、浴槽そのものです。

5個目が「a health treatment」で、例文が mud/thermal baths でした。

8個目が「a public place where people went in the past to have a hot bath」で、例文が Most families had no bathroom and used the public baths instead. です。

pool は20個で、5語のうち最多です。

hot tub は2個で、英英側が「a large, usually wooden, container full of hot water in which more than one person can sit」です。

複数人で入る木の湯船が hot tub の正体でした。

lagoon は2個で、どちらも「サンゴ礁や砂州で海から切り離された海水の場所」という説明です。

アイスランドの有名な施設の名前に入っている Lagoon は、辞書の定義では海水の潟の意味しか持っていません。

施設名の Lagoon は辞書の語義ではなく、その場所の名前として読むのが正確です。

語語義の数温泉に近い語義
spa5水が湧き出て人が飲んだり入ったりする町
bath12浴槽/温泉の bath(thermal baths)/公衆浴場
pool20水泳用のプール/自然にできた小さな水場
hot tub2複数人で入る湯船
lagoon2海から切り離された海水の場所(温泉の意味は無い)
spring12地面から自然に水が湧き出す場所

ここまでを1行でまとめます。

湧いている場所が spring、入る器が bath と tub、泳ぐ場所が pool、町と健康施設が spa です。

bathhouse も引きました。

語義は1個だけで、「a public building where people can have a bath」でした。

人が入浴できる公共の建物、という説明で、日本の銭湯や共同浴場にいちばん近い語です。

温泉の英語で裸と水着を言い分ける|naked・nude・swimsuit・swimwearの語義

naked が4個、nude が8個、swimsuit が2個、swimwear が1個、bathing suit が2個でした。

naked の英英側の1個目は「not covered by clothes」です。

服に覆われていない、という説明で、例文が a naked man でした。

nude は8個で、英英側に5個、米語側に3個あります。

英英側の1個目は「not wearing any clothes」でした。

2個目と3個目は色の話で、肌の色に近い色、という語義です。

3個目には、白人の肌の色を基準にしているため、いまは不快に感じられる語だという注記が付いています。

温泉で自分たちが裸で入ることを言うなら、色や絵の意味を持たない naked のほうが誤解が少ない語です。

Do we go in naked?

裸で入るのですか、という意味です。

水着の側は、どれも語義がほとんど1個に絞れています。

swimsuit は「a piece of clothing that you wear for swimming」で、米語側では a bathing suit と言い換えられています。

bathing suit も同じ説明で、米語側では a swimsuit と言い換えられていました。

swimwear は1個だけで、「clothes that you wear for swimming」です。

つまり swimsuit と bathing suit は1着、swimwear は水着類全体を指す語でした。

レイキャビク市と Polynesian Spa の規則は swimwear で書かれていて、受付で話すなら swimsuit で足ります。

ここで towel も引きました。

語義は3個で、英英側の1個目が「a piece of cloth or paper used for drying someone or something that is wet」です。

例文が She came downstairs after her shower, wrapped in a towel. でした。

米語側の1個の例文に a bath towel が載っています。

日本の温泉で使う小さなタオルは、JNTO の英語ページでも small towel と大きさを足して言い分けています。

更衣室の語は changing room で、語義は1個だけでした。

「a room where people can change their clothes, for example before and after sports」で、運動の前後に服を着替える部屋、という説明です。

locker は3個で、英英側が「a cupboard, often tall and made of metal, in which you can keep your possessions」でした。

背の高い金属の戸棚で、持ち物を入れておける場所です。

共同で使う、という意味の communal は4個で、英英側の1個目が「belonging to or used by a group of people rather than one single person」です。

日本の大浴場を英語で説明するなら、communal bath の組み合わせがいちばん語義に沿っています。

温泉の英語で洗う動作を言う|shower・rinse・soak・bathe・plungeの語義の数

裸か水着かの次に困るのが、洗う・流す・浸かるの動詞です。

shower が16個、rinse が11個、soak が7個、bathe が7個、plunge が11個でした。

shower は英英側に9個、米語側に7個あります。

英英側の1個目は「a device that releases drops of water through a lot of very small holes」で、シャワーの器具そのものです。

残りは、にわか雨、火花が降りそそぐ様子、結婚や出産の前に贈り物をするパーティーです。

温泉で shower と言えば、文脈があるので器具と洗う動作の2つに絞られます。

rinse は11個で、英英側の1個目が「to use water to clean the soap or dirt from something」でした。

水で石けんや汚れを落とす、という説明で、例文が First apply shampoo to hair and then rinse thoroughly. です。

3個目から7個目は、英国の口語でからかう、試合で圧勝する、お金を使わせる、口座を空にする、という意味でした。

rinse は洗い流すの意味で使うときだけ、温泉の動詞になります。

soak は7個で、英英側の1個目が「to make something very wet, or (of liquid) to be absorbed in large amounts」です。

2個目が「to leave something in liquid, especially in order to clean it, make it softer, or change its flavour」でした。

4個目は「a person who is often drunk」で、酒飲みのことでした。

それでも Polynesian Spa の英語ページは、湯に浸かることを soak と呼んでいます。

個室の湯船の案内には、45-minute soaks という言い方が出てきます。

bathe は7個で、英英側の1個目が「to swim, especially in the sea, a river, or a lake」でした。

英国英語の bathe は、まず「海や川で泳ぐ」という意味で読まれます。

4個目にやっと「to wash in a bath or to wash someone in a bath」が出てきます。

plunge は11個で、英英側の1個目が「to move or fall suddenly and often a long way forward, down, or into something」です。

例文が We ran down to the beach and plunged into the sea. でした。

Polynesian Spa の Deluxe Lake Spa には cold plunge という冷たい湯船があり、名前に入っているのはこの plunge です。

動作英語語義の数
体を洗うshower16
石けんを流すrinse11
湯に浸かるsoak7
入浴する(英では泳ぐ)bathe7
水風呂に飛び込むplunge11

ここまでを1行でまとめます。

洗うのが shower、流すのが rinse、浸かるのが soak で、bathe は国によって意味がずれます。

日本の温泉の英語|観光庁と環境省が決めている入り方と温泉の線引き

日本の温泉を英語で説明するときに困るのは、「温泉」と「お風呂」の違いを聞かれる場面です。

答えの元になるのが、環境省のページにある温泉法の定義です。

温泉法の25度と19の物質

温泉は、昭和23年に制定された温泉法で定義されています。

地中から湧き出る温水、鉱水、水蒸気その他のガスのうち、決まった温度か物質を持つものが温泉です。

温度の線は、温泉源から採取されるときに摂氏25度以上です。

物質の線は、表に並ぶ19の物質のうち、いずれか1つを決まった量以上含むことです。

つまり日本の温泉は、25度に届かない冷たい水でも、19の物質のどれか1つが基準を超えれば温泉です。

たとえば溶存物質は、1kg中に総量1,000mg以上が線です。

総硫黄は1kg中に1mg以上、メタけい酸は50mg以上、重炭酸そうだは340mg以上でした。

In Japan, water is called an onsen if it is 25°C or warmer, or if it has enough of certain minerals.

日本では、25度以上か、決まった鉱物を十分に含む水が温泉と呼ばれます、という意味です。

ここで mineral を引くと、語義は8個でした。

英英側の1個目が「a valuable or useful chemical substance that is formed naturally in the ground」です。

JNTO の英語ページは、onsen と sento の違いを分けて書いています。

sento は天然の地熱の湯ではなく、ふつうに沸かした湯を使う、より簡素な浴場です。

onsen は天然の湯、sento は沸かした湯という線引きになります。

大浴場で守ること

観光庁の旅館Q&Aは、大浴場に入るときの注意をはっきり並べています。

  • 浴槽に浸かる前に、シャワーで体を洗い、体の汚れを落とす
  • 浸かる前に、たらいなどで体にお湯をかける(かけ湯)
  • 浴槽にタオルを入れない
  • 髪の長い人は束ねて入る
  • 写真を撮らない
  • 大声で話さない
  • 水着を着て入らない

日本の大浴場では、水着を着て入ることのほうが控えるべきことに入っています。

大浴場は通常、予約なしで使えます。

観光庁は、深夜の入浴や飲酒後の入浴を事故防止のため控えるよう求めています。

JNTO の英語ページは、多くの温泉が全裸で入る決まりで、小さなタオルは湯に入れないと案内しています。

更衣室にはロッカーがあることが多く、番号付きのかごだけのこともあります。

男湯は青、女湯は赤で分かれていることがほとんどです。

Please wash your body before you get in, and keep your towel out of the water.

入る前に体を洗い、タオルは湯の外に置いてください、という意味です。

JNTO のページには、貸切の温泉を指す kashikiri、露天風呂の rotenburo、足湯の ashiyu という日本語がそのまま出てきます。

英語の中に日本語の語を入れて、あとから説明を足す形です。

旅館の貸し切り温泉は2種類あり、部屋に付いていていつでも使える風呂と、時間制で借りる風呂でした。

後者は予約が必要なので、旅館に着いたときにスタッフに聞きます。

Do I need to book the private bath?

旅館で使う英語の全体の流れは、ホテルチェックインの英語をフロントで交わす順に並べた記事で読めます。↓

アイスランドの温泉の英語|レイキャビク市の規則で水着を脱いで洗う順番

アイスランドで最も身近なお湯は、町のプールです。

レイキャビク市のプールの案内ページ(アイスランド語)は、泳ぐほかに heitan pott(ホットタブ)やサウナに入れる場所として市内8か所のプールを並べています。

同じ市の英語ページには、市のプールの安全と行動の規則が並んでいます。

いちばん大事な1文はこれです。

All swimmers are required to shower thoroughly without swimwear before entering the pool.

すべての利用者は、プールに入る前に、水着を着けずに全身をよく洗わなければなりません、という意味です。

続く文が Swimmers must also wear clean, approved swimwear. でした。

利用者は清潔で認められた水着も着けなければならない、という文です。

つまりアイスランドでは、更衣室で裸になって洗い、それから水着を着て湯に入ります。

同じ規則で、更衣室とプールでのカメラ、電話、スマート機器の使用は厳しく禁じられています。

サウナの規則は、タオルの上に座ることです。

タオルは受付で買えて、買わないならサウナをやめて蒸気の部屋を使う、という選択肢が示されています。

子どもの線も決まっています。

  • 10歳未満は、15歳以上の利用者と一緒でなければ入れない
  • 親や保護者でなければ、1人が連れて行ける子どもは2人まで
  • 小学校に上がる年の6月1日からは、自分の性別の更衣室を使う
  • 男女の更衣室が合わない子どものために、個室の更衣室がある

ガラスの容器は持ち込めません。

貴重品は鍵のかかるロッカーに入れるよう勧めていて、施設は靴や持ち物の責任を負いません。

受付では、規則に出てくる語をそのまま使って聞きます。

Do I shower without my swimsuit first?

最初は水着なしでシャワーですか、という意味です。

Where are the lockers?

ジムやプールの更衣室で使う英語は、ジムの英語をDo you do day passes?の一文から並べた記事で読めます。↓

ニュージーランドの温泉の英語|ロトルアの28の湯船と保健当局の1文

ロトルアの Polynesian Spa には、裸で入る場面がありません。

FAQ を読むと、水着の決まりがはっきりしています。

Polynesian Spaの水着と年齢の線

Polynesian Spa は、33°Cから41°Cの28の湯船を4つの区画に分けています。

水着の規則は、Purpose-made swimwear is required at all times. の1文から始まります。

専用に作られた水着を常に着けること、という意味です。

認められるのは、水着、スイムショーツ、水着の素材で作られたラッシュガードと水着の上着でした。

下着、普段着、デニム、綿の服、レギンスなど、水着用でない布では湯船に入れません。

ニュージーランドの温泉では、水着が無いことが入れない理由になります。

水着が無いときは、その場で借りるか買えます。

年齢の線は区画ごとに違います。

  • Pavilion Pools は12歳以上だけ
  • Deluxe Lake Spa は全年齢だが、8歳未満は16歳以上の保護者が見守る
  • Family Pools は全年齢で、8歳未満は16歳以上の保護者が湯の中で見守る
  • Private Pools は1回45分で、16歳以上の大人が最低2人必要

子どもには色のついたリストバンドを付けます。

5歳未満は赤、5歳から7歳は緑です。

ここで wristband を引くと語義は3個で、2個目が人を識別するために手首に巻く細いプラスチックの輪です。

湯船での飛び込みは禁止で、最終入場は午後10時です。

Bathe Smart の規則は、38°C以上の熱い湯に一度に15分を超えて浸からないよう勧めています。

頭を湯に沈めない決まり

ニュージーランド政府の保健教育資料には、Keep your head above water という題の1枚があります。

地熱の湯で、頭を湯の上に出したままにすること、という意味です。

資料が並べる行動は、頭を湯に沈めないこと、そして飛び込み、ダイブ、水しぶき、潜りをしないことの2つでした。

理由として資料が挙げているのは、地熱の湯にいることがあるアメーバによるアメーバ性髄膜炎です。

地熱の湯が出る地域として、資料はタウポとロトルアの名前を挙げています。

ニュージーランドで頭を湯に沈めないのは、作法ではなく保健当局の資料が求めている行動です。

Polynesian Spa の Bathe Smart の規則にも、Do not submerge your head under water in hot pools. の1文が入っています。

受付で確かめたいときは、こう聞きます。

Can I put my head under the water?

頭を湯に沈めてもいいですか、という意味です。

台湾の温泉の英語|観光署のページに出てくる温度と無料の湯

台湾の温泉を英語で調べると、観光署の英語ページは Hot Springs という見出しで並べています。

観光署の温泉のページによると、台湾では彰化県、雲林県、澎湖県を除くほぼすべての市と県で温泉が見つかります。

北投の温泉は1894年にドイツ人の Quely が見つけました。

1896年3月に、大阪から来た平田源吾が台湾で最初の温泉旅館「天狗庵(Tenguan)」を開いています。

台湾の温泉の始まりは、日本の温泉文化と地続きです。

烏来の温泉は、弱アルカリ性の炭酸泉で、温度は55度から80度です。

烏来には、台湾で最も大きい無料の温泉の区域があります。

礁渓の温泉は、台湾では珍しい平地の温泉です。

礁渓に残る公衆浴場は、2軒だけになっています。

台湾の水着の要否は施設ごとに確かめます。

観光署の温泉のページ3枚には、水着を着るか裸で入るかの決まりが載っていません。

だから台湾でも、受付で使う一文は同じです。

Do I need a swimsuit here?

水着を求める施設なら、帽子の有無もあわせて聞きます。

Do I need a swim cap?

水泳帽は要りますか、という意味です。

国が変わっても、Do I need 〜? の型だけで、水着も帽子も予約も確かめられます。

温泉の英語でタトゥーを伝える|tattooの語義4個と旅館の対応の分かれ方

日本の温泉を英語で説明するときに避けて通れないのが、タトゥーの話です。

Cambridge で tattoo を引くと、語義は4個でした。

英英側の1個目は「a permanent image, pattern, or word on the skin that is created by using needles to put colours under the skin」です。

針で皮膚の下に色を入れて作る、消えない絵や模様や文字、という説明になります。

2個目は「an outside show, with several military performances especially of marching and music」でした。

行進と音楽を中心にした屋外の軍の催し、という意味です。

温泉で tattoo と言えば、軍の催しの意味は文脈で消えて、皮膚の絵の1個だけが残ります。

観光庁の旅館Q&Aは、タトゥーや入れ墨のある旅行者への対応が旅館によって大きく異なると答えています。

最近は外国人のタトゥーへの理解が進み、旅館によって次の対応を取ることもあります。

  • 刺青やタトゥーの制限を全く行わない
  • ケースバイケースで判断する(ワンポイント程度なら問題ない、など)
  • 大浴場以外の貸切風呂や部屋風呂で入れるようにする

タトゥーの可否は国の決まりではなく、旅館ごとに分かれています。

観光庁の回答は、気になる場合は旅館に問い合わせることを勧めています。

JNTO の英語ページも、行く前に施設へ直接メールで決まりを聞くことを最初に挙げています。

次に挙げるのが、肌の色に近いシールで小さめのタトゥーを隠す方法と、貸切の湯を借りる方法です。

受付で使う英語は、この3つで足ります。

I have a small tattoo. Is that OK?

小さいタトゥーがありますが、大丈夫ですか、という意味です。

Can I cover it with a sticker?

シールで隠してもいいですか、という意味になります。

Do you have a private bath?

貸切風呂はありますか、という意味です。

隠すシールは tattoo seal と呼ばれ、一部の温泉とドン・キホーテで買えます。

相手が言ってくる温泉の英語|返ってくる文と、聞き取れないときの逃げ方

最初に来やすいのが、水着についての返事です。

Swimwear is required.

水着が必要です、という意味です。

required は「必要とされる」で、レイキャビク市と Polynesian Spa の規則の両方に出てくる語でした。

逆に日本の旅館で水着を止めるなら、こう言います。

No swimsuits in the bath, please.

湯船では水着を着ないでください、という意味になります。

required が聞こえたら「要る」、No 〜 please が聞こえたら「やめて」と読めば、残りの語が聞き取れなくても方向は決まります。

子ども連れなら、年齢を聞かれることがあります。

How old is your child?

お子さんは何歳ですか、という意味です。

聞き取れなかったときは、相手の言葉を1語だけ繰り返して聞き返します。

Swimwear?

Required?

それでも分からないときは、ゆっくり頼みます。

Could you say that again more slowly?

もう一度ゆっくり言ってもらえますか、という意味です。

1語の聞き返しとゆっくり頼む1文の2段構えで、受付のやり取りはほとんど切り抜けられます。

失礼にならない聞き返し方は、聞き返す英語のSorry?とPardon?を辞書で比べた記事で読めます。↓

温泉の英語についてよくある質問

温泉は英語でonsenと言えば通じますか?

Cambridge Dictionary には onsen の見出し語がありません。

辞書の側では、まだ英単語として載っていない語です。

説明するときは、An onsen is a Japanese hot spring bath. のように hot spring と bath を言い添えます。

温泉とspaは同じ意味ですか?

同じではありません。

spa の1個目の語義は、水が湧き出て人が飲んだり入ったりする町のことです。

2個目は運動や食事で健康になりに行く場所で、湯船が無い施設も spa と呼ばれます。

海外の温泉に水着は必要ですか?

国と施設で分かれます。

レイキャビク市のプールの規則は、水着を着けずに洗ったあと、清潔で認められた水着を着けることを求めています。

ロトルアの Polynesian Spa は、専用の水着を常に着けることを求めています。

日本の大浴場は逆で、観光庁は水着を着て入るのを控えるよう求めています。

タトゥーがあっても日本の温泉に入れますか?

旅館によって対応が大きく異なります。

観光庁の旅館Q&Aは、制限しない旅館、ケースバイケースで判断する旅館、貸切風呂や部屋風呂で入れるようにする旅館があると答えています。

気になる場合は、行く前に旅館へ問い合わせます。

温泉でタオルを湯に入れてはいけないのはなぜですか?

観光庁の旅館Q&Aは、大浴場をきれいに使うためと理由を書いています。

JNTO の英語ページも、ほかの入浴客のために湯をきれいに保つため、タオルを湯の外に置くよう案内しています。

英語で伝えるなら Keep your towel out of the water. の1文です。

覚えて帰る1文|温泉の英語を決めるのは呼び名ではなく水着

最後に、温泉で使う一文をもう一度置きます。

Do I need a swimsuit here?

この一文には onsen も hot spring も spa も入っていません。

Cambridge Dictionary で swimsuit を引くと、語義は英英側と米語側に1個ずつの2個でした。

語義が2個しかない swimsuit は、受付で聞き間違えにくい語です。

温泉で口が止まる原因は、hot spring と spa と pool のどれで呼ぶかを迷うことです。

だから呼び名を選ばずに、水着の有無から聞きます。

国別の入り方の早見

国ごとの違いを、ここまでの規則で並べ直します。

国水着守ること原文の出どころ
日本の大浴場着ない体を洗い、かけ湯をする観光庁 旅館Q&A
アイスランドの市営プール着る水着を着けずに全身を洗うレイキャビク市
ニュージーランドのPolynesian Spa専用の水着を常に着る頭を湯に沈めないPolynesian Spa・NZ保健教育資料
台湾施設ごとに確かめる施設の規則に従う台湾観光署

日本の大浴場は裸、アイスランドとニュージーランドは水着、と覚えておけば、最初の一文で方向が決まります。

施設の中で体を休める場面の英語は、マッサージの英語を強さを伝える一文から並べた記事で読めます。↓

参考文献

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