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スキー場の英語は青の意味が欧州と北米で逆になります|辞書20語263個の語義とスイスSKUS・米NSAAの原文を読んで並べ直しました

海外のスキー場に着いて最初に立ち止まるのは、チケット売り場の窓口ではなく、その手前に並んでいる看板の英語です。

掲示板には lift pass と書かれた列と、lift ticket と書かれた列が別々に並んでいます。

コースの入口に立っている板には、色のついた丸や四角や菱形が並んでいます。

青い四角の先へ進んでいいのかどうかを、その場で決めることになります。

身長と体重は分かっても、靴のサイズの欄に何を書けばいいのかが分かりません。

滑り出してからも、ロープの向こう側に入っていいのかどうかという判断が待っています。

スキー場の英語でつまずく理由は、単語を知らないからではありません。

日本語の「コース」や「リフト券」という1語が、英語では国ごとに別の単語へ割れていて、しかも同じ色の記号が国をまたぐと別の難易度を指してしまうからです。

その割れ目は、辞書を引けば語義の数として目に見える形で出てきます。

この記事では Cambridge Dictionary の英語辞典で20語を実際に引いて、語義がいくつ並ぶかを1語ずつ数えました。

数えた語義は合計263個でした。

あわせて、米国の全米スキー場協会 NSAA の「Your Responsibility Code」と「Trail Signage」、スイスのSKUS(スイス雪上スポーツ事故防止委員会)が2023年に出した冊子「Skifahren und Snowboarden」、スイスのツェルマット・ベルクバーネンの公式スキーパス料金ページ、Matterhorn Ski Paradise のスキーページ、HAKUBA VALLEY の公式リフト券料金ページ、米マンモス・マウンテンのレンタル用ブーツサイズ表、フランスのヴァル・ディゼール/レザルク/アルプ・デュエズの各公式ページを読みました。

公的・公式の資料は10ページで、どれも2026年9月26日に実際に開いて原文から数字を取りました。

出典として並べたのは、この記事を書きながら実際に開けたページだけです。

開けなかったページのことは、1文字も書いていません。

TOC

スキー場の英語は「Where can I buy a lift pass?」の1文から|先に結論

山に着いて、最初に確かめたいことは1つだけです。

どこで券を買うのか、という点です。

それを聞く英語がこれです。

Where can I buy a lift pass?

「リフト券はどこで買えますか」という意味です。

pass は Cambridge Dictionary で語義53個の語で、そのうちの1つが「an official document or ticket showing that you have the right to go somewhere or use a particular form of transport」です。

どこかへ行く権利、あるいは特定の交通手段を使う権利を示す公式の書類か切符、という意味です。

lift ticket と言っても同じものが出てきます。

pass と ticket の差は、意味ではなく地域と期間の差です。

スイスのツェルマット・ベルクバーネンは公式サイトで ski pass という語を使い、日数と年齢で値段を並べています。

HAKUBA VALLEY は公式サイトで「リフト券」と書き、1日券から10日券までを並べています。

どれを言っても窓口には通じるので、まず pass が通じなければ ticket、という順で足ります。

青い記号は、スイスでは「易しい」で、北米では「中級」です。

スキー場を英語でski resortと呼ぶ範囲|resortの語義7個とskiの語義3個

日本語の「スキー場」は、ふつう斜面とリフトのある区域を指します。

英語の ski resort は、そこより広い範囲を指します。

resort は Cambridge Dictionary で語義7個の語です。

内訳は英語辞典に2個、米語辞典に1個、ビジネス英語に4個です。

英語辞典の1つ目が「a place where many people go for rest, sport, or another stated purpose」です。

多くの人が休息やスポーツ、あるいはそこに掲げられた目的のために行く場所、という意味です。

米語辞典側は「a place where people can go on vacations to relax or for an activity they enjoy」で、例文がそのまま a ski resort です。

つまり ski resort は「滑るための斜面」ではなく「滑りに行くための滞在地」を指す語です。

宿・店・送迎バスまで含めた町全体が ski resort です。

ski は語義3個の語で、英語辞典に2個、米語辞典に1個です。

名詞の語義は「one of a pair of long, flat narrow pieces of wood or plastic that curve up at the front and are fastened to boots so that the wearer can move quickly and easily over snow」です。

先が反り上がっていてブーツに固定する、長くて平たい細い板、という意味です。

動詞の語義は「to move over snow on skis」の1つだけです。

ビジネス英語に「used for talking about something that you only think of doing or using if all other methods fail」という語義が入っているので、resort だけを単独で言うと文脈が読まれない危険があります。

resort は必ず ski をつけて2語で言います。

コースを指すスキー場の英語|slope・piste・trail・runの語義の数の違い

日本語の「コース」に当たる英語は4つあります。

slope・piste・trail・run です。

slope は語義6個で、英語辞典に3個、米語辞典に3個です。

英語辞典の1つ目が「a surface that lies at an angle to the horizontal so that some points on it are higher than others」、2つ目が「(part of) the side of a hill or mountain」です。

例文に a ski/mountain slope が載っていて、米語辞典側には Students learn to ski on gentle slopes in a straight line. という文が入っています。

piste は語義1個の語です。

その1個が「a snow-covered area or track that is suitable for skiing」です。

コースを指す4語のうち、意味が1つに決まるのは piste だけです。

trail は語義20個の語です。

1つ目は「a path through a countryside, mountain, or forest area, often made or used for a particular purpose」です。

例文には a walking/snowshoeing/cross-country skiing trail が並んでいます。

run は語義80個で、この記事で引いた20語のなかで最も多い語です。

80個の語義のなかに、スキーのコースという語義はありません。

この4語を語義の数で並べると、run 80個・trail 20個・slope 6個・piste 1個になります。

こちらから言うときは、語義の少ない piste か slope を選ぶのが安全です。

読むときは、地図に run や trail が出てきても同じものを指していると受け取れば足ります。

コース難易度の色分けがスキー場の英語で最も割れる場所|青の意味が逆転する境目

コースの入口に立っている記号は、欧州と北米で体系そのものが違います。

北米NSAAの5記号|緑丸から橙楕円

米国の全米スキー場協会 NSAA は、Trail Signage のページで記号と難易度の対応を5つ挙げています。

Green Circle が Easier です。

Blue Square が More Difficult です。

Black Diamond が Most Difficult です。

Double-Black Diamond が Most Difficult, use extra caution です。

Orange Oval が Freestyle Terrain です。

この5つのなかに、赤はありません。

NSAA の原文には、A Green Circle trail at Jackson Hole, Wyo., might be as tough as a Blue Square at Sunlight, Colo. という一文があります。

ワイオミング州ジャクソンホールの緑丸が、コロラド州サンライトの青四角と同じくらい手強いことがある、という意味です。

同じページには、The trail ratings are consistent within each resort. という一文もあります。

記号は山の外へ持ち出せません。

スイスSKUSの4色|青・赤・黒と黄色

欧州側の正本のひとつが、スイスの SKUS です。

正式名称は Schweizerische Kommission für Unfallverhütung auf Schneesportanlagen で、雪上スポーツ施設での事故防止を目的とする委員会です。

同委員会が2023年に出した冊子「Skifahren und Snowboarden」に、マーキングの一覧が載っています。

Blau は Schwierigkeitsgrad leicht です。

難易度は「易しい」です。

Rot は Schwierigkeitsgrad mittelschwer です。

難易度は「中くらい」です。

Schwarz は Schwierigkeitsgrad schwer です。

難易度は「難しい」です。

Gelb は für geübte Schneesportler で、熟練者向けという意味です。

SKUS の冊子は Piste と Abfahrt を明確に分けています。

Piste は整備され、点検され、難易度で格付けされた面です。

Abfahrt は整備されておらず、点検も限定的で、Schlusskontrolle(終業時の最終確認)が行われません。

黄色は「難しい色」ではなく「誰も見回りに来ない区分」です。

同じ冊子には、スイスのパトロールと救助の部署が7500キロメートルを超えるコースを整備・点検・マーキング・確保している、という数字も出ています。

青は、スイスでは3段階のいちばん下です。

青は、北米では3段階の真ん中です。

欧州の青の次は赤で、北米の青の次は黒です。

窓口で確かめたいときは、この1文で足ります。

Which colour is the easiest run here?

「ここでいちばん易しいコースは何色ですか」という意味です。

リフト券を買うスキー場の英語|lift passとlift ticketと公式サイトの実額

ツェルマット・ベルクバーネンの公式サイトでは、2026-27シーズンの大人1日券が CHF 89.00 からです。

6日券は CHF 384.00 からです。

シーズン券は CHF 1,750.00 からで、イタリア側のチェルヴィニアまで含む国際シーズン券は CHF 1,850.00 からです。

Youths は16歳から19.99歳で、15パーセント引きです。

Children は9歳から15.99歳で、大人料金の50パーセントです。

8.99歳までは無料です。

小数点付きで年齢を区切るのが、欧州の公式表記です。

HAKUBA VALLEY の公式サイトでは、2026-27シーズンの全山共通リフト券が税込で並んでいます。

1日券は大人11,100円、小人6,400円です。

2日券は大人21,800円、小人12,500円です。

3日券は大人32,200円、小人18,100円です。

7日券は大人74,500円、小人41,700円です。

10日券は大人106,100円、小人58,800円です。

大人は中学生以上、小人は小学生で、未就学児は無料です。

窓口で言うのは、日数と人数と年齢の3つだけです。

Two adult day passes, please.

「大人1日券を2枚ください」という意味です。

子どもがいるときは、年齢を数字で足します。

One adult and one child, he is nine.

「大人1枚と子ども1枚、9歳です」という意味です。

何日ぶん使えるかを確かめる1文も用意しておきます。

Is this pass valid tomorrow as well?

「この券は明日も使えますか」という意味です。

Matterhorn Ski Paradise のスキーページには 360km pistes と 52 lifts と 2 countries が並んでいます。

フランス側も似た規模で、レザルクの公式サイトには 425 KM of slopes、ヴァル・ディゼールの公式サイトには over 300 km of slopes、アルプ・デュエズの公式サイトには plus de 250 km de pistes と 135 pistes という数字が出ています。

欧州の券はキロメートルで規模を示します。

リフトに乗るスキー場の英語|liftの語義28個とgondolaの語義5個

lift は Cambridge Dictionary で語義28個の語です。

この28個のなかに、索道を指す語義はありません。

名詞の語義で目立つのは「a device like a box that moves up and down, carrying people or goods from one floor of a building to another or taking people up and down underground in a mine」です。

米語辞典側には Br A lift is an elevator. という記述がそのまま入っています。

lift だけを単独で言うと、英語圏ではまずエレベーターとして受け取られます。

この lift と elevator の割れ方は建物の中でも同じことが起きるので、階の数え方まで含めてエレベーターの英語でliftと言うとイギリスの1階がずれる話で数えています。↓

山の索道を指すときは、必ず2語にします。

ski lift か chairlift か gondola です。

chairlift は語義1個の語です。

その1個が「a set of chairs, hanging from a moving wire driven by a motor, that carries people, especially people who are going skiing, up and down mountains」です。

gondola は語義5個の語です。

英語辞典の1つ目はヴェネツィアの舟で、2つ目が「in a cable car, ski lift, amusement park ride, etc., a hanging part that people sit or travel in」です。

米語辞典側の例文は The gondolas seat 12 skiers and move at 14 miles per hour. です。

gondola は舟・搬器・陳列棚の3方向に割れます。

SKUS の冊子には、身長1.25メートル未満の子どもは付き添いなしで椅子に乗せられない、という決まりが出ています。

チェアリフトでは、安全バーを閉め、静かに座り、早めに降りようとしないことが挙がっています。

Bar down. と言われたら安全バーを下ろす合図です。

Tips up. と言われたら板の先を上げる合図で、降り場の直前で飛んできます。

Singles? と聞かれたら、1人で来た人を相席にしていいかという確認です。

レンタルのスキー場の英語|足の長さをcmで伝えるMondopointの表

米マンモス・マウンテンがレンタル用に出しているブーツのサイズ合わせ資料に、Mondopoint sizing is the length of your foot in centimeters. という一文があります。

足が26.5センチなら、ブーツのサイズは26.5です。

同じ資料の対応表は、20.5から30.0まで並んでいます。

22.0センチが US women 5、US men 4(kids)、Europe 35 です。

23.0センチが US women 6、US men 5、Europe 36.5 です。

25.0センチが US women 8、US men 7、Europe 39 です。

26.5センチが US women 9.5、US men 8.5、Europe 41 です。

27.0センチが US women 10、US men 9、Europe 42 です。

28.0センチが US women 11、US men 10、Europe 43 です。

30.0センチが US women 13、US men 12、Europe 45.5 です。

測り方も同じ資料に出ています。

紙を実寸で印刷し、壁に付けて床に固定します。

裸足で乗り、かかとを壁に軽く付けて体重をかけ、いちばん長い指の先に触れない一番近い線を読みます。

受付で言う1文はこれで足ります。

My foot is twenty-six point five centimetres.

「足は26.5センチです」という意味です。

US サイズも EU サイズも言わずに済むので、数字はセンチだけ言うのが最短です。

boot は語義14個の語で、1つ目は足全体とすねの下部を覆う靴です。

蹴るという動詞の語義や、英国では車のトランクという語義も同じ見出しに入っています。

だから単に boots と言うより ski boots と2語で言うほうが早いです。

pole は語義15個の語で、1つ目は地面に立てて物を支える細長い棒です。

ストックを借りたいときは ski poles と2語で言います。

helmet は語義2個の語で、頭を覆って守る硬い帽子という意味です。

語義が2個しかないので、helmet は言い換えなしで通ります。

SKUS の冊子にも Trag einen Helm.(ヘルメットを着けること)が、守るべき項目として挙がっています。

サイズを合わせて試す場面は服でも同じ形になるので、合う合わないを伝える言い方は試着の英語でfitting roomとchanging roomを分ける話で数えています。↓

レッスンを頼むスキー場の英語|lessonの語義4個とinstructorの語義5個

lesson は語義4個の語です。

1つ目が「a period of time in which a person is taught about a subject or how to do something」で、何かを教わる時間のまとまりです。

instructor は語義5個の語で、1つ目は実技を教える人です。

例文にそのまま a driving/ski/swimming instructor が並んでいます。

ski instructor は辞書が例文で認めている2語です。

beginner は語義2個の語で、「a person who is starting to do something or learn something for the first time」です。

申し込みの1文はこれで足ります。

Do you have a beginner lesson this afternoon?

「今日の午後に初心者レッスンはありますか」という意味です。

人数はそのまま後ろに足します。

For two adults and one child, please.

「大人2人と子ども1人でお願いします」という意味です。

スノーパークの難易度は、色ではなく服のサイズと同じ記号です。

SKUS の冊子には、パーク内のラインや要素が XS・S・M・L に分かれていることが出ています。

初心者は S ラインから始めるのがよく、6歳未満の子どもは XS の要素を使うのがよい、という順序も示されています。

レッスンやツアーを現地で申し込むときの言い方は場面が重なるので、集合と支払いまでの順番は現地ツアーの英語で申し込みの1文と集合の1文を分ける話で数えています。↓

off-pisteというスキー場の英語|語義1個の語が引く責任の線

off-piste は Cambridge Dictionary で語義1個の語です。

その1個が「used to refer to skiing that is done on areas of snow that have not been specially prepared for skiing on」です。

スキー用に特別に整備されていない雪の区域で行うスキーを指す、という意味です。

例文は It is important that skiers take precautions, especially if they go off-piste. です。

辞書の唯一の例文が、すでに注意喚起の文です。

SKUS の冊子は、この線をさらにはっきり示しています。

雪上スポーツ施設の外側の自由地形は、マーキングもされず、アルプスの危険に対して確保もされません。

そこを滑るのは、もっぱら自分の責任においてである、という書き方です。

同じ冊子には、リフトの営業時間外はコースも閉鎖され、雪崩の爆破や圧雪車のウインチやフライスに対して確保されていない、という記述もあります。

そこには Lebensgefahr、つまり生命の危険という語が添えられています。

雪崩の危険度は、SKUS の冊子に5段階で並んでいます。

1が gering、2が mässig、3が erheblich、4が gross、5が sehr gross です。

3の erheblich からは警告板と点滅する雪崩警告灯が出て、遅くともこの段階から雪崩は容易に誘発されうる、と示されています。

判断できないなら、色のついたコースから出ない、が公式の推奨です。

携行品も3つ挙がっています。

LVS と呼ばれる雪崩ビーコン、スコップ、プローブです。

英語では avalanche transceiver、shovel、probe と呼びます。

窓口で確かめる1文はこれです。

Is it safe to go off-piste today?

「今日は off-piste に出ても大丈夫ですか」という意味です。

答えが No なら、ロープの内側だけを滑るという判断になります。

公式の行動ルールに出るスキー場の英語|FIS10か条と米NSAAの10か条

スイスSKUSが載せたFISの10か条

国際スキー連盟 FIS が定めた10の行動規則を、SKUS の冊子がそのまま載せています。

第1条が基本原則で、誰も危険にさらさず、傷つけないことです。

第2条は、見通せる範囲で滑り、滑り方と速度を自分の技量と状況に合わせることです。

第3条は、前を行くスキーヤーとスノーボーダーの走行ラインを尊重することです。

第4条は、追い越すときに十分な間隔を取ることです。

第5条は、滑り出す前とターンの前に斜面の上方を見ることです。

第6条は、止まるのはコースの端か見通しのよい場所だけにすることです。

第7条は、登りも下りも徒歩ならコースの端を通ることです。

第8条は、マーキングと標識に従うことです。

第9条は、事故のときに助け、救助隊に通報することです。

第10条は、事故の当事者も目撃者も身元を伝えることです。

通報の番号も冊子に出ていて、地域の救助隊か、電話144、あるいは112です。

事故のときは、助けることが義務です。

米NSAAのYour Responsibility Code

北米側は NSAA の Your Responsibility Code で、2022年版が10項目です。

1つ目が Always stay in control. You must be able to stop or avoid people or objects. です。

常に制御を保ち、人や物を避けるか止まれる状態でいること、という意味です。

2つ目が People ahead or downhill of you have the right-of-way. You must avoid them. です。

自分より前、あるいは斜面の下にいる人に優先権がある、という意味です。

3つ目が Stop only where you are visible from above and do not restrict traffic. です。

4つ目が Look uphill and avoid others before starting downhill or entering a trail. です。

5つ目が You must prevent runaway equipment. で、板やボードを流さないことです。

6つ目が Read and obey all signs, warnings, and hazard markings. です。

7つ目が Keep off closed trails and out of closed areas. です。

8つ目が You must know how and be able to load, ride and unload lifts safely. です。

9つ目が Do not use lifts or terrain when impaired by alcohol or drugs. です。

10番目が If you are involved in a collision or incident, share your contact information. です。

下にいる人が優先、という原則は欧州と北米で共通です。

相手が言ってくるスキー場の英語と、やりがちな取り違え

こちらから言う文より、飛んでくる文のほうが難しいのがスキー場です。

売り場では How many days? が来るので、Two days. と数字で返します。

レンタルでは What’s your height and weight? が来ます。

身長と体重で、ビンディングの開放値を決めるために必要な数字です。

リフトでは Singles? と Bar down. と Tips up. が来ます。

パトロールの区間では Slow zone. が来ます。

聞き取れないときは、聞き返す前に数字だけ拾います。

それでも分からなければ、この1文で止まります。

Sorry, could you write it down?

「すみません、書いてもらえますか」という意味です。

取り違えも2つだけ覚えておけば足ります。

1つ目が lift です。

語義28個のどれもが索道を指さないので、ski lift か chairlift か gondola のどれかに言い換えます。

2つ目が pass です。

語義53個のなかに「a path or road between or over mountains」があり、これは山の峠道です。

pass だけで言うと、峠の話だと取られることがあります。

lift pass か ski pass と2語にすれば、峠の語義は消えます。

スキー場の英語についてよくある質問

リフト券はlift passとlift ticketのどちらで聞けばいいですか?

どちらでも通ります。

ツェルマット・ベルクバーネンの公式サイトは ski pass という語で料金を並べています。

pass の語義53個のなかに「an official document or ticket showing that you have the right to go somewhere or use a particular form of transport」があるので、意味の上でもずれません。

ただし単独の pass は峠の語義を持つので、lift か ski を前に付けます。

青いコースはどこの国でも中級ですか?

違います。

米 NSAA の Trail Signage では Blue Square が More Difficult で、3段階の真ん中です。

スイス SKUS の冊子では Blau が Schwierigkeitsgrad leicht で、いちばん易しい段階です。

欧州の青の上には赤があり、北米の体系に赤はありません。

pisteとslopeとtrailとrunは何が違いますか?

語義の数が違います。

piste は語義1個で、その1個がスキーに適した雪の区域という意味だけです。

slope は語義6個、trail は語義20個、run は語義80個で、run にはスキーのコースという語義自体がありません。

自分から言うときは piste か slope、読むときは全部同じものと受け取れば足ります。

レンタルの受付で靴のサイズは何と言えばいいですか?

足の長さをセンチメートルで言います。

米マンモス・マウンテンのレンタル用資料に Mondopoint sizing is the length of your foot in centimeters. という一文があり、足の長さがそのままサイズになります。

同じ資料の対応表では、25.0センチが US women 8、US men 7、Europe 39 です。

日本のセンチ表記をそのまま言えば通るので、US や EU に直す必要はありません。

off-pisteに出るときに必ず要るものは何ですか?

SKUS の冊子は3点を挙げています。

雪崩ビーコン(LVS)、スコップ、プローブです。

英語では avalanche transceiver、shovel、probe と呼び、充電済みの携帯電話を身に着けることも挙がっています。

雪崩の危険を判断する経験がないなら、開いているコースにとどまるのが同冊子の推奨です。

覚えて帰る1文|スキー場の英語を決めるのは単語ではなく色と動作

覚えて帰る1文は、記事のはじめに書いたものと同じです。

Where can I buy a lift pass? です。

窓口に着いてしまえば、日数と人数と年齢を数字で言うだけで券が出ます。

20語を引いて263個の語義を数えた結果も、同じ方向を指していました。

語義が多いのは run の80個、pass の53個、lift の28個、trail の20個、pole の15個です。

逆に語義1個だった piste・off-piste・chairlift は、意味が1つに決まる語です。

読むときは語義の多い語を受け取り、言うときは語義の少ない語を選びます。

そのうえで、色を2組だけ覚えます。

スイス SKUS は青が易しい・赤が中くらい・黒が難しい・黄が未整備です。

米 NSAA は緑丸が Easier・青四角が More Difficult・黒菱が Most Difficult・二重黒菱が最上・橙楕円がパークです。

最後に、数字を2つだけ覚えます。

レンタルは足の長さのセンチで、券は日数です。

色は国、数字はセンチと日数、という分け方を頭に入れておけば、窓口とコースの入口で固まる時間がかなり短くなります。

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参考文献

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