海外のレストランで最初のグラスが空になり、店員がこちらを見ているのに、おかわりを頼む英語が口から出てこないまま手が止まります。
グラスを軽く持ち上げてみたものの、それが「もう1杯ほしい」なのか「もういらない」なのかは、相手には伝わりません。
メニューにはドリンクの値段が並んでいて、その横に小さく refill という語が刷ってあります。
その語が「無料で足してもらえる」という意味なのか、「有料でもう1杯」という意味なのかが読み取れません。
隣のテーブルでは、客が空のグラスを持ったまま短い一言を言って、店員がそのままグラスを持っていきました。
こちらは同じことを言おうとして、More, please. と言うべきか One more, please. と言うべきかで止まります。
料理のほうでも同じことが起きます。
大皿がまだ残っているのに、自分の皿は空になっていて、取っていいのかどうかが分かりません。
ホストが Would you like seconds? と言ってきて、seconds という語が「秒」に聞こえます。
うなずくべきか首を振るべきかを決められないまま、時間だけが過ぎます。
イギリスのパブでは、カウンターで A pint, please. と言って1杯目を受け取れたのに、2杯目の頼み方が分かりません。
店の壁には bottomless brunch という文字が貼ってあり、その語も初めて見る形です。
アメリカのファストフードでは、カップを持ったまま機械の前に立っている人がいます。
自分のカップで同じことをしていいのか、店員に聞くべきなのかで迷います。
聞こうとしても、その行為を指す英語が浮かびません。
水も同じです。
テーブルの上のボトルは有料で、頼めば無料の水が来ることもありますが、その頼み分けの一文が分かりません。
会計の紙を見て、飲み物が2杯ぶん乗っていたことに気づくのは、店を出る直前です。
おかわりの英語でつまずく理由は、単語を知らないからではありません。
日本語の「おかわり」という1語が、英語では飲み物と食べ物と無料か有料かで別々の語に割れていて、しかも国をまたぐと同じ語が別の意味に寄っていくからです。
その割れ目は、辞書を引けば語義の数として目に見える形で出てきます。
この記事では Cambridge Dictionary の英語辞典で25語を実際に引いて、語義がいくつ並ぶかを1語ずつ数えました。
数えた語義は合計143個でした。
あわせて、英国の法令データベース legislation.gov.uk にある The Food (Promotion and Placement) (England) Regulations 2021 の規則4と規則6、The Licensing Act 2003 (Mandatory Licensing Conditions) (Amendment) Order 2014 の付表、The Weights and Measures (Intoxicating Liquor) Order 1988 の第2条、英国政府 GOV.UK の実施ガイダンス、米国の連邦規則集 eCFR にある 21 CFR 101.11、米国食品医薬品局 FDA の Menu Labeling Requirements を読みました。
公的資料は6ページで、どれも2026年9月26日に実際に開いて原文から数字を取りました。
出典として並べたのは、この記事を書きながら実際に開けたページだけです。
開けなかったページのことは、1文字も書いていません。
金額については、公式の原文から取れなかったものを1つも書いていません。
おかわりの英語は「Can I have another one?」の1文で足ります|先に結論
空になったグラスや皿の前で、最初に伝えたいことは1つだけです。
同じものをもう1つほしい、という点です。
それを言う英語がこれです。
Can I have another one?
「もう1つもらえますか」という意味です。
この1文が強い理由は、飲み物か食べ物かを言い分けていないところにあります。
another は Cambridge Dictionary で語義7個の語で、そのうちの1つが「one more person or thing or an extra amount」です。
人でも物でも量でも、もう1つぶんを指す語だという定義です。
だから飲み物でも料理でも、そのまま同じ形で使えます。
another one の one が、目の前にある「それ」を指すので、品物の名前を言わずに済みます。
相手は自分が出したグラスか皿を見ているので、one が何を指すかは相手の側で決まります。
答えは Yes か Of course で返ってくることが多く、聞き取りに失敗する余地がほとんどありません。
飲み物だとはっきりさせたいときは、another one を another drink に差し替えます。
同じ銘柄がほしいなら The same again, please. という形になります。
これはイギリスのパブでいちばんよく使われる頼み方です。
料理のほうで「もう1皿」と言いたいなら Could I have seconds? です。
seconds は Cambridge Dictionary で語義3個の語で、どの語義も「最初のぶんを食べたあとに出される追加のぶん」という食べ物の話です。
無料かどうかを確かめたいなら Are refills free? です。
この4文が、この記事のいちばん短い答えです。
そして、この4文で足りるのに口が止まってしまう理由が、次の章の辞書の数字にあります。
おかわりの英語で口が止まる理由|辞書25語の語義を数えた結果
Cambridge Dictionary で、おかわりにかかわる語を25語引いて、語義の数を1語ずつ数えました。
数え方は、その語のページに並ぶ Cambridge Advanced Learner’s Dictionary、American Dictionary、Business English Dictionary の各欄の定義をすべて足す形です。
合計は143個でした。
いちばん多かったのは free で、語義は38個ありました。
次が extra の16個、top up の9個、another の7個です。
さらに portion が6個、dispenser が6個、complimentary が6個と続きます。
おかわりの場面でいちばん語義がふくらんでいるのは free でした。
free の内訳は、英語辞典の欄が16個、米語の欄が11個、ビジネス英語の欄が11個です。
この38個のうち「お金がかからない」という意味は、英語辞典の欄では「costing nothing, or not needing to be paid for」の1つだけです。
残りの語義は「not limited or controlled」「not a prisoner any longer」「not in a fixed position」「not doing anything planned or important」のように、無料とは関係のない方向へ広がっています。
つまり free という語を1語だけ投げても、相手には「無料」以外の意味で届く可能性が残ります。
free refill と2語にして初めて、意味が「無料の追加」に固定されます。
逆に、いちばん語義が少なかったのは refillable の1個でした。
定義は「A container that is refillable can be filled again when the liquid inside has been used」です。
中身を使い切ったあとにまた満たせる容器、という意味しか持ちません。
語義が1個しかない語は、意味を取り違える余地がありません。
例文も Runners are encouraged to carry refillable water bottles. で、マラソンの給水の話です。
語義2個の語も同じように安全です。
plenty が2個、brunch が2個、all-you-can-eat が2個、tap water が2個、fountain が2個、carafe が2個、helping が2個でした。
このうち helping の定義は「an amount of food given to one person at one time」で、1人に1回で出される食べ物の量です。
例文は a small/large helping of pasta と He took another helping of dessert. です。
another helping という形が、そのまま「料理のおかわり」を指す組み合わせになります。
all-you-can-eat の定義は「used to describe a meal at a restaurant where people can serve themselves as much food as they want」です。
例文は The bar has an all-you-can-eat buffet lunch for $10. で、金額は例文の中の数字です。
この記事では、実在の店の料金としては1円も1ドルも書きません。
tap water は語義2個で、どちらも「建物の蛇口から出る、地域の水道につながった水」という同じ意味です。
だから水のおかわりを頼むときに tap water と言えば、意味がずれません。
語義の数を並べると、おかわりの英語の地図がはっきりします。
読むとき、つまり看板やメニューの側に出てくる語ほど、語義が多くなっています。
free が38個、extra が16個、top up が9個です。
言うときは語義の少ない語を選ぶのが安全です。
refillable が1個、tap water が2個、helping が2個、seconds が3個です。
この分担が、この記事のいちばん役に立つ結論です。
refill・another・secondsをおかわりの英語として並べ直したときの語義の数の違い
おかわりの英語として最初に思いつく語は refill です。
Cambridge Dictionary で refill の語義は4個でした。
英語辞典の欄が2個で、名詞の「(a container holding) an amount of some material needed to fill up again an object that has become empty」と、動詞の「to fill something again」です。
米語の欄も2個で、動詞の「to fill something again with more of the same thing」と、名詞の「A refill is also a container or an amount of what is needed to fill something again」です。
ここで大事なのは、refill の定義に「飲み物」という語が1つも入っていない点です。
refill は「空になった容器をもう一度満たす」という動作の語で、中身を限定していません。
だから英語辞典の例文は My pen seems to be running out of ink – I need a refill. で、ペンのインクの話になります。
米語の欄の例文には a prescription refill があり、これは薬の再処方のことです。
同じ欄にある The waitress asked if I wanted a refill of coffee. が、飲食店の意味に当たります。
つまり refill は、容器に入っている液体をもう一度満たす場面で広く使える語です。
コーヒー、ソーダ、水には自然に乗ります。
料理の皿にはうまく乗りません。
皿は「満たす容器」ではないからです。
料理のおかわりを指すのが seconds です。
語義は3個で、英語辞典の欄が1個、米語の欄が1個、ビジネス英語の欄が1個です。
英語辞典の定義は「an extra amount of food that is given after the first amount has been eaten」です。
最初のぶんを食べ終えたあとに出される追加のぶん、という意味です。
米語の欄は複数名詞として「an extra serving of food given after the first serving has been eaten」となっています。
例文は Would anyone like seconds of ice cream? と Seconds, anyone? と No more for me, thanks – I’ve already had seconds. です。
seconds は、つねに複数形の s が付いた形で使う語です。
second と単数で言うと「2番目」や「秒」の意味に流れてしまいます。
s を落とさないことが、この語のいちばんの注意点です。
3つ目が another です。
語義は7個で、英語辞典の欄が5個、米語の欄が2個です。
英語辞典の1つ目の定義が「one more person or thing or an extra amount」で、これが「もう1つ」の意味です。
例文は I’m going to have another piece of cake. で、ケーキをもう1切れ食べる形です。
3つ目の定義は「a different person or thing」で、こちらは「別の」という意味になります。
例文は Do you want to exchange this dress for another (one), or do you want your money back? です。
anotherには「もう1つ」と「別の」があるという点に注意が要ります。
注文の場面では、目の前に同じものがあるので「もう1つ」の側に取られます。
それでも銘柄を変えたくないときは、The same again, please. のほうが誤解がありません。
3語を並べると、住み分けが見えます。
refill は液体を容器に足す動作、seconds は食べ物の2皿目、another は数を1つ増やす語です。
語義の数も、refill が4個、seconds が3個、another が7個で、another がいちばん広く使えるぶん、いちばん曖昧です。
曖昧さを消したいなら、飲み物には refill、料理には seconds を使います。
飲み物のおかわりの英語|refillとtop upの使い分け
飲み物のおかわりは、アメリカ英語とイギリス英語で主役の語が入れ替わります。
アメリカ側の主役が refill で、イギリス側の主役が top up です。
top up は Cambridge Dictionary で語義9個の語でした。
英語辞典の欄が6個、ビジネス英語の欄が3個です。
英語辞典の6個のうち3つが飲み物に関わります。
1つ目が「to add liquid in order to fill to the top a container that is already partly full」です。
すでに半分ほど入っている容器を、縁まで足して満たす、という意味です。
2つ目が「to put more drink into someone’s glass or cup」で、人のグラスやカップに飲み物を足す動作です。
3つ目がその名詞形で「the act of putting more drink into someone’s glass or cup」です。
例文は Would you like me to top up your drink? です。
top upは「空になる前に足す」語で、refillは「空になってから満たす」語です。
この差が、実際の場面の差とそのまま重なります。
アメリカのダイナーでは、コーヒーのカップが空になる前にポットを持った店員が回ってきます。
イギリスのパブやカフェでは、飲みかけのグラスに足すという発想があります。
だからイギリスで Could you top this up? と言えば、そのまま通じます。
残りの語義3個は飲み物ではありません。
「to add more of something, especially money, to an existing amount to create the total you need」という、お金を足す意味です。
例文は This is the easiest way to top up your mobile phone. で、携帯電話のプリペイド残高を足す話です。
ビジネス英語の欄も3個とも年金や保険の上乗せの話で、飲み物とは関係がありません。
つまり top up という語を聞いたとき、文脈が飲み物でなければ「チャージ」の意味です。
この切り替えができないと、カフェで聞いた top up を携帯の話だと思い込むことになります。
頼むときの形を並べます。
Could I get a refill, please?
「おかわりをもらえますか」で、アメリカのカフェやダイナーで通じます。
Could you top this up, please?
「これを足してもらえますか」で、イギリスで自然な形です。
Can I have another one?
どちらの国でも通じる形で、国の違いを気にせず使えます。
どの国か分からないときは another one を選べば外しません。
コーヒーなのか水なのかをはっきりさせたいときは、one を中身の語に置き換えます。
Another coffee, please. や Another water, please. という形です。
水だけは1語足します。
tap water と言えば、蛇口から出る水という意味に固定されます。
Cambridge Dictionary の tap water の定義は「the water that comes out of the taps in a building that are connected to the main supply of the local water system」です。
建物の蛇口から出る、地域の水道につながった水、という意味だけを持つ語です。
語義が2個しかないので、取り違えようがありません。
ボトルの水が出てきてしまう事故は、この1語で避けられます。
容器の語も覚えておくと、量の単位で話せます。
jug は語義5個で、英語辞典の欄の1つ目が「a container for holding liquids that has a handle and a shaped opening at the top for pouring」です。
例文は He put a jug of water with ice on the table. で、氷入りの水差しです。
pitcher は語義5個で、定義はほぼ同じ形ですが、米語の欄には野球の投手という語義も入っています。
カフェやレストランで A jug of tap water, please. と言えば、グラス1杯ずつ頼み直す手間が消えます。
carafe は語義2個で、「a tall glass container with a wide, round bottom for serving wine or water」です。
ワインか水を出すための、底が広い背の高いガラスの容器のことです。
レストランのワインを頼むときに a carafe of house wine という形で出てきます。
注文そのものの型は別の記事で1本にまとめてあります。
カフェのレジでサイズを聞かれて止まる場面は、カフェの注文の英語でtallとventiのサイズ表記を辞書から読み解いた記事で場面ごとに並べています。↓

サイズが決まっていれば、おかわりのときも Same size, please. の一言で済みます。
食べ物のおかわりの英語|secondsとhelpingとportionの言い方
食べ物のおかわりには、飲み物とは別の語が3つあります。
seconds、helping、portion です。
seconds は語義3個で、すでに見たとおり「最初のぶんを食べたあとの追加のぶん」だけを指します。
helping は語義2個で、定義は英語辞典の欄が「an amount of food given to one person at one time」、米語の欄が「an amount of food served to a person at one time」です。
1人に1回で出される量、という意味です。
例文は a small/large helping of pasta と He took another helping of dessert. です。
another helping は「もう1杯ぶん」という、量に寄った言い方です。
portion は語義6個で、英語辞典の欄が2個、米語の欄が2個、ビジネス英語の欄が2個です。
食べ物に関わる定義は「the amount of a particular food that is served to one person, especially in a restaurant or a shop that sells food ready to be eaten」です。
レストランや惣菜店で1人ぶんとして出される量、という意味になります。
例文は The portions are very generous in this restaurant. と They serve children’s portions at half-price. です。
portion は店が決める1人ぶんの量で、helping は皿に取る量です。
この差は小さいようで、頼み方の形に出ます。
店で追加を頼むときは、店の単位である portion のほうが通じます。
家に招かれて追加をもらうときは、helping か seconds のほうが自然です。
serving という語もあります。
語義は4個で、英語辞典の欄の1つが「an amount of one type of food that is given to one person」です。
例文は The quantities given in the recipe should be enough for four servings. で、レシピの何人ぶんという話です。
serving はレシピや栄養表示の単位に寄っていて、店で追加を頼む語ではありません。
頼むときの形を並べます。
Could I have seconds, please?
「おかわりをもらえますか」で、家庭やビュッフェで自然です。
Could I have another helping, please?
「もう1杯ぶんもらえますか」で、量を足してほしいときの形です。
Could we get another portion of this, please?
「これをもう1人ぶんお願いします」で、レストランで追加注文になる形です。
店で portion と言うと、追加料金が発生する注文になります。
無料だと思って頼んで会計で驚く事故は、この語の選び方から起きます。
無料かどうかを先に確かめたいなら、頼む前に Is it free? ではなく Are refills free? と聞きます。
free は語義38個の語なので、単独で投げると意味が定まりません。
buffet という語も覚えておくと、量の話が早く終わります。
語義は5個で、英語辞典の1つ目が「a meal where people serve themselves different types of food」です。
客が自分で取る形式の食事、という意味です。
この形式なら、追加を頼む必要そのものがありません。
同じ欄には「(of wind, rain, etc.) to hit something repeatedly and with great force」という動詞の語義も入っています。
風や雨が激しく打ちつける、という意味で、食事とは無関係です。
だから buffet という語を耳にしたときは、文脈が食事かどうかを先に見ます。
注文そのものの順番は別の記事に分けてあります。
席に着いてから何をどの順で言うのかは、レストランの注文の英語でorderの語義28個を数えて席順に組み直した記事にまとめています。↓

1皿目の頼み方が決まっていれば、2皿目は同じ形の頭に another を足すだけで済みます。
無料のおかわりの英語|free・complimentary・bottomless・unlimitedの線引き
おかわりでいちばん知りたいのは、お金がかかるかどうかです。
その判断に関わる語が4つあります。
free、complimentary、bottomless、unlimited です。
free は語義38個で、この記事で数えた25語のなかで最多でした。
「お金がかからない」という語義は、英語辞典の欄では16個のうち1個だけです。
残りは自由、解放、空いている、といった方向の意味です。
だから free という語だけを聞いても、無料だとは決められません。
free refill と2語で並んで初めて、無料の追加という意味が確定します。
complimentary は語義6個で、英語辞典の欄が2個、米語の欄が2個、ビジネス英語の欄が2個です。
無料に関わる定義は「If tickets, books, etc. are complimentary, they are given free, especially by a business」です。
企業が無償で出すもの、という意味になります。
もう1つの語義は「praising or expressing admiration for someone」で、褒める、という意味です。
例文は The reviews of his latest film have been highly complimentary. です。
つまり complimentary は、無料と称賛の2つの顔を持つ語です。
ビジネス英語の欄の例文に Parking is usually complimentary or included in the ticket price. があり、こちらは無料の側です。
メニューのcomplimentaryは無料の意味で読んで問題ありません。
bottomless は語義4個で、英語辞典の欄が3個、米語の欄が1個です。
英語辞典の3つ目が「serving or including an unlimited number of drinks, and sometimes food, in exchange for a single payment」です。
1回の支払いで、飲み物を無制限に、ときには食べ物も含めて出す、という意味です。
この語義が辞書に載っているという事実が、bottomless brunch という言い方が定着していることの裏づけになります。
残りの2個は「A bottomless hole, container, etc. has or appears to have no bottom」と「without a limit or end」です。
例文は The pond looked dark, almost bottomless. と She had a bottomless hunger for learning. です。
bottomless は「無料」ではなく「定額で無制限」という意味です。
お金は先に払っていて、そのあとの杯数に上限が無い、という形になります。
unlimited は語義3個で、3つとも「限度がない」という同じ方向です。
英語辞典の定義は「not limited; having the greatest possible amount, number, or level」です。
例文は Passes are available for one month’s unlimited travel within Europe. で、鉄道パスの話です。
米語の欄には If you rent the car for the week, you get unlimited mileage. があり、走行距離の話です。
unlimited は飲食に限った語ではないので、メニューに出てきたときは何が無制限なのかを隣の語で読みます。
4語を並べると、読み方の順番が決まります。
free は無料の可能性を示すだけで確定しない語です。
complimentary は店が無償で出すという確定に近い語です。
bottomless と unlimited は定額で無制限という意味で、無料ではありません。
聞くときの一文はこれです。
Are refills free?
「おかわりは無料ですか」で、refill と free を並べているので意味がぶれません。
Is this bottomless?
「これは定額で飲み放題ですか」で、メニューに bottomless の文字があるときに使います。
Is there an extra charge for a refill?
「おかわりに追加料金はかかりますか」で、いちばん誤解が少ない形です。
extra は語義16個の語ですが、charge と並べると「追加料金」の意味に固定されます。
英語辞典の欄の1つ目が「added to what is normal」で、例文に The price includes travel and accommodation but meals are extra. があります。
この例文の extra が、まさに「別料金」の使い方です。
英国には無料のおかわりを止める規則がある|おかわりの英語で確かめた条文の線
イギリスでは、砂糖の入った飲み物の無料のおかわりが、法律で止められています。
根拠は The Food (Promotion and Placement) (England) Regulations 2021 という法令です。
英国の法令データベース legislation.gov.uk で、2021年12月2日に制定され、2022年10月1日に施行されています。
この法令の規則6が、飲み物の無料のおかわりを扱っています。
条文の言い方が free refill promotion で、辞書の refill がそのまま法令用語になっています。
つまり refill という語は、日常語であると同時に、英国の法令が使う語でもあります。
規則6が禁じているもの
規則6の第2項は、次の一文です。
A qualifying person must not offer a free refill promotion on a drink to which this regulation applies.
対象の飲み物について、無料のおかわりの販促を提供してはならない、という形です。
そして第3項が free refill promotion の定義です。
“free refill promotion” means a promotion that offers the consumer the same drink or another drink to which this regulation applies (including free top-ups of any part of such a drink), for free after consumption of a first drink.
1杯目を飲んだあとに、同じ飲み物か対象の別の飲み物を無償で出すこと、という定義です。
カッコの中で free top-ups まで含めると明記されています。
つまり、グラスを空にしてから足すのも、飲みかけのグラスに足すのも、同じ扱いです。
辞書で見た refill と top up の使い分けが、この条文では両方とも禁止の側にまとめられています。
対象になる飲み物は第1項で決まっています。
あらかじめ包装された商品ではないこと、付表1のカテゴリー1に入ること、Nutrient Profiling Technical Guidance で1点以上を取って less healthy とされること、慈善目的の販売でないこと、の4つです。
逆に言えば、砂糖の入っていない飲み物は対象外です。
英国政府 GOV.UK の実施ガイダンスも、砂糖無添加の飲み物と水は対象外という整理をしています。
無糖の飲み物なら無料のおかわりは続くという線引きです。
だから店でおかわりを頼むときは、砂糖入りかどうかで答えが変わります。
対象になる会社の線
この規則は、すべての店に掛かるわけではありません。
規則4の第2項が、規則6の対象になる事業者を決めています。
条件は3つです。
1つ目が、その飲み物を店頭で消費者に売っていること。
2つ目が、その会計年度の初日に従業員が50人以上いること。
3つ目が、ケアホームでも教育機関でもないこと。
従業員50人という線が、対象になるかどうかを分けています。
個人経営のカフェは、この線の下に入ります。
注目すべきは、規則5や規則7の対象からはレストランが外されているのに、規則6の対象からは外されていない点です。
つまり飲み物の無料のおかわりについては、レストランも対象に入ります。
GOV.UK の実施ガイダンスも、この制限が restaurant and out of home sector を含むと整理しています。
もう1つ効くのが規則4の第3項です。
For the purposes of determining how many employees a business has, a business that is carried on pursuant to a franchise agreement is to be treated as part of the business of the franchisor and not as a separate business carried on by the franchisee.
フランチャイズ店は、加盟店だけで数えるのではなく、本部の事業の一部として数える、という規定です。
だから従業員数人の店舗でも、全国チェーンの加盟店なら対象に入ります。
この仕組みが、大手のドリンクバーに効いています。
パブのおかわりの英語|法律が決めている量と、飲み放題が触れる免許の条件
イギリスのパブでは、おかわりの量そのものが法律で決まっています。
2杯目を頼むときに「どれくらいの量か」を言い添えるのは、この決まりがあるからです。
⅓パイントと½パイント
根拠は The Weights and Measures (Intoxicating Liquor) Order 1988 という法令です。
1989年1月1日に施行されていて、第2条の第1項が量を決めています。
Unless pre-packed in a securely closed container and except when sold as a constituent of a mixture of two or more liquids, beer or cider shall be sold by retail only in a quantity of ⅓ pint, ½ pint or a multiple of ½ pint.
封をした容器に入っているものと、2種類以上の液体を混ぜたものの一部として売られる場合を除いて、ビールとサイダーは⅓パイント、½パイント、または½パイントの倍数でしか小売りできない、という規定です。
パブのビールは⅓パイント・½パイント・1パイントの3択になります。
つまり「半分だけおかわり」は、法律が認めている頼み方です。
A half, please. と言えば½パイントが出てきます。
A third, please. なら⅓パイントです。
少しだけ足してほしい、という日本語の感覚に近い頼み方は、この⅓パイントに当たります。
The Licensing Act 2003 (Mandatory Licensing Conditions) (Amendment) Order 2014 の付表にも、同じ量の話が入っています。
付表の第4項が、店に義務づけている提供量です。
ビールとサイダーが½パイント、ジン・ラム・ウォッカ・ウイスキーが25mlまたは35ml、グラスの静止ワインが125mlです。
同じ第4項は、これらの量をメニューか価格表に表示することと、客が量を指定しなかったときにこれらの量が選べることを客に知らせることも義務づけています。
量を言わないと大きいほうが出てくるので、先に言うほうが確実です。
だから2杯目を頼むときの形は Another half, please. になります。
同じものをもう1杯なら The same again, please. です。
水が飲みたいときも、条件が法律で決まっています。
同じ付表の第2項は、次の一文です。
The responsible person must ensure that free potable water is provided on request to customers where it is reasonably available.
店は、合理的に用意できる範囲で、客の求めに応じて無料の飲用水を出さなければならない、という規定です。
パブで水を頼む権利は、免許の必須条件として決まっています。
だから Could I have some tap water, please? は、遠慮する必要のない頼み方です。
bottomless brunchの立ち位置
イギリスのカフェやパブの店先には bottomless brunch という掲示が出ています。
brunch は Cambridge Dictionary で語義2個の語で、定義は「a meal eaten in the late morning that is a combination of breakfast and lunch」です。
朝食と昼食を兼ねた、午前遅くの食事という意味です。
bottomless のほうは、すでに見たとおり語義4個のうち1つが「1回の支払いで無制限に飲み物を出す」という意味です。
この2語が合わさって「定額で飲み放題のブランチ」という形になります。
ここで効いてくるのが、2014年の免許条件の付表の第1項です。
第1項の第2号は、無責任な販促として禁じられるものを並べています。
そのうちの(b)が、次の一文です。
provision of unlimited or unspecified quantities of alcohol free or for a fixed or discounted fee to the public or to a group defined by a particular characteristic in a manner which carries a significant risk of undermining a licensing objective
無制限または量を定めない酒類を、無償または定額や割引で提供することが、免許の目的を損なう重大なおそれを伴う形で行われる場合、という条件です。
禁止の判定に「免許の目的を損なう重大なおそれ」という条件が付いています。
つまり定額で無制限に出すこと自体が、無条件に禁じられているわけではありません。
同じ第2号の(a)は、時間制限の中で飲ませる活動や、できるだけ多く飲ませる活動を禁じています。
games or other activities which require or encourage, or are designed to require or encourage, individuals to drink as much alcohol as possible (whether within a time limit or otherwise)
この2つを合わせると、bottomless brunch の運用が、時間の区切り方と量の示し方で線を引かれていることが読み取れます。
客の側の英語としては、量を確かめる一文を持っておくと安全です。
How long is the bottomless period?
「飲み放題は何分までですか」という意味です。
Which drinks are included?
「どの飲み物が含まれますか」で、対象の範囲を確かめる形です。
この2文を先に聞いておけば、あとで会計に追加が乗る事故を避けられます。
米国のおかわりの英語|self-service beverageという連邦規則の言葉
アメリカでは、おかわりにあたる行為が連邦規則の中で self-service beverage という語で扱われています。
根拠は連邦規則集の 21 CFR 101.11 で、飲食チェーンの栄養表示を決めている条文です。
この条文には self-service food の定義が入っています。
Self-service food means restaurant-type food that is available at a salad bar, buffet line, cafeteria line, or similar self-service facility and that is served by the customers themselves. Self-service food also includes self-service beverages.
サラダバー、ビュッフェ、カフェテリアのように、客が自分で取る食べ物のことで、自分で注ぐ飲み物も含む、という定義です。
日本のドリンクバーに当たる仕組みが、self-service beverage という語で規則に入っています。
Cambridge Dictionary の self-service は語義4個で、定義は「especially in a shop or restaurant, not being served by an employee but collecting goods or food yourself」です。
例文は a self-service salad bar と a self-service gas station/cafeteria です。
この語が分かっていれば、店の表示を読むときに迷いません。
dispenser も覚えておく価値があります。
語義は6個で、英語辞典の欄の定義が「a machine or container that you can get something from」です。
例文は a cash/soap dispenser と a drinks/coffee/tape dispenser です。
ソーダの機械を指す語として、そのまま使えます。
fountain は語義2個で、定義はどちらも噴水の意味です。
だから soda fountain や drinking fountain のように、必ず語を足した形で使います。
soda は語義3個で、英語辞典の欄が「any type of sweet fizzy drink (= with bubbles) that is not alcoholic」です。
アルコールの入っていない甘い炭酸飲料、という意味です。
同じ欄には「a type of fizzy water (= with bubbles), often mixed with alcoholic drinks」という語義もあり、こちらは無糖の炭酸水です。
sodaには甘い炭酸と無糖の炭酸があるという点に注意が要ります。
連邦規則のほうは、対象になる店の線も決めています。
Covered establishment means a restaurant or similar retail food establishment that is a part of a chain with 20 or more locations doing business under the same name and offering for sale substantially the same menu items.
同じ名前で20店舗以上を展開し、ほぼ同じメニューを出しているチェーンの店、という定義です。
米国食品医薬品局 FDA の Menu Labeling Requirements のページも、同じ「20 or more locations」という線を示しています。
20店舗という線が、表示義務の有無を分けています。
表示の仕方も条文で決まっています。
自分で注ぐ飲み物のカロリーは、カップに入る液量オンスの合計あたりで示すことになっています。
条文の例が「140 calories per 12 fluid ounces (small)」です。
さらに別の項で、自分で注ぐ飲み物の表示には fluid ounces という語を必ず添えること、サイズの名称があれば small や medium も添えることが決められています。
丸め方も決まっていて、50カロリーまでは5カロリー刻み、50カロリーを超える分は10カロリー刻みです。
5カロリー未満はゼロと表示してよい、という但し書きも付いています。
カップのサイズごとに1杯ぶんのカロリーが読める形になっています。
だからアメリカのドリンクバーの表示は、12 fl oz や 20 fl oz という単位で並びます。
この単位が読めれば、何杯目かを自分で管理できます。
頼むときの英語も、self-service かどうかで変わります。
Is it self-serve?
「自分で注ぐ形式ですか」という意味です。
Can I go back for a refill?
「もう一度注ぎに行ってもいいですか」で、いちばん誤解のない形です。
カップを新しくもらう必要があるかを確かめたいなら Do I need a new cup? です。
相手が言ってくるおかわりの英語|返ってくる文と、聞き取れないときの逃げ方
おかわりの場面では、こちらから言うより先に、相手から聞かれることのほうが多くなります。
その形は数が限られているので、先に覚えておくと固まりません。
いちばん多いのがこれです。
Would you like a refill?
「おかわりはいかがですか」で、コーヒーや水のときに来ます。
Can I get you another?
「もう1つお持ちしましょうか」で、パブやバーで来る形です。
Same again?
「同じものをもう1杯?」という意味で、これだけで文が終わります。
短いので聞き取りにくく、はじめは何を言われたか分からないことがあります。
Same again? は「同じものをもう1杯か」という質問です。
Would you like seconds?
「おかわりはいかがですか」で、食べ物のときの形です。
Would you like me to top that up?
「それを足しましょうか」で、イギリスで飲みかけのグラスに使われます。
Help yourself.
「ご自由にどうぞ」で、自分で取っていいという合図です。
答えるときの形は3つ覚えておけば足ります。
Yes, please.
もらうときの、いちばん短い答えです。
No, thanks. I’ve had plenty.
断るときの形で、plenty は Cambridge Dictionary で語義2個の語です。
定義は「(the state of having) enough or more than enough, or a large amount」で、十分にある、という意味です。
例文がそのまま “Would you like some more wine?” “No thanks, I’ve had plenty.” で、この場面のために載っている形です。
I’ve had plenty. は辞書の例文そのままで使えます。
I’m good, thanks.
アメリカでよく使われる断り方で、「大丈夫です」という意味になります。
聞き取れなかったときの逃げ方も決めておきます。
いちばん強いのは、聞き返しではなく確認です。
Sorry, do you mean another drink?
「もう1杯という意味ですか」で、相手の質問を自分の言葉で言い直しています。
この形なら、相手は Yes か No で答えるので、二度目も聞き取れないという事態になりません。
値段が絡むときは、数字を口で聞かずに見せてもらいます。
Could you show me the price?
「値段を見せてもらえますか」で、数字の聞き取りをそもそも回避します。
数字は聞き返すより見せてもらうほうが確実です。
この場面の全体像は、入店から退店までの順番で1本にまとめてあります。
席に着いてから店を出るまでに飛んでくる言葉の順番は、レストランの英語を入店から退店まで9場面に並べ直した記事で追えます。↓

順番が頭に入っていれば、おかわりの一言はその途中に差し込むだけで済みます。
おかわりの英語でやりがちな取り違え|anotherとone moreとsecondの呼び分け
おかわりの英語で起きる取り違えは、数が決まっています。
1つ目が、seconds の s を落とすことです。
second と単数で言うと「2番目」か「秒」になります。
Could I have a second? は「ちょっといいですか」という、時間をくれという意味に取られます。
seconds の s を落とすと、食べ物の話ではなくなります。
2つ目が、another と one more の混同です。
another は語義7個のうち1つ目が「one more person or thing or an extra amount」で、もう1つという意味です。
3つ目の語義が「a different person or thing」で、別のものという意味です。
つまり another には「同じものをもう1つ」と「違うものを1つ」の両方が入っています。
One more, please. なら、数が1つ増えることだけを言うので、別のものに取られる余地が減ります。
同じ銘柄を確実に頼みたいなら The same again, please. がいちばん確実です。
3つ目が、refill を料理に使うことです。
refill の語義4個は、どれも容器を満たす話です。
皿の上の料理には使えません。
料理は seconds か another helping か another portion です。
4つ目が、free の1語で無料を確かめようとすることです。
free は語義38個の語で、単独では意味が定まりません。
Are refills free? のように、refill と並べて聞きます。
5つ目が、top up をアメリカで使うことです。
top up の語義9個のうち、飲み物の意味は英語辞典の欄にある3個です。
ビジネス英語の欄の3個は年金や保険の上乗せで、米語の欄は立っていません。
アメリカではrefillのほうが通ると考えて問題ありません。
6つ目が、bottomless を無料だと思うことです。
bottomless の語義は「1回の支払いで無制限」であって、支払いが無いという意味ではありません。
7つ目が、水を water の1語で頼むことです。
water だけだと、有料のボトルが出てくることがあります。
tap water と2語で言えば、蛇口の水に固定されます。
8つ目が、jug と pitcher の使い分けです。
jug は語義5個で、英語辞典の欄に4個、米語の欄に1個です。
pitcher は語義5個で、英語辞典の欄に3個、米語の欄に2個で、米語の欄には野球の投手が入っています。
イギリスでは jug、アメリカでは pitcher のほうが場に合います。
jugの語義には「prison」も入っているので、単独で使わずに of water を付けます。
9つ目が、complimentary を「褒めている」と読むことです。
メニューや案内に出てくる complimentary は、無料の側の意味です。
会話で人について使われたときは、褒めるほうの意味になります。
おかわりの英語についてよくある質問
おかわりは英語でrefillと言えば通じますか?
飲み物なら通じます。
refill の語義4個は、どれも容器をもう一度満たすという意味で、飲み物はその代表です。
米語の欄の例文にも The waitress asked if I wanted a refill of coffee. があります。
ただし料理には使えません。
皿は満たす容器ではないので、料理のときは seconds か another helping を使います。
無料かどうかは英語でどう聞けばいいですか?
Are refills free? が、いちばん誤解の少ない形です。
free は語義38個の語で、単独では無料の意味に定まりません。
refill と並べることで「おかわりが無料か」という意味に固定されます。
追加料金を確かめたいなら Is there an extra charge for a refill? のほうが直接的です。
イギリスでは、砂糖入りの飲み物の無料のおかわりが2022年10月1日から規制の対象になっているので、無糖かどうかで答えが変わります。
secondsは飲み物にも使えますか?
飲み物には使いません。
seconds の語義3個は、英語辞典の欄も米語の欄も「food」という語を使って定義しています。
英語辞典の定義が「an extra amount of food that is given after the first amount has been eaten」です。
飲み物なら refill か another one か top up を使います。
また seconds はつねに複数形で、s を落とすと別の意味になります。
イギリスでbottomless brunchは合法ですか?
2014年の免許の必須条件は、無制限または量を定めない酒類を定額で出すことを、免許の目的を損なう重大なおそれを伴う形で行う場合に禁じています。
つまり「免許の目的を損なう重大なおそれ」という条件が付いた形の規定です。
同じ条文は、時間内にできるだけ多く飲ませる活動も禁じています。
客としては、時間の区切りと対象の飲み物を先に確かめておくのが安全です。
How long is the bottomless period? と Which drinks are included? の2文で足ります。
水のおかわりは英語で何と頼めばいいですか?
Could I have some tap water, please? です。
tap water は語義2個の語で、建物の蛇口から出る水という意味しか持ちません。
イギリスでは、酒類の免許がある店は、合理的に用意できる範囲で客の求めに応じて無料の飲用水を出す義務があります。
まとめて頼みたいなら A jug of tap water, please. という形になります。
アメリカなら jug ではなく pitcher のほうが場に合います。
覚えて帰る1文|おかわりの英語を決めるのは単語ではなく動作
覚えて帰る1文は、記事のはじめに書いたものと同じです。
Can I have another one? です。
この1文が強いのは、飲み物か食べ物かを言い分けていないからです。
refill なのか seconds なのか helping なのか、という判断を相手に渡せます。
中身の名前を避けて数で言うと、米英の割れ目を踏みません。
25語を引いて143個の語義を数えた結果も、同じ方向を指していました。
語義が多いのは free の38個、extra の16個、top up の9個、another の7個です。
どれも看板やメニューの側に出てくる語で、こちらから言う語ではありません。
逆に語義が少なかった refillable の1個、tap water の2個、helping の2個、plenty の2個、brunch の2個、all-you-can-eat の2個は、意味が1つに決まる語です。
読むときは語義の多い語を店の側から受け取り、言うときは語義の少ない語を選ぶ、という分担になります。
そのうえで、場面ごとの一文を4つだけ覚えます。
飲み物なら Could I get a refill, please? です。
料理なら Could I have seconds, please? です。
水なら Could I have some tap water, please? です。
無料かどうかを確かめるなら Are refills free? です。
最後に、国の違いを2つだけ覚えます。
アメリカは refill が主役で、自分で注ぐ形式が self-service beverage という語で規則にまで入っています。
イギリスは top up が主役で、砂糖入りの飲み物の無料のおかわりが2022年10月1日から規制の対象になっています。
イギリスのパブのビールは⅓パイント・½パイント・その倍数の3択です。
この4文と2つの違いを頭に入れておけば、空のグラスの前で固まる時間がかなり短くなります。
あわせて読みたい
おかわりを重ねたあとに伝票の数字が合うかどうかは、お会計の英語でbillとcheckを辞書の語義21個から国別に組み直した記事で確かめられます。↓

参考文献
- refill(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- another(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- seconds(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- top up(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- bottomless(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- helping(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- portion(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- complimentary(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- free(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- tap water(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- plenty(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- refillable(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- self-service(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- all-you-can-eat(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- The Food (Promotion and Placement) (England) Regulations 2021(英国法令データベース legislation.gov.uk 公式サイト)
- Restricting promotions of products high in fat, sugar or salt by location and by volume price: implementation guidance(英国政府 GOV.UK 公式サイト)
- The Licensing Act 2003 (Mandatory Licensing Conditions) (Amendment) Order 2014 SCHEDULE(英国法令データベース legislation.gov.uk 公式サイト)
- The Weights and Measures (Intoxicating Liquor) Order 1988(英国法令データベース legislation.gov.uk 公式サイト)
- 21 CFR 101.11 Nutrition labeling of standard menu items in covered establishments(米国連邦規則集 eCFR 公式サイト)
- Menu Labeling Requirements(米国食品医薬品局 FDA 公式サイト)
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