
入場料の英語で最初に口が止まるのは、窓口の上の料金表に Admission と Entry と Ticket と Concession が同時に並んでいる場面です。
日本語なら「入場料」の一語で済みます。
ところが英語の料金表には、その一語にぴったり重なる語がありません。
- 英国の城の料金表=Ticket type の下に Adult・Concession・Child が並ぶ
- フランスの美術館の料金表=Entrance fees の下に EEA visitor rate と Non-EEA visitor rate が並ぶ
- 米国の国立公園の料金表=Private Vehicle・Per Person・Nonresident が並ぶ
同じ「入場料」なのに、表の見出しも行の切り方も国ごとに違います。
しかも列が2本あって、Online price と Walk-up price で値段が変わる表もあります。
つまずく理由は単語を知らないからではなく、料金表の行の切り方を知らないからです。
この記事では Cambridge Dictionary で36語を引き、英英の学習者辞典・米語辞典・ビジネス英語辞典に並ぶ語義を1個ずつ数えました。
合計は388個でした。
そのうえで、次の公式の原文を読んでいます。
- 英国のエディンバラ城とウェストミンスター寺院の料金ページ
- フランスのルーヴル美術館の料金ページ
- 米国立公園局の料金一覧と、ヨセミテ国立公園の料金ページ
- 英国の所得税法(Income Tax Act 2007)の第414条と第420条
- 米連邦取引委員会(FTC)の手数料規則のQ&Aと発表
出典に並べたのは実際に開けたページだけで、開けなかったページの数字は1文字も書いていません。
入場料の英語は「How much is admission?」の1文|feeとpriceより先に結論
結論から書きます。
How much is admission?
入場料はいくらですか、という意味です。
窓口でも、電話でも、入口の係の人にでも、この一文をそのまま使えます。
入場料は admission の1語で足ります。
大人2人分の合計を聞きたいときは、人数を後ろに足すだけ。
How much is admission for two adults?
大人2人で入場料はいくらですか、という意味になります。
自分が割引の対象になるかを確かめたいときは、concession を使います。
Is there a concession rate?
割引料金はありますか、という意味です。
無料の日かどうかを聞きたいときは、free を足します。
Is admission free today?
今日は入場無料ですか、という意味になります。
覚えるのが1つだけなら、いちばん上の How much is admission? にしてください。
理由は3つあります。
- admission は Cambridge の3つの辞典すべてに「入るために払うお金」の語義を持つ
- entry と entrance は、学習者辞典の側にその語義が1つも並ばない
- fee と price は「何のお金か」を別の語で足さないと入場料にならない
この記事で並べた語の中で、それ1語で入場料を名指しできるのは admission だけです。
なぜそう言えるのかを、辞書の語義の数と各国の料金表でほどいていきます。
入場料を英語でentrance feeと訳すとズレる|辞書に並ぶadmissionの語義12個
日本語の「入場料」を英語にしようとすると、多くの人がまず entrance fee を思い浮かべます。
入場=entrance、料金=fee と、漢字を1文字ずつ置き換えた形です。
この形でも通じますが、2語を組み合わせないと入場料になりません。
Cambridge Dictionary で admission を引くと、語義は12個並びます。
| 辞典 | 語義の数 | 入場料の語義の位置 |
|---|---|---|
| — | — | — |
| 英英の学習者辞典 | 5個 | 2個目 |
| 米語の辞典 | 3個 | 2個目 |
| ビジネス英語の辞典 | 4個 | 3個目 |
学習者辞典の2個目は、次の1行です。
the money that you pay to enter a place(Cambridge Dictionary の admission の語義)
ある場所に入るために払うお金、という説明。
ビジネス英語の辞典の3個目は、行き先として museum と theatre、催しとして concert と sports game を具体的に挙げています。
3つの辞典のどれを開いても、admission には入場料そのものの語義が入っています。
残りの語義の行き先は、入場の許可・入院・入学・事実を認めること、の4つ。
admission を単独で聞いて入場料だと分かるのは、料金表の前に立っているときだけ。
一方、entrance を引くと語義は10個で、学習者辞典の5個にお金を指す語義は1つもありません。
- 出入口の扉や門
- 舞台への登場
- 部屋への入り方
- 入る権利
- 人をうっとりさせる(動詞)
entrance fee は、entrance と fee を足して初めて入場料になる組み合わせです。
entrance 1語では扉か権利を指すだけで、お金は指しません。
admission・entry・entrance・fee・fareを入場料の英語として並べ直したときの語義の数の違い
入場料の候補になる語を、同じ物差しで並べ直します。
数えたのは Cambridge Dictionary の3つの辞典に並ぶ語義の合計です。
| 語 | 語義の合計 | 入るためのお金の語義 | 料金表での使われ方 |
|---|---|---|---|
| — | — | — | — |
| admission | 12個 | 3辞典すべてにある | General admission、Free admission |
| entry | 13個 | 学習者辞典に無い | Entry prices、Free entry |
| entrance | 10個 | 3辞典とも無い | Entrance fees |
| admittance | 1個 | 無い(入る許可) | No admittance |
| fee | 3個 | 無い(仕事や権利・サービスへの支払い) | Entrance fee、Booking fee |
| fare | 8個 | 無い(乗り物の運賃) | Bus fare、Train fare |
| charge | 46個 | 無い(活動やサービスに払うお金) | Admission charge |
| ticket | 16個 | 無い(払ったことを示す紙や札) | Ticket type、Ticket prices |
表の中で、入るためのお金をそれ1語で指せるのは admission だけです。
entry の学習者辞典の4個は「入ること」「扉」「記録の1件」「コンテストへの応募」で、お金の語義はありません。
それでも、料金ページの見出しは館ごとにばらばらです。
- ウェストミンスター寺院=Entry prices
- エディンバラ城=Ticket prices
- ルーヴル美術館=Entrance fees
どの見出しを使うかは館の側が決めていて、中身が入場料であることは変わりません。
admittance は語義が1個しかなく、それも「ある場所に入る許可」です。
No admittance と掲げてあれば、入る許可が無い場所=立入禁止の意味で、払っても入れません。
残る3語は、何のお金かを語の外で決める語です。
- fare=乗り物の運賃で、入場料には使わない
- fee=3つの辞典に1個ずつで、何に払うかを前に足して初めて入場料になる
- charge=語義46個で、「料金」のほかに「充電」「告発」「突撃」まで含む
Admission charge と2語なら入場料、charge 1語だけなら別の意味のことがあります。
迷ったら admission に戻る、と覚えておけば料金表の前で止まりません。
料金表の左の列を読む入場料の英語|adult・child・senior・concessionの線引き
料金表で最初に読むのは、左の列に並ぶ人の区分です。
同じ Adult でも、館ごとに年齢の線が違います。
エディンバラ城の料金表の6行
スコットランドのエディンバラ城の料金ページは、表を Ticket type・Online price・Walk-up price の3列にしています。
| Ticket type | Online price | Walk-up price |
|---|---|---|
| — | — | — |
| Adult (16-64yrs) | £23.50 | £26.00 |
| Concession (65yrs+ and unemployed) | £19.00 | £21.00 |
| Child (7-15yrs) | £11.50 | £13.00 |
| Adult Flexi Ticket | £38.00 | n/a |
| Concession Flexi Ticket | £30.50 | n/a |
| Child Flexi Ticket | £22.50 | n/a |
Adult は16歳から64歳まで。
65歳以上は Adult ではなく Concession の行に入ります。
エディンバラ城の Concession は、65歳以上と失業中の人だけが対象で、学生は入りません。
料金ページの注記は「Please note this does not apply to students」で、学生には適用しないと明記しています。
年齢か失業中であることの証明を見せたときに、Concession の値段になります。
- 16歳未満の子どもは大人の同伴が必要
- Young Scot のカードを持っている人は £1
- 障がいのある来場者に付き添う介助者は無料(1回の購入につき2人まで)
ウェストミンスター寺院の料金表の7行
ロンドンのウェストミンスター寺院の料金ページは、見出しを Entry prices にしています。
| 区分 | 料金 |
|---|---|
| — | — |
| Families (1 adult and 1 child) | £32 |
| Adults | £32 |
| Adults 65+ | £29 |
| Students | £29 |
| Children (6-17 years) | £14 |
| Child (0 – 5) | Free |
| Association members | Free |
こちらは Concession という行を作らず、65歳以上と学生を別々の行に分けて同じ £29 にしています。
Families は大人1人と子ども1人の組で £32 と、大人1人の Adults と同じ値段。
大人1人と子ども1人で行くなら、Families の行を選ぶと子どもの £14 がかからない計算になります。
ユニバーサル・クレジット(英国の生活保障の給付)を受けている大人は £1 です。
登録された障がいのある来場者と、付き添いの介助者は無料になります。
| 項目 | エディンバラ城 | ウェストミンスター寺院 |
|---|---|---|
| — | — | — |
| 子どもの年齢 | 7〜15歳 | 6〜17歳 |
| 65歳以上 | Concession | Adults 65+ |
| 学生 | Concession の対象外 | Students(£29) |
同じ英国の中でも、子どもの線は下で1年、上で2年ずれていて、学生の扱いは正反対です。
動物園でも子どもの年齢の線が園ごとに割れることは、動物園の券を買う場面の年齢区分で数えています。↓

料金表の左の列を読んだら、次は上に並ぶ列の名前を読みます。
窓口の値段と事前購入の値段で割れる入場料の英語|online priceとwalk-up price
エディンバラ城の料金表には、Online price と Walk-up price の2本の列があります。
Online price は、インターネットで先に買ったときの値段。
Walk-up price は、予約をせずに当日その場の窓口で買ったときの値段と読みます。
| 区分 | Online price | Walk-up price | 差額 |
|---|---|---|---|
| — | — | — | — |
| Adult | £23.50 | £26.00 | £2.50 |
| Concession | £19.00 | £21.00 | £2.00 |
| Child | £11.50 | £13.00 | £1.50 |
同じ大人1人でも、窓口で買うと £2.50 高くなります。
ここで引っかかるのが、walk-up という語。
Cambridge Dictionary で walk-up を引くと、語義は2個しかありません。
a building with several floors and no elevator(Cambridge Dictionary の walk-up の語義)
エレベーターの無い何階建てかの建物、という意味です。
walk-up に窓口の語義は無いので、口で言うときは無理に使わずに済ませます。
Can I buy tickets here?
ここで券を買えますか、という意味です。
先に買っておいた券を見せるときは、こう言います。
I booked online.
オンラインで予約しました、という意味になります。
表の下の3行、Flexi Ticket の Walk-up price の欄は n/a です。
- n/a は not applicable の略
- その欄に当てはまる値段が無い、という印
- 表では「窓口では売っていない」と読む
Flexi Ticket はオンラインでしか買えない券だと、表の空欄から分かります。
逆向きの条件があるのは、ウェストミンスター寺院の料金ページです。
ナショナル・レールの Days Out Guide を使う2 for 1(大人2人で1人分)の割引は、事前予約した券には使えず、当日その場で買うときだけ使えます。
- 2 for 1 は full priced adult tickets(正規料金の大人券)だけが対象
- 大人1人ごとに17歳以下の子どもが1人無料で付く
- 窓口で e-voucher と鉄道の切符を見せる
料金表の列の名前を読み飛ばさないことが、入場料でいちばん確実な節約です。
住んでいる国で割れる入場料の英語|resident・nonresident・EEAの書き分け
料金表の行は、年齢だけでなく住んでいる国でも割れます。
この線を引く語が resident と nonresident です。
| 語 | 語義の数 | 1個目の語義 |
|---|---|---|
| — | — | — |
| resident | 12個 | a person who lives or has their home in a place |
| nonresident | 2個(米国版の学習者辞典だけ) | a person who is not living in or at a place |
旅行者は、ほとんどの料金表で nonresident の側に入ります。
ルーヴル美術館の22ユーロと32ユーロ
パリのルーヴル美術館の料金ページは、見出しを Entrance fees にして、行を住んでいる地域で分けています。
| 区分 | 対象 | 料金 |
|---|---|---|
| — | — | — |
| EEA visitor rate | 欧州経済領域(EEA)の居住者か国民 | €22.00 |
| Non-EEA visitor rate | EEAの居住者でも国民でもない人 | €32.00 |
| Under 18s and EEA residents under 26 | 18歳未満と、EEAに住む26歳未満 | Free |
日本から旅行で行く大人は、Non-EEA visitor rate の €32.00 の行に入ります。
EEA の居住者より €10.00 高い計算です。
無料の行は、条件を1つずつ読まないと入れるかどうか決まりません。
- 18歳未満は無料で、身分証の提示が必要
- 26歳未満の無料は、EEA の国民か、EEA に90日を超えて住む許可を持つ人だけ
- 無料で入れる人も、時間枠の予約(time-slot booking)を勧めている
日本から旅行で行く20代は、この無料の行に入りません。
米国立公園の100ドル
米国立公園局の料金一覧は、11の国立公園で、16歳以上の米国非居住者に $100 の nonresident fee を課しています。
対象は Acadia・Bryce Canyon・Everglades・Glacier・Grand Canyon・Grand Teton・Rocky Mountain・Sequoia & Kings Canyon・Yellowstone・Yosemite・Zion の11か所です。
ヨセミテ国立公園の料金ページは、この $100 を標準の入場料に上乗せする1人あたりの料金としています。
車1台分の入場料を払っても、16歳以上の非居住者は1人ずつ $100 が別にかかります。
| 入り方 | 料金 | 有効期間 |
|---|---|---|
| — | — | — |
| Private Vehicle | $35.00 | 連続7日間 |
| Motorcycle | $30.00 | 7日間(2台・4人まで) |
| Per Person | $20.00 | 連続7日間 |
| Nonresident(16歳以上) | 1人 $100 | 標準の入場料に上乗せ |
この $35.00 は車と乗っている全員をまかないますが、ページには「Per-person nonresident fees still apply」とあり、非居住者の1人あたりの料金は別に残ります。
Per Person は、徒歩・自転車・馬・非営利のバスやバンで入る人の料金で、15歳以下はかかりません。
- ヨセミテのゲートは現金を受け付けず、クレジットカードとモバイル決済だけ
- Private Vehicle と Per Person の両方が載る公園では、車の同乗者に別の券は要らない
- Per Person の値段しか載っていない公園では、車の同乗者も1人ずつ券が必要
ゲートの係に最初に聞かれるのは、この一言です。
Are you a U.S. resident?
米国にお住まいですか、という意味。
旅行者なら、こう返せば足ります。
No, I’m a visitor from Japan.
いいえ、日本からの旅行者です、という意味になります。
無料と書いてある入場料の英語|free・complimentary・donationの違い
料金表の Free の行は、いちばん読み違えが起きやすい行です。
Cambridge Dictionary で free を引くと、語義は38個並びます。
「お金がかからない」は、学習者辞典の16個のうち3個目です。
無料は free の語義の一部で、ほかに「暇な」「空いている」「自由な」が並びます。
Is this seat free? は「この席は空いていますか」で、席が無料かを聞く文ではありません。
入場料が無料かを確かめたいなら、admission を必ず添えます。
Is admission free?
入場は無料ですか、という意味。
無料に近い語が、あと2つあります。
| 語 | 語義の数 | 学習者辞典の語義 |
|---|---|---|
| — | — | — |
| complimentary | 6個 | If tickets, books, etc. are complimentary, they are given free, especially by a business. |
| donation | 2個 | money or goods that are given to help a person or organization |
complimentary ticket は、誰でも無料になる券ではなく、とくに企業などから無料で渡された券を指します。
donation は人や団体を助けるために渡すお金や物で、払う額を決めるのは渡す側です。
ルーヴル美術館の料金ページは、すべての来館者が無料になる日を2つ並べています。
- 毎月第1金曜日の午後6時以降(7月と8月を除く)
- 7月14日
無料の日でも、時間枠の予約は勧められています。
ウェストミンスター寺院の Child (0 – 5) の Free は、大人に同伴された5歳以下の子どもが無料という意味です。
エディンバラ城の介助者の無料には、1回の購入につき2人までという上限が付いています。
Free の行は「誰が・いつ・何人まで」の3つを読まないと、無料かどうか決まりません。
美術館で入場無料と寄付の案内が並ぶ場面は、美術館と博物館のチケット売り場で言う一文の記事で並べています。↓

寄付のお金が入場料と結びつく仕組みが、英国にはもう1つあります。
寄付を上乗せする入場料の英語|英国のGift Aidで確かめた10%の線引き
英国の観光地の料金表には、ときどき Gift Aid という語が出てきます。
Gift Aid は、英国の所得税法(Income Tax Act 2007)の第8部第2章が定める、個人が慈善団体にお金を寄付したときの税の救済(relief)です。
第414条は、寄付を基本税率の所得税を差し引いたあとの額として扱うと定めています。
入場料のかわりに寄付として払うときの条件を決めているのが、同じ法律の第420条。
第420条は、寄付の見返りに入場の権利を受け取っても、次の条件を満たせば見返りとして数えないと定めています。
- 条件A=寄付をして入場の権利を受け取る機会が、一般の人に開かれていること
- 条件B=慈善団体が目的のために保存・維持・作った財産を見るための入場であること
- 条件C=入場の権利が、少なくとも12か月の間、一般の人が入れるすべての時間に使えること
- 条件D=一般の人が同じ入場の権利を買え、寄付の額がその値段より少なくとも10%多いこと
条件AとBはどちらも必要で、そのうえでCかDのどちらか一方を満たせば足ります。
1日だけの入場なら、寄付は通常の入場料より10%以上多くなければ Gift Aid の対象になりません。
| 通常の入場料 | Gift Aid の寄付として扱われる額 |
|---|---|
| — | — |
| £10 | £11以上 |
| £20 | £22以上 |
| £30 | £33以上 |
第420条は、見るための財産として、建物・庭や土地・植物・動物・美術作品・工芸品・科学的な財産を並べています。
美術作品には but not performances と添えてあり、上演は入りません。
料金表に Gift Aid admission と Standard admission の2列が並んでいたら、左右の差はこの10%の上乗せ。
窓口でこう聞かれることがあります。
Would you like to Gift Aid your admission?
入場料を Gift Aid の寄付にしますか、という意味です。
Gift Aid は英国の所得税の救済なので、英国で所得税を払っていない旅行者はこう答えれば足ります。
No, thank you. I’m not a UK taxpayer.
いいえ、英国の納税者ではありません、という意味になります。
英国で所得税を払っていない旅行者が Gift Aid の列を選んでも、払う額が10%以上増えるだけです。
表示額に足される入場料の英語|booking feeとservice feeを米FTCの規則で読む
オンラインで券を買うと、最後の画面で値段が増えることがあります。
足される行の名前は、booking fee・service fee・processing fee など。
この足し方に線を引いたのが、米連邦取引委員会(FTC)の Rule on Unfair or Deceptive Fees(16 C.F.R. Part 464)です。
- 2025年5月12日から適用
- 対象=ライブの催しの券と、短期の宿泊
- ライブの催し=コンサート・スポーツ・音楽・演劇など、観客がその場で観る上演
- 録画の上映や映画は、原則として対象外
規則の中身は、次の4つです。
- 表示する total price(総額)に、払う必要のある手数料をすべて含める
- 税・政府の課金・送料・任意の追加品は、総額から外してよい
- 総額を、ほかの値段の表示より目立たせる
- 外した分は、支払いを求める前に金額と目的を示す
FTCの規則は、手数料の名前を「convenience fees」「service fees」「processing fees」のようにぼかすことを避けるよう求めています。
手数料が何のためのお金かを、事業者の側が示す決まりです。
FTCの規則は手数料の種類や額そのものは禁じておらず、最初から全部見せることを求めています。
支払いの前に値段が増えたら、増えた行の名前を読んで、こう聞きます。
What is this fee for?
この手数料は何の分ですか、という意味です。
払わずに済む手数料かを確かめるなら、こう聞きます。
Is this fee optional?
この手数料は任意ですか、という意味になります。
旅先で予定外の料金が足される場面は、超過料金があるかを聞く一文の記事で数えています。↓

surcharge は語義が5個で、学習者辞典の1個目は「a charge in addition to the usual amount paid for something」です。
いつもの額に上乗せされる料金という意味で、料金表に出てきたら上乗せの行だと読みます。
surcharge は上乗せ、discount は値引きと、反対の向きで覚えると取り違えません。
相手が言ってくる入場料の英語|返ってくる文と、聞き取れないときの逃げ方
窓口で How much is admission? と聞くと、係の人は値段だけでなく質問を返してきます。
返ってくるのは、料金表の行を決めるための質問です。
| 返ってくる文 | 意味 | 答え方の例 |
|---|---|---|
| — | — | — |
| How many? | 何人ですか | Two adults, please. |
| Any concessions? | 割引の対象の方はいますか | No, just adults. |
| Do you have ID? | 身分証はありますか | Here’s my passport. |
| Are you a resident? | ここにお住まいですか | No, I’m visiting. |
| Did you book online? | オンラインで予約しましたか | Yes, here’s the QR code. |
| Card only. | カードだけです | OK, here you go. |
返ってくる質問は、人数・割引・身分証・住所・予約・払い方の6つにほぼ収まります。
concession は語義が13個で、入場料の割引の語義は学習者辞典の5個のうち3個目です。
a reduction in the usual price of something, made available to students, old people, etc.(Cambridge Dictionary の concession の語義)
学生や高齢者などに用意された、通常価格からの値引きという意味。
辞書は学生を含めていますが、エディンバラ城のように学生を外す館もあります。
Any concessions? と聞かれたら、自分の区分を名詞で答えるのが確実です。
I’m a student. Is there a student discount?
学生です、学生割引はありますか、という意味になります。
聞き取れなかったときは、料金表を指さしてこう言えば足ります。
Sorry, which one am I?
すみません、私はどれに当たりますか、という意味です。
金額だけを聞き直したいなら、こう言います。
Could you write it down, please?
書いてもらえますか、という意味。
数字を紙に書いてもらえば、fifteen と fifty の聞き違いが起きません。
係の人が This ticket is valid for seven days. と言うことがあります。
A ticket or other document is valid if it is based on or used according to a set of official conditions that often include a time limit.(Cambridge Dictionary の valid の語義)
valid は語義が8個で、これは学習者辞典の2個目です。
ヨセミテの Private Vehicle の「valid for seven consecutive days」は、券1枚で連続した7日間入れるという意味です。
入場料の英語でやりがちな取り違え|fareとfee、seniorとstudentの呼び分け
入場料の英語で起きる取り違えは、意味が近い2語の入れ替えです。
1つめは fare と fee。
fare の語義は8個で、学習者辞典の1個目はバスや電車の旅に払うお金です。
How much is the fare?
これは乗り物の運賃を聞く文で、窓口の人は運賃を答えようとします。
2つめは senior と student。
senior の語義は18個で、学習者辞典の8個のうち1個目は「high or higher in rank」、地位が高いという意味です。
「an old person」は7個目で、8個目は「a student in their final year of high school or university」でした。
senior には「高校や大学の最終学年の学生」という語義もあり、高齢者と学生の両方を指せます。
口で次のように言うと、最終学年の学生と取られることがあります。
I’m a senior.
年齢で割引を受けたいときは、年齢を数字で言うのが確実です。
I’m over 65.
65歳以上です、という意味。
3つめは discount と concession。
| 語 | 語義の数 | 指すもの |
|---|---|---|
| — | — | — |
| fare | 8個 | 乗り物の運賃 |
| fee | 3個 | 仕事や権利・サービスへの支払い |
| senior | 18個 | 地位が上の人・高齢者・最終学年の学生 |
| discount | 14個 | 通常価格からの値引き(対象は語義に入らない) |
| concession | 13個 | 学生や高齢者など対象を限った値引き・譲歩・営業権 |
旅先の値段の英語を広く見直したいときは、値段を聞く英語とcheapの意味の記事でも数えています。↓

入場料の英語についてよくある質問
辞書と料金表を読んでいて、線引きが分かりにくかったところをまとめます。
admissionとentrance feeのどちらですか
窓口で聞くなら admission の1語で足ります。
admission は Cambridge の3つの辞典すべてに「入るために払うお金」の語義を持ち、entrance は単独ではお金を指しません。
料金表のConcessionに学生は入りますか
館ごとに違います。
エディンバラ城の Concession は65歳以上と失業中の人だけで、学生は入りません。
Walk-up priceとは何の値段ですか
予約せずに当日その場の窓口で買うときの値段です。
エディンバラ城では大人の Walk-up price が £26.00 で、Online price の £23.50 より £2.50 高くなっています。
旅行者はnonresidentの料金ですか
米国の11の国立公園では、16歳以上の米国非居住者が1人 $100 の nonresident fee の対象です。
ルーヴル美術館では、EEA の居住者でも国民でもない人が Non-EEA visitor rate の €32.00 の行に入ります。
Gift Aidの列を選ぶと得になりますか
英国で所得税を払っていない旅行者には、得になりません。
1日の入場なら、Gift Aid の寄付は通常の入場料より10%以上多くなければ対象になりません。
覚えて帰る1文|入場料の英語を決めるのは単語ではなく料金表の行
最後に、この記事で決めた一文に戻ります。
How much is admission?
admission は、36語・388個の語義を数えた中で、それ1語で入場料を名指しできる語でした。
ただし窓口で払う額を決めるのは、単語ではなく料金表のどの行に自分が入るかです。
料金表で読む5つの行
- 年齢の行=Adult・Child・65+ の線は館ごとにずれる
- 割引の行=Concession に学生が入るかは館の注記で決まる
- 列の名前=Online price と Walk-up price で値段が変わる
- 住所の行=Resident と Nonresident、EEA と Non-EEA で値段が変わる
- 無料の行=誰が・いつ・何人まで、の3つを読む
料金表の行を自分で選べれば、入場料の英語は How much is admission? の1文で足ります。
あわせて読みたい記事として、遊園地のチケット売り場で ticket と admission を使い分ける場面は、遊園地のチケット売り場の英語の記事で読めます。↓

参考文献
- admission(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- admittance(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- entry(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- entrance(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- fee(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- fare(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- charge(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- ticket(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- pass(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- concession(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- discount(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- donation(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- free(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- complimentary(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- adult(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- child(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- senior(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- pensioner(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- student(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- infant(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- refund(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- surcharge(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- tariff(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- rate(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- valid(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- waive(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- voucher(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- toll(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- membership(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- annual(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- OAP(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- concessionary(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- resident(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- nonresident(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- family(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- walk-up(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- Tickets – Edinburgh Castle(エディンバラ城 公式サイト)
- Opening times and prices – Westminster Abbey(ウェストミンスター寺院 公式サイト)
- Hours & admission – Plan and book your visit(ルーヴル美術館 公式サイト)
- Entrance Fees by Park(米国立公園局 公式サイト)
- Fees & Passes – Yosemite National Park(米国立公園局 ヨセミテ国立公園 公式サイト)
- Income Tax Act 2007, section 420: Disregard of certain admission rights(英国政府 legislation.gov.uk 公式サイト)
- Income Tax Act 2007, section 414: Relief for gifts to charity(英国政府 legislation.gov.uk 公式サイト)
- The Rule on Unfair or Deceptive Fees: Frequently Asked Questions(米連邦取引委員会 FTC 公式サイト)
- FTC Rule on Unfair or Deceptive Fees to Take Effect on May 12, 2025(米連邦取引委員会 FTC 公式サイト)
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