MENU

英語を話せるようになるまでの期間は? ケンブリッジ英語検定の学習時間と文科省の調査を読んで、4つの段階と1日の時間に直しました

英語を話せるようになるまでの期間と段階を説明するひつじのイラスト
英語を話せるようになるまでの期間と段階を説明するひつじのイラスト
ひつじ

英語を話せるようになるまで、どれくらいかかりますか?
先が見えないと、毎日の勉強が続きません。

回答

英語を話せるようになるまでの期間は、目標のレベルと1日の学習時間で決まります。

  • ケンブリッジ英語検定の目安では、まったくの初心者から英検準2級相当のCEFR A2まで約180〜200時間、英検2級相当のB1まで約350〜400時間です。
  • 1日1時間なら、A2までは約7か月、B1までは約1年余りが目安になります。

中学英語が残っている人は、そこからの出発になるので、この時間より短く済むこともあります。

筆者が、ケンブリッジ英語検定の学習時間の目安と、文部科学省の英語教育実施状況調査・資格試験との対照表を読んで確かめ、話せるようになるまでの段階と期間に並べ直しました。

この記事を読めば、

  • 自分の目標まであと何時間か
  • 今いるのがどの段階か
  • 伸びを自分の耳で確かめる方法

が分かり、先の見えない不安が「あと何か月」に変わります。

TOC

英語を話せるようになるまでの期間は目標のレベルしだい

「英語を話せる」と一口に言っても、指している中身は人によって違います。

旅先で注文ができれば十分な人もいれば、会議で意見を言いたい人もいるはずです。

ゴールが違えば、そこまでの距離も変わります。

そこで、国際的な物差しであるCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)のレベルごとに、必要な学習時間の目安を確かめました。

話せるの中身を先に決める

期間を考える前に、自分にとっての「話せる」を1行で書き出しておきます。

「話せる」の中身の例(筆者の整理)
  • 旅先で注文・道案内・買い物のやりとりができる
  • 初対面の人と自己紹介と簡単な雑談ができる
  • 仕事の打ち合わせで、自分の意見と理由を言える
  • 相手の意見に反論して、話し合いをまとめられる

上から下へ行くほど、必要な語彙と組み立ての力が増えていきます。

目標が1行で書けると、下の表のどのレベルを目指せばいいかが読み取りやすくなります。

学習時間の目安はレベル別

英語の検定試験を作っているケンブリッジ大学英語検定機構は、CEFRの各レベルに届くまでの学習時間の目安を公開しています。

CEFRのレベル英検の目安初心者からの学習時間(累計)
A2準2級相当約180〜200時間
B12級相当約350〜400時間
B2準1級相当約500〜600時間
C11級相当約700〜800時間
C2―約1,000〜1,200時間

学習時間はケンブリッジ英語検定の「Guided learning hours」、英検の目安は文部科学省の令和6年度「英語教育実施状況調査」の対応表記から並べました。

この時間は、まったくの初心者から数えた累計の数字です。

たとえばB1に届くまでに約350〜400時間という意味で、A2からB1までに400時間かかるという意味ではありません。

数字はあくまで目安

同じページには、この数字はあくまで目安だという断り書きも添えられています。

These figures are intended as a guideline only.

(ケンブリッジ英語検定の学習時間の解説ページより)

また、ここでいう学習時間は、授業や指導を受けながら学ぶ時間を指しています。

一人で進める場合は、同じ時間でも中身の濃さに差が出やすくなります。

それでも、ゴールまでの距離をつかむ物差しとしては、とても役に立つ数字です。

英語を話せるようになるまでの4つの段階

次に、話す力がどんな順番で育っていくかを、4つの段階に分けて整理します。

この分け方は、上の学習時間や、話すための練習法をもとに筆者がまとめたものです。

自分が今どの段階にいるかが分かると、次にやる練習がはっきりします。

話せるようになるまでの4つの段階
  1. 決まり文句がそのまま言える
  2. 型に単語を入れ替えて言える
  3. 短い文を2つ3つつなげて言える
  4. 相手の返事に合わせて会話を続けられる

決まり文句を言える段階

最初の段階は、あいさつや注文のような決まった言い回しを、そのまま口に出せる状態です。

Could I have this one? や Where is the station? のように、場面と表現がセットで覚えられています。

この段階では、文を組み立てる力より、よく使う一言を丸ごと覚えることが近道です。

練習は、音声を聞いてまねして言う音読とリピーティングが中心になります。

1つの表現につき、場面を思い浮かべながら10回ほど声に出すのが目安です。

注文・道・支払いで何度も口にする8つの型は、海外旅行の英語フレーズの記事にまとめています

型を入れ替える段階

2つ目は、覚えた型の一部を入れ替えて、自分の言いたいことに合わせられる段階です。

I’d like a coffee. を I’d like a window seat. に変えるように、型の中の単語を差し替えます。

型を持つと言える文が一気に増えます。

中学で習う文型が、ここでそのまま型として役に立ちます。

型の入れ替えの例(筆者の作例)
  • I’d like a coffee. → I’d like a window seat.
  • Can I use this card? → Can I use this coupon?
  • I’m looking for a bag. → I’m looking for the bus stop.

この段階の練習には、日本語の短い文を見てすぐ英語で言う瞬間英作文が向いています。

1つの型につき、入れ替える単語を5つ用意して続けて言うと、型が口になじみます。

文をつなげる段階

3つ目は、短い文を2つ3つつなげて、理由や順番を説明できる段階です。

because や so、and then のようなつなぎの言葉を使って、1文では言い切れない内容を伝えます。

CEFRのB1あたりが、この段階の目安です。

自己紹介や休日の話を、30秒ほど止まらずに話せるかどうかで確かめられます。

練習は、その日の出来事を3文で英語にして言う独り言が手軽です。

1文目で何をしたか、2文目でなぜか、3文目でどう思ったかを言う形にすると、つなぎの言葉を使う場面が自然に生まれます。

会話を続ける段階

最後は、相手の返事を聞いて、その内容に合わせて質問を返したり、話を広げたりできる段階です。

ここまで来ると、話す力と聞く力を切り分けることはできません。

聞き取れなかったときに聞き返せることも、会話を続ける大事な力の1つです。

Sorry?とPardon?のどちらが失礼にならないかは、聞き返す英語の記事で確かめられます

英語を話せるようになるまでを1日の時間で割った月数

学習時間の目安が分かったら、自分の1日の時間で割ってみます。

下の表は、目標までの時間(上限側の200・400・600時間)を、1日の学習時間ごとの月数に直したものです。

1日の学習時間A2まで(200時間)B1まで(400時間)B2まで(600時間)
30分約13か月約27か月約40か月
1時間約7か月約13か月約20か月
2時間約3〜4か月約7か月約10か月

1か月を30日として、時間を割り算しただけの数字です。

中学や高校で学んだ時間は差し引いていないので、学び直しの人はここから短くなる余地があります。

平日と休日で分ける

毎日同じ時間を取れない人は、1週間の合計で考えると無理がありません。

平日は30分ずつ、休日は2時間ずつなら、1週間で6時間半です。

1週間の合計が7時間前後なら、1日1時間の列を目安に読めます。

大事なのは、続けられる時間を先に決めてから、ゴールの時期を逆算することです。

すきま時間の使い道

通勤や家事の時間は、音声を聞くことや、覚えた型を小声で言ってみることに向いています。

机に向かう時間は、瞬間英作文や音読のように、口を大きく動かす練習に回します。

すきま時間を足し合わせると、1日30分の上乗せも難しくありません。

英語を話せるようになるまでの出発点|中高生の今の英語力

学び直す大人が、どのあたりから出発するのかも見ておきます。

文部科学省が毎年行っている英語教育実施状況調査には、中高生の英語力の数字が出ています。

中学3年生の英語力

令和6年度の調査では、CEFR A1レベル相当(英検3級相当)以上の中学3年生は52.4%でした。

A1は、4つの段階でいえば、決まり文句を言える段階から型を入れ替える段階の入口にあたります。

中学を出た時点で、約半分の生徒がこの入口に立っていることになります。

学び直す大人の出発点

大人の場合は、中学や高校で学んだ英語が、読む知識としては残っていることが多いはずです。

一方で、声に出して使った時間は少ないため、話す段階では決まり文句の段階から始め直す人も少なくありません。

読める単語や文法は、口に出す練習をすれば早く話す側に回せます。

そのため、学び直しの人は、ケンブリッジ英語検定の表の時間を上限として見ておくと安心です。

高校3年生の英語力

同じ調査では、CEFR A2レベル相当(英検準2級相当)以上の高校3年生が51.6%、B1レベル相当(英検2級相当)以上が21.2%でした。

学年レベル割合(令和6年度)
中学3年生A1相当以上52.4%
高校3年生A2相当以上51.6%
高校3年生B1相当以上21.2%

数字は文部科学省の令和6年度「英語教育実施状況調査」の結果から抜き出しました。

高校3年生の時点でB1に届いている人は、約5人に1人です。

多くの人にとって、話せるようになるまでの道のりは、A2からB1のあいだを越えるところが山場です。

英語を話せるようになるまでに来る伸び悩みの時期

続けていると、ほとんどの人が「伸びが止まった」と感じる時期に当たります。

止まったように見えるだけで、実際には中で力がたまっていることも少なくありません。

聞けるのに話せない時期

リスニングが先に伸びて、話す力があとから追いかけてくる時期があります。

Real language acquisition develops slowly, and speaking skills emerge significantly later than listening skills, even when conditions are perfect.

(クラッシェン氏の著書『Principles and Practice in SLA』より)

条件がそろっていても、話す力は聞く力よりかなり遅れて出てくるというのが、クラッシェン氏の指摘です。

聞けるのに話せないのは、やり方の失敗ではなく、順番どおりに進んでいる途中の姿なのです。

聞いて分かる英語が増えるほど、自分の話す英語との差が目に付きやすくなります。

この時期は、聞いて分かった文を声に出して言ってみる練習を足すと、差が縮まりやすくなります。

伸びが見えない時期

毎日少しずつ伸びていても、昨日の自分と比べるだけでは違いに気づけません。

伸びが見えないと、やり方が間違っているのではと不安になるものです。

伸びは1日単位ではなく、1か月単位で比べると見えやすくなります。

練習の中身を入れ替える

同じ練習を何か月も続けていると、慣れてしまって負荷がかからなくなることがあります。

伸び悩んだと感じたら、時間はそのままで、練習の中身を1つだけ入れ替えてみます。

入れ替えの例
  • 音読の教材を、少しだけ難しいものに変える
  • 瞬間英作文の文を、自分の生活の話題で作り直す
  • 独り言を、相手のいる会話の時間に置き換える

時間を増やすより先に、中身を変えるほうが続けやすい対策です。

英語を話せるようになるまでの進み具合の測り方

伸び悩みの不安を減らすには、進み具合を自分で測れるようにしておきます。

1分の録音で比べる

いちばん手軽なのは、同じお題で1分話して、スマホで録音しておく方法です。

自己紹介、休日の過ごし方、好きな食べ物のように、お題を3つほど決めておきます。

1か月ごとに同じお題で録音し直すと、止まった回数や使えた型の数が増えているかどうかが、自分の耳で分かります。

比べるのは1か月前の自分です。

1分録音のお題と話し出しの例
  • 自己紹介 → Hi, I’m … I live in …
  • 休日の過ごし方 → On weekends, I usually …
  • 好きな食べ物 → My favorite food is … because …

録音を聞き返すときは、止まった回数、日本語が混ざった回数、使えたつなぎの言葉の数の3つだけを数えます。

数える項目を決めておくと、1か月前との違いが数字で比べられます。

検定試験の面接で確かめる

もう少し客観的に測りたい人は、スピーキングの試験がある検定を目標にする方法もあります。

英検は3級以上の二次試験に面接があり、級ごとのCEFRの目安は文部科学省の対照表でも確かめられるのが便利な点です。

受ける級を決めると、そこまでの残り時間が上の表から読めるので、計画が立てやすくなります。

英語を話せるようになるまでを縮める3つの工夫

同じ学習時間でも、やり方しだいで話せるようになるまでの期間は変わります。

話す場面を絞る

最初から何でも話せるようになろうとすると、覚える範囲が広すぎて進みが遅くなります。

旅行、仕事の自己紹介、趣味の話のように、まずは場面を1つに絞るのがコツです。

同じ表現を何度も口にできるので、1つの場面を話せるようになるまでが早くなります。

知っている単語で言い換える

単語が出てこなくて止まる時間は、話す練習の中でいちばんもったいない時間です。

難しい1語を探す代わりに、知っている簡単な単語で説明し直せると、会話が止まらなくなります。

少ない語彙で言い換えて話すのは、約1,500語の基本語で話すグロービッシュや、インド式英会話でも重視されている考え方です。

インド出身の講師サチン・チョードリー氏が、この言い換えの考え方を全4回の無料動画講座で公開しています。

毎日少しでも口を動かす

話す練習は、間を空けずに続けるほど口の出だしが軽くなります。

1日5分でも、声に出して英語を言う時間を毎日入れておくのがコツです。

週末にまとめて3時間やるより、毎日30分を6日続けるほうが、口の動きは保ちやすくなります。

英語を話せるようになるまでの段階別の練習

ここまでの話を、段階ごとの練習の組み合わせにまとめておきます。

段階中心になる練習1日の配分の例
決まり文句音読・リピーティング音読20分+聞く10分
型の入れ替え瞬間英作文瞬間英作文20分+音読10分
文をつなぐ独り言・英語日記独り言15分+瞬間英作文15分
会話を続ける相手のいる会話会話25分+振り返り5分

配分は1日30分の場合の筆者の作例で、時間が多い人は同じ割合で伸ばします。

入れる練習を切らさない

どの段階でも、意味の分かる英語を聞いたり読んだりする時間は残しておきます。

言語習得の研究で知られるクラッシェン氏は、理解できる英語を受け取ることを、習得の中心に置きました。

Language acquisition does not require extensive use of conscious grammatical rules, and does not require tedious drill.

(Krashen『Principles and Practice in SLA』より)

入れる英語が減ると、口から出せる表現の材料も増えなくなります。

出す練習で穴を見つける

一方で、口に出してみないと、自分が言えない表現には気づけません。

話してみて詰まった表現をメモしておき、次の日の瞬間英作文や音読の材料にします。

入れる練習と出す練習を行き来することが、話せるようになるまでの期間を縮める土台です。

英語を話せるようになるまでのよくある質問

英語を話せるようになるまでの期間について、よく出る質問に答えます。

英語は3か月で話せるようになりますか?

1日2時間を3か月続けると、合計で約180時間になります。

ケンブリッジ英語検定の目安では、初心者からA2(英検準2級相当)までが約180〜200時間なので、A2の目安に届く時間です。

中学英語が残っている人は、さらに先まで進める余地があります。

大人になってからでも話せるようになりますか?

必要なのは年齢より学習時間の合計です。

大人は目的がはっきりしている分、覚える場面を絞り込みやすいという強みがあります。

独学でも話せるようになるまで進めますか?

型を覚える段階と、型を入れ替える段階までは独学でも十分に進められます。

会話を続ける段階は相手がいないと練習しにくいので、オンライン英会話やAIとの音声会話で相手のいる時間を足します。

毎日どれくらいの時間をかければいいですか?

続けられる時間を先に決めるのがおすすめです。

1日1時間なら、初心者からA2(英検準2級相当)までが約7か月、B1(英検2級相当)までが約1年余りが目安になります。

話せるようになったと感じる目安はありますか?

1分の録音で、決めたお題について止まらずに話し切れるかが1つの目安になります。

自己紹介と休日の話を30秒ずつ話せれば、文をつなげる段階に入ったと考えてよいでしょう。

何から始めればいいですか?

話したい場面を1つ決めて、その場面の決まり文句を声に出して覚えるところから始めます。

次に、中学で習う文型を使って、覚えた型の単語を入れ替える練習に進みます。

英語を話せるようになるまでのまとめ

話せるようになるまでにかかる時間は、目指すレベルと、1日に使える時間の掛け合わせで見えてきます。

ケンブリッジ英語検定の目安では、初心者からA2まで約180〜200時間、B1まで約350〜400時間です。

話す力は、決まり文句→型の入れ替え→文をつなぐ→会話を続ける、の4つの段階で育っていきます。

1日1時間なら、A2までは約7か月、B1までは約1年余りが目安です。

知っている単語で言い換えて話すコツを動画で見たい人は、下の無料講座から始められます。

\単語より先に「言い換え」を覚える/

インド式英会話とグロービッシュの考え方が学べる

今なら全4回の動画講座が完全無料

⇧目次に戻る⇧

あわせて読みたい。

決まり文句の段階をお店で試したい人は、レストランの英語の記事で入店から退店までの9場面を順番に練習できます

参考文献(情報確認日:2026年9月27日)
Let's share this post !

Author of this article

Comments

To comment

TOC