
謝るの英語で最初に口が止まるのは、駅の人混みで誰かの肩にぶつかった、その一瞬です。
日本語なら「すみません」の一言で済みます。
英語では、その一言が Sorry と Excuse me の2つに割れます。
どちらを言っても通じそうに見えますが、辞書を引くと受け持っている場面がずれていました。
Sorry は「やってしまったこと」に向けて言う語で、Excuse me は「これからやること」や「その場の小さな失礼」に向けて言う語です。
この記事では Cambridge Dictionary で31語を引き、語義を1個ずつ数えました。
合計は211個でした。
そのうえで、謝ることそのものを法律で定めている英国・スコットランド・カナダの条文と、英国の道路のルールを読みました。
読んだ原文は、英国の Compensation Act の第2条、スコットランドの Apologies (Scotland) Act の第1条と第3条、ブリティッシュコロンビア州の Apology Act、英国政府の Highway Code の第286条と第287条です。
出典として並べたのは、この記事を書きながら実際に開けたページだけです。
開けなかったページの内容は一文字も書いていません。
なお、この記事は法律の助言をする記事ではありません。
条文に書いてあった文を、旅先で口にする一言の判断材料として並べていきます。
謝るの英語は「Sorry」と「Excuse me」の2つ|ほかの謝罪の言葉より先に結論
結論から書きます。
ぶつかった、足を踏んだ、遅れた、と自分がやってしまったあとは、この一文です。
Sorry, my fault.
すみません、私のせいです、という意味です。
ぶつかる前、人の前を通る前、話しかける前は、こちらの一文です。
Excuse me.
失礼します、ちょっと通してください、という意味です。
やったあとか、やる前かで分けて、後はSorry、前はExcuse meと覚えると、迷う時間がほとんどなくなります。
遅れて着いたときは、late を足して1文にします。
Sorry I’m late.
遅れてごめんなさい、という意味です。
待たせた時間が長いときは、keep を使って相手の側から言い直します。
Sorry to keep you waiting.
お待たせしてすみません、という意味になります。
謝る英語で最初に決めるのは、丁寧さの度合いではなく、やったあとか、やる前かです。
覚えるのが1つだけなら、Sorry にしてください。
理由は3つあります。
ひとつめは、Cambridge の sorry の語義に「謝るときに使う」がそのまま入っていることです。
ふたつめは、Sorry の1語に my fault や I’m late を足すだけで、場面ごとの1文に組み替えられることです。
みっつめは、英国やカナダの法律が、謝罪の言葉を sorry という語で定義していることです。
なぜそう言えるのかを、ここから辞書の語義の数と各国の条文でほどいていきます。
謝るの英語でsorryを先に覚える理由|辞書に並ぶsorryの語義14個
Cambridge Dictionary で sorry を引くと、語義は14個でした。
英英の学習者辞典に9個、米語の辞典に5個あります。
英英側の1個目は「used to say that you wish you had not done what you have done」です。
自分がやったことを、やらなければよかったと思っていると伝えるときに使う、という説明です。
例文は Oh, I’m sorry – I didn’t see you there. でした。
ごめんなさい、そこにいるのが見えませんでした、という意味です。
人にぶつかったときの一言が、そのまま辞書の1個目の例文に載っています。
2個目は「feeling sadness, sympathy, or disappointment」です。
悲しみや同情や残念な気持ちを表す語義で、謝罪ではありません。
例文は I feel so sorry for their kids でした。
相手の不幸に寄り添う sorry も、同じ語の中に入っています。
5個目は「used to show politeness when refusing something or disagreeing」です。
断るときや反対するときに、丁寧さを足すための sorry です。
例文は I’m sorry, but I think you’ve made a mistake. でした。
7個目は「used when apologizing for something」で、謝るときに使う、という短い1行です。
- 謝る:Sorry!(7個目)
- 悔やむ:I’m sorry I didn’t see you.(1個目)
- 同情する:I’m sorry to hear that.(2個目の系統)
- 断る:Sorry, you can’t go in there.(8個目)
- 聞き返す:Sorry?(9個目)
例文は “That’s my foot you’re stepping on.” “Sorry!” でした。
足を踏んでいますよ、と言われて Sorry! と返す、そのままの場面です。
9個目は「used when politely asking someone to repeat something or when politely interrupting someone」です。
聞き返すときと、話に割って入るときの sorry で、例文は Sorry? の1語でした。
sorry 1語の中に、謝る・同情する・断る・聞き返すの4つの役が同居しています。
米語側の3個目は、例文が The train will be moving shortly – we are sorry for the inconvenience. でした。
電車はまもなく動きます、ご不便をおかけしてすみません、という車内放送の文です。
旅先で耳にする sorry の多くは、この形で流れてきます。
謝るの英語をapologize・apology・pardon・forgive・regretで並べ直したときの語義の数の差
sorry 以外で「謝る」の辞書の訳に出てくる語を5つ引いて、語義の数を並べました。
apologize が2個、apology が6個、pardon が9個、forgive が7個、regret が5個です。
最初に apologize を見ます。
英英側は「to tell someone that you are sorry for having done something that has caused problems or unhappiness for them」でした。
相手に問題や不快を与えたことについて、すまないと伝える、という説明です。
apologize の定義の中に、sorry がそのまま入っています。
つまり apologize は「sorry と言う」ことを一語にまとめた動詞です。
I apologize. は口に出せますが、会話では I’m sorry. のほうが短く済みます。
apology は6個で、英英側の1個目が「an act of saying that you are sorry for something wrong you have done」でした。
例文は I owe you an apology – I’m afraid I forgot to send that report. です。
あなたに謝らなければなりません、報告書を送るのを忘れていました、という意味です。
2個目は、会議やパーティーに出られないことを丁寧に伝える伝言、という語義でした。
会議の議題では、欠席の連絡も apologies と呼びます。
pardon は9個で、英英側の1個目が「to forgive someone for something they have said or done」です。
例文は Pardon my ignorance, but what exactly is ergonomics? でした。
2個目と3個目は、罪を犯した人が公式に許される、恩赦の意味です。
pardonの9個中5個は恩赦と聞き返しで、ぶつかったあとの一言には sorry のほうが合います。
forgive は7個で、英英側の1個目は「to stop blaming or being angry with someone」でした。
責めるのや怒るのをやめる、つまり許す側の動詞です。
4個目に「used before you ask or say something that might seem rude」があります。
失礼に聞こえるかもしれないことを言う前に置く、Forgive me, but 〜 の形です。
regret は5個で、英英側の1個目は「a feeling of sadness about something sad or wrong or about a mistake that you have made」でした。
自分の間違いを悲しく思う気持ちで、米語側の2個目には fml、つまり改まった言い方の印が付いています。
| 語 | 語義の数 | 謝る場面での役 |
|---|---|---|
| sorry | 14 | 謝る・同情・断る・聞き返す |
| apologize | 2 | sorryと伝える |
| apology | 6 | 謝罪/欠席の連絡 |
| pardon | 9 | 許す/恩赦/聞き返す |
| forgive | 7 | 許す側の動詞 |
| regret | 5 | 悔やむ(改まった言い方) |
ここまでを1行でまとめます。
口で謝るのは sorry、書いて謝るのは apologize、許すのは forgive、改まった場で悔やむのは regret です。
人にぶつかったときの謝るの英語|bumpとExcuse meの使い分け
人混みでぶつかったときに使う動詞は bump です。
Cambridge の bump は14個の語義があり、英英側に11個、米語側に3個でした。
英英側の1個目は「to hit something with force」で、例文は She bumped into his tray, knocking the food onto his lap. です。
彼女が彼のトレーにぶつかって、食べ物が彼のひざに落ちた、という意味です。
米語側の2個目は「to hit against something or someone, esp. by accident」でした。
米語側の bump には「特に偶然に」が入っていて、わざとではないぶつかり方の語です。
ぶつかったあとに言うなら、bump into を過去形にして1文にします。
Sorry, I bumped into you.
すみません、ぶつかってしまいました、という意味です。
ここで Excuse me の側も見ておきます。
Cambridge の excuse me は9個の語義があり、英英側に6個、米語側に3個でした。
英英側の1個目は「a polite way of attracting someone’s attention」で、知らない人に話しかけるときの言い方です。
2個目は「used to politely ask someone to move so that you can walk past them」でした。
例文は Excuse me, can I just get past? です。
すみません、通してもらえますか、という意味です。
4個目に「used to say sorry for something you have done by accident」があります。
Excuse me にも「偶然やってしまったことを謝る」語義があり、例文は Did I take your seat? Do excuse me. でした。
つまり Excuse me は、軽い失礼なら謝罪にも使える語です。
それでも、ぶつかって相手が荷物を落としたような場面では、Sorry のほうが辞書の1個目と重なります。
sorry の1個目の例文が「見えませんでした」という、まさにぶつかったあとの一言だからです。
- 人の前を通る前:Excuse me.
- 軽く肩が触れた:Excuse me. または Sorry.
- 足を踏んだ・物を落とさせた:Sorry, my fault.
- 相手がけがをしたかもしれない:Are you OK? を先に言う
けがの有無を聞くときは、謝る言葉より先に相手の様子を聞きます。
Are you OK?
大丈夫ですか、という意味です。
足を踏んだときは、Cambridge の sorry の7個目の例文がそのまま使えます。
Sorry! I stepped on your foot.
ごめんなさい、足を踏んでしまいました、という意味です。
話しかける前の Excuse me の使い方は、道を聞く英語の Excuse me から始まる1文を辞書で数えた記事で読めます。↓

遅れたときの謝るの英語|late・delay・hold upの言い方
待ち合わせや予約の時間に遅れたときは、late を使います。
Cambridge の late は7個の語義があり、英英側に4個、米語側に3個でした。
英英側の2個目が「(happening or arriving) after the planned, expected, usual, or necessary time」です。
予定や約束の時間より後に起きる、または着く、という説明です。
英英側の4個目と米語側の3個目は、亡くなった人を指す late でした。
the late 〜 と名詞の前に置くと「故〜」の意味になるので、遅刻の話では I’m late. の形で使います。
着いた瞬間に言う一文はこれです。
Sorry I’m late.
まだ着いていなくて、遅れると先に伝えるときは、be going to を使います。
Sorry, I’m going to be late.
すみません、遅れそうです、という意味です。
何分遅れるかを足すと、相手が待つかどうかを決められます。
I’ll be about ten minutes late.
10分ほど遅れます、という意味です。
遅れた理由を言うときに出てくるのが delay と hold up です。
delay は6個の語義があり、英英側の2個目が「to cause someone or something to be slow or late」でした。
誰かや何かを遅らせる、という意味です。
4個目は名詞で「the situation in which you have to wait longer than expected」です。
hold up は16個の語義があり、英英側の2個目が「to delay someone or something」でした。
ビジネス英語側の4個目にも「a delay that prevents something from happening」が載っています。
hold upは遅延と強盗の2つの顔を持つ語で、英英側の3個目は暴力で物を奪うことでした。
遅れた理由を言うなら、受け身にして自分が止められた形にします。
Sorry, I got held up in traffic.
すみません、渋滞につかまりました、という意味です。
traffic は17個の語義があり、英英側の1個目が「the number of vehicles moving along roads」でした。
道路を走る車の数、という説明で、渋滞の traffic はここから来ています。
電車が止まったときは、train を主語にして delay を受け身で使います。
My train was delayed.
電車が遅れました、という意味です。
遅れた理由を言うときは、自分を主語にせず、電車や道路を主語にすると言い訳に聞こえにくくなります。
ただし相手を待たせた事実は変わらないので、理由の前に Sorry を置きます。
時間を守る人を表す punctual は4個の語義があり、英英側は「arriving, doing something, or happening at the expected, correct time; not late」でした。
会う場所と時間を先に決める言い方は、待ち合わせの英語を Where should we meet? の1文から並べた記事で読めます。↓

間違えたときの謝るの英語|mistake・fault・my badの伝え方
注文を間違えた、人の席に座った、と自分の間違いを認めるときは、mistake と fault を使います。
mistake は6個の語義があり、英英側の1個目が「an action, decision, or judgment that produces an unwanted or unintentional result」でした。
望まない、または意図しない結果を生む行動や判断、という説明です。
2個目は by mistake の形で「by accident」でした。
自分の間違いを言うなら my mistake、わざとではないことを足すなら by mistake です。
Sorry, my mistake.
すみません、私の間違いです、という意味です。
I took your seat by mistake.
間違えてあなたの席に座ってしまいました、という意味です。
fault は16個の語義があり、英英側に9個、米語側に4個、ビジネス英語側に3個でした。
英英側の1個目が「a mistake, especially something for which you are to blame」です。
責められるべき間違い、という説明で、mistake より責任の重さが前に出ます。
米語側の2個目は「responsibility for a mistake or for having done something wrong」でした。
ビジネス英語側の3個目には、保険の請求などで責任者を決めなくてよい手続き、という語義があります。
fault は機械の故障や地震の断層まで含む語で、16個のうち謝罪に使うのは責任の語義だけです。
My fault. と言うと、責任が自分にあると口に出したことになります。
軽い場面なら、もっと軽い言い方もあります。
my bad は1個の語義で、「used for saying that you accept that you are wrong or that something is your fault」でした。
自分が間違っていた、自分のせいだと認める言い方で、informal、つまりくだけた言い方の印が付いています。
例文は “You brought the wrong book.” “Okay, my bad. I’ll go get it.” です。
友人同士なら使えますが、店やホテルの人に言う言葉ではありません。
- 店やホテルで:Sorry, my mistake.
- 友人同士で:My bad.
- 責任をはっきり認める:It was my fault.
小さな失敗の瞬間に口から出る oops と whoops は、どちらも2個の語義でした。
oops の英英側は「an expression of surprise or feeling sorry about a mistake or slight accident」です。
小さな事故への驚きと申し訳なさを1語で出す声で、そのあとに Sorry を続けます。
不器用さを自分で認める clumsy は6個の語義があり、英英側の1個目が「A clumsy person often has accidents because they do not behave in a careful, controlled way」でした。
Oops, sorry. How clumsy of me.
あっ、ごめんなさい、私ったら不注意でした、という意味です。
店とホテルで言われる謝るの英語|I’m afraidとinconvenienceの読み方
旅先では、謝る側より謝られる側になる場面のほうが多くあります。
店やホテルの人が使う謝罪の言葉は、sorry ではなく afraid と inconvenience の形で届くことがあります。
afraid は6個の語義があり、英英側の1個目は「feeling fear」でした。
怖がる、という意味です。
ところが2個目は「used to politely introduce bad news or disagreement」です。
悪い知らせや反対意見を、丁寧に切り出すときに使う、という説明でした。
例文は This is your room – it’s rather small, I’m afraid. です。
こちらがお部屋です、あいにく少し狭いのですが、という意味です。
ホテルの I’m afraid は怖がっているのではなく、悪い知らせの前置きです。
3個目は「used to politely say “no”」で、例文が I’m afraid not. でした。
残念ながらできません、という意味です。
I’m afraid が聞こえたら、そのあとに断りや悪い知らせが続くと身構えます。
inconvenience は3個の語義があり、英英側の1個目は「a state or an example of problems or trouble, often causing a delay or loss of comfort」でした。
遅れや不快を招く問題やトラブル、という説明です。
We apologize for any inconvenience.
ご不便をおかけして申し訳ありません、という意味です。
空港や駅の放送、ホテルの張り紙で、この形がよく使われます。
apologetic は2個の語義で、英英側は「showing that you feel sorry about having caused someone problems or unhappiness」でした。
相手が apologetic だったと言えば、申し訳なさそうだった、という意味になります。
手紙やメールの結びに使う sincerely は4個の語義があり、2個目が「used to end a formal letter」でした。
書いて謝るときの結びは Sincerely で、文の中身は I apologize for 〜 の形が合います。
ホテルに予約の間違いを伝えるときなどに、メールの形で使えます。
I apologize for the late reply.
返信が遅れて申し訳ありません、という意味です。
事故で謝るの英語|英国・スコットランド・カナダの謝罪の法律で確かめた線引き
旅先で車の事故やけがが絡むと、Sorry の一言をためらう人がいます。
謝ったら責任を認めたことになるのでは、という心配です。
英語圏には、この心配そのものを条文で扱っている法律があります。
この記事で読んだのは、英国のイングランドとウェールズ、スコットランド、カナダのブリティッシュコロンビア州の3か所の条文です。
ここに並べるのは条文の文言だけで、ほかの国や州の扱いはこの記事では扱っていません。
イングランドとウェールズのCompensation Act第2条
英国の Compensation Act の第2条の見出しは「Apologies, offers of treatment or other redress」です。
本文は1文だけでした。
An apology, an offer of treatment or other redress, shall not of itself amount to an admission of negligence or breach of statutory duty.
謝罪や、治療の申し出やその他の償いは、それだけでは過失や法定の義務違反を認めたことにはならない、という意味です。
イングランドとウェールズでは、謝ったこと「それ自体」は過失の自白にならないと条文が定めています。
of itself、つまり「それだけでは」の2語が入っている点も読み落とせません。
スコットランドのApologies (Scotland) Actの定義
スコットランドには、謝罪だけを扱う Apologies (Scotland) Act があります。
第3条が apology の定義で、謝罪とは、ある行為や怠ったことや結果について sorry だと思っている、または regret していると示す発言のことです。
法律の定義の中に、辞書で引いた sorry と regret の2語がそのまま入っています。
第1条は、法の対象になる法的な手続きの中で、手続きの外でした謝罪を責任の判断の証拠として採らないと定めています。
同じ条は、謝った人に不利な形でほかに使うこともできないと定めていました。
ブリティッシュコロンビア州のApology Act
カナダのブリティッシュコロンビア州にも Apology Act があります。
第1条の定義では、apology は同情や後悔の表明、sorry だという発言、そのほか悔いや気の毒に思う気持ちを示す言葉や行動のことです。
その言葉が落ち度を認めているかどうかは問わない、とまで定めています。
第2条は、謝罪が落ち度や責任を認めたことにならないと定めています。
同じ条の(c)は、保険の契約にどう書かれていても、謝罪によって保険の補償が無効にならないと定めていました。
謝罪で保険は無効にならないと、州の法律が言い切っています。
- イングランドとウェールズ:謝罪はそれだけでは過失の自白にならない
- スコットランド:手続きの外の謝罪は責任の判断の証拠に使えない
- ブリティッシュコロンビア州:謝罪は落ち度の自白にならず、保険も無効にならない
英国の道路で事故に関わったときのHighway Code
英国政府の Highway Code の第286条は、ほかの人や車や動物や物に損害やけがを与える衝突に関わったら、止まらなければならないと定めています。
止まったら、自分と車の持ち主の名前と住所、車の登録番号を、求める正当な理由がある人に伝えます。
その場で名前と住所を伝えなかったときは、できるだけ早く、遅くとも24時間以内に警察へ届けます。
第287条は、けが人がいて保険証書をその場で示さなかったときに、警察への届け出と7日以内の保険証書の提出を求めています。
英国の道路では、謝るかどうかより先に、止まって名前と住所と登録番号を伝える決まりがあります。
その場で使う英語は、謝る1文と情報を渡す1文の2つです。
I’m sorry. Are you hurt?
ごめんなさい、けがはありませんか、という意味です。
Here are my name, address and registration number.
私の名前と住所と登録番号です、という意味です。
accident は4個の語義があり、英英側の1個目は「something bad that happens that is not expected or intended and that often damages something or injures someone」でした。
bump の英英側の10個目には、車の事故、特に重くないもの、という語義も載っています。
It was just a bump.
軽くぶつかっただけです、という意味です。
ただし、けががあるかどうかは自分で決めずに、相手の答えを聞きます。
レンタカーの保険や返却の場面で使う言い方は、レンタカーの英語をカウンターで聞かれる順に並べた記事で読めます。↓

謝られたときに返す謝るの英語|No worriesとNever mindの返し方
相手に謝られたときの返し方も、辞書で引きました。
no worries は3個の語義があり、1個目が「used for telling someone not to be concerned about something」でした。
例文は “Oh, I’m sorry I got your name wrong!” “No worries.” です。
名前を間違えてごめんなさい、と言われて、気にしないで、と返す場面です。
謝られたときの返事として、no worries の例文が Cambridge にそのまま載っています。
2個目は、お礼を言われたときの返事、という語義でした。
never mind は3個の語義があり、英英側の1個目は「used to tell someone not to worry about something because it is not important」です。
大事なことではないから心配しないで、という説明でした。
no problem も3個の語義で、英英側の2個目は、お礼を言われたときの返事という語義です。
worry は9個の語義があり、英英側の6個目に「used for telling someone not to be concerned about something」がありました。
Don’t worry. の形で、謝ってきた相手を安心させる返事になります。
- 謝られた:No worries. / Don’t worry about it.
- 気にしていない:Never mind.
- お礼を言われた:No problem. / No worries.
許すと言葉ではっきり伝えたいときは、forgive より短い言い方のほうが自然です。
That’s OK.
大丈夫ですよ、という意味です。
It’s fine. Don’t worry about it.
平気です、気にしないでください、という意味になります。
blame は7個の語義があり、英英側の2個目に「said in order to tell someone that you understand why they are doing something」がありました。
I don’t blame you. は、責めていない、気持ちは分かる、という返事になります。
謝るの英語でやりがちな取り違え|Sorry?とExcuse me?の聞き返し
謝る言葉の Sorry と Excuse me は、語尾を上げると聞き返しに変わります。
sorry の英英側の9個目は、相手にもう一度言ってもらうときの sorry でした。
例文は “He’s late.” “Sorry?” “I said he’s late.” です。
excuse me の英英側の6個目も、聞こえなかったことをもう一度言ってもらうときの言い方でした。
例文は Excuse me, I didn’t quite hear what you said. です。
語尾を下げれば謝罪、上げれば聞き返し、と覚えておくと取り違えが減ります。
ただし excuse me の英英側の5個目は「said before disagreeing with someone」でした。
例文は Excuse me! That was my idea, not yours! です。
強く言うと、ちょっと待ってください、と反論の前置きになります。
強いExcuse me!は反論の合図なので、謝るつもりの場面では語気を落とします。
pardon の英英側の5個目には、I beg your pardon! の形で、相手の発言に気分を害したことを示す語義もありました。
聞き返しのつもりで強く言うと、失礼な発言をとがめる意味に寄ります。
- Sorry.(下げる):謝る
- Sorry?(上げる):聞き返す
- Excuse me.(下げる):前を通る・話しかける・軽く謝る
- Excuse me?(上げる):聞き返す
- Excuse me!(強く):反論の前置き
もう一つの取り違えは、I’m sorry を相手の不幸への言葉として言われたときです。
sorry の英英側の2個目は、同情や残念な気持ちでした。
I’m sorry to hear that. は、それを聞いて残念です、という意味で、相手が何かを謝っているのではありません。
I’m sorry to hear that. を謝罪と取り違えて「いえいえ」と返すと、会話がかみ合いません。
返すなら Thank you. で足ります。
聞き返すときの安全な一言は、聞き返す英語の Sorry? と Pardon? を辞書の語義で比べた記事で読めます。↓

謝るの英語についてよくある質問
SorryとExcuse meはどちらを使えばいいですか?
やってしまったあとは Sorry、これからやる前は Excuse me です。
Cambridge の sorry の1個目は、やったことをやらなければよかったと伝える語義でした。
excuse me の2個目は、人の前を通してもらう前の語義です。
I apologizeとI’m sorryは何が違いますか?
apologize の定義の中に sorry が入っていて、意味は重なります。
apologize は「sorry と伝える」ことを1語にした動詞で、メールや改まった場で使います。
口で謝るなら、短い I’m sorry. で足ります。
遅刻したときは英語でどう謝ればいいですか?
着いたときは Sorry I’m late. の1文です。
着く前に連絡するなら Sorry, I’m going to be late. と言い、何分遅れるかを足します。
理由を言うなら I got held up in traffic. のように、渋滞や電車を主語に近い形で置きます。
My badは目上の人にも使えますか?
Cambridge の my bad には informal、つまりくだけた言い方の印が付いています。
店やホテルの人、目上の人には Sorry, my mistake. を使うほうが合います。
英国で事故のときにSorryと言うと責任を認めたことになりますか?
イングランドとウェールズの Compensation Act の第2条は、謝罪はそれだけでは過失の自白にならないと定めています。
スコットランドとカナダのブリティッシュコロンビア州にも、謝罪を扱う法律があります。
ほかの国や州の扱いは、その土地の法律で別に確かめます。
覚えて帰る1文|謝るの英語を決めるのは単語ではなく場面
最後に、謝る場面で使う一文をもう一度置きます。
Sorry, my fault.
この一文には apologize も pardon も入っていません。
Cambridge Dictionary で sorry を引くと、語義は14個でした。
sorry の7個目は「謝るときに使う」の1行で、例文は足を踏まれた人への Sorry! でした。
謝るときに口が止まる原因は、Sorry と Excuse me と I apologize のどれが正しいかを迷うことです。
だから単語を選ぶ前に、やったあとか、やる前かを先に決めます。
場面別の謝る一言の早見
ここまでの語義と条文で、場面ごとの一言を並べ直します。
| 場面 | 言う一文 | 使う語の語義の数 |
|---|---|---|
| 人の前を通る前 | Excuse me. | excuse me 9 |
| 人にぶつかった | Sorry, I bumped into you. | bump 14 |
| 遅れて着いた | Sorry I’m late. | late 7 |
| 渋滞で遅れた | Sorry, I got held up in traffic. | hold up 16 |
| 間違えた | Sorry, my mistake. | mistake 6 |
| 謝られた | No worries. | no worries 3 |
ぶつかったら Sorry、通る前は Excuse me、遅れたら Sorry I’m late. の3つで、旅先の謝る場面はほとんど足ります。
電車や飛行機が遅れたときに聞こえてくる言葉は、飛行機の遅延と欠航の英語を掲示板の1語から確かめた記事で読めます。↓

参考文献
- sorry(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- apologize(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- apology(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- excuse(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- excuse me(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- pardon(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- afraid(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- fault(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- mistake(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- bump(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- late(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- delay(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- forgive(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- regret(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- accident(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- blame(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- oops(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- whoops(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- careful(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- apologetic(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- sincerely(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- inconvenience(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- clumsy(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- my bad(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- no worries(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- never mind(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- no problem(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- worry(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- hold up(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- traffic(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- punctual(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- Compensation Act section 2(legislation.gov.uk 英国政府の法令サイト)
- Apologies (Scotland) Act section 1(legislation.gov.uk 英国政府の法令サイト)
- Apologies (Scotland) Act section 3(legislation.gov.uk 英国政府の法令サイト)
- Apology Act(ブリティッシュコロンビア州政府の法令サイト BC Laws)
- The Highway Code: breakdowns and incidents rules 274 to 287(GOV.UK 英国政府公式サイト)
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