
お釣りの英語で口が止まるのは、レジで渡されたお金が足りないと気づいたのに、その一言が出てこない場面です。
日本語なら「お釣りが違います」で済みます。
英語では、お釣りに当たる語が change の1語しかありません。
ところが change は「変える」「着替える」「乗り換える」の意味も抱えている語です。
お釣りの英語は change の1語で足ります。
迷うのは語ではなく、その前後に置く動詞と形容詞です。
この記事では Cambridge Dictionary で23語を引き、英英・米語・ビジネスの3つの辞書欄に並ぶ語義を1個ずつ数えました。
合計は398個でした。
いちばん多かったのは keep の44個で、2番目が change の40個です。
そのうえで、英国の王立造幣局の法定通貨の指針、カナダ政府の1セント硬貨の廃止の説明資料、EU理事会規則974/98、日本の通貨法の4つの原文を読みました。
出典として並べたのは、この記事を書きながら実際に開けたページだけです。
硬貨の上限や端数の丸め方は国の決まりなので、原文の数字をそのまま置いていきます。
お釣りの英語はchangeの1語|Keep the change.とwrong changeより先に結論
結論から書きます。
Here’s your change.
お釣りです、という意味で、店員が渡すときの決まった形です。
受け取る側が覚えるのは、次の2文で足ります。
I think you’ve given me the wrong change.
お釣りが違うと思います、という意味です。
この文は Cambridge Dictionary の change の例文に、そのまま載っています。
Keep the change.
お釣りは取っておいてください、という意味になります。
こちらは keep の例文に “Keep the change,” she told the driver. の形で載っていました。
お釣りが違うときは wrong change、お釣りを渡したくないときは keep the change です。
どちらも change は数えない名詞で使われていて、a change とは言いません。
覚えるのが1つだけなら、wrong change の文にしてください。
理由は3つあります。
ひとつめは、Keep the change. は言わなくても困らないのに、wrong change は言わないとお金が戻らないことです。
ふたつめは、辞書の例文そのままなので、語順を組み立てる手間がいらないことです。
みっつめは、I think で始まるので、相手を責める響きが弱まることです。
なぜ change の1語で足りるのかを、ここから語義の数でほどいていきます。
お釣りの英語をchangeと訳すときのズレ|語義40個のうちお金の意味は4個
Cambridge Dictionary で change を引くと、語義は40個並びます。
英英の学習者辞典に21個、米語の辞典に10個、ビジネス英語の辞典に9個です。
英英側の1個目は「to exchange one thing for another thing, especially of a similar type」でした。
似た種類のものを別のものと取り替える、という説明です。
2個目は「to make or become different」で、変える、変わるの意味です。
お金の意味が出てくるのは、英英側の8個目が最初でした。
「to get or give money in exchange for money, either because you want it in smaller units, or because you want the same value in foreign money」です。
細かいお金や外国のお金に替える、という動詞の意味で、両替の change はここに入ります。
お釣りの意味の change は、英英側の17個目にやっと出てきます。
「the money that is returned to someone who has paid for something that costs less than the amount that they gave」という説明です。
渡した額より安いものを買った人に返されるお金、という意味になります。
その手前の15個目は「money in the form of coins rather than notes」でした。
紙幣ではなく硬貨の形のお金、つまり小銭のことです。
16個目は「smaller units of money given in exchange for larger units of the same amount」で、大きいお金と同じ額の細かいお金を指します。
英英側だけで、お金の意味の change は動詞1個と名詞3個の合わせて4個でした。
| 番号 | 品詞 | 意味 | 例文 |
|---|---|---|---|
| 8個目 | 動詞 | お金を細かくする・外貨に替える | (両替の意味) |
| 15個目 | 名詞 | 小銭 | She gave me €5 in change. |
| 16個目 | 名詞 | 細かくしたお金 | Do you have change for a 20-dollar bill? |
| 17個目 | 名詞 | お釣り | I think you’ve given me the wrong change. |
米語側では、7個目が「the difference in money, returned to the buyer, between what is paid for something and the lesser amount that it costs」です。
例文は It costs $17 and you gave me $20, so here’s your $3 change. でした。
17ドルの品に20ドルを出したので3ドルのお釣り、という計算がそのまま例文になっています。
お釣りの change は数えない名詞で、辞書の記号も[U]です。
だから a change でも changes でもなく、your change、the wrong change の形で使います。
お釣りの英語の周りにある語|coin・note・bill・cent・pennyの語義の数
お釣りを受け取ると、手の上には紙幣と硬貨が乗ります。
この2つを英語で言い分けるために、5語を引きました。
coin が10個、note が23個、bill が27個、cent が4個、penny が10個です。
coin の英英側の1個目は「a small, round piece of metal, usually silver or copper coloured, that is used as money」でした。
お金として使う、銀色か銅色の小さな丸い金属片、という説明です。
例文に I asked for £10 in 20p coins. が載っています。
10ポンドを20ペンス硬貨でください、と頼む文で、お釣りの崩し方を指定するときにそのまま使えます。
紙幣は英国で note、米国で bill と呼び名が割れます。
note の英英側の7個目が「a piece of paper money」で、辞書はそこに UK と US bill の印を付けています。
例文は a €20 note でした。
bill は27個で、5語のうち最多です。
英英側の1個目は「a request for payment of money owed, or the piece of paper on which it is written」で、請求書のことでした。
紙幣の意味は4個目に出てきます。
米語側の2個目は「A bill is also a check.」で、米国の bill は飲食店の伝票の意味にも使われます。
つまり米国で bill と言うと、紙幣なのか伝票なのかは文脈で決まります。
cent は4個で、英英側の1個目が「a unit of money worth 0.01 of a dollar, or a coin with this value」です。
2個目は「a unit of money worth 0.01 of a euro」で、ユーロの補助単位も cent でした。
penny は10個で、英英側の1個目が英国の最小の単位です。
1ポンドは100ペンスで、硬貨の額を言うときは pence か p を使う、という注記が付いています。
2個目が「in the US and Canada, a cent or a coin of this value」でした。
| 語 | 語義の数 | お釣りに近い意味 |
|---|---|---|
| coin | 10 | 硬貨 |
| note | 23 | 紙幣(英) |
| bill | 27 | 紙幣(米)・請求書・伝票 |
| cent | 4 | ドルとユーロの100分の1 |
| penny | 10 | 英国の最小単位/米加の1セント |
英国の硬貨は、ペンスの額で呼びます。
20ペンス硬貨なら a 20p coin、1ポンド硬貨なら a pound coin で、どちらも coin の例文に載っている形です。
英国の店で that machine doesn’t take 50 pence coins. と言われたら、その機械は50ペンス硬貨を受け付けないという意味でした。
この文も coin の例文にそのまま並んでいます。
ここまでを1行でまとめます。
硬貨は coin、紙幣は英国で note・米国で bill、1セントは米加で penny と呼ばれます。
硬貨の呼び名で聞くお釣りの英語|nickel・dime・quarterの語義
米国とカナダでは、硬貨に額ではなく呼び名が付いています。
レジで「quarters はありますか」と聞かれて、25セント硬貨のことだと分からないと会話が止まります。
nickel が7個、dime が7個、quarter が22個でした。
nickel の英英側の1個目は「a chemical element that is a silver-white metal」で、金属のニッケルです。
硬貨の意味は2個目で、「a US or Canadian coin worth five cents」でした。
dime は1個目が「an American or Canadian coin that has the value of ten cents」です。
残りの2個はアメリカンフットボールとバスケットボールの用語でした。
quarter は22個のうち、英英側の1個目が「4分の1」です。
2個目から4個目は15分の意味で、硬貨の意味は7個目の「in the US and Canada, a coin worth 25 cents」でした。
quarter は時刻の15分と25セント硬貨の2つで出てくるので、レジでは硬貨と読みます。
| 呼び名 | 額 | 語義の数 | 硬貨の意味の位置 |
|---|---|---|---|
| penny | 1セント | 10 | 英英2個目 |
| nickel | 5セント | 7 | 英英2個目 |
| dime | 10セント | 7 | 英英1個目 |
| quarter | 25セント | 22 | 英英7個目 |
硬貨の額を表す語として、denomination も引きました。
語義は6個で、英英側の1個目は「宗教の宗派」です。
お金の意味は2個目の「a unit of value, especially of money」でした。
ATMや両替の画面で small denominations と出たら、細かい額の紙幣のことです。
米国とカナダの店で硬貨を数えて渡すときは、呼び名をそのまま使います。
Two quarters and a dime.
25セント硬貨2枚と10セント硬貨1枚、という意味で、合わせて60セントです。
硬貨は呼び名で数えると、店員との確かめ合いが短く済みます。
レジで受け取るお釣りの英語|Here’s your change.とcashier・till・receipt
レジでお釣りが渡される流れは、どの国でもほぼ同じです。
店員が合計を言い、こちらが払い、お釣りとレシートが返ってきます。
レジの人を指す cashier は5個でした。
英英側の1個目が「a person whose job is to receive and pay out money in a shop, bank, restaurant, etc.」です。
店や銀行や飲食店で、お金を受け取って払い出す人、という説明になります。
2個目は軍から不名誉な形で除隊させる、という動詞でした。
レジそのものを指す till は10個です。
英英側の1個目は「〜まで」の until の意味でした。
レジの引き出しを指す till は、英英側の2個目にやっと出てきます。
「the drawer in a cash register or the cash register itself」で、例文が Next time you have the till open, could you give me some change? でした。
今度レジを開けたときに小銭をもらえますか、という意味です。
3個目は「土地を耕す」で、till には同じつづりの別の語が3つ重なっていることになります。
receipt は9個で、英英側の1個目が「something such as a piece of paper or message proving that money, goods, or information have been received」でした。
お金や品物を受け取った証明の紙、という意味です。
お釣りを数え直すときは、レシートと突き合わせるのがいちばん早い方法です。
Could I have a receipt, please?
レシートをもらえますか、という意味です。
数える動作は count で、語義は22個でした。
英英側の1個目は「to say numbers one after the other in order, or to calculate the number of people or things in a group」です。
Let me count it.
数えさせてください、という意味になります。
レジの前で黙って数えるより、この1文を挟むほうが、相手も待ってくれます。
数えたあとに合っていれば、That’s right, thank you. の1文で締めます。
合っていなかったときの言い方は、次の章で並べます。
お釣りの手前の支払いの場面は、お会計の英語をbillとcheckの語義から組み直した記事で読めます。↓

お釣りが足りないときの英語|wrong changeとshortの言い方
お釣りの間違いを伝える文は、2つの型に分かれます。
ひとつは「違う」と言う型、もうひとつは「足りない」と言う型です。
wrong は26個で、英英側に18個、米語側に8個ありました。
違う型の文は、change の例文そのままです。
I think you’ve given me the wrong change.
お釣りが違うと思います、という意味でした。
足りない型には short を使います。
short は34個で、英英側に18個、米語側に5個、ビジネス英語側に11個ありました。
英英側の1個目は「small in length, distance, or height」で、長さや背丈が短い意味です。
お金が足りない意味の short は、英英側の5個目の「to not have enough of something」です。
例文には to be short of space/time の形が並んでいます。
15個目には動詞の short があり、「to treat someone unfairly, by giving them less than they deserve」でした。
受けるべき額より少なく渡して不公平に扱う、という意味です。
I think I’m five dollars short.
5ドル足りないと思います、という意味になります。
足りない額を言うときは、数字を short の前に置きます。
- 額が分かるとき:I think I’m five dollars short.
- 額が分からないとき:I think you’ve given me the wrong change.
- 多すぎたとき:I think you’ve given me too much change.
多すぎたときも、wrong change の型の wrong を too much に替えるだけで言えます。
数字は short の前に置くと、相手は額で確かめられます。
レシートと手元のお金を並べて見せると、言葉が足りなくても伝わります。
This is my receipt, and this is my change.
これがレシートで、これがお釣りです、という意味です。
小銭がほしいときのお釣りの英語|change forとsmall change・loose change
お釣りの change には、「細かいお金」の意味もありました。
英英側の16個目で、例文は Do you have change for a 20-dollar bill? です。
20ドル札を崩せますか、という意味で、自動販売機やバスの前で使います。
Do you have change for a 20-dollar bill?
英国なら紙幣は note なので、bill を note に替えます。
Do you have change for a ten-pound note?
coin の例文の I asked for £10 in 20p coins. の型を使えば、崩し方まで指定できます。
崩してほしいときは change for、崩し方を指定するときは in 〜 coins です。
ポケットの小銭は loose change か small change と言います。
change の英英側の15個目には、My dad always used to carry a lot of loose change (= coins) in his pocket. の例文が載っていました。
同じ文を small change に替えた例文も並んでいます。
loose そのものは17個の語義を持っていて、英英側の1個目は「not firmly held or fastened in place」でした。
しっかり留められていない、という意味で、財布に入らず散らばった小銭の様子と重なります。
英国のスーパーで聞かれることがあるのが cashback です。
cashback は4個で、英英側の2個目が「an amount of money that a shop, usually a supermarket, allows you to take from your bank account when you pay for something with a bank card」でした。
カードで払うときに、口座から現金を一緒に引き出せる仕組みのことです。
Would you like any cashback?
現金の引き出しも要りますか、という意味です。
要らないときは No, thank you. で足ります。
要るときは、引き出したい額を数字で言います。
Twenty pounds, please.
20ポンドお願いします、という意味です。
お金を細かくする change と外貨に替える change の違いは、両替の英語をexchangeとchangeで比べた記事で読めます。↓

ちょうど払うときのお釣りの英語|exact changeとtenderの語義
お釣りが出ないように払うことを、英語では exact change と言います。
exact は12個で、英英側の1個目が「in great detail, or complete, correct, or true in every way」でした。
細部まで正しい、という意味です。
ビジネス英語側に exact change/money の項目があり、「the correct amount of cash needed to pay for something, and not more or less than the amount needed」という説明です。
多くも少なくもない、ちょうどの額の現金という意味です。
例文は Do you have the exact change? We’re out of quarters. でした。
ちょうどありますか、25セント硬貨を切らしています、という意味になります。
店員に exact change と言われたら、お釣りが出せないので、ちょうどの額で払ってほしいという合図です。
I don’t have exact change. Is a twenty OK?
ちょうどは無いのですが、20ドル札でいいですか、という意味です。
twenty は20ドル札を指す口語で、bill を省いた形になります。
払う行為を硬く言う語が tender です。
tender は26個で、英英側の1個目は「gentle, loving, or kind」でした。
やさしい、という形容詞が先に来ます。
2個目が体の痛み、3個目が肉や野菜のやわらかさでした。
お金を差し出す tender は、英英側の8個目の「to give or offer something」です。
legal tender は「法律で決まった支払いの手段」を指す組み合わせで、tender のページの関連語に並んでいます。
レジで tender を使う人はほとんどいませんが、硬貨の上限を決める法令は、この legal tender の語で書かれています。
カナダのお釣りの英語|1セント硬貨の流通停止と5セント単位の端数
カナダでは、レジで1セント硬貨を受け取ることが無くなりました。
王立カナダ造幣局は、1セント硬貨の金融機関への配布をやめました。
カナダ政府の予算資料の説明文書が、その決定と理由をまとめています。
理由として並ぶのは、購買力の低さ、額面に対する製造費の上昇、家庭にたまり続けること、環境への配慮、小売店と金融機関の手間の5つでした。
1セント硬貨の購買力は、発行当初の約20分の1まで下がっています。
新しい1セント硬貨を1枚作るたびに、製造費が額面を約0.6セント上回ります。
政府が1セント硬貨を供給する費用は、年に約1,100万ドルと見積もられていました。
1セント硬貨は値打ちを失うことなく、今も支払いに使えます。
セントは引き続きカナダの最小の通貨単位で、値札も1セント単位のままです。
1セント硬貨が無いときの現金の支払いは、最も近い5セント単位に切り上げるか切り捨てます。
丸めるのは、GST や HST という消費税を足したあとの合計だけです。
小切手、クレジットカード、デビットカードの支払いは、1セント単位のまま精算されます。
- 現金で払う:合計を最も近い5セント単位に丸める
- カードで払う:1セント単位のまま
- 丸めで動く額:1回の取引で最大2セント
1回の取引で動く額は最大2セントで、損も得も時間がたてば釣り合います。
たとえば税込の合計が4.98ドルなら、最も近い5セント単位は5.00ドルになります。
ここで rounding を引くと、語義は2個でした。
英英側の1個が「the process of putting a number up or down to the nearest whole number or the nearest hundred, thousand, etc.」です。
数を最も近いきりのいい数に上げるか下げる処理、という意味になります。
round は31個の語義を持つ語で、丸める意味はその中の一部です。
Is the total rounded?
合計は丸めてありますか、という意味です。
カードなら1セント単位なので、端数が気になるならカードで払う手もあります。
カードで払うときに使う一文は、クレジットカードの英語をDo you take credit cards?から並べた記事で読めます。↓

硬貨で払える上限のお釣りの英語|英国・ユーロ圏・日本のlegal tender
お釣りの話でいちばん誤解されやすいのが、硬貨の上限です。
英国にも、ユーロ圏にも、日本にも、硬貨で払える額の決まりがあります。
英国の王立造幣局の法定通貨の指針
王立造幣局の指針は、硬貨ごとに法定通貨として通用する上限を並べています。
- £2と£1:額の上限なし
- 50pと20p:£10まで
- 10pと5p:£5まで
- 2pと1p:20pまで
英国の1ペンスと2ペンスは、法定通貨としては20ペンスまでしか通用しません。
ただし legal tender の意味は、とても狭く技術的なものです。
借金を法定通貨で裁判所に払えば、払わなかったとして訴えられない、という意味にとどまります。
ふだんの取引を法定通貨で行わなければならない、という意味ではありません。
支払いの手段は、当事者どうしが自由に合意して決められます。
厳密な法定通貨の決まりに従うなら、お釣りは求められないので、ちょうどの額を差し出す必要があります。
英国の法定通貨の決まりでは、お釣りを求めることはできません。
EU理事会規則974/98の50枚の線
ユーロの導入を定めた理事会規則974/98の第11条は、ユーロとセントの硬貨を加盟国の法定通貨と決めています。
同じ条文は、発行当局と国内法で指定された人を除き、1回の支払いで50枚を超える硬貨を受け取る義務は誰にも無いと決めていました。
小銭を数えてもらうときは、50枚が目安になります。
日本の通貨法の20倍の線
日本では、通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律の第7条が、貨幣は額面価格の20倍までを限り法貨として通用すると決めています。
第5条が決める貨幣は、500円、100円、50円、10円、5円、1円の6種類です。
たとえば1円玉なら、20枚までが法貨として通用する枚数になります。
日本を訪れた人に説明するなら、こう言います。
In Japan, you can pay with up to 20 coins of the same kind.
日本では、同じ種類の硬貨は20枚まで支払いに使えます、という意味です。
相手が言ってくるお釣りの英語|返ってくる文と、聞き取れないときの逃げ方
最初に来やすいのが、お釣りを渡すときの一言です。
Here’s your change.
お釣りです、という意味でした。
米語側の例文には here’s your $3 change. のように、額を挟む形も載っています。
細かいお金があるかを聞かれることもあります。
Do you have anything smaller?
もっと細かいお金はありますか、という意味です。
大きい紙幣を出したときに、お釣りが足りないと言われている合図になります。
smaller が聞こえたら「細かいお金で払って」、exact が聞こえたら「ちょうどで払って」と読めば、残りの語が聞き取れなくても方向は決まります。
カナダや英国では、カードの支払いを勧められることもあります。
Card or cash?
カードですか、現金ですか、という意味です。
聞き取れなかったときは、聞こえた1語だけを繰り返して聞き返します。
Smaller?
それでも分からないときは、ゆっくり頼みます。
Could you say that again more slowly?
もう一度ゆっくり言ってもらえますか、という意味です。
1語の聞き返しとゆっくり頼む1文の2段構えで、レジのやり取りはほとんど切り抜けられます。
お釣りの英語についてよくある質問
お釣りは英語でchangeの1語で通じますか?
通じます。
Cambridge Dictionary の change の英英側17個目が、お釣りの意味です。
数えない名詞なので、your change や the wrong change の形で使います。
Keep the change.は失礼になりますか?
Keep the change. は keep の例文に、タクシーの運転手に言う文として載っています。
お釣りを相手に渡す意味なので、受け取る側にとっての損はありません。
Keep the change. の後ろに Thank you. を足すと、言い切りの響きがやわらぎます。
お釣りが足りないときは何と言えばいいですか?
I think you’ve given me the wrong change. の1文で足ります。
足りない額が分かるなら、I think I’m five dollars short. のように数字を short の前に置きます。
カナダで1セント硬貨のお釣りが出ないのはなぜですか?
王立カナダ造幣局が、1セント硬貨の金融機関への配布をやめたからです。
1セント硬貨が無いときの現金払いは、税を足したあとの合計を最も近い5セント単位に丸めます。
カードの支払いは1セント単位のままです。
硬貨をたくさん出して払ってもいいですか?
相手が受け取れば払えます。
英国の王立造幣局の指針では、支払いの手段は当事者どうしが自由に合意して決められます。
法定通貨としての上限は、英国の1ペンスと2ペンスが20ペンスまで、ユーロ圏は1回50枚、日本は同じ硬貨20枚までです。
覚えて帰る1文|お釣りの英語を決めるのはchangeとwrong
最後に、お釣りで使う一文をもう一度置きます。
I think you’ve given me the wrong change.
この一文に必要な語は、wrong と change の2つだけです。
change は40個の語義を持っていますが、the wrong change の形にした時点で、お釣りの意味に決まります。
お釣りの英語で迷う原因は change の語義の多さではなく、言い出すきっかけの一文が無いことです。
だから語を増やすより、辞書の例文をそのまま持って行きます。
お釣りの場面別の早見
ここまでの文を、場面ごとに並べ直します。
| 場面 | 英語 | 出どころ |
|---|---|---|
| お釣りが違う | I think you’ve given me the wrong change. | change の例文 |
| お釣りは要らない | Keep the change. | keep の例文 |
| 紙幣を崩したい | Do you have change for a 20-dollar bill? | change の例文 |
| ちょうどで払ってほしい | Do you have the exact change? | exact の例文 |
| 合計が丸めてあるか | Is the total rounded? | カナダ政府の端数の説明 |
違うときは wrong change、要らないときは keep the change、崩すときは change for の3つで、レジの場面はほぼ足ります。
Keep the change. と一緒に使う場面が多い心付けの英語は、チップの英語を渡す一言と断る一言で決めた記事で読めます。↓

参考文献
- change(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- keep(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- coin(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- note(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- bill(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- cent(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- penny(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- nickel(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- dime(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- quarter(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- denomination(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- cashier(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- till(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- receipt(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- count(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- wrong(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- short(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- loose(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- cashback(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- exact(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- tender(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- rounding(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- round(Cambridge Dictionary 公式サイト)
- Legal Tender Guidelines(英国王立造幣局 公式サイト)
- Backgrounder: Withdrawing the Penny from Circulation(カナダ政府 予算資料)
- Council Regulation (EC) No 974/98 on the introduction of the euro(EUR-Lex 公式サイト)
- 通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律(e-Gov法令検索)
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