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マッサージの英語は「A bit lighter, please.」から始まります|辞書64語と英国の店の公式料金を読んで、強さを伝える一文を決めました

歩き回った旅の3日目に肩と背中が固まって、通りで見かけた店の扉を押したところから、マッサージの英語が必要になります。

受付のカウンターには紙のメニューが立てかけてあり、英単語が縦に10個ほど並んでいます。

Swedish、deep tissue、hot stone、reflexology と続いて、その横に30・60・90 という数字が付いています。

どれが自分の欲しいものなのか、数字が分なのか金額なのかも読み取れません。

とりあえず指を差して選ぶと、受付の人がバインダーにはさんだ紙を差し出してきます。

紙にはチェック欄が20個ほど並んでいて、いちばん上に Health History とだけあります。

読み切る前にペンを渡され、後ろには次の客が並んでいます。

部屋に通されると、係の人が Please undress to your level of comfort. と言って出ていきます。

どこまで脱ぐのかが決まらないまま、台の上に畳まれたタオルを見ています。

始まって3分で、押される強さが自分の想像とずれていることに気づきます。

強すぎるのか、物足りないのか、どちらにしても伝える言葉が出てきません。

痛いと言えば全部やめてしまいそうで、黙っていれば60分そのままです。

終わって受付に戻ると、伝票に gratuity という欄があります。

いくら書けばいいのか、そもそも書かなくていいのかが分かりません。

マッサージの英語でつまずく理由は、単語を知らないからではありません。

困る場所が「強さ」という、単語にも数字にも落としにくいものに集まっているからです。

しかも、強さを指す英語の語ほど、辞書の中で語義が大きく膨らんでいます。

この記事では Cambridge Dictionary の英語辞典で64語を実際に引いて、語義がいくつ並ぶかを1語ずつ数えました。

数えた語義は合計766個でした。

あわせて、米国の業界団体 American Massage Therapy Association の3ページ、米ニューヨーク州教育局 Office of the Professions の「Massage Therapy License Requirements」、米ワシントン州の行政規則 WAC 246-830-560、英国政府 GOV.UK の「Massage and special treatment premises licensing」、ロンドン市(City of London)の「Massage and special treatments」、英国の店 The Massage Company Reading の価格ページを読みました。

公的資料と公式ページは8ページで、どれも2026年9月26日に実際に開いて原文から数字を取りました。

出典として並べたのは、この記事を書きながら実際に開けたページだけです。

開けなかったページのことは、1文字も書いていません。

なお、この記事が扱うのは言い方だけです。

体がどうなるかという話は、ここでは1行も扱いません。

TOC

マッサージの英語は「A bit lighter, please.」から始まります|先に結論

台の上でいちばん先に必要になる一言は、店の名前でもメニューの名前でもありません。

押される強さを動かす一言です。

それがこれです。

A bit lighter, please.

「もう少し弱くしてください」という意味になります。

逆に、物足りないときはこちらです。

A little firmer, please.

「もう少し強くしてください」になります。

この2文が強い理由は、どちらも比較級でできているところにあります。

lighter は light の比較級で、firmer は firm の比較級です。

今の強さを基準にして、そこから一段だけ動かす形になっています。

Stop. や It hurts. と違って、施術そのものを止めずに調整だけを頼めます。

強さは「やめて」ではなく「一段だけ」で伝えます。

米国の業界団体 AMTA の「What to Expect at Your Massage Session」に、施術者側の動きが1文で載っています。

Your massage therapist should check on pressure and comfort throughout your appointment. If you’re uncomfortable at any time, tell your massage therapist.(AMTA「What to Expect at Your Massage Session」より)

施術者は施術中ずっと強さと快適さを確かめるもので、少しでも不快なら伝えてほしい、という内容です。

つまり、伝える役は客の側に置かれています。

黙っているのは遠慮ではなく、店が想定している手順を1つ飛ばしているだけです。

この記事のいちばん短い答えは、次の3文になります。

A bit lighter, please. が「弱く」です。

A little firmer, please. が「強く」です。

That’s perfect. が「今ちょうどいい」です。

この3つで、60分の間に起きることの大半は動かせます。

それでも口が止まるのは、強さの語が辞書の中で大きく割れているからです。

マッサージの英語で口が止まる理由|辞書64語の語義766個を数えた結果

Cambridge Dictionary で、施術と受付にかかわる語を64語引いて、語義の数を1語ずつ数えました。

合計は766個です。

いちばん多かったのは light で、語義は48個ありました。

次が change の40個、back の38個、release の33個、stiff の32個、press の31個です。

この5語は、どれも施術台の上で使いたくなる語ばかりです。

背中を指す back に語義が38個もあり、押すを指す press に31個あります。

逆に、いちばん少なかったのは therapist の1個でした。

次が knead の2個、pedicure の2個、sauna の2個、therapy の2個です。

語義が1つか2つの語は、意味を取り違える余地がありません。

therapist の語義は1個だけで、内容はこれです。

someone whose job is to treat a particular type of mental or physical illness or disability, usually with a particular type of therapy(Cambridge Dictionary「therapist」より)

特定の分野を担当する専門職を指す語で、他の意味に転がりません。

例文も a speech therapist と a music/an art therapist の2つだけです。

だから、施術してくれる人を呼ぶときは massage therapist が外れません。

一方、こちらから強さを言うときに使いたい語は、全部が多義語の側にあります。

hard が26個、strength が23個、deep が23個、firm が22個です。

soft が15個、medium が15個、pressure が15個と続きます。

この並びを見ると、強さの話がなぜ通じにくいのかが数字で見えてきます。

語義の少ない側に、意外な語が入っていました。

gentle が5個、intensity が5個、tissue が5個、spa が5個、walk-in が5個です。

massage 本体も4個しかありません。

読むときは語義の多い語を看板とメニューから受け取り、言うときは語義の少ない語を選ぶ、という分担になります。

その分担を作るために、まず massage という語そのものの中身を確かめます。

マッサージは英語でmassageだけで足りるのか|spa・treatment・therapyとの線引き

massage の語義は4個でした。

英語辞典の側に動詞が2個、名詞が1個、米語辞典の側に1個という内訳です。

名詞の語義はこれです。

the activity of rubbing or pressing parts of someone’s body in order to make them relax or to stop their muscles hurting(Cambridge Dictionary「massage」より)

体の一部をこすったり押したりする行為、という定義です。

日本語の「マッサージ」とほぼ重なるので、ここは素直に使えます。

例文も a back/foot/head massage と並んでいて、部位を前に置くだけで通じます。

背中なら a back massage、足なら a foot massage、頭なら a head massage です。

動詞の例文には Would you massage my shoulders? があります。

肩をやってもらえますか、という頼み方がそのまま載っています。

注意が要るのは、動詞の2つめの語義です。

to try to make facts or numbers appear better than they really are in order to deceive someone(Cambridge Dictionary「massage」より)

数字をよく見せかける、つまり粉飾する、という意味です。

例文は massage figures で、視聴率をよく見せる話が出てきます。

体の話をしている場面でこの語義に取られることはまずありませんが、massage という語が「もむ」だけの語ではないことは頭に入ります。

次に spa です。

語義は5個で、英語辞典側の2個は「鉱泉のある町」と「健康のために通う施設」でした。

例文に The spa offers massages and beauty treatments as well as exercise classes. があります。

spa は massage を含む上位の箱で、massage と同義ではありません。

ビジネス英語の側には SPA が sale and purchase agreement の略、S.p.A. がイタリアの会社形態として入っています。

treatment は9個でした。

英語辞典側の3個は「人への接し方」「物事の扱い方」「薬や運動による処置」で、施術という日本語にいちばん近いのは3つめです。

米語辞典側には「特別な処理を加えて状態を変えること」という語義も入っています。

treatmentは1回ぶんの施術を数える語として使えます。

therapy は2個だけでした。

a treatment that helps someone feel better, grow stronger, etc., especially after an illness(Cambridge Dictionary「therapy」より)

語義が2個しかないので、指す範囲が狭い語です。

session は12個で、そのうちの1つが「ある活動のために取られた時間や集まり」です。

予約1回ぶんを指すときは a 60-minute session のように使います。

4語の関係を1行にすると、spa が場所、treatment と session が1回ぶん、massage が中身、therapist が人になります。

マッサージの英語で強さを指す3語|firm・gentle・pressureの語義の数の違い

強さの話でいちばん使われる3語を並べると、語義の数が大きく割れています。

pressure が15個、firm が22個、gentle が5個です。

pressure の英語辞典側の1つめは、そのまま押す力のことでした。

the force you produce when you press something(Cambridge Dictionary「pressure」より)

例文には apply pressure の形が出ていて、出血を止めるために圧をかける話が載っています。

この語義があるので、How is the pressure? と聞かれたら押す強さの話です。

ただし15個のうちの多くは、人を説得する圧力や精神的な重圧の側にあります。

日常会話で pressure と言うと後者に取られやすいので、施術中は the pressure と冠詞を付けて今の圧を指すほうが安全です。

firm は22個で、内訳が独特です。

形容詞の1つめは、柔らかくはないが完全に硬くもない状態を指します。

not soft but not completely hard(Cambridge Dictionary「firm」より)

例文が a firm mattress と a firm handshake なので、体感の目盛りとしてちょうど真ん中にあります。

firmは硬いではなく、しっかりです。

一方、firm には「会社」という名詞の語義が英語辞典・米語辞典・ビジネス英語の3欄すべてに入っています。

a law firm の firm と、firm pressure の firm は同じつづりです。

施術の場面で会社と取られることはないので、ここは気にせず使えます。

gentle は5個しかありません。

英語辞典側の3個は「穏やか・優しい・柔らかい」「激しくない・強くない」「急ではない」です。

例文に gentle exercise と a gentle breeze があり、どれも弱い側に寄っています。

語義が5個しかないので、gentle と言えば弱い方向にしか取られません。

この3語を目盛りに並べると、gentle が弱、firm が中から強、pressure がその強さ自体を指す名詞になります。

hard を使わないほうがいい理由も、数字で説明が付きます。

hard の語義は26個で、そのうちの1つが「厳しい・容赦がない」です。

be hard on someone は人をきつく扱うという意味なので、Harder, please. は誤解されないものの、firm のほうが目盛りとして正確です。

deep も23個あり、大半は深さと色と音の話です。

deep という語を強さの意味で使うのは、メニューの deep tissue という組み合わせの中だけにしておくほうが無難です。

言う側の語は、gentleとfirmの2つに絞ると迷いません。

施術中に言うマッサージの英語|強さと痛みの伝え方

施術が始まってから使う文は、実は数えるほどしかありません。

強さの調整と、痛い場所の申告と、終わりの合図の3つです。

強すぎるときの一言

いちばん短くて角が立たないのは、比較級を使った形です。

Could you go a bit lighter, please?

「もう少し軽めにしてもらえますか」になります。

go を使うと、強さを動かす動作そのものを指せます。

もっと短くするなら Lighter, please. だけでも通じます。

強すぎることをはっきり言うなら、That’s a bit too firm. です。

too が付くと「行きすぎ」になるので、firm という語のままで強すぎを表せます。

逆に足りないときは Could you go a little firmer? です。

AMTA の deep tissue の解説にも、伝える側の役割が1文で入っています。

Clients need to talk to their massage therapist, and let them know if the pressure is too much, or if it’s too little.(AMTA「What Is Deep Tissue Massage?」より)

too much と too little という2方向が、そのまま言葉として置かれています。

この2語をそのまま借りれば、The pressure is too much. と The pressure is too little. の2文ができます。

ちょうどいいときに黙っていると、相手はまだ探し続けます。

That’s perfect. か That’s just right. を1回言うと、その強さで固定されます。

ちょうどいいときこそ声に出すと、残りの時間が安定します。

痛い場所を指す4語

痛みの言い方は、原因によって4語に分かれます。

sore の語義は6個で、英語辞典側の1つめはこれです。

painful and uncomfortable because of injury, infection, or too much use(Cambridge Dictionary「sore」より)

米語辞典側には、使いすぎた筋肉の話がはっきり入っています。

歩きすぎた翌日のふくらはぎなら My calves are sore. が合います。

stiff の語義は32個と多いのですが、体に関する語義は1つだけです。

If you are stiff or part of your body is stiff, your muscles hurt when they are moved(Cambridge Dictionary「stiff」より)

動かしたときに痛む状態です。

首が回らないなら My neck is stiff. になります。

tender の語義は26個で、その多くは入札や小舟を指す別系統でした。

体に関するものは「触ると痛い」の1個です。

押されたときだけ痛む場所なら This spot is tender. が正確です。

ache の語義は6個で、強くはないが続く痛みを指します。

部位と組み合わせる語義も入っていて、backache や headache の形になります。

4語を並べ直すと、使いすぎが sore、動かすと痛むのが stiff、触ると痛いのが tender、弱く続くのが ache です。

避けてほしい場所を伝える言い方も1つ持っておきます。

Please avoid my lower back. で「腰は避けてください」です。

avoid の語義は5個しかないので、この語は取り違えられません。

予約と受付のマッサージの英語|appointment・booking・walk-inの境目

店に入る前の言葉は、予約を取る側と取らない側で分かれます。

appointment の語義は10個で、英語辞典側の1つめはこれです。

a formal arrangement to meet or visit someone at a particular time and place(Cambridge Dictionary「appointment」より)

時刻と場所を決めて人に会う約束です。

例文に make an appointment と cancel an appointment が両方入っています。

医者の予約の例文が多いことからも分かるとおり、appointment は人と会う約束の側にあります。

施術者という人に会うので、マッサージの予約は appointment がよく合います。

booking の語義は3個だけでした。

1つめはホテルの部屋や切符を押さえる約束で、2つめはサッカーの警告です。

部屋や席という「枠」を押さえる側の語なので、ホテル内のスパでは booking もそのまま使われます。

人に会うならappointment、枠を押さえるならbookingです。

予約なしで入るときの語が walk-in です。

語義は5個で、そのうち2個が予約なしの話でした。

used to refer to a place that you can go to without an appointment(Cambridge Dictionary「walk-in」より)

場所を指す形容詞としての語義と、その人自身を指す名詞としての語義の両方があります。

だから Do you take walk-ins? で「予約なしでも入れますか」が成立します。

残りの3個は、人が入って歩き回れるほど大きい収納を指す語義でした。

a walk-in closet の walk-in がそれです。

受付は reception で、語義は13個あります。

そのうちの1つが、建物に入った人が最初に行く場所です。

残りは歓迎会や電波の受信状態の話なので、場所として使うときは at reception と前置詞を付けると迷いません。

受付で使う文は3つで足ります。

Do you have anything available today? が「今日空いていますか」です。

I’d like a 60-minute massage, please. が「60分でお願いします」です。

I have an appointment at three under Tanaka. が「3時に田中で予約しています」です。

取った予約を動かしたり取り消したりするときの言い方は、予約をキャンセルする英語とcancelだけでは足りない場面で読めます。↓

cancel の語義は10個で、そのうちの1つが取り決めを取りやめる意味です。

book は動詞と名詞を合わせて19個あるので、動詞として使うなら I’d like to book a massage. のように目的語を付けます。

メニューと料金で読むマッサージの英語|英国の店の公式の実数

メニューに並ぶ語は、押し方の名前と、温度や道具の名前に分かれます。

deep tissue は、AMTA の解説に定義が1文で載っています。

A deep tissue massage is a slow massage with firm pressure and long strokes that increases the blood flow into the muscles and helps release tension in them.(AMTA「What Is Deep Tissue Massage?」より)

ゆっくり、強めの圧、長いストロークという3点が中身です。

同じページに、Swedish との違いも1行で入っています。

deep tissue は Swedish に似ていて、ストロークがより遅く、圧がより強い、という関係です。

ここで使われている語が firm pressure なので、メニューの側も強さを firm で表しています。

tissue の語義は5個で、英語辞典側の1つめが「同じ働きを持つ細胞のまとまり」です。

例文に brain/lung/muscle/fat tissue と並んでいるので、deep tissue の tissue は筋肉側の語だと分かります。

同じ tissue に「鼻をかむ紙」という語義もあるので、単独で tissue と言うと紙のほうに取られます。

tissueは単独だと紙になります。

cupping もメニューによく並びます。

Cupping involves the placement of cups directly on the skin to create suction.(AMTA「What Is Cupping?」より)

肌の上にカップを置いて吸引を作る手法です。

同じページに、丸い跡が残ることと、その跡がふつう1〜2週間で消えることも入っています。

翌日に半袖で歩く予定があるなら、選ぶ前に知っておく情報です。

時間と料金の実数は、英国の店 The Massage Company の Reading 店の価格ページから取りました。

初回の1回は50分で£59.95です。

会員でない人の1回は50分で£119.95です。

50分を80分に延ばす追加料金は£35です。

月会費は Full Membership が£69.95、Flexi Membership が£79.95です。

Full Membership は12回ぶんの継続が最低条件で、Flexi Membership は3か月に1回以上使うことが条件です。

1回ぶんの枠を25分×2回に分けることもできます。

初回と非会員で、同じ50分の金額が2倍ちがいます。

この数字が示しているのは、メニューの数字を読むときに分と金額の両方を確かめる必要がある、ということです。

60 という数字が分なのか通貨なのか分からないときは、Is that sixty minutes or sixty pounds? と聞けば1回で片付きます。

時間の長さについては、AMTA が一般的な範囲を1文で示しています。

Table massage usually lasts between 30 and 90 minutes.(AMTA「What to Expect at Your Massage Session」より)

台に寝る形式のものは、だいたい30分から90分の間に収まります。

minute の語義は15個、hour の語義は10個あるので、数字と単位はセットで言うほうが安全です。

施術前に決まるマッサージの英語|問診票と脱ぐ範囲の言い方

受付が終わってから施術が始まるまでの数分に、決めなければならないことが2つあります。

紙に書く内容と、脱ぐ範囲です。

問診票に並ぶ項目

渡される紙の名前は intake form か health history form です。

AMTA の「What to Expect at Your Massage Session」に、この手順が1文で入っています。

Your massage therapist will ask preliminary questions to determine your overall health and your health and wellness goals.(AMTA「What to Expect at Your Massage Session」より)

全体の状態と、今回の目的を先に確かめる、という流れです。

この2つが分かれば、紙のどこを見ればいいかも決まります。

Reason for visit の欄が、今回の目的です。

Stiff neck and shoulders. と書けば、首と肩が固いという申告になります。

Areas to avoid の欄が、触ってほしくない場所です。

area の語義は12個あり、そのうちの1つが体の一部を指します。

Pressure preference の欄が、好みの強さです。

light・medium・firm・deep のどれかに丸を付ける形が多く、ここで firm を選ぶと firm pressure で始まります。

medium の語義は15個で、上と下の間を指す語義が英語辞典・米語辞典の両方に入っています。

服のサイズの M と同じ語なので、目盛りの真ん中として読めます。

Allergies の欄は、使うオイルに関わります。

oil の語義は14個で、そのうちの1つが肌や髪の状態を整えるための液体です。

香りが苦手なら No scented oil, please. と書き足しておけます。

Emergency contact の欄は、緊急連絡先です。

書けない欄があったら、空欄のまま I’m not sure about this one. と見せれば受付が埋め方を教えてくれます。

同じように紙に書かされる場面の言葉は、病院の受付と問診と会計で使う英語の順番で並べ直しています。↓

脱ぐ範囲と布の決まり

部屋で言われる文は、ほぼ決まっています。

Before your massage, you’ll be asked to remove clothing to your level of comfort.(AMTA「What to Expect at Your Massage Session」より)

自分が心地よいと思う範囲まで、という言い方です。

つまり、どこまで脱ぐかを決めるのは客の側になります。

undress の語義は4個で、そのうちの1つが服を脱ぐ行為そのものです。

下着を残したいなら I’ll keep my underwear on. で通ります。

上だけにしたいなら I’d like to keep my trousers on. です。

台の上での布のかけ方も、同じページに1文で入っています。

Lie on the massage table, underneath the provided sheet or towel, which will cover your body except for the part being massaged.(AMTA「What to Expect at Your Massage Session」より)

施術している場所以外は覆われた状態になります。

この覆いを指す語が drape で、行為としては draping と呼ばれます。

米ワシントン州の行政規則 WAC 246-830-560 は、この覆いを条文として定めています。

第1項は、着替えの間は客に一人になる時間を与え、ガウンか布を必ず用意することを求めています。

第2項は、覆う範囲を体の部位で指定しています。

性器と尾骨から先の臀裂、肛門、直腸が露出しないこと、胸部も覆われたままであることが条件です。

第3項は、布を一時的に動かす場合の条件を定めています。

事前に署名か記名のある書面の同意と、口頭の同意の両方が要ります。

第4項は、覆い方を変えるときに訓練の証跡を保持し、事前に自発的な同意を得て、理由を記録に残すことを求めています。

布を動かすには、書面と口頭の両方の同意が必要です。

この条文が示しているのは、脱ぐ範囲も布のかけ方も、客が決めてよい領域だということです。

robe の語義は3個で、そのうちの1つが入浴の前後に羽織る緩い衣服です。

Where can I change? で着替える場所を聞けます。

locker の語義は3個しかなく、どれも鍵のかかる収納です。

Is there a locker for my bag? で荷物の置き場を確かめられます。

チップで使うマッサージの英語|tipとgratuityの語義の差

終わったあとにいちばん迷うのが、伝票の欄です。

tip の語義は27個ありました。

英語辞典の側だけで15個あり、そのうちお金に関するものは動詞1個と名詞1個です。

a small amount of money given to someone who has provided you with a service, in addition to the official payment and for their personal use(Cambridge Dictionary「tip」より)

正規の支払いに追加して渡す、その人の取り分になる少額のお金です。

残りの13個は、先端・助言・ごみ捨て場・傾けるという別系統でした。

英国では tip にごみの集積場という語義があるので、the tip という形は文脈で割れます。

gratuity の語義は6個で、そのうち3個がサービスへの追加の金銭です。

a small amount of money for someone who has provided you with a service, in addition to the official amount and for their personal use(Cambridge Dictionary「gratuity」より)

定義文は tip とほぼ同じです。

違いは語義の総数で、tip の27個に対して gratuity は6個しかありません。

しかも gratuity の残り3個は、退職時に渡される金銭という別の意味です。

伝票に載る語がgratuityなのは、語義が割れないからです。

渡すかどうかについては、AMTA が1文で示しています。

Depending on the environment, tips are appreciated to recognize outstanding service, but not required.(AMTA「What to Expect at Your Massage Session」より)

場所によっては喜ばれるが、必須ではない、という位置づけです。

required ではない、という語がはっきり入っているところが重要です。

渡すときの一言は Thank you, this is for you. で足ります。

伝票に書き込む形なら、Can I add the gratuity here? で欄を確かめられます。

すでに含まれているかどうかを聞くなら Is gratuity included? です。

伝票の service charge と gratuity がどう違うのかは、「チップは含まれていますか」の英語と伝票の2つの欄の違いで読めます。↓

現金で渡したいのに手元に小額紙幣が無いときは、Could I get change at the front desk? で崩せます。

資格を確かめるマッサージの英語|licensedとcertifiedが指す中身

店の壁に紙の額がかかっていることがあります。

そこに出てくる語が licensed と certified です。

licence の語義は10個、license の語義は8個で、つづりが英米で分かれます。

certify の語義は6個です。

米ニューヨーク州では、massage therapist は州の免許職です。

ニューヨーク州教育局 Office of the Professions の要件に、数字が並んでいます。

年齢は18歳以上です。

学習時間は、指定科目で1000時間以上が必要です。

そのうち150時間以上は、人を相手にした実習でなければなりません。

1000時間のうち150時間が実習です。

科目は解剖学、生理学、神経学、筋学または運動学、病理学、衛生、応急手当、心肺蘇生、感染管理の手順です。

試験は New York State Massage Therapy Examination で、年に2回実施されます。

心肺蘇生の講習は、免許取得前の3年以内に受けている必要があります。

免許と最初の登録にかかる費用は108ドルです。

この数字があるので、licensed massage therapist という表示には中身があります。

英国では、仕組みが店の側にかかります。

英国政府 GOV.UK の「Massage and special treatment premises licensing」に、対象が列挙されています。

Special treatments could include: massage, manicure, chiropody, light treatments, eg sunbeds, electric treatments, eg electrolysis, other treatments involving heat, light or vapour, eg sauna or other bath treatments.(GOV.UK「Massage and special treatment premises licensing」より)

massage が special treatments の筆頭に入っています。

同じページに、免許が無い場合や条件に反した場合は罰金がありうることも入っています。

ロンドン市(City of London)の一覧も、massage・manicure・chiropody・light・electric・vapour・other baths という並びでした。

英国の免許は人ではなく、店の建物にかかります。

この差があるので、聞く文も国で変わります。

米国なら Are your therapists licensed? です。

英国なら Is this a licensed premises? のほうが噛み合います。

どちらでも通じる聞き方は Can I see your licence? ですが、初対面でこれを言うと角が立ちます。

壁の額を指して What’s this certificate for? と聞くほうが、会話として自然です。

相手が言ってくるマッサージの英語|返ってくる文と、聞き取れないときの逃げ方

こちらが言う文より、相手から飛んでくる文のほうが数は多くなります。

受付では Have you been here before? が来ます。

初回かどうかの確認で、答えは No, this is my first time. で足ります。

Do you have a preference for the therapist? は、担当者の希望を聞いています。

こだわりが無ければ No preference. の2語です。

部屋では Please lie face down. が来ます。

うつ伏せという指示で、face up ならあお向けです。

Let me know if the pressure is okay. は、強さの確認です。

施術中に Is this pressure okay for you? と聞かれたら、Yes か A bit lighter, please. のどちらかで返します。

Are you comfortable? も来ます。

comfortable の語義は10個で、そのうちの1つが「くつろいでいて痛みがない状態」です。

体勢の話なので、枕が高ければ Could I have a lower pillow? と返せます。

終わりには Take your time getting up. が来ます。

ゆっくり起きてください、という意味で、急かされているわけではありません。

Would you like some water? もほぼ必ず来ます。

聞き取れないときは1語だけ返します。

Pressure? と語尾を上げるだけでも、強さの話だと分かれば会話は進みます。

Sorry? の1語で、もう一度言ってもらうこともできます。

聞き返すときにどの一言が角が立たないかは、Sorry?とPardon?のどちらが安全かを語義23個で確かめた記事で読めます。↓

体の部位を指すときは、手で触れて This one. と言えば場所が確定します。

back の語義は38個もあるので、語より指のほうが速い場面は実際にあります。

マッサージの英語についてよくある質問

マッサージは英語でmassageだけで通じますか?

通じます。

massage の語義は4個で、名詞の語義が「体の一部をこすったり押したりする行為」なので、日本語の意味とほぼ重なります。

例文にも a back/foot/head massage と a qualified massage therapist が並んでいます。

部位を前に置くだけで、背中・足・頭を言い分けられます。

強すぎるときは何と言えばいいですか?

A bit lighter, please. が最短です。

AMTA の deep tissue の解説にも too much と too little という言い方が置かれているので、The pressure is too much. も使えます。

Stop. と言うと施術そのものが止まるので、強さだけを動かしたいときは比較級にします。

ちょうどよくなったら That’s perfect. を1回言うと、その強さで固定されます。

どこまで脱げばいいですか?

自分が心地よい範囲までで足ります。

AMTA の記述が remove clothing to your level of comfort なので、範囲を決めるのは客の側です。

下着を残すなら I’ll keep my underwear on. で通ります。

施術している場所以外は、シートかタオルで覆われた状態になります。

チップは必ず渡さないといけませんか?

必須ではありません。

AMTA の記述が tips are appreciated to recognize outstanding service, but not required なので、required ではない扱いです。

ただし店や国によって慣習が違うので、伝票の gratuity 欄の有無で判断できます。

聞くなら Is gratuity included? の1文で片付きます。

licensedと書いてある店は何が違いますか?

国によって、免許が人にかかるか店にかかるかが変わります。

米ニューヨーク州では人に免許がかかり、指定科目1000時間と実習150時間、18歳以上、州の試験の合格が要件です。

英国では店の建物に免許がかかり、massage は special treatments の対象に入っています。

聞き方も分かれるので、米国なら Are your therapists licensed?、英国なら Is this a licensed premises? が噛み合います。

覚えて帰る1文|マッサージの英語を決めるのは単語ではなく強さ

覚えて帰る1文は、記事のはじめに書いたものと同じです。

A bit lighter, please. です。

この1文が強いのは、メニューの名前も部位の名前も使っていないからです。

Swedish なのか deep tissue なのか、lower back なのか shoulder blade なのかという判断を、全部相手に渡せます。

名前ではなく強さで頼むと外れません。

64語を引いて766個の語義を数えた結果も、同じ方向を指していました。

語義が多いのは light の48個、change の40個、back の38個、release の33個、stiff の32個です。

どれもメニューと施術者の口から出てくる語で、こちらから言う語ではありません。

逆に語義が少なかった therapist の1個、knead の2個、therapy の2個、booking の3個、robe の3個、locker の3個、massage の4個、gentle の5個、walk-in の5個は、意味が1つに決まる語です。

読むときは語義の多い語を相手の側から受け取り、言うときは語義の少ない語を選ぶ、という分担になります。

そのうえで、強さの目盛りを2語だけ覚えます。

弱い側が gentle または lighter、強い側が firm または firmer です。

次に、痛みの言い分けを4語だけ覚えます。

使いすぎが sore、動かすと痛むのが stiff、触ると痛いのが tender、弱く続くのが ache です。

最後に、伝票の語を1つだけ覚えます。

gratuity は語義が6個しかなく、伝票の上ではチップ以外を指しません。

この7語だけで、受付から会計まで通り抜けられます。

そして、いちばん効くのは、ちょうどいいときに That’s perfect. と言うことです。

黙っている60分と、3語を1回言った60分では、残りの時間の中身が変わります。

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参考文献

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